2024/12/09

2023年度の名目GDPと1人当たり名目GDPの国別ランキング

IMF(International Monetary Fund / 国際通貨基金)の2024年4月更新版で、昨年度(2023年)の各国の名目GDP(Gross Domestic Product / 国内総生産)と(Gross Domestic Product Per Capita / 1人当たり国内総生産)が公表されていることから、年度末ということもあり、データと共に若干の所見を加えて取り上げてみることにした。

[補足]
GDPとは、一定期間内(一般的には1年間)に国内で生産された物やサービスの付加価値の総額を表わした数値で、各単語の意味は以下の通り。

G - Gross(合計)、D - Domestic(国内)、P - Product(成果)

ちなみに、「名目GDP」と「実質GDP」の違いについては、「名目GDP」から物価変動の影響を除いて算出された数値が「実質GDP」となる(一般的には「名目GDP」の方が景気実感に近いと言われている)。

 

■ 2023年の各国の名目GDPと1人当たり名目GDP - 上位40か国(IMF統計)
※ 名目GDPの単位は百万USドルなので、アメリカを例にとると、27兆7,207億2,500万ドルとなる
※ 1人当たり名目GDPの単位はUSドルなので、ルクセンブルクを例にとると、そのまま12万9,810ドルとなる

名目GDP 1人当たり名目GDP
国名 GDP (百万USドル) 国名 GDP (USドル)
 アメリカ 27,720,725   ルクセンブルク 129,810 
 中国 17,758,046   アイルランド 103,466 
 ドイツ 4,527,009   スイス 101,510 
 日本 4,219,828   ノルウェー 87,703 
 インド 3,567,552   シンガポール 84,734 
 イギリス 3,382,115   アイスランド 83,485 
 フランス 3,052,712   アメリカ 82,715 
 イタリア 2,301,603   カタール 69,541 
 ブラジル 2,173,671   マカオ 69,080 
10   カナダ 2,142,471   デンマーク 68,619 
11   ロシア 2,009,959   オランダ 64,829 
12   韓国 1,839,058   オーストラリア 64,547 
13   メキシコ 1,788,821   サンマリノ 58,249 
14   オーストラリア 1,740,622   オーストリア 56,856 
15   スペイン 1,620,558   スウェーデン 55,433 
16   インドネシア 1,371,171   ベルギー 53,854 
17   オランダ 1,154,694   カナダ 53,607 
18   トルコ 1,129,974   ドイツ 53,565 
19   サウジアラビア 1,067,583   フィンランド 53,131 
20   スイス 894,811   イスラエル 52,643 
21   ポーランド 811,736   香港 50,587 
22   台湾 755,674   イギリス 49,648 
23   アルゼンチン 645,511   アラブ首長国連邦 48,141 
24   ベルギー 632,399   ニュージーランド 47,423 
25   スウェーデン 584,914   フランス 46,305 
26   アイルランド 551,554   アンドラ 43,810 
27   オーストリア 517,662   マルタ 41,205 
28   タイ 514,836   イタリア 39,012 
29   アラブ首長国連邦 514,130   プエルトリコ 36,779 
30   イスラエル 513,611   アルバ 36,744 
31   シンガポール 501,428   韓国 35,563 
32   ノルウェー 485,311   バハマ 35,517 
33   バングラデシュ 451,534   キプロス 35,016 
34   フィリピン 437,146   日本 33,899 
35   ベトナム 433,702   スペイン 33,896 
36   デンマーク 407,092   ブルネイ 33,577 
37   マレーシア 399,705   クウェート 33,321 
38   エジプト 393,828   スロベニア 32,673 
39   香港 380,812   サウジアラビア 32,530 
40   南アフリカ 380,592   台湾 32,404 

 

1人当たり名目GDPについて補足しておくと、1人当たり名目GDPと言うと、名目GDPよりも実態の豊かさに近い印象があるのか、平均的な豊かさを示す指標として用いられることも多いようだが、1人当たり名目GDPが高い国を見てみると分かるように、上位には比較的人口が少ない国が多く含まれるという特質(小国ならではの特殊要因)もあるので、データを見る際は、その点を踏まえて見る必要がある。

