2015/12/28

今年一番印象に残った動画は布施明さんのマイ・ウェイ

今年は布施明さんの歌手としての力量を今更ながらに再確認させられた年でもあった。きっかけは、下にある動画をふとしたことから見つけたことによるもので、実を言うと、それ以降は、布施さんの動画を漁って観ることも多かった。

※ こちらの動画は埋め込みできない設定になっているので、動画の画像をクリックすると、動画が YouTube のページで開くようにしています。(もしくは画像の下のアドレスをクリックしてください)

 

▼ 東日本大震災の被災地である岩手県の久慈市で行われたミニ・ライヴ

マイ・ウェイ / 布施明

布施明 - マイ・ウェイ

 

動画の方には、これが東日本大震災の被災地である岩手県の久慈市で行われたライヴだということを含めて、解説等が一切ないので、動画だけを観ても、これがどういったライヴなのか分かり辛いのがちょっと残念なのだが、歌詞の意味を噛み締めて、それを伝えようと大切に歌われている様子がその表情からも良く分かる動画で、ほんと素晴らしいんだよね。

補足しておくと、この「My Way / マイ・ウェイ」は、ポール・アンカがフランク・シナトラに贈った曲として有名なのだが、元々は1967年に書かれたフランス語の歌「Comme d'habitude」で、これをポール・アンカがフランク・シナトラをイメージした歌詞に変えて誕生させた曲なんだよね。ちなみに、この「マイ・ウェイ」は、ビートルズの「イエスタデイ」に次いでカヴァーされた回数が多い曲だと言われている。

 

▼ そしてこちらは、演歌歌手、島津亜矢さんとのデュエット

マイ・ウェイ (My Way) - 布施明 & 島津亜矢

 

最初に貼っていた動画の方には沢山の温かいコメントが寄せられていたのですが、残念ながらその動画は削除されてしまったようなので、同一の別動画に替えたものの、それもまた削除されたことから、ここに貼っている動画も、もしかしたらそのうち削除されるかもしれませんが、ご了承ください。

自分は、これまで島津亜矢さんという方を存じ上げていなかったのだが、なんでも、この放送の収録日は、14歳の時から彼女を支えてきた恩師である作詞家の星野哲郎氏の通夜の日だったそうだ。布施さんが黒のネクタイを締められているのは、星野哲郎氏への哀悼の意味であると同時に、島津亜矢さんへの心配りだったのではないかと思う。動画を観ていると、恐らく、布施さんは、この歌を島津亜矢さんに向けて歌われていたのではないかとも感じる(布施さんが歌われる「君に告げよう 迷わずに行くことを 君の心の決めたままに」の歌詞の中の「迷わずに」にの部分に注目して聴いてみてください)。それにしても、島津亜矢さんも布施さんに負けず劣らず驚くほど歌が上手いなぁ。

 

▼ こちらは、それぞれのソロ・レコーディング・ヴァージョン

布施明 - マイ・ウェイ

 

島津亜矢 - マイ・ウェ

 

▼ こちらは、加山雄三さんとのデュエット

My Way / マイ・ウェイ 加山雄三&布施明
https://www.youtube.com/watch?v=tFN6WLazX-k

 

実は、2001年までNHKで放送されていた番組「青春のポップス」(視聴者から寄せられたリクエストを元に、日本人歌手が洋楽のヒット曲を歌うという番組)を良く観ていたのだが、1990年の映画「ゴースト / ニューヨークの幻」の主題歌として使われてリバイバル・ヒットとなった「アンチェインド・メロディ」を布施さんが歌われていたような記憶が何となく残っているんだよね。何故、記憶に残っているのかといえば、それくらい歌が上手かったからなんだと思うのだが、実際、この番組には実力派歌手の出演が多かったように思う。

と、そんなことを思い出して、その時の映像が無いか探してみたのだが、残念ながら見つけられなかったので、代わりといっては語弊があるが、これまた「青春のポップス」では良く出演されていた印象のある声量豊かな実力派シンガー松崎しげるさんの「アンチェインド・メロディ」を。

