2020/10/25

日本でも良く知られる懐かしの海外の曲 (PART 5/10)

5回目の今回は、サンタ・エスメラルダの「悲しき願い」(1977年)、ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」(1977年)、フレディー・アギラの「ANAK(息子)」(1977年)と、同じ年にリリースされた曲ながらも、スタイルが全く異なる3曲をピックアップ。

 

カセットテープ (TDK MA46)

 

ということで、まずは、ディスコ・ブームの潮流にも乗ってヒットしたサンタ・エスメラルダの「悲しき願い」から。

 

▼ Santa Esmeralda - Don't Let Me Be Misunderstood (TopPop)

https://www.youtube.com/watch?v=uvXeeus94GY

 

自分の場合、基本的にディスコ系というか、踊るための音楽のようなものはあまり好きじゃなかったのだが、この「悲しき願い」は元々がディスコとは無関係の'60年代の曲のカヴァーということも要因としてあったのか、知らず知らずのうちに親しんでいたようなところがあった。とは言っても、当初はカヴァー曲だなんてことは知らず、またディスコ系の一味かと思っていたようなところがあったんだけどね(笑)。

この曲に惹かれた理由としては、何と言っても曲調にマッチしたフラメンコ&ラテン的なアレンジに尽きると思うのだが、'60年代にリリースされヒットしたアニマルズのヴァージョンや、ニーナ・シモンのオリジナル・ヴァージョンを後に知ったときは、元々はこんな曲だったのかと、その違いに驚かされたんだよね。

 

■ 悲しき願い / サンタ・エスメラルダ (Don't Let Me Be Misunderstood / Santa Esmeralda)

「悲しき願い」は、ニーナ・シモンが1964年にリリースしたアルバム"Broadway-Blues-Ballads"で発表した曲 (Songwriters: Bennie Benjamin, Horace Ott, Sol Marcus) がオリジナルであるものの、同年にリリースされたシングルはヒットには至らず。しかしながら、翌年の1965年のアニマルズによるカヴァーがヒットした。

そして、その後、アニマルズがカヴァーしたヴァージョンをベースに、フラメンコやサルサ、ラテンといった要素を加えてアレンジしたサンタ・エスメラルダによるカヴァーが1977年から1978年にかけてヒット。特に日本ではオリコン洋楽シングルチャートに於いて17週連続1位を記録する大ヒットとなった。

 

▼ The Animals - Don't Let Me Be Misunderstood (1965)
https://www.youtube.com/watch?v=Bw7RTUEZMyg

▼ Nina Simone - Don't Let Me Be Misunderstood (1964)
https://www.youtube.com/watch?v=0IlSP9vVpMQ

 

日本に於いては、「誰のせいでもありゃしない、みんなおいらが悪いのか」のフレーズが印象的な尾藤イサオによる日本語のカヴァーも知られるところではないかと。

 

▼ 尾藤イサオ - 悲しき願い (Don't Let Me Be Misunderstood)

https://www.youtube.com/watch?v=RanuR-McmpM

 


 

続いては、これも又、特に日本に於いて大ヒットしたビリー・ジョエルの「ストレンジャー」。

 

▼ Billy Joel - The Stranger (Live 1977)

https://www.youtube.com/watch?v=qdLPI6XhEN8

 

■ ストレンジャー / ビリー・ジョエル (The Stranger / Billy Joel)

イントロの口笛が印象的なこの「ストレンジャー」は、1977年リリースのアルバム「The Stranger / ストレンジャー」のタイトルトラック。しかしながら、この曲は、日本や、ニュージーランド、オランダ、オーストラリアといった国ではシングルとしてリリースされたものの、本国のアメリカやイギリスではシングルカットされなかった。日本ではオリコンの総合チャートで2位を記録するヒットとなった。

なお、(自分も良く聴いていた)ラジオの洋楽チャート番組「オール・ジャパン・ポップ 20」では7週間連続を含む12週で1位を記録。又、1978年の年間チャートに於いても1位に選ばれる。ちなみに、12週で1位を記録した曲というのは、ベイ・シティ・ローラーズの「二人だけのデート」と並ぶ同番組の歴代最高記録(1967年以降)。

全国ポピュラーベストテン (Wikipedia)

 


 

最後はフィリピンのシンガーソングライター、フレディー・アギラの「ANAK(息子)」。自分がこの曲を初めて知ったのは、多分、先に記したラジオの洋楽チャート番組「オール・ジャパン・ポップ 20」だったのではないかと思う。ちなみに、同番組での最高位は、1978年11月第3週の11位。

 

▼ Freddie Aguilar - Anak (TopPop)

https://www.youtube.com/watch?v=o-n6ok1uLjQ

 

▼ ジャケット写真 (Discogs)
"ANAK" 息子 / フレディー・アギラー

 

■ ANAK(息子) / フレディー・アギラ (Anak / Freddie Aguilar)

先にも記したようにフレディー・アギラは、フィリピンのシンガーソングライターで、この「ANAK(息子)」はタガログ語で歌われている。ちなみに、ウィキペディアによると、"Anak"とはタガログ語で「わが子」という意味だそうだ。つまりは、女の子も "Anak" と言うとのこと。

又、そのウィキペディアには、この曲は、よからぬ道に進む息子のことを嘆く親の気持ちを歌った曲で、フレディー・アギラ自身が、親にわびる気持ちで書いたと記されている。

 

日本では杉田二郎(訳詞:なかにし礼 / 発売日:1978年9月1日)と加藤登紀子(訳詞:加藤登紀子 / 発売日:1978年9月10日)がそれぞれ違った訳詞でカヴァーし、共にシングルとしてリリース。

▼ 杉田二郎 - ANAK(息子)
https://www.youtube.com/watch?v=XS56c6H8S5A

 

 

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