2019/12/26

音楽配信サービス最大手の Spotify で、これまでに最もストリーミングされた曲のトップ20

オーディオストリーミング・プラットフォームの世界最大手である"Spotify"で最もストリームが多い上位100曲のリストがウィキペディアに掲載されている。このリスト、通算記録のトップ100とは言っても、ストリーミングという性質上、やはり近年の曲が圧倒的に多く、そういった意味に於いては現在のトレンドがどういったものかを垣間見ることができて中々興味深い。

2019年12月21日現在、トップポジションにランクされているのは、イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランの「Shape of You / シェイプ・オブ・ユー」で、20億以上のストリームを持つ唯一の曲にもなっている。ちなみに、10億ストリームを超えている曲は全部で51曲。又、トップ100に最も多くの曲をランクインさせているアーティストはジャスティン・ビーバー(カナダのミュージシャン)で、計7曲がトップ100に入っている。

トップ100のうち99曲が2010年以降に発表された曲というのは時代の潮流といった感じかな。ちなみに、2010年以前の曲で唯一トップ100にランクしているのは1975年に発表されたクイーンの「Bohemian Rhapsody / ボヘミアン・ラプソディ」(38位)で、この曲は20世紀で10億ストリームを超える唯一の曲にもなっている。

とは言え、その"Bohemian Rhapsody"も昨年(2018年)に公開された映画の大ヒットがストリーム数を大きく伸ばした要因にもなっていると考えられるので、そういった意味に於いては、この曲もまた近年に話題になった曲としての要素が多分に含まれるのではないかとは思う。恐らくは。この曲を映画で始めて知ったという若い世代の人達も沢山いただろうし。

それにしても、近年はエド・シーランとジャスティン・ビーバーの二人が強いね。個人的には二人とも名前を知ってるという程度で、ほとんど曲も知らないのだが。

一応、補足しておくと、ストリーミングとは動画や音声を通信ネットワークを利用して再生する方式のことで、ダウンロードとの違いはと言うと、ダウンロードの場合は一度ダウンロードしてしまえば、後はオフライン環境でも視聴ができるのに対し、ストリーミングはその都度インターネットに接続して動画や音声を視聴する方式ため、視聴にはネット接続が必須となり、データの保存もできない(多くの場合、月額いくらといったように定額料を払い、その都度アクセスして動画や音声を楽しむ方式になっている)。

 

▼ ストリーミングとは?ダウンロードとの違いも解説!(しむぐらし)
https://join.biglobe.ne.jp/mobile/sim/gurashi/different_stre_down180524/

 

▼ Spotify (Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Spotify

Spotify(スポティファイ)とは、スウェーデンの企業スポティファイ・テクノロジーによって運営されている音楽ストリーミングサービス。2019年現在、2億3,200万人(うち有料会員数1億800万人)のユーザーを抱えており、音楽配信サービスとしては世界最大手である。

当時スウェーデンの音楽業界が海賊版や違法音楽データの横行による音楽セールスの激減に悩まされていたという事情があり、その問題を解決しアーティストらに十分な利益を還元することが当初の目的であった。同社は創業から1年半で、800万人を超える顧客をヨーロッパで獲得し、2011年にはアメリカ進出を果たした。2018年現在、65の国と地域でサービスを展開している。

4大レコードレーベルのソニー・ミュージックエンタテインメント、EMI、ワーナー・ミュージック・グループ、ユニバーサルミュージック、および独立系のマーリン・ネットワーク(英語版)、オーチャード(英語版)、コスモス・ミュージック・グループ(英語版)と契約を結び、合法的な音楽配信ビジネスを行なっている。経営理念として海賊版の撲滅を掲げるSpotifyは、優れたサービスの構築により、発足から5年間で海賊版の利用者を著しく減少させたとしている。

現在提供されているサービスには、無料のSpotify Freeと月額制のSpotify Premiumの2種類があり、いずれも4000万を超える楽曲を提供している。ただし、Freeでは広告の挿入や機能制限がある。

 

ウィキペディアにはトップ100のリストが掲載されているが、ここではそのリストからトップ20を抜粋して掲載(データは2019年12月25日時点で掲載されているもの)。

▼ 20 most-streamed songs (As of 21 December 2019)

Rank Song Artist(s) Album Streams
(millions)
1 Shape of You Ed Sheeran ÷ 2,370
2 One Dance Drake featuring Wizkid and Kyla Views 1,782
3 Rockstar Post Malone featuring 21 Savage Beerbongs & Bentleys 1,768
4 "Closer The Chainsmokers featuring Halsey Collage 1,678
5 Thinking Out Loud Ed Sheeran × 1,452
6 God's Plan Drake Scorpion 1,435
7 Havana Camila Cabello featuring Young Thug Camila 1,359
8 Love Yourself Justin Bieber Purpose 1,311
9 Despacito (Remix) Luis Fonsi and Daddy Yankee featuring Justin Bieber Vida 1,306
10 Lean On Major Lazer and DJ Snake featuring MO Peace Is the Mission 1,302
11 Perfect Ed Sheeran ÷ 1,297
12 Say You Won't Let Go James Arthur Back from the Edge 1,288
13 Photograph Ed Sheeran × 1,269
14 New Rules Dua Lipa Dua Lipa 1,263
15 Sorry Justin Bieber Purpose 1,258
16 Starboy Daft Punk Starboy 1,258
17 Don't Let Me Down The Chainsmokers featuring Daya Collage 1,253
18 Sunflower Swae Lee Spider-Man: Into the Spider-Verse & Hollywood's Bleeding 1,242
19 Believer Imagine Dragons Evolve 1,223
20 I Took a Pill in Ibiza (Seeb Remix) Mike Posner At Night, Alone 1,205

 

なお、この"List of most-streamed songs on Spotify" (Wikipedia) のページには、"Spotify"で最もストリーミングされた曲のトップ100の他にも、リリース年ごとの最もストリーミングされた曲 (Most-streamed songs by release year) や、国別の最もストリーミングされた曲 (Most-streamed songs by country) なども掲載されている。

 

以下がリリース年ごとの最もストリーミングされた曲の一覧

▼ Most-streamed songs by release year (As of 23 November 2019)

Year Song Artist(s) Streams
(millions)
1960 (What A) Wonderful World Sam Cooke 193
1961 Can't Help Falling in Love Elvis Presley 260
1962 Bring It On Home to Me Sam Cooke 119
1963 It's the Most Wonderful Time of the Year Andy Williams 201
1964 The House of the Rising Sun The Animals 343
1965 (I Can't Get No) Satisfaction The Rolling Stones 260
1966 Paint It Black The Rolling Stones 369
1967 Ain't No Mountain High Enough Marvin Gaye & Tammi Terrell 455
1968 All Along the Watchtower The Jimi Hendrix Experience 296
1969 Fortunate Son Creedence Clearwater Revival 397
1970 Have You Ever Seen the Rain? Creedence Clearwater Revival 409
1971 Stairway to Heaven Led Zeppelin 370
1972 Superstition Stevie Wonder 325
1973 Dream On Aerosmith 333
1974 Sweet Home Alabama Lynyrd Skynyrd 506
1975 Bohemian Rhapsody Queen 1,046
1976 Hotel California Eagles 530
1977 We Will Rock You Queen 463
1978 Don't Stop Me Now Queen 716
1979 Highway to Hell AC/DC 474
1980 Another One Bites the Dust Queen 665
1981 Don't Stop Believin' Journey 728
1982 Africa Toto 680
1983 Every Breath You Take The Police 531
1984 Take On Me A-ha 564
1985 Everybody Wants to Rule the World Tears for Fears 324
1986 Livin' on a Prayer Bon Jovi 467
1987 Sweet Child o' Mine Guns N' Roses 643
1988 Fast Car Tracy Chapman 328
1989 Free Fallin' Tom Petty 232
1990 Thunderstruck AC/DC 447
1991 Smells Like Teen Spirit Nirvana 651
1992 Creep Radiohead 454
1993 Mr. Jones Counting Crows 299
1994 All I Want for Christmas Is You Mariah Carey 550
1995 Wonderwall Oasis 805
1996 Wannabe Spice Girls 413
1997 Bitter Sweet Symphony The Verve 401
1998 Iris Goo Goo Dolls 514
1999 Californication Red Hot Chili Peppers 550
2000 In the End Linkin Park 661
2001 Chop Suey! System of a Down 467
2002 Lose Yourself Eminem 817
2003 Mr. Brightside The Killers 783
2004 Numb/Encore Jay-Z and Linkin Park 420
2005 Fix You Coldplay 566
2006 Chasing Cars Snow Patrol 523
2007 Stronger Kanye West 616
2008 I'm Yours Jason Mraz 813
2009 Hey, Soul Sister Train 550
2010 Pumped Up Kicks Foster the People 690
2011 Can't Hold Us Macklemore & Ryan Lewis featuring Ray Dalton 917
2012 Let Her Go Passenger 1,024
2013 Take Me to Church Hozier 1,068
2014 Thinking Out Loud Ed Sheeran 1,438
2015 Lean On Major Lazer and DJ Snake featuring MO 1,294
2016 One Dance Drake 1,771
2017 Shape of You Ed Sheeran 2,352
2018 God's Plan Drake 1,422
2019 Senorita Shawn Mendes and Camila Cabello 1,019

