2025/09/19

G7諸国を対象にした国別好感度調査 - アメリカと他のG7諸国の人々はお互いをどう見ているか (2025年 - ピュー・リサーチ・センター調査)

G7-Flags

アメリカのワシントンD.C.に拠点を置くシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターは今年(2025年)6月にカナダで行われた主要7カ国の年次首脳会議に併せて、アメリカと他のG7諸国の人々はお互いをどう見ているかといった国別好感度調査を行った。

ピュー・リサーチ・センターが今春実施した調査によると、アメリカ人は他のG7諸国に対して、これらの国の人々が米国に対して抱くよりも好意的な見方をしているとした。

例えば、アメリカ人の74%はカナダに対して非常に好意的、あるいはやや好意的な意見を持っているが、カナダ人のアメリカに対する同様の意見は34%となっている。

 

■ アメリカ人はG7諸国を好意的に見ている一方で、G7諸国の人々はアメリカに対してそれほど好意的ではないことを示すグラフ(上段-緑:アメリカ人がその国に対して抱く好感度割合 / 下段-青:その国の人がアメリカに対して抱く好感度割合)

ピュー・リサーチ・センター世論調査 - G7 countries view-1 (2025)

 

全体として、アメリカ人の大多数は他のG7諸国に対して好意的な見方をしており、日本(77%)、カナダ(74%)、イタリア(74%)、英国(70%)についても少なくとも7割が好意的な見方をしている。しかし、G7諸国におけるアメリカに対する見方は、賛否両論、または否定的である。なお、最も好意的な見方を示しているのは日本であり、55%が米国に対して肯定的な見方をしている。

2024年春以降、イギリスを除く全てのG7諸国において、アメリカに対する好意的な見方が大幅に低下している。昨年は、フランスを除くG7諸国の約半数以上がアメリカに対して「非常に」または「やや」好意的な見方を示していた。

 

■ G7諸国全体で、アメリカに対する好感度が昨年から低下していることを示すグラフ(左-薄い緑:2024年 / 右-濃い緑:2025年)

ピュー・リサーチ・センター世論調査 - G7 countries view-2 (2025)

 

G7諸国の中で、アメリカに対する好感度が最も低下したのはカナダで、昨年は南の隣国であるアメリカに対して54%が好意的な見方を示していたのが、今年はカナダ人の評価は約3分の1(34%)に落ちた。一方、アメリカに対して好意的な見方をしていないカナダ人は64%に上り、そのうち39%は「非常に好意的ではない」と回答している(昨年は、米国に対して「非常に好意的ではない」と回答したカナダ人は15%だった)。

又、ドイツとフランスにおけるアメリカに対する好感度も大幅に低下している(対照的に、米国人のドイツとフランスに対する見方は2024年以降大きな変化はない)。

 

■ イデオロギー別ドットプロット(Left-青:左派 / Right-緑:右派) ※日本は調査対象から外れている

ピュー・リサーチ・センター世論調査 - G7 countries view-3 (2025)

 

カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスでは、イデオロギー的に右派の人々の方が、左派の人々よりもアメリカに対してより好意的な評価をしている。

最も大きな違いが表れたのはカナダで、右派のカナダ人のうち、アメリカに対して好意的な見方をしている人は52%であるのに対し、左派のカナダ人では17%だった。同様に、イタリアでも右派でアメリカに好意的な見方を持つ人の割合は、左派の約2倍であった(61%対28%)。

 

■ 参照・引用・出典

▼ How people in the U.S. and other G7 countries view each other (June 11, 2025) - Pew Research Center (英語)
https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/06/11/how-people-in-the-us-and-other-g7-countries-view-each-other/

 

 

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2025/09/15

7 WISHES 「セヴン・ウィッシーズ」 / NIGHT RANGER (1985)

CDの帯:セヴン・ウィッシーズ / ナイト・レンジャー

Album Cover (front): 7 Wishes / Night Ranger  Album Cover (back): 7 Wishes / Night Ranger  CD: 7 Wishes / Night Ranger

