2016/10/25

ORANGES & LEMONS / XTC (1989)

Album Cover (front): Oranges & Lemons / XTCビートルズのアルバム「イエロー・サブマリン」を連想するようなジャケットが印象的なこの「Oranges & Lemons / オレンジズ・アンド・レモンズ」は、個人的に最も好きな"XTC"のアルバムのひとつである1992年リリースの「Nonsuch / ノンサッチ」の前作にあたる作品になるのだが、私自身は、その"Nonsuch"のずっと後に後追いで買ったアルバムだったということもあり、当初は、やっぱり"Nonsuch"の方が完成度が高いかなといった印象があって、実は買った後もそれほど聴いていなかったのだった。

それでも、せっかく買ったアルバムなんだし、これまで気付かなかった新たな魅力を何かしら発見できるかもと、ある時からちょくちょくと聴きだしたことが功を奏したのか、今では、自分の"iTunes"に作った"XTC"のベストにはこのアルバムから8曲も選曲している(笑)。

正直言うと、実際のところ、今でもこの"Oranges & Lemonsと比べると、やっぱり"Nonsuch"の方が好きなことに変わりはないのだが、ただ、そうは言っても、その"Nonsuch"も、この"Oranges & Lemons"で確立されたサウンドの発展系であるということを考えれば、間違いなく、この"Oranges & Lemons"があってこそ生まれた作品でもあるわけだから、そういった意味では、何となくこの2枚のアルバムが兄弟関係にあるような感じもして、自然と愛着も湧いてくる。ただし、"Across This Antheap"なんかは、更に飛び越えて、後の"Wasp Star - Apple Venus Volume 2"に入っていても全く違和感が無いような曲ではある。

 

CD Case (inside): Oranges & Lemons / XTC自分が、この"Oranges & Lemons"を買おうとしたときは、残念ながらその当時の日本盤は既に廃盤になっていたので、こちらのアメリカ盤(1989リリースの初盤)を買っていたのだが、2001年にリリースされたリマスター盤では、"Garden of Earthly Delights"、"King for a Day"、"One of the Millions"の3曲は新たにミックスされたヴァージョンに差し替えられているので、今となっては、これはこれで買っておいて良かったかなと思う。

アルバムのタイトルは、マザーグースの「オレンジとレモン(原題は"Oranges and Lemons")」から引用されたものだが、アルバムのタイトルに引用された経緯については調べてはみたものの、生憎これといった答えを見つけることはできなかった。

※ 補足
マザーグースのオレンジとレモンは、イギリスを中心とした英語圏の童謡であるマザー・グースの一篇で、「ロンドン橋落ちた」や、日本の「通りゃんせ」のように、向かい合った2人が頭上の前方で手を組んでアーチを作り、その下を子供がくぐり抜けて行き、歌の終わりで腕を上げていた2人が腕を下ろし、通っていた人を捕まえるという遊び唄。

 

Album Cover (back): Oranges & Lemons / XTC   CD Case (back cover): Oranges & Lemons / XTC   Booklet: Oranges & Lemons / XTC

 

XTC - BAND MEMBERS
• Andy Partridge (アンディ・パートリッジ) - Vocals, Guitar
• Colin Moulding (コリン・モールディング) - Vocals, Bass
• Dave Gregory (デイヴ・グレゴリー) - Guitars, Backing Vocals, Keyboards

 

TRACKLIST
1. Garden Of Earthly Delights /  2. The Mayor Of Simpleton /  3. King for A Day /  4. Here Comes President Kill Again /  5. The Loving /  6. Poor Skeleton Steps Out /  7. One Of The Millions /  8. Scarecrow People /  9. Merely A Man /  10. Cynical Days /  11. Across This Antheap /  12. Hold Me My Daddy /  13. Pink Thing /  14. Miniature Sun /  15. Chalkhills And Children

Song Writer
• Andy Partridge (1, 2, 4, 5, 6, 8, 9, 11, 12, 13, 14, 15)
• Colin Moulding (3, 7, 10)

NOTES
• Label: Geffen Records
• Released: 1989
• Printed in U.S.A. (Import)
• 歌詞付

• UK 28位 / US 44位

 

▼ XTC - Mayor Of Simpleton

 

▼ XTC - King For A Day

 

▼ XTC - The Loving

 