 

■ 参照・引用・出典

▼ List of most-streamed songs on Spotify (Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most-streamed_songs_on_Spotify

 

 

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2019/12/18

歌姫達によるラスト・クリスマス(ワム!)のカヴァー

ということで、女性シンガーが歌うワム!のラスト・クリスマスのカヴァーの中で個人的に好きな3曲をピックアップ(追記:翌年の2020年にリリースされたメーガン・トレイナー のカヴァーを追加)。

でも、本当は、好きなカヴァー曲を選んだらたまたまどれもが女性シンガーのカヴァーだったのでこういう紹介の仕方になったというのが真相。

 

▼ アリアナ・グランデ

Ariana Grande - Last Christmas (Live at Michael Buble's Christmas Special 2014)

 

▼ テイラー・スウィフト

Taylor Swift - Last Christmas

 

▼ カーリー・レイ・ジェプセン

Carly Rae Jepsen - Last Christmas

 

▼ メーガン・トレイナー

Meghan Trainor - Last Christmas

 


 

■ 追加トピックス(女性シンガーのクリスマス・ソングに関連した話題ということで併せてピックアップ)

なんと、マライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You / 恋人たちのクリスマス」が最新のビルボード・シングル・チャート「Billboard Hot 100」(2019年12月21日付チャート)で初の1位を記録したとのこと。

ちなみに、この曲が1位になったのは、リリースから25年後ということで、米ビルボードによると、この曲は「Billboard Hot 100」の歴史において、最初のリリースからNo.1になるまでに最も歳月を要した曲になるということだそうだ。

▼ Billboard News (12/16/2019) - Wish Come True: Mariah Carey's 'All I Want for Christmas Is You' Hits No. 1 on Hot 100 After 25-Year Wait
https://www.billboard.com/articles/business/chart-beat/8546418/mariah-carey-all-i-want-for-christmas-is-you-number-one

 

▼ Mariah Carey - All I Want for Christmas Is You (Live at Tokyo Dome)

 

 

[関連記事]

▼ Last Christmas の7インチ・シングル・レコードと、12インチ・シングル・レコード
Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [7-inch & 12-inch Singles] (1984) / Wham!

▼ Last Christmas のシングル・ヴァージョンと、ロング・ヴァージョンのプディング・ミックスが収録されたシングルCD
Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [Maxi Single CD] (1984) / Wham!

▼ シングル・ヴァージョンともプディング・ミックスとも違う Last Christmas の別ヴァージョンが収録されたコンピレーション・アルバム
All-Star Christmas 「オールスター・クリスマス」 / Various Artists (2000)

以下は、その他のクリスマスソング関連記事

Christmas Time 「クリスマス・タイム」 [Japanese 7 inch Vinyl Single] (1985) / Bryan Adams

She Came Home For Christmas (2003) / Mew

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Rock & Roll Christmas Songs

エンヤからのクリスマス・プレゼント - Christmas Secrets (2019) / Enya

Christmas EP (2019) / Bryan Adams

2019/12/15

KISSの面白新聞記事 ~ ベースのジーン・シモンズはヒヨコを食べたり、火を噴くパフォーマンスで・・・ (1998)

KISSの面白新聞記事

KISSの面白新聞記事

■ 西日本スポーツ(1998年5月10日)の記事

KISSの面白新聞記事

「ベースのジーン・シモンズはヒヨコを食べたり」(笑)。

いやぁ、デビュー当時とか初来日前ならまだしも、これ、デビューから20年以上が過ぎ、オリジナル・メンバーによるリユニオンを果たした後の記事だからねぇ(笑)。

というか、しかし、いったいどこからこんな間違った情報を入手したんだろうね?

ちなみに、今でも時折言われる「歌舞伎にヒントを得たメーク」という話についても、ジーン自身が明確に否定している。

ということで、来日中のキッスのライヴに"X JAPAN"の"YOSHIKI"がサプライズゲストとして出演というネットのニュースを見て引っ張り出してきたのが、無造作に折り畳んで保管しておいたこの約20年前のスポーツ新聞。いやぁ、ほんとは来年辺りに機を見てアップしようかなと思っていたのだが、タイミング的にも今がいいかなと。

 

▼ KISS, Yoshiki, Beth, Tokyo Dome, December 11 2019

https://www.barks.jp/news/?id=1000130911

 

▼ YOSHIKI、KISSの東京ドーム公演にサプライズ出演  自身の「人生を変えたバンド」と夢の共演 (2019/12/12)
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/82993/2

▼ #KISS saved my life.. Tonight, my dream will come true! (2019/12/11)
https://twitter.com/YoshikiOfficial/status/1204682018400768000

 

KISSの面白新聞記事

KISSの面白新聞記事

 

以下は2016年の記事。

▼ YOSHIKI×ジーン・シモンズ、感動の対談 (2016.9.17)
https://www.barks.jp/news/?id=1000130911

▼ YOSHIKI「僕のロックの原点はKISSだった」 (2016.11.29)
https://dot.asahi.com/wa/2016112500215.html?page=1

 

NOTES
• 西日本スポーツ - 1998年(平成10年)5月10日(日曜日)の記事「hideさん追悼ライブ KISS 呼ぶ」

2019/12/13

KISS - GENE SIMMONS (SOLO ALBUM) / GENE SIMMONS (1978)

CDの帯:KISS - ジーン・シモンズ / ジーン・シモンズ

Album Cover (front): KISS - Gene Simmons (Solo Album) / Gene Simmons

キッスのメンバー4人が揃ってリリースした1978のソロ・アルバムの中では最後に取り上げることになったのがこのジーン・シモンズのソロ・アルバム。最初に取り上げたポール・スタンレーのソロ・アルバムの記事が2010年だったので、それから数えて実に9年目ということになる。

一応、2016年にリリースされたこの再発盤を買ったときに取り上げる準備はしていたのだが、何となく延び延びになってしまって。とは言え、ようやく4人のソロ・アルバム全てを取り上げることができて、なんだかホッとしたと言うか、どこか心に引っかかっていたものが取れたような安堵感がある。なんたって、9年と言えば、それこそ小学校に入学した子供が中学校を卒業するくらいの年月だからね・・・。しかも、気が付けば、今はバンドの歴史に幕を下ろす最後のツアー (End of the Road World Tour) でキッスも来日中ということもあり、丁度良いタイミング(実際は、今年最後の記事として掲載する予定を急遽前倒ししてアップしたんだけどね)。

