今回取り上げたのは、カナダを代表するロック・バンドのひとつ、トライアンフの7作目となるスタジオアルバム「Thunder Seven / サンダー・セヴン」で、自分にとってはこれが初めて買ったトライアンフのアルバム(LPレコード)でもあった。
実は、買いそびれて、今は入手困難となっている日本盤のCDが再発売されたら、リリース当時に買ったこのLPレコードと一緒に記事にしようと、LPレコードの画像だけを取り込んでずっと準備していたのだが、一向に発売されず、昨今の市場の状況からしても、この先、発売される見込みもあまりないようなので、今回、LPレコードの画像だけで記事にしたという次第。
当時の購入動機としては、ラジオで聴いた"Spellbound"に惹かれてというものだったのだが、それでも、まさかトライアンフがカナダのバンドだなんてことは思いもしなかったことで、トリオ編成であることや、はたまたドラマーがリード・ヴォーカルをとるバンドなどといったことも併せて、アルバムを買った後で知り得た事実に驚いたことを今も覚えている。
アルバムは、以外と言っては何だが、思いのほか親しみやすく、バラエティーにも富んでおり、ヘヴィーロック一辺倒ではない許容範囲の広いサウンドが展開されている。
例えば、アルバムには2曲のインストゥルメンタル曲が収録されているのだが、1曲はランディ・ローズを彷彿するようなクラシカルな"Midsummer's Daydream"。そしてもう1曲が、ゲイリー・ムーアばりの泣きのギターが印象的なブルージーな"Little Boy Blues"と、インストゥルメンタル曲にしても、全く違うタイプの曲が収録されていたりといった感じ。
他にも、B面の中盤ではアカペラの"Time Canon"から"Killing Time"へと組曲のような展開が見られたりと、アルバムに起伏がありながらも、全体を通して散漫な印象はなく、むしろ様々な場面が展開される一つの作品といった印象がある。
当時の自分はと言えば、アルバムを買う前はもっとメタル寄りかなと思っていたので、予想していたサウンドとは多少違ってはいたものの、逆にそこに惹かれたようなところがあって、またひとつ魅力的なアルバムに出会えたと喜んでいた。
TRIUMPH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Rik Emmett (リック・エメット) - Six and Twelve String Guitar, Guitar Synthesizer, Vocals and Backgrounds
• Gil Moore (ギル・ムーア) - Drums, Percussion, Vocals and Backgrounds
• Michael Levine (マイケル・レヴィン) - Bass Guitar, Keyboards, Synthesizers
TRACKLIST
[Side 1]
1. Spellbound / スペルバウンド
2. Rock Out, Roll On / ロック・アウト・ロール・オン
3. Cool Down / クール・ダウン
4. Follow Your Heart / フォロー・ユア・ハート
[Side 2]
1. Time Goes By / タイム・ゴーズ・バイ
2. Midsummer's Daydream / 真夏の白日夢
3. Time Canon / タイム・キャノン
4. Killing Time / キリング・タイム
5. Stranger In A Strange Land / ストレンジャー・イン・ア・ストレンジ・ランド
6. Little Boy Blues / リトル・ボーイ・ブルース
NOTES
• Format: 12-inch Vinyl LP Record
• 解説・歌詞・対訳付
• Album: US 35位 (Gold / 2003-RIAA) / Canada 37位
• Singles: Spellbound - US 97位 / Follow Your Heart - US 88位
▼ Triumph - Spellbound (Live in HALIFAX)
▼ Triumph - Follow Your Heart (Music Video)
▼ Triumph - Midsummer's Daydream (Live in HALIFAX)
▼ Triumph - Little Boy Blues (Official Audio)
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