例えば、1人当たり名目GDPの上位5か国の人口を見てみると、1位のルクセンブルク(62万人)、2位のアイルランド(499万人)、3位の、スイス(863万人)、4位のノルウェー(537万人)、5位のシンガポール(580万人)と、全て人口1,000万人以下の国で占められている。又、5位以下についても人口の少ない国が比較的上位に位置しており、6位のアイスランドについては、人口は僅か34万人という国(金融立国)。なお、石油や天然ガスの関連産業が国内総生産の6割強を占める8位のカタールについて補足しておくと、人口は285万人ながらも、カタール人は1割強で、残り9割弱が南アジアや東南アジアからなどの外国人労働者である。

ちなみに、ルクセンブルクの1人当たり名目GDPが高い理由としては、多国籍企業の本社が多く(税率が低く税金面での優遇があるため)金融業が盛んなことや、四方を陸続きで他国に囲まれいるため周辺の国からルクセンブルクにある会社へ毎日通勤してくる社員が多いことも要因の一つと言われている。

その他にも、34位の日本よりも1人当たり名目GDPで上位に位置する国の中には13位のサンマリノや26位のアンドラといった日本人にはあまり馴染みのないような国も含まれている。

[補足]
• サンマリノ:イタリア半島の中東部に位置する人口34,000人の小国で、現存する世界最古の共和国と考えられている。EUには加盟していない。
• アンドラ:フランスとスペインに挟まれたピレネー山脈中にある人口77,000人の小国。国家歳入の大半はEUからの輸入関税であるが、EUには加盟していない。

ちなみに、5,000万人以上の人口を抱える国に絞って1人当たり名目GDPを見てみると、トップはアメリカ(総合7位 / 人口:3億3,100万人)で、次いで、ドイツ(総合18位 / 人口:8,378万人)、イギリス(総合22位 / 人口:6,788万人)、フランス(総合25位 / 人口:6,527万人)、イタリア(総合28位 / 人口:6,036万人)、韓国(総合31位 / 人口:5,123万人)と続き、7位に日本(総合34位 / 人口:1億2,394万人)が入る。

ただ、そうは言っても、日本は人口が3億人を超えるアメリカに1人当たり名目GDPでも倍以上の差をつけられているのは大いに危惧するところではある。

 

■ 名目GDPの上位10か国(前年度の2022年との比較)

2023年 2022年
国名 GDP (百万USドル) 国名 GDP (百万USドル)
 アメリカ 27,720,725   アメリカ 25,464,475 
 中国 17,758,046   中国 18,100,044 
 ドイツ 4,527,009   日本 4,233,538 
 日本 4,219,828   ドイツ 4,075,395 
 インド 3,567,552   インド 3,386,403 
 イギリス 3,382,115   イギリス 3,070,600 
 フランス 3,052,712   フランス 2,784,020 
 イタリア 2,301,603   ロシア 2,215,294 
 ブラジル 2,173,671   カナダ 2,139,840 
10   カナダ 2,142,471   イタリア 2,012,013 

2位の座を中国に奪われて以降も、長年3位の座に居続けていた日本は、今回ドイツに抜かれて4位に転落した。注目すべきは、中国に抜かれたときと違い、ドイツの場合は、日本よりも人口が少ない国であるという点。加えて、中国を抜いて人口世界一の国家となった5位のインドについては、何れ日本を追い越すと様々な研究機関でも言われていることもあり、近い将来、日本は5位にまで転落する可能性もある。

 

■ 参照・引用・出典

▼ GLOBAL NOTE - 世界の名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)
https://www.globalnote.jp/post-1409.html
▼ GLOBAL NOTE - 世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)
https://www.globalnote.jp/post-1339.html

▼ 世界経済のネタ帳 - 世界の名目GDP(USドル)ランキング
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html
▼ 世界経済のネタ帳 - 世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング
https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html

▼ IMF - World Economic Outlook Database
https://www.imf.org/en/Publications/SPROLLS/world-economic-outlook-databases

 


 

