ラベル 7. 音楽 (NEW ENGLAND) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 7. 音楽 (NEW ENGLAND) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/07/11

LIVE AT THE REGENT THEATRE 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 / NEW ENGLAND (2016)

CDの帯:ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター / ニュー・イングランド

Album Cover (front): Live At The Regent Theatre / New England Album Cover (back): Live At The Regent Theatre / New England CD Case (back cover): Live At The Regent Theatre / New England

こちらは、グループの解散から数十年の時を経て、まさかのオリジナル4でのライヴ活動を再開したニュー・イングランドが2016年にリリースした2014年収録のライヴ・アルバム「Live At The Regent Theatre / ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」。

流石にジョンの声の張りは当時のままとは言えないまでも、往々にしてありがちな、声の劣れは否めず、聞いてて辛いということはなく、これなら全然許容範囲というか、むしろハーシュとジミーのコーラスを含めてもよく出てるなぁといった印象。実は、活動再開は喜ばしいものの、この点が唯一気がかりではあったのだ。

そして、遂に、この年、ニュー・イングランドは初来日を果たし、2016年11月18日と20日の両日、神奈川のクラブチッタでライヴを行ったのだった。

CD: Live At The Regent Theatre / New England 

で、このライヴ・アルバム、付属の解説書によると、収録が行われた米マサチューセッツ州アーリントンのリージェント・シアターというのは約450人収容の小規模ホールだそうで、そういった意味では、バンドと観客との距離が近く、有名バンドの大規模会場でのライヴ・アルバムとは違ったアットホーム的な雰囲気が感じられる。

ライヴで演奏されているのは、ファースト・アルバムの「New England / 失われし魂」 (1979) から6曲、セカンド・アルバムの「Explorer Suite / 果たしなき冒険」 (1980) から6曲、サード・アルバム「Walking Wild / ウォーキング・ワイルド」 (1981) から2曲の計14曲で、加えて、ニュー・イングランドにとって35年ぶりとなるスタジオ・レコーディングの新曲「I Know There's Something Here / アイ・ノー・ゼアズ・サムシング・ヒア」がボーナス・トラックとして最後に収録といったアルバム構成になっている(帯には日本盤ボーナストラック1曲収録と記載されているが、輸入盤にもこの曲は収録されているようだ)。

なお、実際のライヴでは演奏されていたファースト・アルバム収録の「P.U.N.K. (Puny Undernouriished Kid)」と、セカンド・アルバム収録の「Livin' In The Eighties」は何らかの都合によりカットされている。特に「P.U.N.K. (Puny Undernouriished Kid)」はライヴのアンコールで演奏された曲であり、ライヴの定番曲でもあるので、外さざるを得ない相応の理由があったのかもしれない

ライヴとは言え、曲の再現度という点ではかなり高い。オリジナルのイメージを壊すような変なアレンジもなく、極めてスタジオ・ヴァージョンに忠実な演奏がされていることもあり、聴いてて安心感がある。この点についてはキーボードのジミー・ウォルドーが多くの曲でスタジオ・ヴァージョンとほぼ同一の音色を奏でているということと、そのジミー・ウォルドーとドラムスのハーシュ・ガードナーがリードヴォーカルのジョン・ファノンよりも高いキーでコーラス・ハーモニーをとることができるというのも大きな要因としてあるのではないかと思う。

あえて一つだけ言わせてもらえれば、惜しむらくは、もうちょっとジャケットのデザインに力を入れてほしかったところ。こう言っちゃ何だが、最近のブートレッグの方がよっぽどクオリティーが高いんじゃないかと思えるレベル。まぁ、これはリリースする側の問題ではあるのだが、正直、やっつけ仕事といった感じで、バンドに対する愛情なんてものもさほど感じられないのが残念ではある。ちなみに、ジャケットは冊子にはなっておらず、内側が真っ白の2つ折りの紙が差し込まれているだけという仕様(日本版にはこれに紙1枚の解説書が折りたたんで挟み込まれている)。