 

[関連記事]

Nonsuch 「ノンサッチ」 (1992) / XTC

Apple Venus Volume 1 (1999) / XTC

Wasp Star - Apple Venus Volume 2 (2000) / XTC

2016/10/18

SPILT MILK 「こぼれたミルクに泣かないで」 / JELLYFISH (1993)

CDの帯 : こぼれたミルクに泣かないで / ジェリーフィッシュAlbum Cover (front): Spilt Milk / Jellyfish Album Cover (back): Spilt Milk / Jellyfish CD Case (back cover): Spilt Milk / Jellyfish

このジェリーフィッシュ、ポップでありながらも、一癖あるサウンドといった印象もあり、当初はてっきりイギリスのバンドとばかり思っていたが、実際はアメリカのバンドだったんだよね。

残念ながら、グループとしての活動期間は短く、マニアックな人気を博しながらも、わずか2枚のアルバムを発表しただけでバンドは解散してしまったのだが、どちらかといえば本国のアメリカよりもイギリスでの評価が高かったバンドでもあったようだ。

で、その残された2枚のアルバムの内の1枚が、セカンド・アルバムにしてラスト・アルバムであるこの「Spilt Milk / こぼれたミルクに泣かないで」。

冒頭でも述べたように、全体的にポップではあるものの、このどこか屈折感を帯びたようなちょっぴり癖のあるサウンドを受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれるのかもしれないが、そこに魅力を感じることができれば、自分のように一気に嵌ってしまう可能性があるのではないかと思う。まぁ、チーズ好きの人でもブルーチーズは苦手という人も案外多いのだが、あえて例えるならそんな感じかと(笑)。

親しみやすいながらも、ちょっぴり癖のあるサウンドといえば、これまた大好きなバンドである"XTC"が直ぐに思い浮かぶのだが、実際、個人的には両バンドに共通点を感じる部分は多い。どことなく牧歌的な雰囲気があるというのも類似点のひとつだし、両バンド共にビートルズとビーチ・ボーイズを引き合いに出して語られることが多いというのも共通点のひとつかと。

まぁ、個人的には、巷で言われるほどにはこのジェリーフィッシュと"XTC"にビートルズやビーチ・ボーイズのイメージが被ることは無いのだが、少なからず影響を受けたであろうことは感じられるところではある。ただ、ビートルズとビーチ・ボーイズがメジャーな人気を博していたのに対し、このジェリーフィッシュと"XTC"は、どちらかといえばマニアックな人気に支えられたバンドといった点で大きな違いがあるんだけどね。

ちなみに、ウィキペディアには、音楽評論家"Tom Demalon"がこのアルバムについて評した言葉として、「夢見るようなボーカル・ハーモニー、サーカスのようにグルグル回るオルガンのパッセージ、それにザクザクとしたギターが、ビートルズやザ・ビーチ・ボーイズの最良の部分を想起させるような手法で積み重ねられている」といった内容の発言が記載されている。

Booklet: Spilt Milk / Jellyfish

アルバムは、ビルボードチャーで164位と、本国のアメリカに於いてはいまひとつパッとしなかったものの、イギリスでは21位を記録し、同じくイギリスのシングルチャートではアルバムからシングルカットされた「The Ghost At Number One / スーパースターに救いの手を」が43位、「New Mistake / ニュー・ミステイク」が55位を記録している。

 

▼ Jellyfish - Joining A Fan Club

 

▼ Jellyfish - The Ghost At Number One

 

▼ Jellyfish - Bye Bye Bye

 

[Audio]

▼ Jellyfish - New Mistake
https://www.youtube.com/watch?v=GkgvkKgZI5s

▼ Jellyfish - Sebrina, Paste And Plato
https://www.youtube.com/watch?v=M9y8GTpfcP8

▼ Jellyfish - Too Much, Too Little, Too Late
https://www.youtube.com/watch?v=0o2gSOwOC3I

 

なお、バンドの中心メンバーでもあるアンディ・スターマーは、実は、日本の女性デュオ「パフィー」の名付け親でもある、又、その「パフィー」が2004年にリリースしたミニ・アルバム「59」ではアンディ・スターマーがプロデュースを担当し、全曲の作曲と英語の作詞も行っており、アルバムには「Joining A Fan Club / ファンクラブに入るなら」のカヴァーも収録されている。

