2022/03/20

アメリカで行われた国別好感度調査(2022年 - 米ギャラップ調査)

アメリカの世論調査会社ギャラップがアメリカ国民を対象に毎年行っている国別好感度調査が今年も2月に行われており、その調査結果が今月の14月に発表されている。

今回の調査結果のタイトルは「Americans Rate Canada, Britain, France, Japan Most Favorably」(アメリカ人は、カナダ、イギリス、フランス、日本を最も好意的に評価する)とされており、好意的な評価が高かったとされるそれら4か国に対する回答を具体的に「好感が持てる」とした数値で見ると、カナダ(87%)、イギリス(86%)、フランス(84%)、日本(82%)といった評価結果になっている。

なお、今年の調査の評価対象とされた国は19か国で、今回も近隣諸国並びに国の動向がアメリカに影響を及ぼしそうな国が選ばれているようだが、今年は昨今の情勢から、昨年までは調査対象ではなかったウクライナが評価対象国に加えられている。

ただし、ギャラップのリポートでも触れらているように、今回の調査は、ロシアが2月24日にウクライナに侵攻する前(ロシアがウクライナ国境沿いに軍隊を増強していた頃)に実施されていることから、現在ではウクライナへの評価はより肯定的になり、ロシアへの評価はより否定的になっているのではないかと推測される。

 

■ 各国への好感度割合(とても好感が持てる+概ね好感が持てる)

アメリカで行われた国別好感度調査(2022年調査)- 各国への好感度割合

87% カナダ
86% イギリス
84% フランス
82% 日本
78% ドイツ
77% インド
71% イスラエル
64% エジプト
63% メキシコ
62% ウクライナ
40% キューバ
33% サウジアラビア
27% パレスチナ自治政府
20% 中国
16% イラク
15% ロシア
13% イラン
12% アフガニスタン
10% 北朝鮮

※ パレスチナ自治政府
パレスチナについては、2016年3月の時点で、136の国連加盟国が国家として承認しているが、アメリカや日本はパレスチナを国家として承認をしていないため、アメリカや日本での表記は「Palestinian Authority / パレスチナ自治政府」となる。

 

■ 好意的な評価の下落ポイントが大きかった国(2021年との比較)

アメリカで行われた国別好感度調査(2022年調査)- 好意的な評価を下げた国

 

■ 日本に対する年度別評価割合(1989年~2022年)
回答項目(とても好感が持てる / 概ね好感が持てる / 概ね好感が持てない / とても好感が持てない / どちらとも言えない)

アメリカで行われた国別好感度調査(2022年調査) - 日本に対する年度別評価割合

 

■ 参照・引用・出典

▼ Americans Rate Canada, Britain, France, Japan Most Favorably (March 14, 2022) - GALLUP (英語)
https://news.gallup.com/poll/390641/americans-rate-canada-britain-france-japan-favorably.aspx

▼ Country Ratings - GALLUP(英語)
https://news.gallup.com/poll/1624/perceptions-foreign-countries.aspx

 

 

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