米15位 (Platinum) を記録した前作のセカンド・アルバムからはシングル"Sister Christian"がトップ10ヒットとなる米5位を記録(続くシングル"When You Close Your Eyes"も米14位を記録)するという、彼らにとってはもしかしたら予想外の副産物だったかもしれないシングルチャートでの成功がこのアルバムの方向性にも少なからず影響を及ぼしているようで、前作を上回る米10位 (Platinum) を記録したこのサード・アルバム「7 Wishes / セヴン・ウィッシーズ」からも"Sentimental Street"(米8位)、"Four in the Morning (I Can't Take Any More)"(米19位)、"Goodbye"(米17位)と3曲のヒットシングルが生まれた。

なお、8曲目の"Interstate Love Affair"は1984年公開のアメリカ映画"Teachers"(日本では「りんご白書」のタイトルで1986年に公開された)のサウンドトラックに収録されていた曲を新たにリミックスしてブラッド・ギルスとジェフ・ワトソンのリードギターを録り直したヴァージョンとなっている。又、6曲目の"This Boy Needs to Rock"は1985年公開のアメリカ映画"Explorers"のサウンドトラックにも収録された。

▼ Teachers (film) - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Teachers_(film)
▼ りんご白書 - Wikipedia
https://w.wiki/FKQo
▼ Explorers (film) - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Explorers_(film)

ちなみに、アルバムタイトルは"7 Wishes"とアラビア数字での表記になっているが、1曲目に収録されているタイトルトラックは"Seven Wishes"との数詞の表記になっている。

▼ LPに封入されていたレコードを入れる内袋をCDサイズに縮小再現したCD用内袋(表 / 裏)

Inner Sleeve (front): 7 Wishes / Night Ranger  Inner Sleeve (back): 7 Wishes / Night Ranger

個人的なことを言えば、このアルバムをLPレコードで買って初めて聴いた当時は、オープニングで「ん?」となったものの(何せファーストとセカンドの前2作のオープニング曲があまりにも強力だったので)、アルバムとしてはややソフト路線になったとは言え、とくに不満のようなものを感じることなく全2作同様に繰り返し聴いていた記憶がある。

ただ、前2作同様にこのアルバムでも良く聴く曲と聴かない曲がはっきりと分かれてしまうのもまた事実ではあるのだが、まぁ、この辺りは好みの問題でもあるので仕方のないところかなとは思っている。実際、それを含めて当時はアルバムがリリースされれば必ず買うというレベルで好きなバンドであったのだから。

NIGHT RANGER - BAND MEMBERS
• Jeff Watson (ジェフ・ワトソン) – Guitars
• Alan "Fitz" Gerald (アラン "フィッツ" ジェラルド) – Keyboards, Vocals
• Kelly Keagy (ケリー・キージー) – Drums, Lead Vocals
• Jack Blades (ジャック・ブレイズ) – Bass, Lead Vocals
• Brad Gillis (ブラッド・ギルス) – Guitars, Vocals

TRACKLIST
01. Seven Wishes / セヴン・ウィッシーズ (Jack Blades)
02. Faces / フェイセズ (Kelly Keagy, Jack Blades, Alan "Fitz" Gerald)
03. Four in the Morning / フォー・イン・ザ・モーニング (Jack Blades)
04. I Need a Woman / アイ・ニード・ア・ウーマン (Jack Blades)
05. Sentimental Street / センチメンタル・ストリート (Jack Blades)
06. This Boy Needs to Rock / ディス・ボーイ・ニーズ・トゥ・ロック (Jack Blades, Brad Gillis)
07. I Will Follow You / アイ・ウィル・フォロー・ユー (Alan "Fitz" Gerald, Jack Blades)
08. Interstate Love Affair / インターステイト・ラヴ・アフェア (Jack Blades)
09. Night Machine / ナイト・マシーン (Jack Blades, Kelly Keagy, Brad Gillis)
10. Goodbye / グッドバイ (Jeff Watson, Jack Blades)