 

TRACKLIST
1. Hush / 2. Joining A Fan Club / 3. Sebrina, Paste And Plato / 4. New Mistake / 5. Glutton Of Sympathy / 6. The Ghost At Number One / 7. Bye Bye Bye / 8. All Is Forgiven / 9. Russian Hill (Sturmer) / 10. He's My Best Friend / 11. Too Much, Too Little, Too Late / 12. Brighter Day

1. おやすみ / 2. ファンクラブに入るなら / 3. セブリナとペーストとプラトンと / 4. ニュー・ミステイク / 5. 憐れみの王様 / 6. スーパースターに救いの手を / 7. バイ・バイ・バイ / 8. 優しく許して / 9. ラッシャン・ヒル / 10. 彼は僕のともだち / 11. 言葉にさよならを / 12. あしたがあるから

NOTES
• 発売日:2005年7月6日(再発盤)
• 解説・歌詞・対訳付

JELLYFISH - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• Andy Sturmer (アンディ・スターマー) - Sang, Played Drums, Some Guitar and Some Keyboards
• Roger Manning (ロジャー・マニング) - Played Keyboards and Sang
• Tim Smith (ティム・スミス) - Played Bass and Sang

2016/10/12

THE ESSENTIAL 「エッセンシャル・エリック・カルメン」 / ERIC CARMEN (2014)

CDの帯:エッセンシャル・エリック・カルメン / エリック・カルメンAlbum Cover (front): The Essential / Eric Carmenこちらの「The Essential / エッセンシャル・エリック・カルメン」は、ラズベリーズ時代を含むエリック・カルメンのオールタイム・ベストで、実はコレ、リリース前から結構楽しみにしていたアルバムでもあった。

何せ、リリース前のインタビュー記事に於いては、エリック自身が「この2枚組のCDをこれまでのコンピレイションと変わらないただの"新しい編集盤"だと思うのは間違いだ」、「これまでにリリースされたリマスター盤の音質は、オリジナル音源より2パーセントほど向上している程度だったように思う。一方、今回のリマスター盤とオリジナル音源を比較すると300パーセントもすばらしいサウンドに仕上がっている」、「ここに収録されている楽曲の大半は、今回のリマスター・ヴァージョンで聴いてこそ本当に聴いたと言える」などと語っていたのだから、それはもう期待せずにはいられないよね。しかも、十数年ぶりという新曲まで収録されているのだから。

当初のインタビュー記事のタイトルには本文を含めて「エッセンシャル」というアルバム・タイトルは表記されていなくて、「オールタイム・ベスト」とだけ記されていたので、何か特別なアルバムのような印象を抱いていたことから、アルバム・タイトルが「エッセンシャル」というありふれたタイトルになると知ったときは何だか肩透かしを食らったようでちょっぴりがっかりもしたのだが、それでも、エリック自身が自信満々に語っていたアルバムでもあるし、単なるコンピレーション・アルバムではないだろうという期待感は持っていた。

 

▼ こちらがそのインタビュー記事(ソニー・ミュージックのエリック・カルメン公式サイト)

エリック・カルメン最新インタビュー連載企画!『エッセンシャル・エリック・カルメン』を語る
http://www.sonymusic.co.jp/artist/EricCarmen/info/442071

 

実際に聴いた印象としては、「300パーセントもすばらしいサウンド」は流石にちょっとオーバーかなといった印象だったが、それでも、コンピレーション・アルバムとはいえ、こうして制作者本人が納得した形でアルバムがリリースされるのはファンにとっては嬉しいところだし、手直しをしたら随分と良くなったと制作者自身が傍目以上に感じる部分については分からなくもないところ。

 

CD Case (front): The Essential / Eric Carmen  CD Case (back): The Essential / Eric Carmen  CD Case (front with Obi): The Essential / Eric Carmen

 

この"The Essential"は、45年に及ぶキャリアを総括するオールタイム・ベストということで、冒頭でも書いたように、ソロ転向前のラズベリーズ時代の楽曲も合わせて収録されているわけだが、1枚目のディスクの1曲目にはなんと、そのラズベリーズ以前に在籍していたバンド「The Cyrus Erie / サイラス・エリー」の楽曲(初CD化)も収録されている。