 

▼ New England - Don't Ever Wanna Lose Ya (Live At The Regent Theatre)

 

▼ New England - I Know There's Something Here

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitars, Harmonica and Piano
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums and Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass, Ukulele and Vocals
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Rhythm Guitar and Vocals

TRACKLIST
01. Seal It With A Kiss / シール・イット・ウィズ・ア・キス
02. L-5 / L-5
03. Hello Hello Hello / ハロー・ハロー・ハロー
04. Alone Tonight/Shoot / アローン・トゥナイト~シュート
05. Holdin'Out On Me / ホールディン・アウト・オン・ミー
06. Conversation / カンヴァセーション
07. Shall I Run Away / シャル・アイ・ラン・アウェイ
08. Turn Out The Light / 灯を消せ
09. Honey Money / ハニー・マネー
10. Explorer Suite / エクスプローラー・スイート
11. Hope / ホープ
12. Nothing To Fear / ナッシング・トゥ・フィアー
13. Don't Ever Wanna Lose Ya / 失われし魂
14. You'll Be Born Again / ユール・ビー・ボーン・アゲイン
[bonus track]
15. I Know There's Something Here / アイ・ノー・ゼアズ・サムシング・ヒア (Studio Recording)

NOTES
• 日本盤先行発売
• SHM-CD仕様
• ボーナス・トラック1曲収録
• 解説付(歌詞・対訳なし)
• 品番:KICP-1825
• CD発売日:2016.11.9

 

▼ New England - Don't Ever Wanna Lose Ya (Live at Club Citta Kawasaki, Japan 2016)

 

▼ New England - Get It Up (Live at Club Citta Kawasaki, Japan 2016)

 

 

[関連記事]

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

2011/09/02

GREATEST HITS LIVE 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 / NEW ENGLAND (2003)

CDの帯:グレイテスト・ヒッツ・ライヴ / ニュー・イングランドAlbum Cover: Greatest Hits Live / New England解散から20年の歳月を経てリリースされた"New England"初のライヴ・アルバムがこの「Greatest Hits Live / グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」。ただ、"New England"唯一のライヴ・アルバムということで、貴重であることは確かなのだが、正直言うとやや期待ハズレといった感じだった。とは言っても、これはあくまでもリリースする側の問題なのだが。

取り上げておいて、のっけから愚痴を言うのも何なのだが、これまで"New England"のライヴ音源は聴いたことがなかったので、結構期待していたものの、いかんせん音がよろしくないのだ。

ほとんど編集がされていない生のサウンドと言えば聞こえはいいのだが、裏を返せば、編集にお金と手間をかけていないということで、例えば"Shall I Run Away"のようなバラードだと静かな部分ではノイズがけっこう目立つし、他の曲でも所々で定位が乱れたり、音が波打つところがあったりする。特に5曲目の"Encore"以降は音のうねりが酷く、オフィシャルでリリースするにはクオリティーに難有りといった印象。マスターテープ自体の状態があまり良くないにしても、手間をかけてマスタリングすれば、ある程度は改善できるはずだと思うのだが、結局はどちらかといえばマニア向け商品である所為か、コストカットで手っ取り早くリリースされてしまったというのが実情のように感じる。

ということで、音質という点では有名どころのバンドがリリースするライヴ・アルバムに比べるとクオリティーの差は否めない感じ。ファンとしては、やはり商品としてリリースするからにはできる限り最良の状態でリリースして欲しいところではある。

ただ、そうは言っても、演奏自体は決して悪くはなく、一応はラインで録音されているようだし、ノイズや音像の乱れという部分を除けばそこそこの音質なので、ブートレッグと思って聴けば、それなりに楽しめなくもないかなと。