• Lead vocals: Jack Blades (1, 3, 6, 7, 9) / Kelly Keagy (2, 4, 5, 8, 10)

• "Four in the Morning"がシングルでリリースされた際は"Four in the Morning (I Can't Take Any More)"とカッコ付きのサブタイトルが加えられていた。

NOTES
• 米国初回盤LPをミニチュア再現したジャケット仕様
• 日本初回盤LPの意匠をモチーフにした再現帯
• インナースリーヴ(内袋)付
• SHM-CD仕様
• 完全生産限定盤 [Released in Japan Only]
• 解説・歌詞・対訳付
• 品番:UICY-80604
• CD発売日:2025年6月25日

• Album: US 10位 (Platinum / 1985-RIAA)
• Singles: Sentimental Street - US 8位 / Four in the Morning (I Can't Take Any More) - US 19位 / Goodbye - US 17位

 

▼ Night Ranger - Sentimental Street (Official Audio)

 

▼ Night Ranger - Four In The Morning (Official Audio)

 

▼ Night Ranger - Goodbye (Official Audio)

 

 

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Dawn Patrol 「緊急指令 N.R. / ドーン・パトロール」 (1982) / Night Ranger

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2025/09/01

2025年1月~8月のプレイカウント・トップ 40

  Top 40 - My Apple Music Play Count
  1. Rumours In The Air / Night Ranger
  2. When You Close Your Eyes / Night Ranger
  3. So Tired / Ozzy Osbourne
  4. Shot In the Dark / Ozzy Osbourne
  5. Sometimes / Alan Parsons
  6. I Can't Get There From Here / Alan Parsons
  7. Epilogue / LOVEBITES
  8. Young Girl In Love / Night Ranger
  9. Secret Loser / Ozzy Osbourne
  10. Never Know Why / Ozzy Osbourne
  11. Killer Of Giants / Ozzy Osbourne
  12. Ignorance is Bliss / Alan Parsons
  13. Blue Blue Sky / Alan Parsons
  14. If You Want My Love / Cheap Trick
  15. Empty Daydream [Daughters of the Dawn - Live in Tokyo 2019] / LOVEBITES
  16. Epilogue [Daughters of the Dawn - Live in Tokyo 2019] / LOVEBITES
  17. Don't Tell Me You Love Me / Night Ranger
  18. Can't Find Me A Thrill / Night Ranger
  19. Play Rough / Night Ranger
  20. Penny / Night Ranger
  1. Now You See It (Now You Don't) / Ozzy Osbourne
  2. Rock 'n' Roll Rebel / Ozzy Osbourne
  3. One Day to Fly / Alan Parsons
  4. Soirée Fantastique / Alan Parsons
  5. On Top Of The World / Cheap Trick
  6. Voices / Cheap Trick
  7. Can't Stop Fallin' Into Love / Cheap Trick
  8. Feel [Hot Single Mix] / Chicago
  9. King Of Might Have Been / Chicago
  10. Caroline / Chicago
  11. Love Will Come Back / Chicago
  12. 銀色の夢 / Chisato Moritaka (森高千里)
  13. まひるの星 / Chisato Moritaka (森高千里)
  14. I Am / Christina Aguilera
  15. Monday Morning / Christina Aguilera
  16. Birds Of Prey / Christina Aguilera
  17. Wild West Hero [Wembley Or Bust] / Jeff Lynne's ELO
  18. Telephone Line [Wembley Or Bust] / Jeff Lynne's ELO
  19. Turn To Stone [Wembley Or Bust] / Jeff Lynne's ELO
  20. Mr Blue Sky [Wembley Or Bust] / Jeff Lynne's ELO