2011/09/02

GREATEST HITS LIVE 「グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」 / NEW ENGLAND (2003)

CDの帯:グレイテスト・ヒッツ・ライヴ / ニュー・イングランドAlbum Cover: Greatest Hits Live / New England解散から20年の歳月を経てリリースされた"New England"初のライヴ・アルバムがこの「Greatest Hits Live / グレイテスト・ヒッツ・ライヴ」。ただ、"New England"唯一のライヴ・アルバムということで、貴重であることは確かなのだが、正直言うとやや期待ハズレといった感じだった。とは言っても、これはあくまでもリリースする側の問題なのだが。

取り上げておいて、のっけから愚痴を言うのも何なのだが、これまで"New England"のライヴ音源は聴いたことがなかったので、結構期待していたものの、いかんせん音がよろしくないのだ。

ほとんど編集がされていない生のサウンドと言えば聞こえはいいのだが、裏を返せば、編集にお金と手間をかけていないということで、例えば"Shall I Run Away"のようなバラードだと静かな部分ではノイズがけっこう目立つし、他の曲でも所々で定位が乱れたり、音が波打つところがあったりする。特に5曲目の"Encore"以降は音のうねりが酷く、オフィシャルでリリースするにはクオリティーに難有りといった印象。マスターテープ自体の状態があまり良くないにしても、手間をかけてマスタリングすれば、ある程度は改善できるはずだと思うのだが、結局はどちらかといえばマニア向け商品である所為か、コストカットで手っ取り早くリリースされてしまったというのが実情のように感じる。

ということで、音質という点では有名どころのバンドがリリースするライヴ・アルバムに比べるとクオリティーの差は否めない感じ。ファンとしては、やはり商品としてリリースするからにはできる限り最良の状態でリリースして欲しいところではある。

ただ、そうは言っても、演奏自体は決して悪くはなく、一応はラインで録音されているようだし、ノイズや音像の乱れという部分を除けばそこそこの音質なので、ブートレッグと思って聴けば、それなりに楽しめなくもないかなと。

結局はオフィシャルでリリースされるということで、相応のクオリティーを期待したが為に、落胆する部分があったのだが、考えようによっては、これ以上の音質のブートレッグも滅多に無いだろうし、"New England"のライヴサウンドを体感できたというだけでも買って良かったのかなとも思う。ただ、このライヴ音源に限って言えば、スタジオ盤の曲の方が楽しめるというのが正直な感想だね。

 

ちなみに、以下の動画は、このアルバムとは関係のないリユニオン時のライヴなのだが、これがとても素晴らしいんだよね。このクオリティーでのライヴ・アルバムだったら印象も大分違ったかも。

▼ New England - Alone Tonight (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=X9it3OMtkG0

 

なお、アルバムでは10曲目からラストの13曲目までは音の雰囲気がガラリと変わるので、もしかしたら本編とは別の会場で録音されたものかもしれない。

 

CD Case (back): Greatest Hits Live / New EnglandTRACKLIST
1. Alone Tonight / 2. Shoot / 3. Hello Hello Hello / 4. The Last Show / 5. Encore / 6. Hey You're On the Run / 7. Shall I Run Away / 8. Nothing To Fear / 9. Don't Ever Wanna Lose Ya / 10. Explorer Suite / 11. P.U.N.K. / 12. You'll Be Born Again

1. アローン・トゥナイト / 2. シュート / 3. ハロー・ハロー・ハロー / 4. ザ・ラスト・ショウ / 5. アンコール / 6. ヘイ・ユアー・オン・ザ・ラン / 7. シャル・アイ・ラン・アウェイ / 8. ナッシング・トゥ・フィアー / 9. ドント・エヴァー・ウォナ・ルーズ・ヤ / 10. エクスプローラー・スイート / 11. P.U.N.K. / 12. ユール・ビー・ボーン・アゲイン

 

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

NEW ENGLAND - BAND MEMBERS
• John Fannon (ジョン・ファノン) - Vocals, Guitar
• Hirsh Gardner (ハーシュ・ガードナー) - Drums, Vocals
• Gary Shea (ゲイリー・シェア) - Bass
• Jimmy Waldo (ジミー・ウォルドー) - Keyboards, Vocals

 

 

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