2020/12/04

日本でも良く知られる懐かしの海外の曲 (PART 7/10)

7回目の今回は、ボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」(1982年)、アンジー・ゴールドの「素敵なハイエナジー・ボーイ」(1985年)、カイリー・ミノーグの「愛が止まらない ~ターン・イット・イントゥ・ラヴ~」(1988年)と、1980年代のディスコ及びユーロビート系の3曲をピックアップ。

実を言うと、1970年代後半に世の中を席巻したディスコ系の曲はあまり好きではなかったこともあり、その後に流行ったユーロビート系もしかりで、総体的にダンスミュージックには興味はなかったのだが、これらの3曲にはそういったカテゴライズを抜きにして惹かれたことを覚えている。

 

カセットテープ (TDK SA-X 46)

 

■ 君の瞳に恋してる / ボーイズ・タウン・ギャング (Can't Take My Eyes Off You / Boys Town Gang)

いやぁ、この曲はほんと好きなんだよね。当時は知らなかったことだが、1960年代のカヴァー曲だったということも惹かれた要因のひとつだったんだろうか? それにしても圧巻の歌唱力!

 

↓ 卓越した歌唱力も然ることながら、両脇の男性の中毒性のあるダンスにも注目!

▼ Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You

https://www.youtube.com/watch?v=Cc1QzIWWIrc

 

実は、この"Can't Take My Eyes Off You"、フォー・シーズンズのリード・ヴォーカリストとして人気を博したフランキー・ヴァリが1967年にソロでリリースした曲がオリジナルで、1982年にリリースされたこのボーイズ・タウン・ギャングの曲はカヴァーとなる。

とは言え、日本では、やはりボーイズ・タウン・ギャングのヴァージョンがオリジナル以上に広く認知されているのではないかと。ちなみに、フランキー・ヴァリのオリジナル・ヴァージョンは米ビルボードチャート2位を記録。そして、ボーイズ・タウン・ギャングがカヴァーしたヴァージョンは日本やイギリス等でヒット(イギリスでは4位、日本ではオリコン洋楽シングルチャートで1982年12月6日付から3週連続1位を記録)。

 

▼ Frankie Valli - Can't Take My Eyes Off You (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=J36z7AnhvOM

 

又、この曲は日本に於いても、ZARD、小比類巻かほる、椎名林檎、MISIA、May J.他、多くのミュージシャンがカヴァーしている。

なお、"ZARD"がカヴァーしたヴァージョンは、8枚目のオリジナルアルバム「永遠」の初回特典CDに収録されていた2種類のヴァージョンと、後にリリースされたコンピレーションアルバム「Christmas Non-Stop Carol」に収録されたクリスマス・ヴァージョンがあり、どれもが曲のタイトルは「Off」の後に「Of」が入った"Can't Take My Eyes Off Of You"となっている(ボーイズ・タウン・ギャングの曲でも曲中の歌詞では「Can't Take My Eyes Off OF You」と歌われてる)。

ちなみに、以下の動画は「Christmas Non-Stop Carol」に収録されたクリスマス・ヴァージョンの方(個人的にも好きなこのヴァージョンは、元のカヴァー・ヴァージョンに比べると、かなりオリジナルもしくはボーイズ・タウン・ギャングのヴァージョンに近いアレンジになっている)。それにしても、歌のみならず英語も上手いなぁと改めて思うところ。

 

▼ ZARD - Can't Take My Eyes Off Of You ("Christmas Non-Stop Carol" Version)

https://www.youtube.com/watch?v=K7AR5GayKOk

 

■ 入手困難になりつつあるようだが、再入荷されるみたいだね。

 

■ [おまけ] こちらのイラストとダンスパフォーマンスも秀逸!

▼ BOYS TOWN GANG - 脳裏に焼きつくイラストレーター キタダイ マユ
http://k-mayu.main.jp/wp/illust/biy-town-gang/

▼ パフォーマンスチーム The Jugons(ザ ジュゴンズ )- can't take my eyes off you
https://www.youtube.com/watch?v=tLw7UQFZ2qE

 


 

■ 素敵なハイエナジー・ボーイ / アンジー・ゴールド (Eat You Up / Angie Gold)

アンジー・ゴールドは、イギリス出身の女性シンガーソングライターで、この「素敵なハイエナジー・ボーイ」は"Anthony Baker"との共作曲(ソングライターにクレジットされている"Angelina Fiorina Kyte"はアンジーの本名)。

多分、曲名とシンガー名を聞いてもピンとこない人も多いと思うのだが、実際に曲を聴けば、聞き覚えがあるという人も案外多いのではないか。

 

▼ Angie Gold - Eat You Up

https://www.youtube.com/watch?v=kAIb1niNvts

 