で、このジーンのソロ・アルバム、ビルボード・チャートでは4人の中で最上位の22位を記録し、他のメンバーのソロ・アルバムと同様に100万枚のセールスを示すプラチナムを獲得したアルバムではあったものの、自分自身は期待が大きかったこともあってか、当時はいまひとつ微妙な感じで捉えていた。ただ、今にして思えば、それはクオリティーの問題ではなく、方向性の問題だったように思う。当時は女性コーラスが多く含まれているのもイメージ的にあまり好きではなかったしね。

ただ、そうは言っても、曲単位では好きな曲もあったりして、それなりに楽しんでいた記憶はある。実際、当時はLPとしてリリースされたアルバムも、こうしてCDとして買い直しているのだから、なんだかんだ言ってもやっぱり思い出に残っているアルバムなんだよね。

当時は1976年リリースのキッス5枚目のスタジオ・アルバム「Rock and Roll Over / 地獄のロックファイアー」に収録されていた「See You In Your Dreams / 悪夢の出来事」が再録音されて収録されていることに最も興味を持っていたのだが("Rock and Roll Over"に収録されていたこの曲の出来にジーン自身は満足していなかったというのが再録音の理由と伝えられていた)、なんだかハリウッド的というか、パーティーソングのような雰囲気の曲になっていて、正直イマイチ微妙な印象で、これならキッスのヴァージョンの方が良かったと思ったことを覚えている。

特徴としては、豪華な顔ぶれのミュージシャンがスペシャルゲストとして名を連ねているところが他の3人のソロ・アルバムとの大きな相違点でもあるのだが、男性陣はそれなりに分かる人選ではあるものの、女性陣に関しては音楽性とは無関係にジーンが好きなタイプの女性を選んだといった感じも無きにしも非ずで、良く言えば多彩な人選。だってヘレン・レディとかジャニス・イアンって絶対、音楽的な類似点や共通点なんて希薄なのは誰が見ても一目瞭然だし(笑)。

 

主なゲスト・ミュージシャン
• ボブ・シーガー(アメリカのロックミュージシャン、シンガーソングライター)
• ジョー・ペリー(エアロスミスのギタリスト)
• リック・ニールセン(チープ・トリックのギタリスト)
• ジェフ・バクスター(1978年当時はドゥービー・ブラザーズのギタリスト)
• ヘレン・レディ(ビルボードチャートのトップ40に15曲を送り込み、6曲がトップ10入り、3曲のナンバー1ヒット曲を持つシンガー)
• ドナ・サマー(ディスコの女王 (Queen of Disco) の異名を持つ人気シンガー。グラミー賞を5回受賞)
• シェール(1965年から2013年まで48年以上の歳月にわたってビルボードチャートでトップ5に入るアルバムをリリースした人物としての記録を持つ。又、女優としても1984年の「マスク」でカンヌ国際映画祭の女優賞を、1987年の「月の輝く夜に」でアカデミー賞の主演女優賞を受賞)
• ジャニス・イアン(シングル「At Seventeen / 17才の頃」がビルボードチャートで3位となるヒットを記録。又、その"At Seventeen"を含むアルバム「Between the Lines / 愛の回想録」はビルボードチャートで1位となり、その年のグラミー賞も受賞)

参加曲
• Bob Seger - Radioactive & Living In Sin
• Joe Perry (Aerosmith) - Radioactive & Tunnel Of Love
• Rick Neilsen (Cheap Trick) - See You in Your Dreams
• Jeff "Skunk" Baxter (Member of "The Doobie Brothers" in 1978) - Burning Up With Fever, See You Tonite, Tunnel Of Love, Mr. Make Believe
• Helen Reddy - True Confessions
• Donna Summer - Burning Up With Fever
• Cher - Living In Sin
• Janis Ian - Prelude

 

Album Cover (front): KISS - Gene Simmons (Solo Album) / Gene Simmons

 

CD Case (back cover): KISS - Gene Simmons (Solo Album) / Gene Simmons

TRACKLIST
1. Radioactive / 2. Burning Up With Fever / 3. See You Tonight / 4. Tunnel Of Love / 5. True Confessions / 6. Living In Sin / 7. Always Near You / Nowhere To Hide / 8. Man Of 1000 Faces / 9. Mr. Make Believe / 10. See You In Your Dreams / 11. When You Wish Upon A Star

1. レイディオアクティヴ / 2. 熱狂 / 3. 今宵のお前 / 4. 愛のトンネル / 5. 告白 / 6. 罪 / 7. お前のそばに / もう逃げられない / 8. 千の顔を持つ男 / 9. ミスター・メイク / 10. 悪夢の出来事 / 11. 星に願いを

NOTES
• CD発売日:2016/5/18
• SHM-CD
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 22位 (Platinum / 1978-RIAA)
• Single: "Radioactive" US 47位

 

シングルに選ばれたのはオープニング曲の"Radioactive"

▼ Gene Simmons - Radioactive

 

ちなみに、シングル盤の"Radioactive"はイントロ部分がカットされている

▼ Gene Simmons - Radioactive
https://www.youtube.com/watch?v=nWyU15DOucg

 

実は、アルバムの中で最も好きだった曲がこの"Mr. Make Believe"

▼ Gene Simmons - Mr. Make Believe

 

当初はこの"Man Of 1000 Faces"がアルバムタイトルになるとジーン自身は語っていた

▼ Gene Simmons - Man Of 1000 Faces
https://www.youtube.com/watch?v=dHJykbxH8jo

 

ソロ・アルバムならではとも思えるこの曲もアルバムの中では意外と好きだった曲

▼ Gene Simmons - Always Near You / Nowhere To Hide
https://www.youtube.com/watch?v=4qzayrUO5W4

 

18年後に行われたキッスのアンプラグド・ライヴではこの"See You Tonight"が演奏されていた

▼ KISS - See You Tonight (MTV Unplugged)

 

 

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ソロアルバム - 雑誌広告 (1978) / KISS

2019/12/09

エンヤからのクリスマス・プレゼント - Christmas Secrets (2019)

特別にキュレーションされたエンヤの2019年最新クリスマス・セレクション・アルバム"Christmas Secrets"(デジタル&ストリーミングでリリース)の全12曲が"YouTube"のオフィシャル・チャンネル"enyatv"で公開されている。

知っている曲でも、こうして新たな括りと曲順で聴くと、また違った雰囲気が楽しめるといった感じ。

 

▼ Enya - Christmas Secrets (Full Album)

 

Track Listing:
1. Oíche Chiúin (Silent Night) - 00:00
2. We Wish You A Merry Christmas - 03:44
3. White Is in the Winter Night - 07:24
4. Adeste, Fideles - 10:21
5. Christmas Secret - 14:24
6. Journey of the Angels - 18:10
7. O Come, O Come, Emmanuel - 22:55
8. Amid The Falling Snow - 26:36
9. The Magic Of The Night - 30:16
10. The Spirit of Christmas Past - 33:49
11. Dreams Are More Precious - 38:06
12. Oíche Chiúin (Chorale) - 42:32

 

 

[関連記事]

Paint the Sky with Stars - The Best of Enya 「ペイント・ザ・スカイ ~ ザ・ベスト・オブ・エンヤ」 (1997) / Enya

A Day Without Rain 「ア・デイ・ウィズアウト・レイン」 (2000) / Enya

Amarantine 「アマランタイン」 (2005) / Enya

And Winter Came... 「雪と氷の旋律」 (2008) / Enya

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Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [7-inch & 12-inch Singles] (1984) / Wham!

Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [Maxi Single CD] (1984) / Wham!