結局はオフィシャルでリリースされるということで、相応のクオリティーを期待したが為に、落胆する部分があったのだが、考えようによっては、これ以上の音質のブートレッグも滅多に無いだろうし、"New England"のライヴサウンドを体感できたというだけでも買って良かったのかなとも思う。ただ、このライヴ音源に限って言えば、スタジオ盤の曲の方が楽しめるというのが正直な感想だね。

 

ちなみに、以下の動画は、このアルバムとは関係のないリユニオン時のライヴなのだが、これがとても素晴らしいんだよね。このクオリティーでのライヴ・アルバムだったら印象も大分違ったかも。

▼ New England - Alone Tonight (Live)

 

なお、アルバムでは10曲目からラストの13曲目までは音の雰囲気がガラリと変わるので、もしかしたら本編とは別の会場で録音されたものかもしれない。

 

CD Case (back): Greatest Hits Live / New EnglandTRACKLIST
1. Alone Tonight / 2. Shoot / 3. Hello Hello Hello / 4. The Last Show / 5. Encore / 6. Hey You're On the Run / 7. Shall I Run Away / 8. Nothing To Fear / 9. Don't Ever Wanna Lose Ya / 10. Explorer Suite / 11. P.U.N.K. / 12. You'll Be Born Again

1. アローン・トゥナイト / 2. シュート / 3. ハロー・ハロー・ハロー / 4. ザ・ラスト・ショウ / 5. アンコール / 6. ヘイ・ユアー・オン・ザ・ラン / 7. シャル・アイ・ラン・アウェイ / 8. ナッシング・トゥ・フィアー / 9. ドント・エヴァー・ウォナ・ルーズ・ヤ / 10. エクスプローラー・スイート / 11. P.U.N.K. / 12. ユール・ビー・ボーン・アゲイン

 

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MICP-10384
• 解説・歌詞・対訳付

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

 

関連記事

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England

2011/05/17

1978 / NEW ENGLAND (1998)

CDの帯(世界初CD化盤):1978 / ニュー・イングランドAlbum Cover (front): 1978 / New Englandまさか、こんなアルバムがリリースされようとは思ってもみなかったのだが、念のために言っておくと、これは"New England"のオリジナル・アルバムではなく、未発表のデモ音源を集めた企画盤で、そういった意味では、どちらかといえばマニア向けのアルバムといった印象。ただ、デモ音源集とは言っても、これが中々侮れないのだ。

収録されているのは、ファースト・アルバム収録曲のデモ・ヴァージョン6曲と、セカンド・アルバム収録曲のデモ・ヴァージョンが1曲、そして、未発表曲が3曲の全10曲で、全てがデビュー前に録音されていた音源とのこと。ただし、デビュー前のデモとは言っても、きちんとしたスタジオで収録されているようで、録音状態は割と良好で、未発表曲の3曲に於いては、どうしてその後のアルバムに収録されなかったのかと不思議に思うほど曲としての完成度も高いものなんだよね。

ただ、自分が最も好きなファースト・アルバム収録曲のデモは、さすがにファースト・アルバムで披露されたヴァージョンに比べると、まだ野暮ったく、泥臭い印象がある。しかしながら、裏を返せば、ファースト・アルバムでのサウンドが如何に素晴らしいものであったかが再確認できるということにもなるし、又、これらの楽曲がどのように進化を遂げ、昇華されていったのかを知ることができるという点では興味深くもあり貴重だと思う。特にスケール感のある"Nothing to Fear"は、元々はこんな曲だったのかと驚かされたしね。

 

Album Cover (back): 1978 / New Englandそれにしても、こんな音源が存在していたとは驚きだね。しかも、デモ音源とは言っても、デモとしてはほぼ完成形のようだし、未発表曲の3曲もクオリティーが高く、ほんとファンにとっては価値のあるアルバムだと思う。