初CD化された曲では、他にも、これまで未発表だった1976年の"NY Bottom Line"でのライヴ音源から「Starting Over / 素晴らしき再出発」と「That's Rock 'N' Roll / すてきなロックン・ロール」の2曲の他、日本盤だと新曲を合わせて計6曲が初CD化曲として収録されている。

なお、コンピレーション・アルバム等だと短く編集されたシングルヴァージョンが収録されることも多い"All By Myself"は7分を超えるアルバム・ヴァージョンの方が収録されている。

新曲の「Brand New Year / ブランド・ニュー・イヤー」については、十数年ぶりの新曲ということで、かなり気合の入った曲に仕上がっているのではないだろうかと思っていたら、意外と地味で拍子抜けしたようなところもあったが、逆に言えば、それが今のエリックの音楽スタイルであり、ヒットなど気にせず、やりたい音楽をやったという結果なのかもしれない。実際、そういった肩の力を抜いて制作されたようなリラックス感が漂った雰囲気の曲でもある。ちなみに、エリック・カルメン本人は、ブックレットに記載されている自身のコメントで「過去を忘れることをテーマにした曲 - 希望について歌った曲だ」と語っている。

 

Obi Strip (back): The Essential / Eric Carmen

 

日本盤は、エリック・カルメン自選のボーナス・トラック6曲が追加収録されており、英文ブックレットに記載されている英文ライナーとエリック・カルメン本人の全曲コメント(日本盤ボーナス・トラックを除く)、それに45周年を祝して寄せられたブルース・スプリングスティーン、ポール・スタンレー(KISS)、スラッシュ、シェリー・カーリー(元ランナウェイズ)、マシュー・スウィート他、数多くの著名なミュージシャンからのコメントの日本語訳が日本語ブックレットの方に掲載されている。

なお、日本盤には上記ののボーナス・トラック6曲が追加収録されているものの、収録時間の関係からか、オリジナル盤(輸入盤)には収録されているラズベリーズ時代の曲である"Ecstasy"(2005年に行われたラズベリーズ再結成ツアーでのライヴ・ヴァージョン)が外されている。ただし、これはエリック・カルメン側の提案を受けての判断だったらしく、そのことについては日本語ブックレットの方に記載されている。

 

▼ 左からオリジナル英文ブックレットの表、裏、日本語ブックレットの表

Booklet (front): The Essential / Eric Carmen  Booklet (back): The Essential / Eric Carmen  Japanese Booklet (front): The Essential / Eric Carmen

 

又、日本盤のボーナス・トラックには、1984年公開の大ヒット映画「Footloose / フットルース」のサウンドトラック収録曲で、シングルでもヒットしたマイク・レノ(カナダのロックバンド、ラヴァーボーイのヴォーカリスト)とアン・ウィルソン(アメリカのロックバンド、ハートのヴォーカリスト)のデュエット曲「Almost Paradise (Love Theme from Footloose) / パラダイス~愛のテーマ」のセルフ・カヴァー(エリック・カルメンとフットルースの脚本家であるディーン・ビッチフォードとの共作曲)が収録されているが、このセルフ・カヴァー曲は、元々1997年に日本だけでリリースされたアルバム「Winter Dreams / 夢の面影」に収録されていた曲で、アメリカでは2000年に"I Was Born to Love You"とタイトルを変えてリリースされている。なお、この曲でエリック・カルメンとデュエットしているのはジェイニー・クルーワー。

それと、同じく、日本盤のボーナス・トラックで、初CD化された曲のひとつである「Long Live Rock & Roll / ロング・リヴ・ロックン・ロール」は、勿論、レインボーのカヴァーではなく、同名異曲のデモなのだが、実はコレ、「Make Me Lose Control / メイク・ミー・ルーズ・コントロール」の原曲なのだ。初めて聴いたときは意表を突かれた感じでちょっぴり驚いたが、曲自体はほぼ完成形と言ってもいいレベルのデモ。

その他にも、日本盤のボーナス・トラックには、ゲフィン時代の曲でシングルにもなった"I Wanna Hear It From Your Lips"が収録されているのだが、個人的にはこの曲だけはどうも苦手。こう言っちゃ何だが、性に合わないというか、若干気持ち悪いというか・・・。でも、何となく中毒性を秘めたような雰囲気もある曲なので、人によっては嵌ったりするのかもしれない。