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2024/12/01

2024年1月~11月のプレイカウント・トップ 40

  Top 40 - My Apple Music Play Count
  1. Song For An Eternal Child / Marty Friedman
  2. Triumph (Official Version) / Marty Friedman
  3. Anytime Anywhere / milet
  4. Deep End / Marty Friedman
  5. Mirage / Marty Friedman
  6. A Prayer / Marty Friedman
  7. Icecles / Marty Friedman
  8. 2 Rebeldes (Spanish Vocal) / Marty Friedman
  9. Acapella (Guitar Solo) - Tearful Confession / Marty Friedman
  10. Wings / milet
  11. Illumination / Marty Friedman
  12. Dead Of Wintern / Marty Friedman
  13. El Beso Del Final / Christina Aguilera
  14. Pero Me Acuerdo De Ti / Christina Aguilera
  15. Si No Te Hubiera Conocido / Christina Aguilera
  16. Contigo En La Distancia / Christina Aguilera
  17. Por Siempre Tú / Christina Aguilera
  18. Mi Reflejo / Christina Aguilera
  19. You Know You Belong To Me / Queen
  20. I Guess We're Falling Out (Demo) / Queen
  1. Thrill City / Marty Friedman
  2. Mirage (Guitar Karaoke Version)n / Marty Friedman
  3. bliss / milet
  4. まひるの星 / Chisato Moritaka
  5. Falsas Esperanzas / Christina Aguilera
  6. Cuando No Es Contigo / Christina Aguilera
  7. EXEC_REBIRTHIA=PROTOCOL/. / KOKIA
  8. Epilogue / LOVEBITES
  9. Empty Daydream [Daughters of the Dawn - Live in Tokyo 2019] / LOVEBITES
  10. Swan Song [Five of a Kind - Live in Tokyo 2020] / LOVEBITES
  11. A Frozen Serenade [Heavy Metal Never Dies - Live in Tokyo 2021] / LOVEBITES
  12. STAY WITH ME (日本語バージョン) / Mariko Tone
  13. 夜からの旅立ち (フライディナイト・ファンタジー) / Mariko Tone
  14. Honey Money / New England
  15. No Place To Go / New England
  16. You're There / New England
  17. 銀色の夢 / Chisato Moritaka
  18. In Vogue / Japan
  19. Methods Of Dance / Japan
  20. The Art Of Parties / Japan

2024/11/13

DRAMA 「ドラマ -軌跡-」 / MARTY FRIEDMAN (2024)

CDの帯:ドラマ -軌跡- / マーティ・フリードマン

Album Cover (front): Drama / Marty Friedman Album Cover (back): Drama / Marty Friedman CD Case (back cover): Drama / Marty Friedman

この「Drama / ドラマ -軌跡-」は、ヘヴィーメタルバンド、メガデスの全盛期を支えた元メンバーで、日本の音楽並びに文化に魅了され、現在は日本に拠点を置き活動するギタリスト、マーティ・フリードマンが今年(2024年)の5月にリリースしたソロ・アルバム。

アルバムはここ最近のアルバムでも見られていたドラマチックな部分を更に推し進めて昇華させたたといった感じで、大半はピアノ及びチェロとバイオリンによるストリングスを含むバラード曲で占められており(アップテンポの曲は6曲目の"Thrill City"のみ)、6曲目の"Dead Of Winter"と、12曲目の"2 Rebeldes (Spanish Vocal)"の2曲を除いてはインストゥルメンタル曲で構成されていることからも分かるように、全体的にメロディックで叙情的な雰囲気に包まれている。言うなれば、「ドラマ」というアルバム・タイトルが示すように、ドラマ性が劇的な展開を見せるアルバムといったところ。いや、ほんと感動的なアルバムだ。

ということで、現在はメガデスの頃のイメージとはかけ離れたサウンド・アプローチを示すミュージシャンとして活動を続けているものの、昨年の2023年には日本武道館で行われたメガデスの来日公演にゲスト出演し、往年のファンを沸かせたりもした。

過去には文化庁より日本遺産大使に任命され、日本文化の魅力を国内外に広く発信すると共に、多くの日本人ミュージシャンとのジャンルを超えた共演を果たす等、ワールドワイドなギタリストでありながらも、もはや日本を代表するミュージシャンと言っても過言ではない活躍を見せているのが今のマーティ・フリードマンの姿であり、自ら"Dead Of Winter"の曲自体は"J-POP"と語っていることからも、そういった意味に於いては、今の彼が創り出す音楽を邦楽というジャンルに入れても差し支えないのかもしれない。

 

マーティ・フリードマン(ウィキペディア)

 

▼ Marty Friedman - Song For An Eternal Child

 

▼ Marty Friedman - Triumph (Official Version)

 

▼ Marty Friedman - Illumination

 

▼ Marty Friedman - 2 Rebeldes (Spanish Vocal)

 

■ こちらは以前(2018年)に制作された日本遺産のテーマソング (このアルバムには未収録)

▼ 日本遺産プロモーション映像【JAPAN HERITAGE OFFICIAL THEME SONG】

 

▼ ROCK FUJIYAMA - 世界が求めるベーシスト”わかざえもん”!半端じゃない機材の知識量とプロ意識
https://www.youtube.com/watch?v=aO8uTr-F448