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

TRACKLIST
1. Alone Tonight / 2. Nothing To Fear / 3. Candy / 4. I Will Be There / 5. Shoot / 6. Don't Ever Wanna Lose Ya / 7. Hello Hello Hello / 8. Even When I'm Away / 9. Searchin' / 10. Turn Out The Light

1. アローン・トゥナイト / 2. ナッシング・トゥ・フィアー / 3. キャンディ / 4. アイル・ビー・ゼア / 5. シュート / 6. ドント・エヴァー・ウォナ・ルーズ・ヤ / 7. ハロー・ハロー・ハロー / 8. イーヴン・ウェン・アイム・アウェイ / 9. サーチン / 10. ターン・アウト・ザ・ライト

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MICY-1064
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ New England - I Will Be There

 

▼ New England - Even When I'm Away

 

 

関連記事

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England

2010/11/09

NEW ENGLAND の LPレコード盤3枚 (失われし魂 / 果てしなき冒険 / WALKING WILD)

ニュー・イングランドというバンドの知名度から考えても、日本人でこれら3枚のレコードをリアルタイムで買ったという人は中々いないのではないかと思う。特にサード・アルバムにしてラスト・アルバムとなった"Walking Wild"に至っては日本盤が発売されるこもなかったしね。

特別難解な音楽をやっているというわけでもなく、と言うよりも、むしろ、ラズベリーズをよりダイナミックでメロディックにしたような、どちらかと言えば親しみやすいサウンドにもかかわらず、僅か3枚のアルバムを残して消滅したバンドだった所為か、どこかマニアックなイメージがあるのだが、ファースト・アルバムで初めてそのサウンドを体感した当時は、近い将来、必ずやボストン、ジャーニー、スティックス、といったバンドと肩を並べる存在になるだろうと確信していたし、そういった意味では本当に惜しいバンドだったとつくづく思う。今でも再結成に微かな期待をっもっているのだが・・・。

なお、ファースト・アルバムの「New England / 失われし魂」と、セカンド・アルバムの「Explorer Suite / 果てしなき冒険」は、クイーンの"News of the World"や、後にはエイジアのファースト・アルバム"Asia"、それに、ジャーニーの"Escape"といったビッグヒットとなる作品を手がけることになるマイク・ストーンをプロデューサーに迎えての作品だった(ファースト・アルバムはキッスのポール・スタンレー、セカンド・アルバムはニュー・イングランドのジョン・ファノンとの共同プロデュース)。ちなみに"Walking Wild"はトッド・ラングレンによるプロデュース作品。

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

NEW ENGLAND 「失われし魂」 (1979)

レコードの帯:New England (失われし魂) / ニュー・イングランド

LP Record (front): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (back): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (Inner Sleeve): New England 「失われし魂」 / New England

LP Record (Label): New England 「失われし魂」 / New England   LP Record (Label): New England 「失われし魂」 / New England

 


 

EXPLORER SUITE 「果てしなき冒険」 (1980)

レコードの帯:Explorer Suite (果てしなき冒険) / ニュー・イングランド

LP Record (front): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (back): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (Inner Sleeve): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England

LP Record (Label): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England   LP Record (Label): Explorer Suite 「果てしなき冒険」 / New England

 


 

WALKING WILD (1981)

LP Record (front): Walking Wild / New England   LP Record (back): Walking Wild / New England   LP Record (レコード袋):Walking Wild / New England

LP Record (Label): Walking Wild / New England   LP Record (Label): Walking Wild / New England

 

 

関連記事

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England

2010/09/14

WALKING WILD 「ウォーキング・ワイルド」 / NEW ENGLAND (1981)

CDの帯(世界初CD化盤):ウォーキング・ワイルド / ニュー・イングランドAlbum Cover (front): Walking Wild / New Englandニュー・イングランドのサード・アルバムにして、事実上のラスト・アルバムとなったのが、この「Walking Wild / ウォーキング・ワイルド」。