意外だったのは、'88年公開の映画「ダーティ・ダンシング」の挿入歌で、シングルとしてもヒットした「Hungry Eyes / ハングリー・アイズ」が思いのほか短時間で、しかも低予算でレコーディングされた曲だったということで、ブックレットに記載されているエリック・カルメン自身のコメントでは「5日間でレコーディングした」といったことや「予算は限られていて、レコーディング・セッションはギタリスト1人とベーシスト、あとはドラム・マシーンと僕だけで行った」語られている。

そして、日本盤の2枚目のディスクの最後には"Brand New Year"のリミックス・ヴァージョン (Alternate Mix) が収録されているが、これについては、それほどオリジナルとの違いは感じられない控えめなミックスといった感じ。

 

The Essential / Eric Carmen  The Essential / Eric Carmen  Obi Strip (front and back): The Essential / Eric Carmen

 

▼ Eric Carmen - Boats Against The Current (U.S. TV 1977)
https://www.youtube.com/watch?v=z8N6lCZoaLY

▼ Eric Carmen - Never Gonna Fall In Love Again (The Midnight Special TV)
https://www.youtube.com/watch?v=POkE9eI23cU

▼ Eric Carmen - All By Myself (The Midnight Special TV)
https://www.youtube.com/watch?v=EzoazPPC7b8

▼ Eric Carmen - Change Of Heart (Japanese TV Show "Let's Go Young" in 1979)
https://www.youtube.com/watch?v=diguaFiSVF0

▼ Eric Carmen & Merry Clayton - Almost Paradise (Dirty Dancing Live In Concert 1988)
https://www.youtube.com/watch?v=F1pW6vvplmQ

 

The Essential / Eric Carmen  Booklet: The Essential / Eric Carmen

 

TRACKLIST (Japan Edition)

DISC ONE:
1. Get the Message (With Cyrus Erie) [Previously Unreleased] / 2. Go All the Way (With Raspberries) / 3. I Wanna Be with You (With Raspberries) / 4. Let's Pretend (With Raspberries) / 5. Tonight (With Raspberries) / 6. Overnight Sensation (Hit Record) (With Raspberries) / 7. Sunrise / 8. My Girl / 9. All By Myself / 10. Never Gonna Fall in Love Again / 11. Last Night / 12. Starting Over (Live 1976) [Previously Unreleased] / 13. That's Rock 'N' Roll (Live1976) [Previously Unreleased] / 14. Run Away / 15. She Did It / 16. Love Is All That Matters

1. ゲット・ザ・メッセージ(サイラス・エリー)(初CD化) / 2. ゴー・オール・ザ・ウェイ(ラズベリーズ) / 3. 明日を生きよう(ラズベリーズ) / 4. レッツ・プリテンド(ラズベリーズ) / 5. トゥナイト(ラズベリーズ) / 6. オーヴァーナイト・センセーション(ラズベリーズ) / 7. サンライズ / 8. 愛しのマイ・ガール / 9. オール・バイ・マイセルフ / 10. 恋にノー・タッチ / 11. 悲しきラスト・ナイト / 12. 素晴らしき再出発 (Live1976) (初CD化) / 13. すてきなロックン・ロール (Live1976) (初CD化) / 14. ラン・アウェイ / 15. 愛をくれたあの娘 / 16. 恋のすべて

DISC TWO:
1. Boats Against the Current / 2. Marathon Man / 3. Nowhere to Hide / 4. Change of Heart / 5. Hey Deanie / 6. Desperate Fools / 7. Someday / 8. It Hurts Too Much / 9. Foolin' Myself (Single Version) [Bonus Track for Japan] / 10. Tonight You're Mine / 11. I Wanna Hear It From Your Lips [Bonus Track for Japan] / 12. The Way We Used to Be / 13. Hungry Eyes / 14. Make Me Lose Control / 15. Brand New Year [Previously Unreleased] / 16. The Rock Stops Here [Bonus Track for Japan] [Previously Unreleased] / 17. Almost Paradise (Winter Dreams Version) [Bonus Track for Japan] / 18. Long Live Rock & Roll (Demo) Bonus Track for Japan] [Previously Unreleased] / 19. Brand New Year (Alternate Mix) [Bonus Track for Japan] [Previously Unreleased]