▼ ROCK FUJIYAMA - 【East Of Eden】スタジオに入って鬼気迫る曲作り!サウンドチェックで始まった至極のブルース(わかざえもん)
https://www.youtube.com/watch?v=Za4o4jOVRfA

▼ ROCK FUJIYAMA - 【感動】J-POPには魅力がありすぎる!音楽が国境を越える瞬間(Dr. Capital)
https://www.youtube.com/watch?v=aXO_wMBDcMY

▼ ROCK FUJIYAMA - 【本人ガチ照れ】音楽博士Dr. Capitalがマーティの音楽性を徹底分析!
https://www.youtube.com/watch?v=RUU6pfCG2Uc

▼ YOUNG GUITAR - マーティ・フリードマン実演、ドラマを生み出すギター・ソロ創作手法
https://www.youtube.com/watch?v=ye0KTdOAg7o

 

CD: Drama / Marty Friedman

TRACKLIST
01. ILLUMINATION / イルミネーション
02. SONG FOR AN ETERNAL CHILD / ソング・フォー・アン・エターナル・チャイルド
03. TRIUMPH (Official Version) / トライアンフ (オフィシャル・ヴァージョン)
04. THRILL CITY / スリル・シティ
05. DEEP END / ディープ・エンド
06. DEAD OF WINTER / デッド・オヴ・ウィンター
07. MIRAGE / ミラージュ
08. A PRAYER / ア・プレイヤー
09. ACAPELLA / アカペラ
10. TEARFUL CONFESSION / ティアフル・コンフェッション
11. ICICLES / アイシクルズ
12. 2 REBELDES (Spanish Vocal) / 2 レベルデス (デッド・オヴ・ウィンター) (スパニッシュ・ヴァージョン)
[BONUS TRACK / ボーナス・トラック]
13. MIRAGE Guitar Karaoke Version / ミラージュ (ギター・カラオケ・ヴァージョン)

• Vocals on "Dead Of Winter" Chris Brooks (LIKE A STORM)
• Vocals on "2 Rebeldes" Steven Baquero (APOLO 7)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• ボーナス・トラック1曲追加収録
• 解説・歌詞・対訳付
• 品番:MICP-11880
• CD発売日:2024年05月22日

• Marty Friedman (マーティ・フリードマン) – Guitar
• Wakazaemon (わかざえもん) – Bass
• Gregg Bissonette (グレッグ・ビソネット) – Drums
• Mika Maruki (丸木美花) – Piano, Keyboards, & Synth
• Miho Chigyo (地行美穂) – Violin
• Hiyori Okuda (奥田日和) – Cello

2024/11/03

MI REFLEJO 「ミ・リフレホ ~マイ・リフレクション」 / CHRISTINA AGUILERA (2000)

CDの帯:ミ・リフレホ ~マイ・リフレクション / クリスティーナ・アギレラ

Album Cover (front): Mi Reflejo / Christina Aguiler  Album Cover (back): Mi Reflejo / Christina Aguiler  CD Case (back cover): Mi Reflejo / Christina Aguiler

セルフタイトルのデビュー・アルバムの翌年にリリースされたこの「Mi Reflejo / ミ・リフレホ ~マイ・リフレクション」は、クリスティーナ・アギレラ2枚目のスタジオ・アルバム。

アルバムは全編スペイン語でレコーディングされており、前作のデビュー・アルバムに収録されていたシングル曲のスペイン語ヴァージョン5曲と、デビュー・アルバムには収録されていなかった6曲の新曲(2曲のカヴァー曲を含む)が収録されている。

といったように、どちらかと言えば前作の流れをくむスペイン語による企画アルバムといった位置付けでもあるようで、実際、同年にリリースされた3作目のスタジオ・アルバムとなるクリスマス・アルバム"My Kind of Christmas"の次(2002年)にリリースされた4作目のスタジオ・アルバムとなる次々作の"Stripped"が、一般的には実質的なセカンド・アルバムとされているようだ。

アルバムは米ビルボードチャートで27位、又、同チャートのトップ・ラテン・アルバムとラテン・ポップ・アルバムで共に1位を記録し、両チャートでそれぞれ19週間トップを維持した。ちなみに、アメリカ以外では、アルゼンチンとウルグアイでそれぞれ2位、メキシコで5位を記録している。

なお、アルバムからは"Ven Conmigo (Solamente Tú)"、"Pero Me Acuerdo de Ti"、"Falsas Esperanzas"の3曲がシングルとしてリリースされた。