松崎しげるライブ - UNCHAINED MELODY
https://www.youtube.com/watch?v=GvLigN_AZ4U

 

そして、こちらは、その松崎しげるさんのインタビュー記事。代表曲でもある「愛のメモリー」の終盤で「あ~」と歌う部分の高い「ド」の音を実声でしっかりと出せる男性歌手は多くないそうで、記事には「布施明クンだって出せないんですよ」という松崎の顔は誇らしげだ。と書かれている(笑)。

産経新聞 ENAK 11月号 - 松崎しげる
http://www.sankei.co.jp/enak/2005/nov/kiji/01matsuzakishigeru.html

 

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2015/12/26

英BBC世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」 2006-2014 全調査記録一覧

2005年から毎年発表されていた(日本が評価対象国に加えられたのは2006年から)英BBCによる世界世論調査でしたが、今年(2015年)は調査自体が行われなかったのか、とうとう調査結果が発表されずに終わりそうなので、過去の調査結果一覧を作ってみました。人員削減や予算カットなどBBCの厳しい財政状況も伝えられていただけに、それが影響しているのでしょうか・・・。

英国政府とBBC、「壮絶バトル」の一部始終(東洋経済オンライン / 2015年07月29日)
http://toyokeizai.net/articles/-/78467

 

過去9年間の調査結果(上位5カ国 / 地域及び地域統合体を含む)

■ 2014年度調査
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 フランス / 5位 日本

■ 2013年度調査
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 日本 / 5位 フランス

■ 2012年度調査
1位 日本 / 2位 ドイツ / 3位 カナダ / 4位 イギリス / 5位 中国

■ 2011年度調査
1位 ドイツ / 2位 イギリス / 3位 カナダ / 4位 EU(ヨーロッパ連合) / 5位 日本

■ 2010年度調査
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 日本 / 5位 イギリス

■ 2009年度調査
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 日本 / 5位 フランス

■ 2008年度調査
1位 ドイツと日本 / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 フランス / 5位 イギリス

■ 2007年度調査
1位 カナダと日本 / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 フランス / 5位 イギリス

■ 2006年度調査
1位 ヨーロッパ / 2位 日本 / 3位 フランス / 4位 イギリス / 5位 インド

このように、過去9年間の調査結果を見ると、上位に入る国(地域)は毎回ほぼ同じで、その中で順位が入れ替わっているだけといった印象。裏を返せば、世界的な観点では、それだけこれらの国と地域に対する評価が概ね高いということであり、その好意的評価も一過性のものではないということの裏付けなのかもしれません。

 

日本に対する各国の年度別評価 (前の数字がポジティヴ評価で、後の数字がネガティヴ評価)

※ 2006年と2007年は日本は評価対象国に選ばれていますが、日本での調査は行われていません。
※ 赤色の数字は、ポジティヴ、ネガティヴ共に数値の高い上位5カ国を表しています。

