2016/04/20

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査)

世論調査の先駆け的存在であり、ギャラップ調査 (Gallup Poll) で知られる世界を代表するアメリカの世論調査会社「ギャラップ」が毎年行っている各国に対する好感度調査が今年も2月に行われており、その調査結果が発表されています。

今回の調査対象国の中でアメリカ人が好感を持っている国のトップとなったのは昨年に引き続きカナダ(93%)で、続いてイギリス(90%)、フランス(87%)、ドイツ(85%)、日本(82%)と、上位5か国の順位も昨年の2015年と同じ結果になっています。 (カッコ内の数字は好ましいとした割合)

なお、今年の調査の評価対象とされた国は以下の21か国で、今回も近隣諸国並びに、良し悪しに関わらず、国の動向がアメリカの情勢に少なからず影響を及ぼしそうな国が選ばれているようです。

 

▼ 「favorable (好ましい)」と「unfavorable (好ましくない)」の比率を示したグラフ

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査)

93% カナダ
90% イギリス
87% フランス
85% ドイツ
82% 日本
75% インド
73% ブラジル
71% イスラエル
59% メキシコ
54% キューバ
53% エジプト
44% 中国
37% サウジアラビア
30% ロシア
21% パキスタン
19% パレスチナ自治政府
15% アフガニスタン
15% イラク
14% イラン
12% シリア
8% 北朝鮮

※ パレスチナ自治政府
パレスチナについては、2016年3月の時点で、国際連合加盟国(193か国)中、136か国が国家として承認していますが、アメリカや日本はパレスチナを国家として承認をしていないため、アメリカや日本での表記は「The Palestinian Authority / パレスチナ自治政府」となります。

 

▼ 昨年との比較(上位5か国)

上位5か国の順位は昨年と同じながらも、昨年は好意的な評価が共に90%を超えるカナダとイギリスへの好感度が頭ひとつ抜き出ているといった印象だったのが、今年はそれに続くフランスが昨年より5ポイント上昇して過去最高の評価を得たことから、上位2か国とかなり肉薄した結果となっています。又、そのフランスに続くドイツが昨年比で+4ポイント、そして日本が昨年比で+2ポイントと、これらの国への評価も昨年より上がっていることから、上位5か国間の差については昨年より若干縮まっているのが今年の特徴。

 

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査) - 昨年との比較

 

▼ 上位5か国への評価割合 

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査) - 上位5か国への評価割合

 

▼ 日本に対する年度別評価割合(1989年~2016年)

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査) - 日本に対する評価の推移

 

■ 参照・引用・出典

▼ ギャラップの調査結果 - Country Ratings 2016
http://www.gallup.com/poll/1624/perceptions-foreign-countries.aspx

▼ ギャラップの調査結果 (2016) - France's Favorable Rating in U.S. Zooms to 87%, a New High
http://www.gallup.com/poll/189602/france-favorable-rating-zooms-new-high.aspx

▼ 昨年の調査結果はこちら

アメリカで行われた各国に対する好感度調査 (2015年調査) - (2015年6月4日)

 

 

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