The World's Most Reputable Countries in 2017
この国別評判調査 (Country RepTrak®) は、国や企業の価値、ブランド力、評判といった調査を行い、それを分析して経営戦略を提案している国際コンサルティング会社のレピュテーション・インスティテュート (Reputation Institute) 社がランキング形式で毎年公表しているものです。
調査は例年通り、主として主要先進8か国 (G8) の国民を対象に実施されており、各国への評価は「経済」、「環境」、「政府」の3つのカテゴリーを軸として行われています。なお、今回の調査で評価の対象として選ばれているのはGDPの上位55か国となっています。
※ 補足
「G8」とは、主要先進国の「G7」(日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア)にロシアを加えた8か国のことを指します。
ただし、現在は先進国首脳会議の枠組みとしてのG8は存在しません(ロシアのウクライナに対する軍事介入やクリミア半島掌握により、2014年以降、ロシアはその参加資格を停止されていることから、G8としての活動は事実上停止し、現在はG7という元の枠組へと戻っているため)。
■ 調査方式
■ 調査対象:主としてG8諸国(39,000人以上)
■ 評価対象国:GDPの上位55か国
■ 調査方法:オンライン・インタビュー
■ 調査時期:2017年3月
■ 世界で最も評判の良い国 2017 - トップ 20
■ 2017年の調査対象国は55か国
昨年の評価対象国は70か国だったのが、今年は55か国に減っていることから、相対的に中~下位の評価の国は昨年よりも順位としては上がる結果になっており、昨年度と順位の比較をする場合はその点を留意する必要があります。(例:昨年最も評価が低かった国はイラクで70位でしたが、イラクは今年も同じく最も評価が低かったものの順位としては55位)
ただし、昨年は評価対象国だったのが、今年は対象外となった国の中で最も昨年の順位が高かったのはコスタリカの22位であったことから、概ね上位20か国の順位については昨年との比較対象に成り得ると考えられます。
ちなみに、日本は昨年の14位から12位へと2段階順位を上げており、クラス分けでは昨年同様「strong / robust」(強靱で堅牢)に分類されています。
■ 世界で評判の良い国ランキグ 2017 (国名の後のカッコ内の数値は評価スコア)
● Excellent / Top Tier (優れている / トップ層)
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例年通り、全体を通して北欧の国が比較的高い評価を得ているように見受けられますが、アジアでは12位の日本が一番高い評価で、続いて、日本と同じ「Strong / Robust」のクラスに分類されているシンガポール(20位)、以下、「Avg. / Moderate」のクラスに分類されているタイ(22位)、台湾(23位)、マレーシア(28位)といった評価順になっています。
ちなみに、G8諸国では、全体のランキングでも1位のカナダが82.8ポイントで最も評価が高く、次いで、日本(12位 / 76.5ポイント)、イタリア(14位 / 73.8ポイント)、ドイツ(16位 / 72.4ポイント)、イギリス(18位 / 71.5ポイント)、フランス(19位 / 71.0ポイント)、アメリカ(38位 / 54.7ポイント)、ロシア(51位 / 40.3ポイント)といった評価順になっています。
G8諸国だけを見ると、上位4か国が非常任理事国で、下位4か国が常任理事国ときれいに分かれる評価結果になっているところが興味深いところ。
▼ 調査結果の詳細はこちら
• 2017 Country RepTrak® - Which country has the best reputation in 2017 (英語)
• 2017 Country RepTrak® - The World’s Most Reputable Countries (PDF/英語)
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