1. 雄々しき翼 / 2. マラソン・マン / 3. つらい別れ / 4. チェンジ・オブ・ハート / 5. ヘイ・ディニー / 6. デスペレート・フールズ / 7. サムデイ / 8. 悲しみTOO MUCH / 9. フーリン・マイセルフ (single version)(日本のみのボーナストラック) / 10. トゥナイト・ユア・マイン / 11. 噂の女(日本のみのボーナストラック) / 12. あの頃の僕達 / 13. ハングリー・アイズ(88年映画「ダーティ・ダンシング」挿入歌) / 14. メイク・ミー・ルーズ・コントロール / 15. ブランド・ニュー・イヤー(新曲)(初CD化) / 16. ザ・ロック・ストップス・ヒア(86年レア・シングル)(日本のみのボーナストラック)(初CD化) / 17. パラダイス~愛のテーマ (Winter Dreams Version) (日本のみのボーナストラック) / 18. ロング・リヴ・ロックン・ロール (Demo) (日本のみのボーナストラック)(初CD化) / 19. ブランド・ニュー・イヤー (Alternate Mix) (日本のみのボーナストラック)(初CD化)

 

NOTES

• Blu-spec CD2
• 最新リマスター
• 日本盤ボーナストラック6曲収録
• 解説・歌詞・対訳付(英文ライナー及び、エリック・カルメン自身の曲解説と、著名ミュージシャンから寄せられたコメントの対訳付き)

 

 

[関連記事]

Raspberries' Best - Featuring Eric Carmen (1976) & The Very Best Of Raspberries (2006) / Raspberries

The Best Of Eric Carmen (1988) / Eric Carmen

R.I.P. Eric Carmen ~ Don't Want To Say Goodbye (2024)

その他の ERIC CARMEN / RASPBERRIES 関連記事

マシュー・スウィートとスザンナ・ホフスのカヴァーアルバム第2弾(ラズベリーズの「Go All the Way / ゴー・オール・ザ・ウェイ」をカヴァー)
Under The Covers Vol. 2 (2009) / Matthew Sweet and Susanna Hoffs

2016/10/06

世界国別評判ランキング(2016年) - 主要先進国の国民に評判の良い国は?

G8 (Group of Eight)この国別評判調査 (Country RepTrak®) は、主に企業の価値、ブランド力、評判といった調査を行い、それを分析して経営戦略を提案している国際コンサルティング会社のレピュテーション・インスティテュート (Reputation Institute) 社がランキング形式で公表しているものです。

ただし、記事のタイトルにも記しているように、この調査は一般的な国別好感度調査と違い、「G8」、即ち、主要先進8か国の国民はそれぞれの国と地域にどういった印象を持っているかという観点で調査されたランキングになります。(注:その他の国の国民の評価もいくらかは調査に加えられているようです)

※ 補足
「G8」とは、主要先進国の「G7」(日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア)にロシアを加えた8か国のことを指します。

ただし、現在は先進国首脳会議の枠組みとしてのG8は存在しません(ロシアのウクライナに対する軍事介入やクリミア半島掌握により、2014年以降、ロシアはその参加資格を停止されていることから、G8としての活動は事実上停止し、現在はG7という元の枠組へと戻っているため)。

 

調査方式(抜粋)

■ Stakeholder Group (Target):
• G8 general public balanced to the country population on age and gender and controlled for region
• People who were "somewhat" or "very" familiar were allowed to rate a country.

■ Data Collection Method:
• CAWI (online interviews)

■ Sample:
• More than 58,000 ratings collected in Q1 2016

 

今回発表された「評判の良い国ランキング」は、G8諸国を対象に、各国の「経済」「環境」「政府」の3つのカテゴリーを軸に調査されたもので、その評価が数値化されランク付けされています。

主要先進国といえば、基本的には他国の援助を必要とせず、特定の国の影響力といったものも比較的少ない所為か、発展途上国の評価を含めた国の好感度調査等とは多少異なったランキングになっているところが興味深いところ。