2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006
アメリカ 66-23 66-20 74-18 69-18 65-11 67-19 70-12 66-15 66-18
カナダ 58-30 61-23 72-16 67-16 59-11 70-15 61-15 74-14 62-18
ブラジル 70-19 71-10 60-22 66-16 70-19 - 64-11 64-18 73-15
チリ - 66-15 57-12 66-14 67-14 67-15 66-15 69-13 -
ペルー 59-19 64-15 57-14 64-10 - - - - -
アルゼンチン 43-16 - - - - - 35-14 44-17 47-19
メキシコ 38-25 42-38 44-26 24-34 31-23 27-27 29-16 27-26 29-24
中央アメリカ - - - - 54-27 63-19 53-18 - -
ポーランド - 50-09 - - - - - 52-06 58-09
イギリス 65-24 59-27 70-17 58-26 57-16 60-19 70-16 63-19 57-25
フランス 58-34 56-32 66-24 55-29 48-37 49-37 55-22 55-31 47-36
ギリシャ - 50-20 - - - - - 59-15 -
スペイン 46-30 36-32 62-17 57-19 42-29 61-19 58-12 - 69-12
ドイツ 28-46 28-46 58-29 58-25 50-34 28-28 52-30 54-25 54-19
イタリア - - - 66-18 47-31 58-23 61-19 52-28 48-24
ハンガリー - - - - - - - 47-09 -
トルコ 40-18 46-41 - 64-21 34-35 30-47 56-29 51-17 42-12
ポルトガル - - - 43-13 43-16 - 52-19 55-19 -
フィンランド - - - - - - - - 57-20
アゼルバイジャン - - - - 41-19 - - - -
ロシア 49-12 45-14 54-10 65-07 58-13 49-08 59-11 56-15 58-11
イスラエル 43-12 - - - - - 75-09 - -
レバノン - - - - - - 66-15 58-19 -
アラブ首長国連邦 - - - - - - 60-14 56-12 -
エジプト - 44-20 57-15 52-14 54-18 52-24 45-38 33-16 -
イラン - - - - - - - - 57-33
イラク - - - - - - - - 54-14
アフガニスタン - - - - - - - - 65-11
サウジアラビア - - - - - - - - 42-05
ナイジェリア 72-13 75-10 80-10 65-14 66-16 61-22 64-20 65-16 -
ガーナ 59-21 50-11 48-10 55-11 53-12 67-12 48-15 52-06 70-09
ケニア 45-26 50-11 68-15 61-20 68-15 - 78-13 74-08 68-05
セネガル - - - - - - - - 61-06
タンザニア - - - - - - - - 59-13
コンゴ - - - - - - - - 51-11
ジンバブエ - - - - - - - - 31-06
南アフリカ - - - 41-17 - - - - 39-12
インドネシア 70-14 82-09 77-05 85-07 71-12 70-13 74-12 84-09 85-08
フィリピン - - - 84-12 77-10 76-12 70-12 70-08 79-13
タイ - - - - 66-20 - - - -
スリランカ - - - - - - - - 50-04
オーストラリア 59-29 53-36 65-23 60-26 59-22 65-18 70-15 55-27 60-22
日本 50-06 45-09 41-09 39-09 43-07 41-11 36-15 - -
パキスタン 46-21 45-26 41-17 34-15 25-15 - - - -
インド 27-29 33-15 44-11 39-13 33-20 44-11 26-09 37-16 48-13
韓国 15-79 21-67 38-58 68-20 64-29 - 37-52 31-58 44-54
中国 05-90 17-74 16-63 18-71 29-47 40-50 30-55 18-63 16-71

 

 

では、逆に日本人は他国に対してどういう評価をしているのかというのが次の表。

 

各国に対する日本人の年度別評価 (前の数字がポジティヴ評価で、後の数字がネガティヴ評価)

※ 2006年と2007年は日本は評価対象国に選ばれていますが、日本での調査は行われていません。
※ 赤色の数字は、ポジティヴ、ネガティヴ共に数値の高い上位5カ国を表しています。
※ 評価対象国は2014年の調査で選出されている国と地域に絞って掲載しています。

2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006
アメリカ 37-08 42-10 32-15 36-11 34-18 28-29 21-38 - -
ロシア 17-23 14-28 08-30 10-38 13-22 09-38 15-34 - -
ドイツ 46-03 47-03 38-02 37-04 40-03 41-03 45-04 - -
カナダ 44-01 40-01 39-01 38-01 40-01 40-01 - - -
EU(ヨーロッパ連合) 35-05 32-11 23-18 36-03 41-03 39-03 44-04 - -
イギリス 47-02 44-03 35-03 37-03 38-03 40-04 39-06 - -
日本 50-06 45-09 41-09 39-09 42-10 41-11 36-15 - -
パキスタン 06-41 06-39 03-34 06-37 03-45 04-45 03-53 - -
インド 34-09 42-04 38-04 31-07 32-09 29-10 34-11 - -
イラン 05-53 04-55 04-52 04-51 02-57 04-57 03-65 - -
南アフリカ 20-14 19-10 16-10 16-15 16-15 21-11 - - -
イスラエル 04-50 03-54 03-45 04-44 02-52 02-63 03-55 - -
北朝鮮 01-91 00-92 01-88 01-91 01-90 01-92 02-90 - -
フランス 38-04 33-04 31-04 31-04 38-03 37-04 31-05 - -
中国 03-73 05-64 10-50 12-52 18-38 08-59 12-59 - -
ブラジル 35-07 40-03 32-03 28-06 28-07 33-05 29-08 - -
韓国 13-37 19-28 34-16 33-11 36-09 - - - -