音作りについては、前2作とは多少路線変更がなされている印象があり、そのことについては、前作の"Explorer Suite"が売れなかったことが、このアルバムの方向性に少なからず影響を及ぼしたのではないかと思う。

結局、このアルバム"Walking Wild"(LPレコード)は日本では発売すらされなかったのだが、自分はといえば、当時は幸運にも輸入盤で手に入れることができたのだった。ただ、"Love's Up in the Air"、"Get it Up"、"L5"、"You're There"といったニュー・イングランドならではのメロディックな楽曲は好きで良く聴いていたものの、全体的にストレートでコンパクトにまとめられた印象があり、更には軽いドラムの音とピコピコ・キラキラなシンセ音にも少なからず違和感があった。買った当時は期待が大きかった事もあってか、多少がっかりしたことを覚えている(ジャケットのデザインもブートレッグじゃないかと思う位のチャチさで、いかにも予算を付けませんでしたといった感じ)。

恐らくは、いくら自分たちが納得したアルバムを制作しようとも、それがセールスに繋がらなければ、レコード会社のサポートも受けられず、バンドの存続さえ危うい状況になってしまうということをメンバー自身も身に染みて感じていたのではないかと推測するのだが、この"Walking Wild"は、そんなメンバーの葛藤が渦巻く中で、ある種の決断を伴って生まれたものではなかったのかと自分は考えている。まぁ、肉を切らせて骨を断つじゃないが、アルバムがリリースされないことには自分たちらしさもへったくれもないからね。

しかしながら、そんな路線変更を決断したメンバーの思いとは裏腹に、前作が売れなかったこともあってか、大したプロモーションもされずにリリースされたアルバムだったようで、結果的には売れなかった前作以上に売れなかったようだ。

 

Album Cover (back): Walking Wild / New England収録曲については、楽曲単体で見ればそれほど悪くもないと思うのだが、前作のような大作が無いというのが、やはり寂しいところ。要所を締める尺長の曲が無い所為で、アルバムとしてはやや小じんまりとした印象になってしまっているんだよね。それに、どうも好きになれなかった前作での"Livin' In The Eighties"に見られるポップ感覚が、残念ながらこのアルバムに於いても継承されている印象で、その点が個人的にアルバムの評価を落としている要因のひとつでもある。ちなみに、その、どうも好きになれないポップ感覚が継承されている曲というのは"DDT"と"Elevator"の2曲なのだが、この2曲は買った当時から毎回スキップしていた程に苦手だった。

ただ、色々と不満は述べても、このアルバムがCD化された際は、こうしてCDも買っており、このアルバムに含まれる数曲は今でも時折聴いているので、このアルバムが嫌いという訳ではないのだ。というか、多少不満はあっても、今となってはこのアルバムがリリースされて良かったと思っている。当初は気付かなかったニュー・イングランドの息吹を今だからこそ感じられたりもするしね。

 

▼ New England - Love's Up In The Air
https://www.youtube.com/watch?v=WZzU61qbUdE

▼ New England - L-5
https://www.youtube.com/watch?v=aLcSrYZtioM

▼ New England - You're There
https://www.youtube.com/watch?v=o8tccEY8QmQ

▼ New England - Get It Up
https://www.youtube.com/watch?v=xU4OsYvXBfY

 

Album Cover (back): Walking Wild / New England

 

そして、"New England"はといえば、この"Walking Wild"をリリース後は、新たにアルバムを発表することもなく、'83年にバンドは解散。キーボードのジミー・ウォルドーとベースのゲイリー・シェアは、グラハム・ボネット率いるアルカトラスにイングヴェイ・マルムスティーンらと共に加入し、"New England"時代には叶わなかった来日も果たしている。そういえば、そのアルカトラスのファースト・シングルで、ファースト・アルバム1曲目に収録されている"Island in the Sun"が、とても"New England"ぽくて、当時はそのことがなんだかとても嬉しかったんだよね。ちなみに、この曲の作者は、グラハム・ボネットとイングヴェイ・マルムスティーン、それに、元ニュー・イングランドのジミー・ウォルドーの3人。

