2024/03/02

G7各国の賃金の推移~日本は過去30年間ほとんど変わらず

1991年~2020年の約30年間のG7各国の平均賃金の推移をOECDのデータを元に比較したのが下のグラフ。これを見ると、日本の平均賃金は約30年にわたりほとんど増えていないということが分かる。

 

■ G7各国の名目賃金と実質賃金 - 約30年の推移 (1991~2020年)

G7各国の名目賃金と実質賃金 - 約30年の推移 (1991~2020年)

 


 

そして、これは2022年のOECD各国の平均賃金を表したグラフ。

■ OECD各国の平均賃金 (2022年)

OECD各国の平均賃金 (2022年)

▼ 拡大グラフ
https://data.oecd.org/chart/6oWH

 


 

■ OECD各国の平均賃金 (2022年) - G7各国の比較

ECD各国の平均賃金 (2022年) - G7各国の比較

▼ 拡大グラフ(グラフ右上の「fullscreen」をクリック)
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htm

 


 

これらのグラフを見てもわかるように、日本の平均賃金はG7の中でも最下位で、OECD38か国の中でも平均以下なのが現状。

[補足]

• 平均賃金 (Average wage) - OECD
平均賃金は、国民経済計算に基づく賃金総額を、経済全体の平均雇用者数で割り、全雇用者の週平均労働時間に対するフルタイム雇用者1人当たりの週平均労働時間の割合を掛けることで得られます。この指標は、2021年を基準年とする米ドルと購買力平価(PPP)で表記されます。

• OECD - Organisation for Economic Co-operation and Development
OECD (経済協力開発機構) は、国際経済全般について協議することを目的とした38か国が加盟する国際機関。

 


 

■ 参照・引用・出典

▼ コラム1-3-①図 G7各国の賃金(名目・実質)の推移 - 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/roudou/21/backdata/column01-03-1.html

▼ 基礎資料 - 内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai21/shiryou1.pdf

▼ 平均賃金 (Average wage) - OECD
https://www.oecd.org/tokyo/statistics/average-wages-japanese-version.htm

 


 

ちなみに、こちらは過去30年間の名目GDP(上位5か国)の推移。
こちらも又、日本は過去30年間ほとんど増えていないことが分かる。

■ 過去30年間の名目GDP上位5か国の推移 (1992~2022年) - IMF統計

過去30年間の名目GDP上位5か国の比較 (1992~2022年) - IMF統計

資料:GLOBAL NOTE / 出典:IMF

 

 

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