 

 

以下は各年毎の調査結果

2014年度調査

■ 評価の高い上位5カ国
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 フランス / 5位 日本

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2014

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2014(日本に対する各国の評価)

▼ 2014年度の調査結果の詳細はこちら
2014 BBC Country Rating Poll - GlobeScan.com (PDF/英語)

 

2013年度調査

■ 評価の高い上位5カ国
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 日本 / 5位 フランス

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2013

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2013(日本に対する各国の評価)

▼ 2013年度の調査結果の詳細はこちら
2013 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)

 

2012年度調査

■ 評価の高い上位5カ国
1位 日本 / 2位 ドイツ / 3位 カナダ / 4位 イギリス / 5位 中国

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2012

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2012(日本に対する各国の評価)

▼ 2012年度の調査結果の詳細はこちら
2012 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)

 

2011年度調査

■ 評価の高い上位5カ国(地域統合体を含む)
1位 ドイツ / 2位 イギリス / 3位 カナダ / 4位 EU(ヨーロッパ連合) / 5位 日本

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2011

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2011(日本に対する各国の評価)

▼ 2011年度の調査結果の詳細はこちら
2011 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)
Views of US Continue to Improve in 2011 BBC Country Rating Poll (英語)

 

2010年度調査

■ 評価の高い上位5カ国(地域統合体を含む)
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 日本 / 5位 イギリス

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2010

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2010(日本に対する各国の評価)

▼ 2010年度の調査結果の詳細はこちら
2010 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)

 

2009年度調査

■ 評価の高い上位5カ国
1位 ドイツ / 2位 カナダ / 3位 イギリス / 4位 日本 / 5位 フランス

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2009

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2009(日本に対する各国の評価)

▼ 2009年度の調査結果の詳細はこちら
2009 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)

 

2008年度調査

■ 評価の高い上位5カ国(地域統合体を含む)
1位 ドイツと日本 / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 フランス / 5位 イギリス

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2008

この年の調査(調査期間は2007年10月~2008年1月)では、第二次世界大戦の敗戦国である日本とドイツ(今回から評価対象国に加えられた)がトップに並んでいるのが特徴。

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2008(日本に対する各国の評価)

▼ 2008年度の調査結果の詳細はこちら
2008 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)
Views of US Continue to Improve in 2011 BBC Country Rating Poll (英語)

 

2007年度調査

■ 評価の高い上位5カ国(地域統合体を含む)
1位 カナダと日本 / 3位 EU(ヨーロッパ連合) / 4位 フランス / 5位 イギリス

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2007

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2007(日本に対する各国の評価)

▼ 2007年度の調査結果の詳細はこちら
2007 BBC Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org (PDF/英語)

 

2006年度調査

■ 評価の高い上位5カ国(地域を含む)
1位 ヨーロッパ / 2位 日本 / 3位 フランス / 4位 イギリス / 5位 インド

■ 国別評価

BBC世界世論調査 2006

この年(調査期間は2005年10月~2006年1月)の調査では、ヨーロッパが最も高い評価を得ていますが、ヨーロッパは国ではなく地域なので、国としては、ヨーロッパに次いで第2位の評価を得た日本が最も評価の高い国ということになります。

■ こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2006(日本に対する各国の評価)

▼ 2006年度の調査結果の詳細はこちら
Global Poll: Iran Seen Playing Negative Role - GlobeScan (英語)
Global Poll Finds Iran Viewed Negatively - World Public Opinion (英語)

 

 

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2015/12/20

AND WINTER CAME... 「雪と氷の旋律」 / ENYA (2008)