Christmas Time 「クリスマス・タイム」 [Japanese 7 inch Vinyl Single] (1985) / Bryan Adams

All-Star Christmas 「オールスター・クリスマス」 / Various Artists (2000)

She Came Home For Christmas (2003) / Mew

My Favorite Christmas Songs

Rock & Roll Christmas Songs

歌姫達によるラスト・クリスマス(ワム!)のカヴァー

Christmas EP (2019) / Bryan Adams

2019/12/06

PAINT THE SKY WITH STARS - THE BEST OF ENYA 「ペイント・ザ・スカイ ~ ザ・ベスト・オブ・エンヤ」 / ENYA (1997)

CDの帯:ペイント・ザ・スカイ ~ ザ・ベスト・オブ・エンヤ / エンヤ

Album Cover (front): Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / Enya  Album Cover (back): Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / Enya  CD Case (back cover): Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / Enya

こちらはエンヤ初のベストアルバムとして1997年にリリースされた「Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / ペイント・ザ・スカイ ~ ザ・ベスト・オブ・エンヤ」。

エンヤのベスト・アルバムと言えば、2009年にリリースされた「The Very Best of Enya / エンヤ~オールタイム・ベスト」の方が、より近年にリリースされたベスト・アルバムということもあり、一般的には知られるところではないかと思うのだが、自分の場合は、今でもやっぱりエンヤのベストと言えば、この"Paint the Sky with Stars - The Best of Enya"が代表格だと思っている。

と言うのも、新曲として収録され、アルバムのタイトルにもなっている「Paint the Sky with Stars / ペイント・ザ・スカイ」のイメージに沿ったトータル・アートワークがとても素晴らしく、ベスト・アルバムと言えども、イメージ的にはひとつのアルバムとしての一体感があるんだよね(今にして思えば、浮き沈みの激しい音楽業界に於いて、デビューから10年を過ぎて初のベスト・アルバムをリリースというのもなんだか凄いなぁと)。

ちなみに、この手持ちのアルバム「品番:WPCR-1800」には、ボーナス・トラックとして「Oiche Chiun (Silent Night) / きよしこの夜(イーハ・ヒューイン)」がアルバムの最後に収録されているが、同時に発売された「品番:WPCR-1900」の方にはボーナス・トラックが含まれていない。個人的にはボーナス・トラックは別に無くてもかまわないかなといった感じだが、中古等で購入される場合はご確認を。

なお、翌年の1998年には、ゴールドCD「品番:WPCR-2345 / 定価:\ 2,625(税込)」(特典:特製ポスト・カード封入 / ボーナス・トラック:きよしこの夜(イーハ・ヒューイン)収録)が限定盤として発売された。

 

▼ WPCR-1800 - ボーナス・トラック有り / 発売日:1997年11月10日(帯の背中が白)
https://www.discogs.com/ja/Enya-Paint-The-Sky-With-Stars-The-Best-Of-Enya/release/7813513#images/20956587

▼ WPCR-1900 - ボーナス・トラック無し / 発売日:1997年11月10日(帯の背中が赤)
https://www.discogs.com/ja/Enya-Paint-The-Sky-With-Stars-The-Best-Of-Enya/release/1198219#images/7076656

▼ WPCR-2345 - ボーナス・トラック有り(ゴールド・CD) / 発売日:1998年10月31日(帯の背中が金)
https://www.discogs.com/ja/Enya-Paint-The-Sky-With-Stars-The-Best-Of-Enya/release/5522290#images/11582469

 

収録されているのは、デビューアルバムの"Enya (The Celts)" [1987] から2曲、2作目の"Watermark" [1988] から4曲、3作目の"Shepherd Moons" [1991] から4曲、4作目の"The Memory of Trees" [1995] から4曲、そして、このベストアルバム [1997] の新曲が2曲(5曲目の"Only If..."と、12曲目の"Paint the Sky with Stars")。そして、日本盤ボーナス・トラックの"Oiche Chiun (Silent Night)"の全17曲。なお、"Book of Days"はシングルとしてリリースされた英語ヴァージョンの方が収録されている(オリジナルアルバムの"Shepherd Moon"にはゲール語で歌われたヴァージョンが収録されている)。

CD Case (inside): Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / Enya  CD: Paint the Sky with Stars - The Best of Enya / Enya

 

CDの帯(裏面側):ペイント・ザ・スカイ ~ ザ・ベスト・オブ・エンヤ / エンヤ

TRACKLIST (Japan Limited Edition)
1. Orinoco Flow / 2. Caribbean Blue / 3. Book Of Days / 4. Anywhere Is / 5. Only If... / 6. The Celts / 7. China Roses / 8. Shepherd Moons / 9. Ebudae / 10. Storms In Africa / 11. Watermark / 12. Paint the Sky with Stars / 13. Marble Halls / 14. On My Way Home / 15. The Memory Of Trees / 16. Boadicea / 17. Oiche Chiun (Silent Night) [Japanese Bonus Track]

1. オリノコ・フロウ / 2. カリビアン・ブルー / 3. ブック・オブ・デイズ / 4. エニウェア・イズ / 5. オンリー・イフ / 6. ケルツ / 7. チャイナ・ローゼズ / 8. シェパード・ムーン / 9. エビュデー / 10. ストームス・イン・アフリカ / 11. ウォーターマーク / 12. ペイント・ザ・スカイ / 13. マーブル・ホールズ / 14. オン・マイ・ウェイ・ホーム / 15. メモリー・オブ・トゥリーズ / 16. ボーディシア / きよしこの夜(イーハ・ヒューイン) [日本盤ボーナス・トラック]

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 発売日:1997年11月10日
• 品番:WPCR-1800
• 日本盤ボーナス・トラックの「Oiche Chiun (Silent Night) / きよしこの夜(イーハ・ヒューイン)」は帯の裏面側と日本語ブックレットのみに曲目が記載されている。
• Track 17 'Oiche Chiun (Silent Night)' [Japanese Bonus Track] is not listed on the back cover, only in the booklet.
• Track 5, Track 12 (新曲)
• 解説・歌詞・対訳付

Album:
• UK 4位 (2x Platinum / 600,000 / BPI)
• US 30位 (4x Platinum / 4,000,000 / 2005-RIAA)
• JPN 4位 (Million / 1,078,000 / RIAJ)

Single:
• "Only If..." - UK 43位 / US 88位

 

▼ Enya - Only If... (Music Video)

 

▼ Enya - Book Of Days (Music Video)

 

 

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Amarantine 「アマランタイン」 (2005) / Enya

And Winter Came... 「雪と氷の旋律」 (2008) / Enya

Dark Sky Island 「ダーク・スカイ・アイランド」 (2015) / Enya

エンヤからのクリスマス・プレゼント - Christmas Secrets (2019) / Enya

2019/11/22

海外で制作された日本が舞台のストップモーション・アニメ 2作品

ちなみに、ストップモーション・アニメーション (Stop Motion Animation) とは、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしながらカメラで撮影し、それを連続再生させることにより、あたかも物体が動いているかのように見せる撮影手法のことで、日本ではコマ撮りとも言われているもの。

実を言うと、この記事は結構前から紹介したいなと大まかな下書きをして準備はしていたのだが、想いやら感想やらを綴ったら長くなりそうなので、取り上げるのをずっと先延ばしにしていたんだよね。でも、さすがに今年中にはと重い腰を上げた結果、想いや感想の部分は全部カットして、ようやく記事として紹介できる運びとなったのだった。いや、自分の感想なんかより、観る人がそれぞれに感じてもらった方がいいかなと。

ということで、まずひとつめは古き日本を舞台にした2016年公開(日本での公開は2017年)のストップモーション・アニメーションを用いたファンタジー・アクション映画(監督:トラヴィス・ナイト / 脚本:マーク・ヘイムズとクリス・バトラーのアメリカ映画)で「KUBO/クボ 二本の弦の秘密(原題:Kubo and the Two Strings)」。

まだ観ていない人もいるかと思うので、内容については触れないが、テーマ曲として使われているのは三味線を取り入れてアレンジされた「While My Guitar Gently Weeps」(ビートルズ)。

 

▼ 『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』本予告(2017年)

 

▼ Regina Spektor - While My Guitar Gently Weeps

 

[オフィシャル・トレーラー]

▼ Kubo and the Two Strings - Official Trailer #1
https://www.youtube.com/watch?v=qZefKaANfe0

