2020/10/12

14か国を対象に行われた中国に対する好感度調査(2020年 - 米調査機関)

アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センターが2020年6月~8月にかけて行った14か国に於ける世論調査で、中国に対し否定的な見方を持つ人の割合が70%を超え、調査対象となった大半の国で好感度が過去最大級に下落し、習国家主席に対する評価も同様に悪化したと発表しています。

■ 調査方式は以下の通り

• 調査対象 / 調査方法:14か国の成人14,276人を対象にした電話インタビューに基づく調査
• 調査時期:2020年6月~8月

今回の調査で、中国に対して否定的な見解を示す割合が最も高かった国は日本(86%)で、続いて、スウェーデン(85%)、オーストラリア(81%)、デンマーク・韓国(75%)、イギリス(74%)、アメリカ・カナダ・オランダ(73%)、ドイツ・ベルギー(71%)、フランス(70%)、スペイン(63%)、イタリア(62%)の順で、14か国の否定的な見解を示す平均値は61%となっています。

又、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、スウェーデン、イタリア、カナダ、韓国、オーストラリアの9か国では、中国への否定的な回答が、同機関が調査を始めてからの15年間で最も多く、日本、フランス、イタリアの3か国を除く国々では、中国への評価は過去最低を記録したとのこと。

ちなみに、否定的評価を前年比(増加率)で見ると、オーストラリア(24%)が最も高く、続いて、イギリス(19%)、ドイツ・オランダ・スウェーデン(15%)、アメリカ(13%)、韓国(12%)、スペイン(10%)、フランス(8%)、カナダ(6%)、イタリア(5%)、日本(1%)の順となっています(ベルギーとデンマークは前年の調査はされていません)。※ 日本が最も低いのは前年の否定的評価(85%)も今年(86%)と同程度に高かったためで、言い換えれば、日本では新型コロナウイルスに関係なく、中国に対して否定的に捉える人が多かったと言えるのではないかと。

 

▼ 中国に対する国別の評価(緑:Favorable=肯定的 / 青:Unfavorable=否定的)
※ クリックでピュー・リサーチ・センターのデータ掲載ページが表示されます

 

▼ 中国に対する国別の否定的な評価割合の年度別推移
※ クリックでピュー・リサーチ・センターのデータ掲載ページが表示されます

 

▼ 習国家主席に対する国別の否定的な評価割合
※ クリックでピュー・リサーチ・センターのデータ掲載ページが表示されます

 

■ 参照・引用・出典

▼ Pew Research Center (英語)
Unfavorable Views of China Reach Historic Highs in Many Countries

▼ Pew Research Center (日本語訳 / Google 翻訳)
Unfavorable Views of China Reach Historic Highs in Many Countries

 

 

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