CDの帯(初回プレス盤):雪と氷の旋律 / エンヤAlbum Cover (front): And Winter Came... / Enyaどことなく映画のポスターのような雰囲気のあるアートワークが印象的なこちらのアルバムは、前作「Amarantine / アマランタイン」から3年ぶりとなる、エンヤ通算7作目のスタジオ・アルバム「A Winter Came... / 雪と氷の旋律」。実は、リリースされて直ぐに買ったアルバムだったにもかかわらず、長いこと取り上げていなかったんだよね。

これま取り上げていなかったのは、このアルバムをそれほどのめり込んで聴くことがなかったというか、正直言うと、あまり好きになれなかったアルバムだったからなのだが、その理由を自分なりに考えてみると、やっぱり、「O Come, O Come, Emmanuel / オー・カム・オー・カム・エマニュエル」(日本では「久しく待ちにし」、もしくは「久しく待ちにし主よとく来たりて」のタイトルで知られる讃美歌)や、「Oíche Chiúin (Chorale) / きよしこの夜」といったトラディショナルなクリスマスソングのカヴァーが入っているということで、何となくエンヤのオリジナル作品というよりも、クリスマスの企画盤といった印象が強かったからではないかと思う。

まぁ、自分自身が、クリスマスのコンピレーションアルバム等でもトラディショナルなクリスマスソングのカヴァーはもういいやといった感じで聴かないことが多いというのも少なからず影響しているんだろうけど。

Album Cover (back): And Winter Came... / Enyaちなみに、"O Come, O Come, Emmanuel"はラテン語で歌われており、"Oíche Chiúin (Chorale)"はゲール語で歌われている。なお、Oíche Chiúin (Chorale)"については、以前のアルバムでも取り上げられて収録されていた曲だが、このアルバムに収録されているものは、新たにレコーディングされた曲。

なお、Oíche Chiúin (Chorale)"については、これもまた以前にも取り上げられていた曲を新たにレコーディングした曲となっている。

又、その他のオリジナル曲も、どことなくトラディショナルなクリスマスソングのような雰囲気で、残念ながら、これまでのアルバムに比ると、新鮮味に乏しく、曲そのものの魅力にもやや欠けるアルバムかなといった印象。サウンド自体はこれまでと変わらないエンヤならではの音なんだけどね・・・。

それでも、やっぱり、このアルバムを取り上げておかないことには、リリースされたばかりの新作の記事にも進めない気がしたんだよね。しかも、取り上げるならこのシーズンしかないようなアルバムだし。ただ、今でも曲を聴けば分かるものの、曲目を見てもメロディーがパッと思い浮かばない曲が多いアルバムではある。一応、それまで気付かなかった魅力が見つかるかもと時折聴いてはいるアルバムなんだけどね。

CD Case (inside): And Winter Came... / Enya  CD: And Winter Came... / Enya

で、この"A Winter Came..."、当初はクリスマスアルバムとして制作されていたそうだが、レコーディングが進むうちに、クリスマスだけに留まらず、より幅広い、冬の情景をテーマにしたものに発展していったそうだ。

アルバムは、2曲のトラディショナルソングを除き、全曲がエンヤの作曲、作詞がローマ・ライアン、そして、プロデューサーはローマの夫でもあるニッキー・ライアンという、これまでと同じ3人の共同作業で制作されている。

ということで、確かに、冬という季節が持つ厳かなイメージが全編を通して感じられるアルバムではある。ただ、この記事を書く際に、改めて繰り返し聴いてはみたものの、やっぱり、これまでと大して印象は変わらず・・・。別に嫌いというわけではないのだが、全体を通して起伏があまり無い所為か、ついつい流して聴いてしまうような感じになってしまうのだ。でも、もしかしたら、苦手な教科を学習するときと一緒で、崇高なサウンドが故に、右の耳から左の耳へと通り抜けるような感じになってしまうのかも?(笑)

 

▼ Enya - Trains And Winter Rains

https://www.youtube.com/watch?v=cuDDPF6vE6Y

 