又、それに加えて、「G8」といえば、日本以外は全て俗に言う白人国家と呼ばれる国々なので、調査結果でもその辺りが影響しているのか、上位を白人国家と呼ばれる国が占める結果になっていますが、それでも、14位とはいえ、非白人国家では最上位にランクされている日本も今回の調査では1位のスウェーデンと同じクラスとなる「strong / robust」(強靱で堅牢)に分類されています。

 

■ 2016 Country RepTrak® - 評判の良い国ランキング

Strong / Robust  Avg. / Moderate  Weak / Vulnerable  Poor / Lowest Tier
• カッコ内の数値は評価スコア

  1. スウェーデン (78.34)
  2. カナダ (77.82)
  3. スイス (77.00)
  4. オーストラリア (76.84)
  5. ノルウェー (76.18)
  6. フィンランド (75.16)
  7. ニュージーランド (74.68)
  8. デンマーク (74.25)
  9. アイルランド (74.11)
  10. オランダ (73.90)
  11. オーストリア (72.44)
  12. イタリア (71.68)
  13. イギリス (71.08)
  14. 日本 (70.97)
  15. フランス (69.32)
  16. ベルギー (67.95)
  17. スペイン (67.73)
  18. ドイツ (67.55)
  19. ポルトガル (66.53)
  20. シンガポール (60.12)
  21. チェコ共和国 (58.73)
  22. コスタリカ (58.60)
  23. ペルー (58.56)
  24. ブラジル (57.75)
  25. 台湾 (57.69)
  26. タイ (57.00)
  27. ポーランド (56.71)
  28. アメリカ (56.32)
  29. アルゼンチン (55.66)
  30. ドミニカ共和国 (55.33)
  31. マレーシア (55.17)
  32. フィリピン (55.04)
  33. プエルトリコ (54.55)
  34. チリ (54.55)
  35. パナマ (53.87)
  36. パラグアイ (53.59)
  37. インドネシア (53.43)
  38. キューバ (52.11)
  39. モロッコ (51.99)
  40. ギリシャ (51.51)
  41. ベネズエラ (50.64)
  42. エクアドル (50.63)
  43. メキシコ (50.33)
  44. インド (50.29)
  45. 韓国 (50.28)
  46. アラブ首長国連邦 (50.27)
  47. ボリビア (49.86)
  48. ウルグアイ (49.57)
  49. 南アフリカ (49.21)
  50. グアテマラ (48.66)

 

  1. イスラエル (47.43)
  2. ホンジュラス (47.30)
  3. カタール (46.87)
  4. エルサルバドル (45.57)
  5. エジプト (45.22)
  6. ルーマニア (44.11)
  7. 中国 (44.08)
  8. トルコ (42.73)
  9. ウクライナ (42.54)
  10. コロンビア (42.46)
  11. カザフスタン (41.58)
  12. ニカラグア (41.08)
  13. アンゴラ (40.95)
  14. アルジェリア (40.52)
  15. ロシア (39.82)
  16. ナイジェリア (36.37)
  17. サウジアラビア (36.32)
  18. パキスタン (31.03)
  19. イラン (29.74)
  20. イラク (24.56)

 

全体を通して北欧の国が比較的評価が高い印象を受けますが、アジアでは14位の日本が一番高い評価で、続いて、シンガポール(20位)、台湾(25位)、タイ(26位)、マレーシア(31位)、フィリピン(32位)といった順で評価されています。

又、各種好感度調査では上位にランクされることが多いドイツ(18位)とフランス(15位)がこの調査では「Avg. / Moderate」(平均)のクラスに分類されており、日本以下の評価になっているのも注目点のひとつではないかと。推測ではありますが、もしかしたら最近取り沙汰されることが多くなった移民の問題というものも多少影響しているのでしょうか?

ちなみに、G8諸国では、全体のランキングでも2位のカナダが77.82ポイントで最も評価が高く、次いで、イタリア(71.68ポイント)、イギリス(71.08ポイント)、日本(70.97ポイント)、フランス(69.32ポイント)、ドイツ(67.55ポイント)、アメリカ(56.32ポイント)、ロシア(39.82ポイント)といった評価順になっています。

 

■ 2016 Country RepTrak® - The Most Reputable Countries in the World (1-50)
(Only 14 Countries have a Strong Reputation, and 50 Countries have a Weak or Poor Reputation)

世界国別評判ランキング 2016(1位~50位)

 