▼ Kubo and the Two Strings - Official Trailer #2
https://www.youtube.com/watch?v=FfApAsZKKcg

▼ Kubo and the Two Strings - Official Trailer #3
https://www.youtube.com/watch?v=AWMyKZyIFnA

 

[こちらは制作の舞台裏]

▼ Go Behind the Scenes of Kubo and the Two Strings

 


 

そしてもうひとつが、日本の寿司屋を舞台として制作された、編みぐるみ(編み物で作ったぬいぐるみ)のストップモーション・アニメのショートフィルム「Lost & Found」(ロスト&ファウンド)。

こちらは無料で公開されているので、下のリンクから全編を観ることができるが、視聴回数は今のところ13万回程度(昨年末の公開)なんで、実はまだあまり知られていないのかもしれない。

と、先の「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」以上に、こちらはまだ観ていない人が多いと思うので、これも内容については触れないが、登場するのはキツネと恐竜の編みぐるみというもの。

 

▼ Lost & Found (2018) - Oscar Shortlisted Stop-Motion Animation

 

[こちらは制作の舞台裏]

▼ Lost & Found (2018) - Behind The Scenes

 

[ウェブサイトはこちら]

▼ Lost & Found (Website)
https://www.lostandfound.film/

2019/11/14

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 3/3)

「PART 1」、「PART 2」に引き続き、今回は3回目。

 

まずは女性インストゥルメンタル・グループの"Symfomania"によるカヴァーから

▼ Symfomania - I Was Made For Loving You (KISS cover)

※ 補足
"Symfomania"は、ウクライナの女性インストゥルメンタル・グループで、グループは、弦楽四重奏団(2つのバイオリン、ビオラ、チェロ)、ならびにエレクトリックハープ、鍵盤および打楽器で構成されている。音楽のスタイルとしてはシンフォニックロックまたはネオクラシックといったジャンルでカテゴライズされることが多いようだ。

 

こちらは、恐らくはロシアのテレビ番組

▼ I Was Made for Lovin' You (The Voice Kids Russia 2017)

 

最後はモスクワで行われたロックンモブのパフォーマンス

▼ I Was Made For Lovin' You - KISS. Rocknmob Moscow #8, 270+ musicians (May 19th, 2019)

 

[おまけ]

ジーンに促されてステージ上で歌うファンの女の子

▼ Gene Simmons Band - I was made for loving you - Fan is singing - Oberhausen - Turbinenhalle 2018

 

 

[関連記事]

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 1/3)

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 2/3)

2019/11/08

BEST OF 3CD / ENIGMA (2012)

Album Cover (front): Best Of 3CD / Enigma   Album Cover (back): Best Of 3CD / Enigma   Booklet (front): Best Of 3CD / Enigma

このこの2012年リリースのエニグマのコンピレーション・アルバム"Best Of 3CD"は、その名の通り3枚組のベストではあるのだが、実はこれ、2009年にリリースされた"The Platinum Collection"の"3CD Edition"("The Platinum Collection"の方は、"3CD Edition"と"2CD Edition"の2種類がリリースされていた)とジャケットを含めて同一内容の改訂版(ジャケットに記されたアルバム・タイトルだけが変えられている)。

なお、デジパック仕様のパッケージに挟み込まれた3枚のCDは、"Disc 1"が"The Greatest Hits"、"Disc 2"が"The Remix Collection"、"Disc 3"が"The Lost Ones"と、それぞれにタイトルが付けられている("Disc 3"の"The Lost Ones"は未発表曲集)。

ということで、実際は3枚組ベストと言うよりも、リミックス集と未発表曲集の2枚が加えられたグレイテスト・ヒッツのデラックス・エディションといった感じかな。

エニグマのグレイテスト・ヒッツと言えば、先の2001年にリリースされていた「エニグマ・グレイテスト・ヒッツ / Love Sensuality Devotion (The Greatest Hits)」が代表格ではないかと思うのだが、そちらは、アルバムの統一感を出す為か、曲間はクロスフェードで繋げられていたのに対し、こちらの"Disc 1"にあたる"The Greatest Hits"は1曲ごとに分離したシングル・ヴァージョンで構成されているため、曲順を変えて再生しても曲の前後が切れてしまうことがないのが特徴であり相違点。ということで、その2001年のグレイテスト・ヒッツを持っていたとしても、改めてコチラを購入する価値はあるのではないかと思う。

一応、エニグマについて簡単に説明しておくと、エニグマはルーマニア生まれのマイケル・クレトゥを中心とした音楽プロジェクトで、音楽性としては、民族音楽やグレゴリオ聖歌などの古典音楽とエレクトリック・サウンドを融合したサウンド・プロダクションが特徴といったところ。

と、馴染みのない人にとっては、一見、知る人ぞ知るといった感じでマニアックな印象もあるかと思うのだが、実は1990年にリリースされたファーストアルバムの「MCMXC a.D. / サッドネス・永遠の謎」は英1位(3x Platinum)、米6位(4x Platinum)を筆頭に、ヨーロッパの多くの国でトップ10に入るヒットとなり、シングルの"Sadeness (Part I)"もまた、英1位、米5位をはじめ、ドイツ、オーストリア、フランス、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイスといった国で1位を記録するなどのヒットになったこともあり、欧米では一般的にもそれなりに知られる存在なのではないかと思う。

Best Of 3CD / Enigma

 

▼ Enigma - Age Of Loneliness (Official Video)

https://www.youtube.com/watch?v=APW_QwzGg2o

 

▼ Enigma - Return To Innocence (Radio Edit)

https://www.youtube.com/watch?v=7vUjpAz7Z5k

 

▼ Enigma - Turn Around (Radio Edit)

https://www.youtube.com/watch?v=UZBxyND3cZg

 

▼ Enigma - Gravity of Love (Radio Edit)

https://www.youtube.com/watch?v=iQnVS1xh2IM

 

Best Of 3CD / Enigma

TRACKLIST
Disc 1 (The Greatest Hits)
1. Sadeness (Part 1) / 2. Mea Culpa (Orthodox Version) / 3. Principles Of Lust / 4. Rivers Of Belief / 5. Return To Innocence / 6. Age Of Loneliness / 7. Out From The Deep / 8. Beyond The Invisible / 9. T.N.T. For The Brain / 10. Gravity Of Love / 11. Push The Limits / 12. Turn Around / 13. Voyageur / 14. Boum-Boum / 15. Following The Sun / 16. Seven Lives / 17. La Puerta Del Cielo

Disc 2 (The Remix Collection)
1. Sadeness (US Violent Mix) / 2. Mea Culpa (Fading Shades Mix) / 3. Principles Of Lust (Everlasting Lust Mix) / 4. Return To Innocence (Long & Alive Version) / 5. Age Of Loneliness (Enigmatic Club Mix) / 6. Out From The Deep (Trance Mix) / 7. TNT For the Brain (Midnight Man Mix) / 8. Gravity Of Love (Judgement Day Club Mix) / 9. Push The Limits (ATB Remix) / 10. Voyageur (Club Mix) / 11. Boum-Boum (Chicane Club Edit) / 12. Dreaming Of Andromeda (Jean F. Cochois Remix)

Disc 3 (The Lost Ones)
1. Lost One / 2. Lost Two / 3. Lost Three / 4. Lost Four / 5. Lost Five / 6. Lost Six / 7. Lost Seven / 8. Lost Eight / 9. Lost Nine / 10. Lost Ten / 11. Lost Eleven

 

NOTES
• Label: EMI
• Printed in the EU (Import)
• 8面デジパック仕様
• ブックレット付
• Original release in 2009 under the title "The Platinum Collection" (3CD Edition)

2019/10/25

ESSENTIAL / KIM CARNES (2011)

Album Cover (front): Essential / Kim Carnes   Album Cover (back): Essential / Kim Carnes   CD: Essential / Kim Carnes