▼ Alcatrazz - Island in the Sun
https://www.youtube.com/watch?v=92dw9oxz-y4

 

TRACKLIST
1. Walking Wild / 2. Holdin' Out On Me / 3. Don't Ever Let Me Go / 4. Love's Up In The Air / 5. DDT / 6. Get It Up / 7. L-5 / 8. She's Gonna Tear You Apart / 9. Elevator / 10. You're There

1. ウォーキング・ワイルド / 2. ホールディン・アウト・オン・ミー / 3. ドント・エヴァー・レット・ミー・ゴー / 4. ラヴズ・アップ・イン・ジ・エアー / 5. DDT / 6. ゲット・イット・アップ / 7. L-5 / 8. シーズ・ゴナ・ティアー・ユー・アパート / 9. エレヴェイター / 10. ユアー・ゼアー

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MICY-1063
• 解説・歌詞・対訳付

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 


 

[追記]
なんと、"New England"の曲をまさかまさかのユーロビートでカヴァー。しかもスペインのビルボードチャートでは1位を記録(1995)したということもあってか、最近でもライヴではこの曲を一緒に歌える人も多いようでビックリ。

▼ Sensity World - Get It Up
https://www.youtube.com/watch?v=wvjPUC8S4t4

▼ Get It Up - Sensity World - Love the 90s - Murcia - 7 de julio 2018
https://www.youtube.com/watch?v=RpdvQ_FiO2Y

 

 

関連記事

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England

2010/08/30

EXPLORER SUITE 「果てしなき冒険」 / NEW ENGLAND (1980)

CDの帯(世界初CD化盤):果てしなき冒険 / ニュー・イングランドAlbum Cover (front): Explorer Suite / New England彼らのファースト・アルバム「New England / 失われし魂」に心奪われた当時の自分は、とにもかくにもこのセカンド・アルバムを何よりも心待ちにしていたのだった。

しかしながら、ファースト・アルバムをリリースした後に、所属レコード会社の倒産というアクシデントに見舞われたことなど当時はつゆ知らず、音楽雑誌等でも彼らに関するニュースを目にすることもなかった。

そういったことから、当時の自分はといえば、暇さえあればレコード店で「ナ行」の棚をチェックしていた。そして、そんなことを繰り返していた甲斐もあってか、ついに、このアルバム「Explorer Suite / 果てしなき冒険」を見つける日が訪れたのだ。このときは、あまりの驚きに、当初は、いや待て、もしかしたら"Explorer Suite"という名のバンドの"New England"というタイトルのアルバムかもしれないぞと疑心暗鬼でもいたのだが、裏ジャケットにプリントされた彼ら4人の写真と名前を確認して、ようやく安心して喜べたことを覚えている。

ただ、所属レコード会社の倒産という不運があったにもかかわらず、先にリリースされていたファースト・アルバムは米ビルボードチャートでも50位を記録し、新人としてはまずまずのセールスを記録していたこともあってか、新たなレコード会社との契約にもそれほど時間を要することもなかったようで、結果的に、ファースト・アルバムがリリースされた翌年には、このセカンド・アルバムとなる「Explorer Suite / 果てしなき冒険」はリリースされたのだった。

曲によっては多少ポップ過ぎる感があり、その点ではファースト・アルバムのように嫌いな曲が無いとまでは言えなかったものの、よりプログレッシヴ色が増した幻想的で魅力のある曲が含まれていたこともあって、当時の自分はますますニュー・イングランドというバンドに夢中になっていた。ただ、アルバムを通して聴くとなれば、やはり、2曲目の"Livin' In The Eighties"でガクンとなるのは否めないところ。別にポップだから悪いとかいう意味ではなく、あくまでも個人的な好みによるものではあるのだが、ポップ感覚にも受け入れられるものと、受け入れにくいものとがあるということ。まぁ、その点ではファースト・アルバムに於けるポップ感覚は自分の好みに合っていたということかな。