■ 2016 Country RepTrak® - The Most Reputable Countries in the World (51-70)
(The Countries with Weak and Poor Reputation are the ones that are under a dictatorship or in a state of instability)

世界国別評判ランキング 2016(51位~70位)

 

■ 直近3年のトップ10 (2014-2016)

世界国別評判ランキング 2016 (Top 10 Countries 2014-2016)

 

■ 参照・引用・出典

2016 Country RepTrak® - The Most Reputable Countries in the World (PDF/英語)

※ PDF形式で作成されているため、ページが開くまで若干時間がかかります。

 

 

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G7各国の賃金の推移~日本は過去30年間ほとんど変わらず - (2024年3月2日)

国家ブランド指数(2023年版)で日本が史上初の1位に - (2024年1月24日)

アメリカで行われた国別好感度調査(2023年 - 米ギャラップ調査) - (2023年3月23日)

2021年度の名目GDPと1人当たり名目GDPの国別ランキング+今後の世界経済見通し(IMF / 国際通貨基金) - (2022年6月8日)

アメリカで行われた国別好感度調査(2022年 - 米ギャラップ調査) - (2022年3月20日)

アメリカで行われた国別好感度調査(2021年 - 米ギャラップ調査) - (2021年3月17日)

国連分担金の多い国トップ10(2018~2020年) - (2021年1月8日)

国連に対する好感度が最も低かった国は日本(2020年 - 米調査機関) - (2020年12月26日)

80年後(2100年)の世界の人口と各国のGDPの予測~日本は?(2020年 - 米大学研究者調査) - (2020年10月29日)

14か国を対象に行われた中国に対する好感度調査(2020年 - 米調査機関) - (2020年10月12日)

アメリカで行われた国別好感度調査(2020年 - 米ギャラップ調査) - (2020年3月14日)

世界国別評判ランキング(2019年) - 世界で最も評判の良い国は? - (2019年10月19日)

欧州5か国における対日世論調査(2019年) - (2019年10月4日)

世界で最も評判の良い企業(責任ある企業活動において) - 2019年 - (2019年9月30日)

アメリカにおける対日世論調査(2019年) - (2019年9月19日)

世界国別評判ランキング(2018年) - 世界で評判の良い国は? - (2018年7月3日)

ASEAN10か国における対日世論調査(2017年) - (2017年11月15日)

世界国別評判ランキング(2017年) - 主要8か国の国民に評判の良い国は? - (2017年9月14日)

英BBC世界世論調査 2017 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は3位 - (2017年8月21日)

世界で最も評判が高い製造国ランキング 2017 - (2017年6月18日)

世界各国の名目GDP - 国別ランキング(2016年) - (2017年4月25日)

アメリカで行われた国別好感度調査(2017年 - 米ギャラップ調査) - (2017年2月22日)

欧州5ヵ国における対日世論調査 (2015年調査) - (2016年7月4日)

アメリカで行われた国別好感度調査 (2016年調査) - (2016年4月20日)

2016年度の各国の国連分担金比較 - (2016年1月28日)

英BBC世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」 2006-2014 全調査記録一覧 - (2015年12月26日)

国連分担金の多い国トップ10(2013~2015年) - (2015年9月24日)

アメリカで行われた各国に対する好感度調査 (2015年調査) - (2015年6月4日)

日米両国で行われた戦後70年の日米関係に関する世論調査結果(2015年調査) - (2015年4月9日)

中南米地域5か国における対日世論調査(2014年 - 2015年) - (2015年3月18日)

国別ブランドランキング2014-15で日本が1位 - 米企業調査 - (2014年11月18日)

英BBC世界世論調査 2014 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は5位 - (2014年6月18日)

ASEAN地域7カ国における対日世論調査結果(2014年) - (2014年4月24日)

アメリカにおける対日世論調査 (2013年度調査) - (2014年1月19日)

OECD調査 - 大人の学力(成人のスキル)で、日本は3項目中2項目で世界一 - (2013年11月11日)

英BBC世界世論調査 2013 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は4位 - (2013年5月27日)

英BBC世界世論調査 2012 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本が1位 - (2012年5月16日)

アメリカで行われた各国に対する好感度調査 - アメリカ人の最近の動向 - (2012年5月14日)

最もクリエイティヴな国は? - 米Adobe社による調査 - (2012年4月26日)