TRACKLIST
1. And Winter Came... / 2. Journey of the Angels / 3. White Is in the Winter Night / 4. O Come, O Come, Emmanuel / 5. Trains and Winter Rains / 6. Dreams Are More Precious / 7. Last Time by Moonlight / 8. One Toy Soldier / 9. Stars and Midnight Blue / 10. The Spirit of Christmas Past / 11. My! My! Time Flies! / 12. Oíche Chiúin (Chorale)

1. 雪と氷の旋律 / 2. ジャーニー・オブ・ジ・エンジェルズ / 3. ウィンター・ナイト / 4. オー・カム・オー・カム・エマニュエル / 5. ウィンター・レイン / 6. ありふれた奇跡 / 7. ラスト・タイム・バイ・ムーンライト / 8. おもちゃの兵隊 / 9. スターズ・アンド・ミッドナイト・ブルー / 10. ザ・スピリット・オブ・クリスマス・パスト / 11. マイ!マイ!タイム・フライズ! / 12. イーハ・ヒューイン(きよしこの夜)[新レコーディング]

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]

• Album: UK 6位 (Gold)、US 8位 (Gold / 2008-RIAA)
• Single from "And Winter Came..." - Trains and Winter Rains: Italy 15位

 

 

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2015/12/15

ROCK & ROLL CHRISTMAS SONGS

ここでは、手持ちのコンピレーションアルバムの中から、ロックバンド及び、ロックシンガーによるクリスマスソングをピックアップしてみた。ロックバンドとロックシンガーのクリスマスソングということで、パーティなどでは盛り上がりそうな曲ばかり。

Rock & Roll Christmas Songs

1曲目は、"E.L.O. (Electric Light Orchestra)"の設立メンバーのひとりであるロイ・ウッドが"E.L.O."脱退後に結成したツインドラム+ホーンセクションという一風変わった編成のバンド「Wizzard / ウィザード」による1973年のヒット曲。ちなみにこの曲、イギリスでは1973年に4位を記録した後も、1981年に41位、1984年に23位、2007年に16位、2008年に31位、2009年に45位、2010年に46位、2011年に28位、2012年に29位、2013年に31位、そして昨年の2014年には35位と、ここ最近はクリスマスシーズンになると毎年のようにチャートに登場する定番曲となっている。邦題は「毎日がクリスマスなら」。

 

▼ Wizzard - I Wish It Could Be Christmas Everyday

https://www.youtube.com/watch?v=IJPc7esgvsA

 


 

2曲目は、ビリー・スクワイアのクリスマスソングで、元々は1981年にビルボードチャートで5位を記録したビリー・スクワイアのセカンドアルバム"Don't Say No"からシングルカットされたマイ・カインド・ラヴァーのB面に収録されていた曲。邦題は「クリスマスに"I LOVE YOU"」。

 

▼ Billy Squier - Christmas Is The Time To Say "I Love You"

https://www.youtube.com/watch?v=QPf2snTB2wo

 


 

3曲目は、1973年にイギリスでNo.1のヒットを記録した「Slade / スレイド」のクリスマスソング。そして、この曲もまたウィザードの"I Wish It Could Be Christmas Everyday"と同様に、イギリスではクリスマスシーズンになると毎年のようにチャートに登場する定番曲となっているようで、ここ最近では、2006年に21位、2007年に20位、2008年に32位、2009年に41位、2010年に50位、2011年に33位、2012年に35位、2013年に25位、2014年に21位を記録している。

 

▼ Slade - Merry Xmas Everybody

https://www.youtube.com/watch?v=0A8KT365wlA

 


 

4曲目は、イギリスのバンド「Mud / マッド」が1974年にリリースしたクリスマスソングで、イギリスではNo.1ヒットとなった曲。

 

▼ Mud - Lonely This Christmas

https://www.youtube.com/watch?v=L5WvPRnSAxc

 

そして、こちらは、そのカヴァーで、イギリスのバンド「Lucky Soul / ラッキー・ソウル」による"Lonely This Christmas"。実を言うと、自分の場合は、オリジナルよりも先に、こちらのカヴァーを聴いて、この曲を知ったのだった。アリ・ハワードのキュートな声が魅力的。