と、曲による好みのバラつきは多少あるものの、好きなアルバムということに変わりはなく、"Honey Money"、"Explorer Suite"、"Seal It With A Kiss"、"No Place To Go"、"Searchin'"、"Hope"と、これまたファースト・アルバム同様に夢中にさせられた楽曲も多く含まれていたこともあり、なんだかんだ言っても、このセカンド・アルバムもファースト・アルバムに引き続き、熱中して聴いていた。

Album Cover (back): Explorer Suite / New Englandしかし、更なる進化を見せた意欲作であったものの、このアルバムではファースト・アルバムからのようなヒット曲が生まれることもなく、セールス的にはパッとしなかったようで、その事がレコード会社との確執を生む結果にもなったらしい。

その後、いつしか彼らのアルバムは廃盤となり、流通量がそれほど多くなかった事もあってか、熱心なロックファンの間で中古レコードが幻の名盤として高価なプレミア価格で取り引きされるようになっていた。ファースト・アルバムがそこそこヒットしたにもかかわらず、何故にこのアルバムがチャートインすら果たせなかったのか、今でも不思議でならないところだが、何が足りなかったのかを敢えて探すとすれば、それは「運」としか言いようがないのでないかと思う。彼らにもうちょっとその運があったなら・・・。

 

TRACKLIST
1. Honey Money / 2. Livin' In The Eighties / 3. Conversation / 4. It's Never Too Late / 5. Explorer Suite / 6. Seal It With A Kiss / 7. Hey You're On The Run / 8. No Place To Go / 9. Searchin' / 10. Hope / 11. You'll Be Born Again

1. ハニー・マネー / 2. リヴィン・イン・ジ・エイティーズ / 3. カンヴァセーション / 4. イッツ・ネヴァー・トゥー・レイト / 5. エクスプローラー・スイート / 6. シール・イット・ウィズ・ア・キッス / 7. ヘイ・ユーアー・オン・ザ・ラン / 8. ノー・プレイス・トゥ・ゴー / 9. サーチン / 10. ホープ / 11. ユール・ビー・ボーン・アゲイン

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MICY-1062
• 解説・歌詞・対訳付

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

▼ New England - Honey Money
https://www.youtube.com/watch?v=YyNkBm05usk

▼ New England - Explorer Suite
https://www.youtube.com/watch?v=YfXQqrnWEn4

▼ New England - It's Never Too Late
https://www.youtube.com/watch?v=q6tismzETUc

▼ New England - No Place To Go
https://www.youtube.com/watch?v=fRMAiaz2Ywc

▼ New England - Searchin'
https://www.youtube.com/watch?v=1jqUIqm-J0s

▼ New England - Hope
https://www.youtube.com/watch?v=KKhd6hOjnwU

 

 

関連記事

▶ New England 「失われし魂」 (1979) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England

2010/08/29

NEW ENGLAND 「失われし魂」 / NEW ENGLAND (1979)

CDの帯(世界初CD化盤):失われし魂 / ニュー・イングランドAlbum Cover (front): New England (1st Album) / New England当時は、このニュー・イングランドのファースト・アルバム「New England / 失われし魂」を、プロデューサーにキッスのポール・スタンレーを迎えて制作されたアルバムだということに釣られて購入したようなところもあったのだが(実際はキッスのポール・スタンレーと、クイーンのレコーディングエンジニアをしていたマイク・ストーンの共同プロデュース)、実際にレコードを聴いてみると、これがなんと、そんな触込みや、米英を代表する2大バンドとの関わりといったことなどは吹き飛んでしまう程の圧倒的な素晴らしさで、自分の予想をはるかに超えるサウンド・クオリティーに驚かされると同時に、又ひとつ大好きなバンドができたことをとても喜んでいたのだった。そういえば、当時はことあるごとに「凄いバンドが現れた」と、友人などには話していたなぁ。