こちらは独特なハスキーヴォイスと「Bette Davis Eyes / ベティ・デイビスの瞳」(米9週1位 / Gold)の大ヒットで知られるアメリカのシンガー、キム・カーンズの代表曲を集めたコンピレーション・アルバム、"Essential"。

ちなみに、"Bette Davis Eyes"がヒットしたのは、1971年のデビューアルバム"Rest on Me"から10年目となる1981年のことで、その"Bette Davis Eyes"が収録されたアルバム"Mistaken Identity"もシングルと共に米1位 (Platinum) を記録した。なお、日本で発売されたアルバム"Mistaken Identity"(邦題は「私の中のドラマ」)のジャケットは、オリジナルに比べるとモダンで都会的な雰囲気のデザインに変更されている。

又、4年後の1985年には、"USA for Africa"の「We are the World / ウィ・アー・ザ・ワールド」にも参加(シンディ・ローパーに続いてヴォーカルをとっている)。

▼ U.S.A. For Africa - We Are the World (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=9AjkUyX0rVw

 

CD Cace (front cover): Essential / Kim Carnes

で、この"Essential"、シングル曲を中心とした主だった曲は収録されているものの、残念ながら、"More Love"(米10位 / 1980年)や、"Crazy in the Night (Barking at Airplanes)"(米15位 / 1985年)、それに、元イーグルスのランディ・マイズナーのセカンド・ソロアルバム"One More Song"に収録されていたランディ・マイズナーとのデュエット曲"Deep Inside My Heart (Randy Meisner with Kim Carnes)"(米22位 / 1980年)や、ケニー・ロジャースのアルバム"What About Me?"に収録のケニー・ロジャース、ジェームス・イングラム、キム・カーンズの3人が共演したタイトルトラック"What About Me? (Kenny Rogers with James Ingram and Kim Carnes)"(米15位 / 1984年)といったヒット曲は未収録。

それでも、米4位のヒットとなったケニー・ロジャースとキム・カーンズのデュエット曲"Don't Fall In Love with A Dreamer"(1980年リリースのケニー・ロジャースのアルバム"Gideon"に収録)が収録されているのは嬉しいところ。

個人的には、割と最近まで知らなくて驚いたのが「ベティ・デイビスの瞳」がカヴァー曲だったこと(オリジナルはカントリー調の曲で、アメリカのシンガーソングライター、ジャッキー・デシャノンの曲)。

※ 補足 - ベティ・デイヴィス(ウィキペディアより)
ベティ・デイヴィス(Bette Davis, 1908年4月5日 - 1989年10月6日)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ローウェル出身の女優である。キャサリン・ヘプバーンと並ぶ、ハリウッド映画史上屈指の演技派女優で、尊敬をこめて「フィルムのファースト・レディ」と呼ばれた。

 

▼ Kim Carnes - Bette Davis Eyes

https://www.youtube.com/watch?v=EPOIS5taqA8

 

▼ Jackie DeShannon - Bette Davis Eyes (1974)

https://www.youtube.com/watch?v=FAQsOJbs-yo

 

▼ Kenny Rogers & Kim Carnes - Don't Fall in Love with a Dreamer

https://www.youtube.com/watch?v=7d6F9jDVhKQ

 

そして、ハスキーヴォイスの女性シンガーといえば、キム・カーンズと共に思い浮かぶのがボニー・タイラー。ちなみに、ボニー・タイラーの方も1983年にナンバー1ヒット曲"Total Eclipse of the Heart"(米4週1位 / Platinum)を生み出しています。ただし、日本に於いては「Holding Out for a Hero / ヒーロー」の方が有名かもしれない。

▼ Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero (TV show 1984)
https://www.youtube.com/watch?v=cSL2ZfgPj1U

 

CD Cace (back cover): Essential / Kim Carnesy

TRACKLIST
1. Bette Davis Eyes / 2. Cry like A Baby / 3. Don't Fall In Love with A Dreamer (With Kenny Rogers) / 4. It Hurts So Bad / 5. Mistaken Identity / 6. Draw Of The Cards / 7. Break The Rules Tonite (Out Of School) / 8. Voyeur / 9. Thrill Of The Grill / 10. I Pretend / 11. Invitation To Dance / 12. Abadabadango / 13. Touch And Go / 14. I'd Lie To You For Your Love / 15. Chain Letter / 16. Gypsy Honeymoon

NOTES
• Label: EMI
• Made in EU (Import)

Chart Positions
1. Bette Davis Eyes (1981) - US 1位(9週) / UK 10位
2. Cry like A Baby (1980) - US 44位
3. Don't Fall In Love with A Dreamer (With Kenny Rogers) (1980) - US 4位
4. It Hurts So Bad (1979) - US 56位
5. Mistaken Identity (1981) - US 60位
6. Draw Of The Cards (1981) - US 28位 / UK 49
8. Voyeur (1982) - US 29位 / UK 68
10. I Pretend (1984) - US 70位
11. Invitation To Dance (1985) - US 68位
12. Abadabadango (1985) - US 67位

 

 

関連記事

キム・カーンズの「Bette Davis Eyes / ベティ・デイビスの瞳」は第2位
'80年代のヒット曲ランキングの1位にオリビア・ニュートン・ジョンの"Physical"が選ばれる(米ビルボード)

2019/10/19

世界国別評判ランキング(2019年) - 世界で最も評判の良い国は?

The World's Most Reputable Countries 2019

アメリカの経済誌フォーブスは、国際コンサルティング会社の「Reputation Institute (RI)」が行った「世界で最も評判の良い国」のランキングを今月17日に公表しています。

※ 補足
「RI」はG8諸国の国民への調査に基づく世界国別評判ランキング (Country RepTrak) を2008年より年次調査として発表しています。

ただし、現在は先進国首脳会議の枠組みとしてのG8は存在しません(ロシアのウクライナに対する軍事介入やクリミア半島掌握により、2014年以降、ロシアはその参加資格を停止されていることから、G8としての活動は事実上停止し、現在はG7という元の枠組へと戻っているため)。

 

調査方式
■調査会社:Reputation Institute (RI)
■調査期間:2019年3月~4月
■調査対象:G8諸国(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、イギリス、アメリカ)の58,000人以上
■評価対象国:一定水準の国内総生産 (GDP) があり、G8諸国の人口の少なくとも51%に馴染みのある国(昨年と同じ55か国)

 

今回の調査で1位になったのは昨年に引き続きスウェーデンで、リポートによると、スウェーデンは昨年の2018年と比較しても更に大幅な改善が見られ、多くの点でその地位を強固にしたとのこと。

また、トップ10に入っている国を見ると、そのスウェーデンを含め、例年通り北欧の国々が目立つ結果になっています。

なお、日本は、ここ数年順位を上げ、昨年度はトップ10入り(8位)を果たしたものの、残念ながら今年度はトップ10圏外の11位に順位を落としています(上位国が軒並み評価を上げている中で、唯一評価を下げているのも気になるところ)。

それでも、アジアの国の中では依然として日本が最上位の評価を得ており、また、その他のアジア諸国については、シンガポール(17位)、タイ(23位)、台湾(24位)、マレーシア(27位)といった国が日本に続いて高い評価を得ています。

 

世界で評判の良い国ランキグ 2019

世界で評判の良い国ランキグ 2019

  1. スウェーデン
  2. スイス
  3. ノルウェー
  4. フィンランド
  5. ニュージーランド
  6. カナダ
  7. デンマーク
  8. オーストラリア
  9. オランダ
  10. アイルランド
  11. 日本
  12. スペイン
  13. オーストリア
  14. ベルギー
  15. イタリア
  16. ポルトガル
  17. シンガポール
  18. イギリス
  19. ドイツ
  20. チェコ共和国
  21. フランス
  22. ギリシャ
  23. タイ
  24. 台湾
  25. ペルー
  26. ポーランド
  27. マレーシア
  28. チリ
  29. アルゼンチン
  30. ベトナム
  31. 韓国
  32. アラブ首長国連邦
  33. インドネシア
  34. ブラジル
  35. フィリピン
  36. アメリカ
  37. インド
  38. 南アフリカ
  39. エジプト
  40. メキシコ
  41. カタール
  42. イスラエル
  43. ルーマニア
  44. トルコ
  45. 中国
  46. アルジェリア
  47. バングラデシュ
  48. コロンビア
  49. ベネズエラ
  50. ナイジェリア
  51. ロシア
  52. サウジアラビア
  53. パキスタン
  54. イラン
  55. イラク

