アメリカの世論調査会社「ギャラップ」が毎年行っている各国に対する好感度調査が今年も2月に行われており、その調査結果が発表されています。
※ ギャラップ (The Gallup Organization) は、アメリカに本社を置く世論調査及びコンサルティングを行っている企業で、民間企業による世論調査の先駆け的存在としても知られ、日本を含め、世界の30近くの国に拠点を設けている。又、その世論調査はギャラップ調査 (Gallup Poll) と呼ばれて、高い信頼を得ており、ウィキペディアでも「世論調査」のページには「ギャラップ調査」の項目と共に、「代表的世論調査としてギャラップ調査が挙げられる」と記述されています。 |
今回の調査対象国の中でアメリカ人が好感を持っている国のトップとなった国はカナダ(92%)で、続いてイギリス(90%)、フランス(82%)、ドイツ(81%)、日本(80%)の順になっています。
※ カッコ内の数字は好ましいとした割合。
調査結果の見出しには大きく「Canada, Great Britain Are Americans' Most Favored Nations」と書かれているように、カナダとイギリスに対する好意的な評価が共に90%を超えており、この2か国への好感度が頭一つ抜き出ているといった印象。
なお、この調査の評価対象とされた国は以下の22か国で、今回も良し悪しに関わらず、国の動向がアメリカの情勢に対して少なからず影響を及ぼしそうな国が選ばれているようです。
92% カナダ
90% イギリス
82% フランス
81% ドイツ
80% 日本
71% インド
70% イスラエル
57% ヨルダン
55% メキシコ
52% ウクライナ
49% エジプト
46% キューバ
44% 中国
38% サウジアラビア
24% ロシア
17% パレスチナ自治政府
15% パキスタン
15% イラク
14% シリア
14% アフガニスタン
11% イラン
9% 北朝鮮
上位の国々はいつもと変わらずといった感じですが、その他ではロシアが3年前の50%から今回は24%と大きく評価を落としている点や、3年前は37%だったキューバが今回は46%と評価を上げているといった点。それに、最も否定的な評価が多かった国が中東の国ではなく、今回も前年に引き続き北朝鮮となっているのが特徴。
▼ 「favorable (好ましい)」と「unfavorable (好ましくない)」の比率を示した表
▼ 対象国を評価割合により四つのグループに分類した表
▼ 日本に対する評価の年度別数値と推移(1989年~2015年)
■ 参照・引用・出典:Gallup.com / ギャラップ
▼ ギャラップの調査結果 - Country Ratings
http://www.gallup.com/poll/1624/perceptions-foreign-countries.aspx
▼ ギャラップの調査結果 - Canada, Great Britain Are Americans' Most Favored Nations
http://www.gallup.com/poll/181961/canada-great-britain-americans-favored-nations.aspx
※ 調査結果を記したページの右側部分の下側にある「View complete question responses and trends.」をクリックすると「ギャラップの調査結果 - Country Ratings」にあるデータがPDFファイルで開きます。
▼ 2014年の調査結果 - North Korea Least Favorable Among Nations
http://www.gallup.com/poll/167489/north-korea-least-favorable-among-nations.aspx
▼ 2013年の調査結果 - Americans Least Favorable Toward Iran
http://www.gallup.com/poll/161159/americans-least-favorable-toward-iran.aspx
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