キーボードとコーラス・ハーモニーを前面に打ち出したダイナミックでスケール感溢れるサウンドは、これが新人バンドなのかと思わせられる程の完成度を誇っており、"John Fannon"の卓越したソングライティング力によって生み出される楽曲の数々は、1曲1曲がそれぞれに独自の輝きを放っているかのようでもある。とにかく当時は、大好きな曲が目白押しであると同時に、嫌いな曲が1曲も見当たらなかったこともあって、アルバムを通して聴きまくっていたんだよね。特に1曲目から6曲目までブリリアントな楽曲が続く様は圧巻で、ここまで粒揃いなアルバムにはそうそうお目にかかれるものではないと思う。ちなみに、このアルバムからは、"Don't Ever Wanna Lose Ya"(米40位)、"Hello, Hello, Hello"(米69位)と、2曲のヒット曲も生まれている。

Album Cover (back): New England (1st Album) / New Englandサウンドの方向性としては「Kiss+Queen」と言うよりも、どちらかと言うと「Boston+Journey」、或いは"Raspberries"をよりダイナミックでメロディックにしたといった感じかな。個人的には、マイク・ストーンが後にプロデュースしたジャーニーの"Escape"や、エイジアの"Alpha"に匹敵するクオリティーを持つアルバムだと思うし、そういった点ではポール・スタンレーというよりも、むしろマイク・ストーンの仕事ぶりが発揮されたアルバムといった印象ではある。

セカンド・アルバムの"Explorer Suite"が割と高く評価されている為に見落とされぎみなこのファースト・アルバムだが、個人的には"New England"と言えば、やはりこのアルバムになるんだよね。セカンド・アルバムでは比較的タイトな処理がなされているドラムスやキーボードの音も悪くはないのだが、それでも、より透明感と広がりのあるこちらのサウンドがどちらかと言えば好み。このアルバムと出会っていなければ、セカンド・アルバムに手を出していたかどうか・・・。

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

TRACKLIST
1. Hello, Hello, Hello / 2. Don't Ever Wanna Lose Ya / 3. P.U.N.K. (Puny Undernouriished Kid) / 4. Shall I Run Away / 5. Alone Tonight / 6. Nothing To Fear / 7. Shoot / 8. Turn Out the Light / 9. The Last Show / 10. Encore

1. ハロー・ハロー・ハロー / 2. 失われし魂 / 3. P.U.N.K. / 4. シャル・アイ・ラン・アウェイ / 5. アローン・トゥナイト / 6. ナッシング・トゥ・フィアー / 7. シュート / 8. 灯を消せ / 9. ザ・ラスト・ショウ / 10. アンコール

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:MVCM 346
• 解説・歌詞付 / 対訳無し

• Album: US 50位

 

▼ New England - Hello, Hello, Hello
https://www.youtube.com/watch?v=9ibnNp8YyyY

▼ New England - Don't Ever Wanna Lose Ya
https://www.youtube.com/watch?v=oCwzRV0UMhA

▼ New England - P.U.N.K.
https://www.youtube.com/watch?v=RF0I5DRFobE

▼ New England - Alone Tonight
https://www.youtube.com/watch?v=y7wCHahZadg

▼ New England - Nothing To Fear
https://www.youtube.com/watch?v=opayVeb89Fk

 

 

関連記事

▶ Explorer Suite 「果てしなき冒険」 (1980) / New England

▶ Walking Wild 「ウォーキング・ワイルド」 (1981) / New England

▶ New England の LPレコード盤3枚(失われし魂 / 果てしなき冒険 / Walking Wild)

▶ 1978 (1998) / New England

▶ Greatest Hits Live 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 (2003) / New England

▶ Live At The Regent Theatre 「ライヴ・アット・ザ・リージェント・シアター」 (2016) / New England