 

■ 昨年と一昨年の調査結果

世界国別評判ランキング(2018年) - 世界で評判の良い国は? - (2018年7月3日)
世界国別評判ランキング(2017年) - 主要8か国の国民に評判の良い国は? - (2017年9月14日)

 

■ 参照・引用・出典

Forbes - The World’s Most Reputable Countries 2019 (英語)
Reputation Institute - Press Release (October 15, 2019) (英語)
Newstalk - Ireland re-enters the top 10 global rankings in reputation study (英語)

 

 

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2019/10/18

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 2/3)

前回の「PART 1」に引き続き、今回は「PART 2」。

 

「PART 2」の最初は牧歌的な雰囲気のアコースティック・カヴァーから

▼ i was made for loving you, acoustic cover

 

こちらは打って変わってエレクトリックなシンセポップデュオ"MYZICA"によるカヴァー

▼ I was made for loving you (Myzica Cover)

 

こちらはボサノヴァ・ヴァージョン

▼ BOSSA CLUB - i was made for loving you

 

そして最後はジャズ・ヴァージョン

▼ I was made for loving you - KISS - Jazz Cover - The Porridges

 

 

[関連記事]

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 1/3)

キッスの大ヒット曲"I Was Made For Lovin' You"のカヴァー色々 (PART 3/3)

2019/10/13

もうひとつのブログからの記事移転完了

とりあえずは、1年ほどかかる予定が、約半年で移転作業を終えることができてホッと一息といったところ。

ただ、そうは言っても、もうひとつのブログはまだ削除していないので、実際は移転じゃなく転載になるのですが。

何故なら、今のところグーグルにインデックスされているのはもうひとつの方のブログがメインなんでまだちょっと削除できないかなと。

というか、以前に「ブログの移転等で同一内容のページを作成する場合はどちらが正規なのかを Google に知らせた方がいいらしい」という記事でも記したように、コチラのブログにはもうひとつのブログの方が正規ページだということを示すタグを記しているので、こちらがインデックスされないのは当然といえば当然のことなんですけどね。

といったことから、もうひとつのブログの方を削除すれば、グーグルにはこちらのブログが代わってインデックスされるとは思うのですが、何せ確証はないので・・・。

特にグーグルの上位に掲載されているキーワードでの順位がそのまま引き継がれるとも思えないしということで、もうひとつのブログの方を削除するのは躊躇しているという状況なんですね。それでも、一応はいつでも移転できる体制ができたので、これで一安心といった感じですね。

ただ、面白いのは、もうひとつのブログだと殆んどが日本国内からのアクセスなのに対し、こちらは半数以上は国外からのアクセスだということ。(この"Blogger"にはどの国からアクセスがあったかを統計として見れる機能が標準で備わっているのです)

これがドメインの違いによるものかどうかは分からないのですが、明らかに来訪者に違いがあるのは確かなので、とりあえずしばらくは両ブログを平行して運営していこうかなと思っています。

ただし、もうひとつの方のブログ(ココログ)は不具合が多発したリニューアル直後のように、先月上旬からまたもや日ごとにアクセスが減っていくのが一見して分かるような状況に陥っているので、もしかしたらどこかの時点で踏ん切りを付けるかも。

 

 

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2019/10/11

飛鳥(品川盤) [CD+DVD] / RIN' (2004)

CDの帯:飛鳥(品川盤) / Rin'

CD Case (front): 飛鳥(品川盤) / Rin'

こちらは先月(2019年9月24日)に復活ライヴ(解散から10年ぶり)を行った女性3人組の和楽器ユニット"Rin'"が2004年にリリースしたセカンドアルバム「飛鳥」。

ちなみに、このアルバムは「通常盤」と、2004年4月7日に恵比寿ザ・ガーデンホールで行われたファーストライヴのDVDが付いた「恵比寿盤」、それに、2004年7月14日に品川クラブeXで行われたライヴのDVDが付いた「品川盤」の3種類がリリースされており、自分が買ったのは「品川盤」。

「品川盤」にした理由については、自分が購入しようとしたときは、リリースから随分と経っていたこともあり、注文できるのはこの「品川盤」だけだったことから選びようがなかったというだけのことなのだが、実際はどのタイプでもいいから買えればいいなと思っていたので、あっちの方が欲しかったとかそういうのはなかった。

 

CD Case (back): 飛鳥(品川盤) / Rin'

アルバムとしては楽曲の充実度も高く、ヴォーカルが入った曲に於いては、曲によって(もしくはひとつの曲でも)3人がヴォーカルを分け合ってとっていることもあってか、多彩な印象があり、最後まで飽きずに楽しめるといった感じ。ちなみに、全14曲中5曲はインストゥルメンタル曲。

ただ、あくまでも個人的な好みの問題ではあるのだが、3曲目の"THE GRACE"は無い方が流れが良い印象があるので、自分はこの曲だけ外して"iTunes"に取り込んでいる。

個人的なことでもう一つ言えば、ライヴDVD付きとは言っても、そのDVDには5曲しか収録されていないのがやや残念なところではあるのだが、それでも、自分が興味を持ったときには既に"Rin'"は解散していたので、初々しい"First Live Tour"の映像は感慨深かった。何せ、このときは、その後、まさか10年の時を経て"Rin'"が再始動するなんて思ってもみなかったからね。

 

飛鳥(品川盤) / Rin'

Rin'
• Mana (Mana Yoshinaga) - Vocals, Koto, Sangen, Jushichi-gen
• Tomoca (Tomoca Nagasu) - Vocals, Biwa, Shakuhachi
• Chie (Chie Arai) - Vocals, Koto, Sangen, Jushichi-gen

 

Booklet (front): 飛鳥(品川盤) / Rin'   Booklet (back): 飛鳥(品川盤) / Rin'   Promo Sheet: 飛鳥(品川盤) / Rin'

 

TRACKLIST (CD+DVD Edition)
[CD]
1. 飛鳥 / 2. 美貌の國 / 3. THE GRACE / 4. 仮面 / 5. 紅 / 6. innocence / 7. 胡蝶之夢 / 8. Nomado / 9. 鏡月 / 10. 天華 / 11. 花吹雪 / 12. 明日香川 / 13. 沙羅双樹 / 14. Hanging in there /

[DVD] (Rin' First Live Tour 2004 "時空" - 品川クラブeX)
1. -アバンタイトル- / 2. サイの神 / 3. 八千代ノ風 / 4. Sakitama ~幸魂~ / 5. 時空

NOTES
• CD+DVD(品川盤)
• 歌詞付
• DVD: Approx 18min, 片面1層 MPEG-2, Color, 4:3, NTSC, リニアPCM Stereo

 

CD: 飛鳥(品川盤) / Rin'   DVD: 飛鳥(品川盤) / Rin'   Promo Sticker: 飛鳥(品川盤) / Rin'

 

[Rin' - トピック]

▼ Rin' - 飛鳥
https://www.youtube.com/watch?v=Hp0ye3RxPx0

▼ Rin' - 美貌の國
https://www.youtube.com/watch?v=Cw2tb0SL6s0

▼ Rin' - 胡蝶之夢
https://www.youtube.com/watch?v=LXmXE1WgZd8

▼ Rin' - Hanging in there
https://www.youtube.com/watch?v=ECFD5A8KzMs

[Live]

▼ Rin' - サイの神 (First Live Tour 2004 "時空")
https://www.youtube.com/watch?v=d80vHoIrPqU