▼ ジャケット写真 (Discogs)
素敵なハイエナジー・ボーイ / アンジー・ゴールド (Japanese 7" Vinyl Single - 1985)

▼ ジャケット写真 (Discogs)
素敵なハイエナジー・ボーイ / アンジー・ゴールド (Japanese 12" Vinyl Single - 1985)

 

日本に於いては、同年の1985年11月21日に荻野目洋子が「ダンシング・ヒーロー」のタイトルでカヴァー曲をリリースしてヒット(オリコン5位 / 1986年度年間チャート12位)したこともあり、相乗効果でアンジー・ゴールドのオリジナル・ヴァージョンもオリコン洋楽シングルチャートで1986年2月24日付から4週連続で1位を記録するヒットに。

とは言え、日本では、やはりこちらの荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」が記憶にあるという人が多いのかも。

 

▼ 荻野目洋子 - ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)

https://www.youtube.com/watch?v=v-goHOCr00c

 

なお、アイドルタレントの矢野有美も、同年の1985年12月21日にリリースした洋楽カバー・ミニアルバム"MAKIN' IT"にて"Eat You Up"をカヴァー(荻野目洋子のヒットもあってか、翌年の1986年2月には非売品のプロモ・シングルとして「素敵なハイエナジー・ボーイ (Eat You Up)」も単独でプレスされている)。

▼ 矢野有美 - 素敵なハイエナジー・ボーイ (Eat You Up)
https://www.youtube.com/watch?v=Lyjhw5KyeaA

 


 

■ 愛が止まらない ~ターン・イット・イントゥ・ラヴ~ / カイリー・ミノーグ (Turn It Into Love / Kylie Minogue)

カイリー・ミノーグは、オーストラリア生まれのシンガーソングライター兼女優(元々はオーストラリアで女優としてデビューした)。

特にイギリスでの人気が高く、イギリスのチャートに於いては4世代(1980年代、1990年代、2000年代、2010年代)でそれぞれ1位を獲得した初の女性ソロアーティストとなった。ちなみに、2008年にはバッキンガム宮殿にて大英帝国勲章 (OBE) も授与されている。

※ 補足:大英帝国勲章 / OBE (Order of the British Empire)
受章者は名前の後に勲位を示す頭文字(ポスト・ノミナル・レターズ)を付すことが許されているため、書物やネットに名前が記載される際も、名前の後に「OBE」と記されていることがある(例えば「Kylie Minogue」なら「Kylie Minogue, OBE」)。

 

▼ Kylie Minogue - Turn It Into Love

https://www.youtube.com/watch?v=p8uZiIIP-EA

 

この"Turn It Into Love"は、1988年7月4日に発売されたカイリー・ミノーグのデビューアルバム「Kylie / ラッキー・ラヴ」の収録曲。

同年11月16日に日本の女性アイドルデュオ"Wink"が「愛が止まらない ~Turn it into love~」のタイトルでこの曲の日本語によるカヴァーをリリースし、ヒットの兆しを見せていたこともあってか、その約1か月後の12月21日に"Wink"のカヴァーと同じ邦題を付けて日本限定でシングルカットされた(アルバムに収録されていた当初の邦題は「愛に走れ」)。

 

▼ ジャケット写真 (Discogs)
愛が止まらない / カイリー・ミノーグ (Japanese 7" Vinyl Single - 1988)

▼ ジャケット写真 (Discogs)
愛が止まらない ~ターン・イット・イントゥ・ラヴ~ / カイリー・ミノーグ (Japanese 3" Mini CD Single - 1988)

 

その後、"Wink"の日本語によるカヴァー曲との相乗効果もあってか、オリコンのチャートにおいては翌年の1989年1月30日付より4月3日付まで10週連続で洋楽シングルの1位を記録。なお、"Wink"版の方は、1989年2月13日付の同総合チャートで、"Wink"のシングルとして初の1位を記録している。

 

▼ Wink - 愛が止まらない ~Turn it Into Love~ (Official Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=DSKwziTbZLw

 

先にも記したように、カイリー・ミノーグの"Turn It Into Love"がシングルとしてリリースされたのは日本のみだったものの、1988年7月4日にリリースされたカイリー・ミノーグのデビューアルバム"Kylie"から約2か月後の1988年9月24日にはイギリスの女性シンガー、ヘイゼル・ディーンがカヴァーしたシングル(翌月の10月10日にリリースされたアルバム"Always"にも収録)がイギリスをはじめいくつかの国でリリースされ、イギリスのシングルチャートに於いては21位を記録した。

▼ Hazell Dean - Turn It Into Love
https://www.youtube.com/watch?v=gWAEDd_M0eU

 

 

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