▼ Lucky Soul - Lonely This Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=ldwT_OUIHoE

 


 

■ 番外編

こちらはチープ・トリックのセカンドアルバム「In Color / 蒼ざめたハイウェイ 」に収められている「Come On, Come On」と、「I Want You To Want Me」の2曲をクリスマスソングにアレンジしたヴァージョン。

▼ Cheap Trick - Come On Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=GAEWxUwGxR8

▼ Cheap Trick - I Want You For Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=RQo70T6GwXM

そして、以下は上記2曲の元曲。

▼ Cheap Trick - Come On, Come On
https://www.youtube.com/watch?v=5DssBaGlafY

▼ Cheap Trick - I Want You To Want Me
https://www.youtube.com/watch?v=BJs_L7yq5qE

 

 

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MY FAVORITE CHRISTMAS SONGS

My Favorite Christmas Songs

 

ということで、今回は個人的に好きなクリスマスソング10曲をピックアップしてみた。(順不同)

 


 

▼ 最初は、今やすっかりクリスマスソングの定番曲となったワム!のラスト・クリスマス。

Wham! - Last Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=E8gmARGvPlI

 


 

▼ 続いては、オリジナルアルバムには未収録のブライアン・アダムスのクリスマスソング。

Bryan Adams - Christmas Time
https://www.youtube.com/watch?v=aV-eP8K6bhw

 


 

▼ そして、こちらは、ドナ・サマーのクリスマスソングで、シングルにならなかったのが不思議なくらいの名曲。

Donna Summer - Christmas Spirit
https://www.youtube.com/watch?v=zBcwMoR8dkA

 


 

▼ 更に続いて、こちらは、デンマークのバンド「Mew / ミュー」のスケール感溢れるロック・バラード。

Mew - She Came Home For Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=Kw7rwUa5lto

 


 

▼ こちらは、イギリスのシンガーソングライター「アルバート・ハモンド」が1989年にシングルとしてリリースした曲。

Albert Hammond - Under The Christmas Tree
https://www.youtube.com/watch?v=NOh6kidtmYo

 


 

▼ 6曲目は、映画「大統領のクリスマスツリー」のメインテーマとして「ボズ・スキャッグス」が提供した珠玉のバラード(サウンドトラック・ヴァージョン)。

Boz Scaggs - Fade into Light
https://www.youtube.com/watch?v=0asuVixGND0

 


 

▼ 7曲目は、名だたるミュージシャンが集結して結成されたチャリティー・プロジェクト「バンド・エイド」のクリスマスソング。

Band Aid - Do They Know It's Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=bjQzJAKxTrE

 


 

▼ 8曲目は、イギリスではトップ10に入るヒットを記録したイギリスの女性グループ「エターナル」の曲。

Eternal - I Am Blessed
https://www.youtube.com/watch?v=5CF8WzirnNQ

 


 

▼ 9曲目は、「クリス・レア」で、アルバム「オン・ザ・ビーチ」からのシングル「ハロー・ブレンド」のカップリング曲。

Chris Rea - Driving Home for Christmas
https://www.youtube.com/watch?v=uSjq7x67kzM

 


 

▼ 10曲目となる最後は、アメリカ出身の女性3人組グループ「SWV (Sisters with Voices)」による「ジャクソン 5」のカヴァー曲。

SWV - Give Love On Christmas Day
https://www.youtube.com/watch?v=wBH2lhQoRFA

 

My Favorite Christmas Songs

 

■ 番外編

▼ ライヴ・エイドでの"Do They Know it's Christmas"。ステージにはデヴィッド・ボウイや、フレディ・マーキュリーの姿も。

Band Aid - Do They Know It's Christmas? (Live Aid 1985)
https://www.youtube.com/watch?v=Gifrd7ljNL4

 


 

▼ レバノンの出身のミュージシャン「ヤーン・ハマデー」のクリスマスソング・メドレー。

Christmas Spirit - Maan Hamadeh
https://www.youtube.com/watch?v=ydNjKP4tsT0

 

 

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