▼ Rin' - Sakitama ~幸魂~ (First Live Tour 2004 "時空")
https://www.youtube.com/watch?v=vvey27BtjHc

 

 

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2019/10/04

欧州5か国における対日世論調査(2019年)

2019年の2月に行われた欧州5か国(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ハンガリー)における対日世論調査の結果が外務省のウェブサイトで公表されています。

 

調査は外務省が「IPSOSインドネシア社」に委託して行われたもので、調査方式は以下の通り。

• 調査委託機関:IPSOSインドネシア社
• 調査対象:18歳~69歳の男女2,500名(各国500名)
• 調査方法:インターネット調査
• 調査時期:2019年2月

※ 前回(2016年)とは調査国が異なります。(前回調査はイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、ポーランドの5か国で実施)

 

▼ 調査結果概要(外務省のウェブサイトから引用)

(1)対日関係については、5か国全体で69%(前回70%)が「とても友好的な関係にある」又は「どちらかというと友好的な関係にある」と回答し、対日信頼度については、5か国全体で66%(前回も同じ)が「とても信頼できる」又は「どちらかというと信頼できる」と回答しました。

(2)戦後70年の日本の平和国家としての歩みについてどう思うかとの質問に対しては、78%(前回77%)が評価すると回答しました。

(3)日本が世界経済の安定と発展にどの程度重要な役割を果たしているかという質問に、68%(前回70%)が「非常に重要な役割を果たしている」又は「やや重要な役割を果たしている」と回答しました。

(4)世界の平和維持や国際秩序の安定に対する日本の積極的な貢献については、74%(前回73%)が「とても役に立つと思う」又は「どちらかというと役に立つと思う」と回答しました。

(5)インド・太平洋地域おいて、安全保障及び経済関係における今後重要なパートナーとなる国(地域)を選ぶ質問(複数回答)では、40%の回答者が日本を選択し、米国(44%)に次いで2位となりました。

 

▼ Q. あなたの国の友邦として今の日本は信頼できるか。

Q: あなたの国の友邦として今の日本は信頼できるか

 

▼ Q. インド・太平洋地域において、重要なパートナーはどの国か。

Q: あなたの国にとって、インド・太平洋地域において、重要なパートナーはどの国か

 

▼ 設問と回答結果

外務省のウェブサイトには数多くの設問と回答結果が記載されていますが、ここではその中からいくつかを抜粋してみました。なお、外務省のウェブサイトでは回答結果が数値の高い順に表記されていないため、ここでは回答結果の全体像を把握しやすいように数値の高い順に換えて表記しています(一部の設問を除く)。

 

Q2:あなたの国とって、現在重要なパートナーは次の国のうちどの国ですか。(※ 数値の高い順にソート)

1. アメリカ:44%
2. EU:42%
3. ドイツ:41%
4. 中国:34%
5. フランス:30%
6. ロシア:25%
7. 日本:22%
8. イギリス:21%
9. カナダ:19%
10. イタリア:15%
11. オーストラリア:13%
12. インド:9%
13. サウジアラビア:8%
13. トルコ:8%
15. 韓国:6%
16. ブラジル:5%
17. 南アフリカ:4%
18. アルゼンチン:3%
19. メキシコ:2%
19. インドネシア:2%
その他:2%
わからない:15%

 

Q2:現在重要なパートナーはどの国か / 欧州5か国における対日世論調査(2019年)

 


 

Q3:あなたの国にとって、今後重要なパートナーとなるのは次の国のうちどの国ですか。(※ 数値の高い順にソート)

1. アメリカ:36%
1. 中国:36%
3. EU:34%
4. 日本:26%
5. ドイツ:25%
6. ロシア:24%
7. フランス:22%
8. カナダ:20%
9. イギリス:16%
9. インド:16%
11. オーストラリア:15%
12. イタリア:12%
13. 韓国:11%
13. サウジアラビア:11%
15. ブラジル:10%
16. トルコ:9%
17. 南アフリカ:8%
18. アルゼンチン:6%
19. メキシコ:5%
19. インドネシア:5%
その他:1%
わからない:21%

 

Q3:今後重要なパートナーとなるのはどの国か / 欧州5か国における対日世論調査(2019年)

 


 

Q4:次の国のうち、最も信頼できる国はどの国ですか。(※ 数値の高い順にソート)

1. EU:16%
2. ドイツ:15%
3. アメリカ:12%
4. フランス:9%
5. ロシア:4%
6. 日本:2%
6. イギリス:2%
6. カナダ:2%
6. 中国:2%
6. オーストラリア:2%
11. イタリア:1%
11. アルゼンチン:1%
13. インド:0%
13. ブラジル:0%
13 メキシコ:0%
13. 南アフリカ:0%
13. 韓国:0%
13. インドネシア:0%
13. サウジアラビア:0%
13. トルコ:0%
その他:2%
わからない:29%

 

Q4:最も信頼できる国はどの国か / 欧州5か国における対日世論調査(2019年)

 


 

Q5:あなたが、日本に対して抱いているイメージはどれですか。(※ 数値の高い順にソート)

1. 豊かな伝統と文化を持つ国:66%
2. 経済力,技術力の高い国:55%
3. 自然の美しい国:34%
4. 生活水準の高い国:28%
5. アニメ,ファッション,料理など新しい文化を発信する国:24%
6. 戦後一貫して平和国家の道を歩んできた国:18%
7. 警戒を要する国:15%
8. 保守的で閉鎖的な国:14%
8. 理解が難しい国:14%
9. 民主主義,自由主義といった価値観を有する国:12%
10. 国際社会においてリーダーシップを有する国:11%
11. 軍事的な国:2%
その他 1%
特に具体的なイメージはない:6%

 


 

Q7:以下の日本に関する項目のうち、どれに関心がありますか。(※ 数値の高い順にソート)

1. 和食:45%
2. 生活様式,考え方:42%
3. 盆栽:32%
4. 建築:30%
5. 茶道:25%
6. 生け花:18%
6. 書道:18%
8. 相撲,武道(空手,柔道,剣道など):17%
8. アニメ:17%
10. 漫画:15%
11. 文学,俳句:14%
11. ゲーム:14%
13. 伝統芸能(歌舞伎,能,狂言,文楽など):13%
14. 伝統音楽(雅楽,箏曲,和太鼓,三味線など):12%
14. ファッション(含む着物):12%
16. 映画,ドラマ:10%
17. ポップ音楽(J-POP):6%
その他:1%
特に関心のあるものはない:14%

 

この「Q7」の設問については、ほぼ同時期に行われた「アメリカにおける対日世論調査(2019年)」でも「トラディショナルなものの方がポップカルチャーよりも比較的関心が高い」という似たような回答結果になっています。

 


 

Q9:あなたの国の友邦として、今日の日本は信頼できると思いますか。

• とても信頼できる:19%
• どちらかというと信頼できる:46%
• どちらかというと信頼できない:7%
• 全く信頼できない:2%
• わからない:26%

 

Q9:あなたの国の友邦として、今日の日本は信頼できると思うか / 欧州5か国における対日世論調査(2019年)

 


 

Q17:今後、あなたの国にとって、インド・太平洋地域において、安全保障 及び経済関係における重要なパートナーはどこだと思いますか。(複数選択可)(※ 数値の高い順にソート)

1. アメリカ:44%
2. 日本:40%
3. 中国:34%
4. オーストラリア:20%
5. 韓国:15%
6. インド:12%
その他:5%

 

Q17:インド・太平洋地域において、安全保障及び経済関係における重要なパートナーはどこだと思うか / 欧州5か国における対日世論調査(2019年)

 

■ 参照・引用・出典:外務省ホームページ

▼ 欧州(5か国)における対日世論調査 - 調査結果の概要 (PDF)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000480989.pdf

▼ 欧州(5か国)における対日世論調査 - 調査結果の詳細 (PDF)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000480991.pdf

 

 

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