2021/01/08

国連分担金の多い国トップ10(2018~2020年)

■ 国連分担金の多い国トップ10(2020年)
※ カッコ内の数値:分担率 / 分担額(単位:米ドル / 十万未満四捨五入)

  1. アメリカ (22.000 / 6億7,860万)
  2. 中国 (12.005 / 3億3,680万)
  3. 日本 (8.564 / 2億4,020万)
  4. ドイツ (6.090 / 1億7,080万)
  5. イギリス (4.567 / 1億2,810万)
  6. フランス (4.427 / 1億2,420万)
  7. イタリア (3.307 / 9,280万)
  8. ブラジル (2.948 / 8,270万)
  9. カナダ (2.734 / 7,670万)
  10. ロシア (2.405 / 6,750万)

 

国連分担金の多い国トップ10(2020年)

 

■ 2018~2020年国連通常予算分担率・分担金(外務省 / 出典:国連文書 ST/ADM/SER.B/1008)

2020年 2019年 2018年
国名 分担率 (%) 分担額
(百万ドル)
国名 分担率 (%) 分担額
(百万ドル)
国名 分担率 (%) 分担額
(百万ドル)
 アメリカ 22.000  678.6   アメリカ 22.000  674.2   アメリカ 22.000  591.4 
 中国 12.005  336.8   中国 12.005  334.7   日本 9.680  235.3 
 日本 8.564  240.2   日本 8.564  238.8   中国 7.921  192.5 
 ドイツ 6.090  170.8   ドイツ 6.090  169.8   ドイツ 6.389  155.3 
 イギリス 4.567  128.1   イギリス 4.567  127.3   フランス 4.859  118.1 
 フランス 4.427  124.2   フランス 4.427  123.4   イギリス 4.463  108.5 
 イタリア 3.307  92.8   イタリア 3.307  92.2   ブラジル 3.823  92.9 
 ブラジル 2.948  82.7   ブラジル 2.948  82.2   イタリア 3.748  91.1 
 カナダ 2.734  76.7   カナダ 2.734  76.2   ロシア 3.088  75.1 
10   ロシア 2.405  67.5   ロシア 2.405  67.1   カナダ 2.921  71.0 
11   韓国 2.267  63.6   韓国 2.267  63.2   スペイン 2.443  59.4 
12   オーストラリア 2.210  62.0   オーストラリア 2.210  61.6   オーストラリア 2.337  56.8 
13   スペイン 2.146  60.2   スペイン 2.146  59.8   韓国 2.039  49.6 
14   トルコ 1.371  38.5   トルコ 1.371  38.2   オランダ 1.482  36.0 
15   オランダ 1.356  38.0   オランダ 1.356  37.8   メキシコ 1.435  34.9 
16   メキシコ 1.292  36.2   メキシコ 1.292  36.0   サウジアラビア 1.146  27.9 
17   サウジアラビア 1.172  32.9   サウジアラビア 1.172  32.7   スイス 1.140  27.7 
18   スイス 1.151  26.1   スイス 1.151  32.3   トルコ 1.018  32.1 
19   アルゼンチン 0.915  25.7   アルゼンチン 0.915  25.5   スウェーデン 0.956  23.2 
20   スウェーデン 0.906  25.4   スウェーデン 0.906  25.3   アルゼンチン 0.892  21.7 
その他(173か国) 16.167  453.5  その他(173か国) 16.167  450.8  その他(173か国) 16.220  394.2 
 合計 100.000  2,866.8   合計 100.000  2849.0   合計 100.000  2487.3 

 

▼ 参照・引用・出典:2018~2020年国連通常予算分担率・分担金(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jp_un/yosan.html

 

関連資料 1

国連の予算(国際連合広報センター)

予算の主な財源は加盟国による分担金である。分担金は、分担金委員会の勧告に基づいて総会が承認する分担率にしたがって加盟国が支払う。分担金委員会は、行政予算委員会(総会第5委員会)の勧告に基づいて総会が選出し、個人の資格で務める18人の専門家で構成される。分担率は加盟国の支払能力に基づいて決まる。これは全世界の国民総生産に占める加盟国の割合を出し、それを国民1人あたりの所得など、多くの要因を考慮に入れて調整して決定する。委員会は、分担率を公正かつ正確なものにするために、3年ごとに最新の国民所得統計に基づいて分担率の完全な見直しを行う。いかなる国にとっても国連予算に対する分担率の上限は22パーセントである。

 

各国の分担率については、上記の記事にもあるように、3年ごとの見直しが行われていることから、2021年の各国の分担率については、恐らくは2020年と同じになるのではないかと思います。

ちなみに、日本の分担率が最も高かったのは2000年の20.57%で、それに比べると、現在の分担率(8.564%)は半分以下の値となっています。

なお、以下の「関連資料 2」に記したように、国連機関等への拠出金・出資金には、義務的拠出金(分担金を含む)の他に、任意拠出金、出資金といったものもあります。

 

関連資料 2

国際機関等への拠出金・出資金(参議院 / 立法と調査 2015. 6) (PDF)

拠出金・出資金の分類及び具体例(抜粋編集)

国際機関等へ支払われている拠出金・出資金について、その性質で分類すると、1. 義務的拠出金(分担金を含む)、2. 任意拠出金、3. 出資金に分けられる。

1. 義務的拠出金
義務的拠出金は、国際機関等の事務局運営費等に充てるための財源として、国際機関等の設立条約や決議等により加盟国等が定められた額や負担を求められた額を義務的に支出するものである。

例えば、国連分担金1や国連平和維持活動 (PKO) 分担金が義務的拠出金に該当する。日本の国連通常予算分担率は、2007~2009年で16.624%、2010~2012年で12.530%、2013~2015年で10.833%(加盟国中第2位)となっている。また、日本の国連分担金額(暦年の要請額ベース)は、通常予算分担金額が2013年で約2.76億ドルとなっている。

2. 任意拠出金
任意拠出金は、国際機関等の実施する事業等のうち、加盟国等が重視する特定国・地域又は特定分野の事業等、加盟国等が有益と認め、支援すべきと判断した事業等に対して自発的に支出するものである。

例えば、UNDPへの拠出金が任意拠出金に該当する。日本のUNDPに対する拠出額は、2013年で80,472千ドル(拠出率9.0%)となっている。

3. 出資金
出資金は、開発途上国が実施する開発プロジェクト等に必要な資金に対して緩やかな条件で融資等を行う国際的な開発金融機関等に対し、資本金の出資の形で支出するものである。例えば、世界銀行グループのIBRD、IDAへの出資が出資金に該当する。

 

 

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