2021/02/05

日本でも良く知られる懐かしの海外の曲 (PART 8/10)

8回目の今回は、映画の主題歌としても有名な、アイリーン・キャラの「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」(1983年)、ライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」(1965 / 1990年)、エルヴィス・コステロ の「She」(1999年)の3曲をピックアップ。

 

カセットテープ (TDK SA-X 46)

 

■ フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング / アイリーン・キャラ (Flashdance... What a Feeling / Irene Cara)

アイリーン・キャラは、アメリカのシンガーソングライター&女優で、この「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」は、1983年公開の映画「フラッシュダンス」の主題歌。ちなみに、アイリーン・キャラは、この曲のソングライターのひとり(ジョルジオ・モロダー / キース・フォーシイ / アイリーン・キャラ)としても名を連ねている。

 

▼ Irene Cara - Flashdance What A Feeling (Official Music Video)

 

世界中で大ヒットとなったこの「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」は、ビルボードチャートでは1位を記録し、アメリカに於いてはミリオンセラーにもなった他、フランスでも同じく100万枚、そして、日本でも70万枚の売り上げを記録。

ちなみに、日本のオリコン週間洋楽シングルチャートに於いては、1983年7月18日付から21週連続で1位を記録(1983年度の年間1位にも選ばれる)。又、アルバムのサウンドトラックの方も、オリコンの総合チャートで9月5日付~11月7日付までの10週連続を含む計11週で1位を記録し、こちらも大ヒットとなった。

オリコン週間LPチャート第1位(1983年)

なお、この曲は、映画「フラッシュダンス」のサウンドトラック・アルバムの他に、アイリーン・キャラのセカンド・アルバム「What a Feelin' / フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリン」にも収録された。

日本に於いては、麻倉未稀が日本語歌詞を手掛けてカヴァーした「ホワット・ア・フィーリング ~フラッシュダンス」がテレビドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌にもなり、この曲の認知度が更に広い世代にわたって広まった。

 

▼麻倉未稀 - ホワット・ア・フィーリング ~フラッシュダンス

 


 

■ アンチェインド・メロディ / ライチャス・ブラザーズ (Unchained Melody / The Righteous Brothers)

 

▼ Unchained Melody - The Righteous Brothers

 

ライチャス・ブラザーズはアメリカの男性デュオで、この「アンチェインド・メロディ」は1965年にリリースされてヒットしたカヴァー曲(米4位 / 英14位)。

その後、1990年公開のアメリカ映画「ゴースト/ニューヨークの幻」(原題:Ghost)の主題歌になったことから、米13位、英1位(1990年にイギリスで最も売れたシングルとなる)を記録するリバイバル・ヒットとなった。なお、オーストラリアでは1990年11月から1991年1月にかけて7週間で1位を記録する大ヒットとなっている。

[補足]
1990年にアメリカで13位を記録したのは「ゴースト」の映画でも使用された1965年のヴァージョンながらも、この年には、同じくライチャス・ブラザーズにより同年に再録音されたニューヴァージョンも同時にリリースされ、19位を記録しており、この当時、アメリカでは両方のヴァージョンが8週間にわたって同時にビルボードチャートにランクしていた。

▼ The Righteous Brothers - Unchained Melody (Re-Recorded Version 1990)
https://www.youtube.com/watch?v=egDQRPqQ8HA

 

なお、日本に於いては、映画「ゴースト」が公開された1990年に、オリコンの洋楽シングルチャートで1位を記録(1990年10月29日付から翌年にかけて計11週で1位を記録)している。

 

ちなみに、映画「ゴースト」の影響もあり、とりわけライチャス・ブラザーズのヴァージョンが有名なこの「アンチェインド・メロディ」、元々は1955年公開(日本未公開)の映画「Unchained / アンチェインド」の主題歌として書かれた曲(作詞:ハイ・ザレット、作曲:アレックス・ノース)で、トッド・ダンカンが歌ったそのオリジナルのヴァージョンは、映画の公開と共にリリースされたサウンドトラックに収録されている。

▼ Todd Duncan - Unchained Melody (Original Version 1955)
https://www.youtube.com/watch?v=G11mDi_LXe8

 

20世紀で最も録音された曲のうちの1曲とも言われているこの「アンチェインド・メロディ」は、日本でも数多くカヴァーされているようですが、下の動画は松崎しげるによるカヴァー。いやぁ、やっぱりこの人も歌が上手いなぁと改めて思うところ。

 

松崎しげるライブ - UNCHAINED MELODY

 


 

■ She / エルヴィス・コステロ (She / DElvis Costello)

 

▼ Elvis Costello - She

 

オリジナルの原題は「Tous les visages de l'amour / 忘れじの面影」で、フランスのシンガーソングライターであるシャルル・アズナヴールが、1974年に発表した楽曲。

なお、シャルル・アズナヴールは、この曲をフランス語以外にも、英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語でレコーディングしている。

そして、1974年にイギリスで放送された連続ドラマ「女の七つの顔」の主題歌となった英語で書かれたヴァージョンは、英シングルチャートで4週連続1位を記録するヒットとなった。

 

▼ Charles Aznavour - Tous les visages de l'amour
https://www.youtube.com/watch?v=ac3iQOkEzlQ

▼ Charles Aznavour - She (Tous les visages de l’amour)
https://www.youtube.com/watch?v=4XeJl6bZ7W0

 

その後の1999年に、エルヴィス・コステロが、映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌としてサウンドトラック用にレコーディングしたカヴァー・ヴァージョンがシングルとしてもリリースされ、英19位を記録。

ということで、このエルヴィス・コステロがカヴァーしたヴァージョンは、さほど大きなヒットにはならなかったものの、近年では、映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌として、一般的にも、オリジナル以上に、広く認知されているのではないかと。

[補足]
映画「Notting Hill / ノッティングヒルの恋人」は、街の書店主とハリウッド女優の恋愛をロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に描いた1999年公開のイギリス映画。主演はジュリア・ロバーツとヒュー・グラント。

 

 

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