"Come On Over Baby (All I Want Is You)"のスペイン語のヴァージョンとなるリードシングルの"Ven Conmigo (Solamente Tú)"は、米ビルボードのホット・ラテン・ソング・チャートで1位、同ラテン・ポップ・ソング・チャートで2位を記録。又、この曲はスペインのチャートでも8位を記録した。

セカンドシングルの"Pero Me Acuerdo de Ti"は、ホット・ラテン・ソング・チャートで8位、ラテン・ポップ・ソング・チャートで5位を記録。そして、スペインのチャートでは3位を記録した。

そして、3枚目のシングルとなった"Falsas Esperanzas"は、スペインで15位を記録。

 

▼ Christina Aguilera - Pero Me Acuerdo De Tí (Video Oficial)

 

▼ Christina Aguilera - Por Siempre Tú (Video Oficial)

 

▼ Christina Aguilera - Mi Reflejo

 

▼ Christina Aguilera - Ven Conmigo (Solamente Tú) (Video Oficial)
https://www.youtube.com/watch?v=elOCH3vcZFM

▼ Christina Aguilera - Falsas Esperanzas (Video Oficial)
https://www.youtube.com/watch?v=lYWJCl27EcQ

▼ Christina Aguilera - Genio Atrapado (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=WsYg48vuOTo

 

■ それにしても、この圧倒的歌唱力よ

▼ Christina Aguilera - Pero me acuerdo de ti (Live at Mexican TV Show "Otro rollo")

 

スペイン語でのアルバム制作に至った経緯については、彼女がエクアドルの血を引く家系の生まれ(エクアドルの公用語がスペイン語)だということが理由としてあるらしいが、デビュー・アルバムに次いで早々にリリースされたことを考えると、もしかしたら、今風のサウンドで彩られた(悪い言い方をすれば、トレンドを意識した売れ線狙いのイメージが強かった)デビュー・アルバムでの自身のイメージを払拭したかったとの思いがあったのかもしれない(ちなみに、クリスティーナ・アギレラ自身も、後に「ファースト・アルバムは自分でも軽薄な音楽だと分かっていた」と語っていた)。

自分自身、最初は企画アルバムということもあり、それほど期待もしていなかったのだが、実を言うと、これが結構ハマったんだよね。特にラテン系の新曲は、比較的スローな曲が多いこともあって、より持ち味の歌唱力が生かされた感じで、更に魅力度が増した印象。

 

CD: Mi Reflejo / Christina Aguiler

TRACKLIST
01. Genio Atrapado / ヘニオ・アトラパード (ジニー・イン・ア・ボトル)
02. Falsas Esperanzas / ファルサス・エスペランサス
03. El Beso Del Final / 最後のキス ~エル・ベソ・デル・フィナル
04. Pero Me Acuerdo De Ti / ペロ・メ・アクエルド・デ・ティ
05. Ven Conmigo (Solamente Tú) / ヴェン・コンミーゴ (カム・オン・オーヴァー)
06. Si No Te Hubiera Conocido / 出会わなければ ~シ・ノ・テ・ウビエラ・コノシード [Duet with Luis Fonsi]
07. Contigo En La Distancia / 遠く離れて ~コンティゴ・エン・ラ・ディスタンシア
08. Cuando No Es Contigo / いつも二人で ~クアンド・ノ・エス・コンティゴ
09. Por Siempre Tú / ポル・シンプレ・トゥ (アイ・ターン・トゥ・ユー)
10. Una Mujer / ウナ・ムヘール (ホワット・ア・ガール・ウォンツ)
11. Mi Reflejo / ミ・リフレホ (リフレクション)

[エンハンスド・トラック (Video Crip)]
01. Genio Atrapado (Genie in a Bottle) / ヘニオ・アトラパード (ジニー・イン・ア・ボトル)
02. Por Siempre Tu / ポル・シンプレ・トゥ (アイ・ターン・トゥ・ユー)

NOTES
• • 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• Enhanced CD
• 解説・歌詞・対訳付
• 品番:BVCP-21177
• CD発売日:2001年2月21/24日 (US: 2000年9月12日)

[Singles from "Mi Reflejo"]
• 1. "Ven Conmigo (Solamente Tú)" - Released: August 8, 2000
• 2. "Pero Me Acuerdo de Ti" - Released: December 12, 2000
• 3. "Falsas Esperanzas" - Released: April 9, 2001

 

 

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Lotus 「ロータス」 (2012) / Christina Aguilera