世論調査の先駆け的存在であり、ギャラップ調査 (Gallup Poll) で知られる世界を代表するアメリカの世論調査会社「ギャラップ」が毎年行っている各国に対する好感度調査が今年も2月に行われており、その調査結果が発表されています。
今回の調査対象国の中でアメリカ人が好感を持っている国のトップとなったのは昨年に引き続きカナダ(93%)で、続いてイギリス(90%)、フランス(87%)、ドイツ(85%)、日本(82%)と、上位5か国の順位も昨年の2015年と同じ結果になっています。 (カッコ内の数字は好ましいとした割合)
なお、今年の調査の評価対象とされた国は以下の21か国で、今回も近隣諸国並びに、良し悪しに関わらず、国の動向がアメリカの情勢に少なからず影響を及ぼしそうな国が選ばれているようです。
▼ 「favorable (好ましい)」と「unfavorable (好ましくない)」の比率を示したグラフ
93% カナダ
90% イギリス
87% フランス
85% ドイツ
82% 日本
75% インド
73% ブラジル
71% イスラエル
59% メキシコ
54% キューバ
53% エジプト
44% 中国
37% サウジアラビア
30% ロシア
21% パキスタン
19% パレスチナ自治政府
15% アフガニスタン
15% イラク
14% イラン
12% シリア
8% 北朝鮮
※ パレスチナ自治政府
パレスチナについては、2016年3月の時点で、国際連合加盟国(193か国)中、136か国が国家として承認していますが、アメリカや日本はパレスチナを国家として承認をしていないため、アメリカや日本での表記は「The Palestinian Authority / パレスチナ自治政府」となります。
▼ 昨年との比較(上位5か国)
上位5か国の順位は昨年と同じながらも、昨年は好意的な評価が共に90%を超えるカナダとイギリスへの好感度が頭ひとつ抜き出ているといった印象だったのが、今年はそれに続くフランスが昨年より5ポイント上昇して過去最高の評価を得たことから、上位2か国とかなり肉薄した結果となっています。又、そのフランスに続くドイツが昨年比で+4ポイント、そして日本が昨年比で+2ポイントと、これらの国への評価も昨年より上がっていることから、上位5か国間の差については昨年より若干縮まっているのが今年の特徴。
▼ 上位5か国への評価割合
▼ 日本に対する年度別評価割合(1989年~2016年)
■ 参照・引用・出典
▼ ギャラップの調査結果 - Country Ratings 2016
http://www.gallup.com/poll/1624/perceptions-foreign-countries.aspx
▼ ギャラップの調査結果 (2016) - France's Favorable Rating in U.S. Zooms to 87%, a New High
http://www.gallup.com/poll/189602/france-favorable-rating-zooms-new-high.aspx
▼ 昨年の調査結果はこちら
▶ アメリカで行われた各国に対する好感度調査 (2015年調査) - (2015年6月4日)
関連記事
▶ 2023年度の名目GDPと1人当たり名目GDPの国別ランキング - (2024年12月9日)
▶ 35か国を対象に行われたロシアへの好感度調査 (2024年 - 米調査機関) - (2024年7月13日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査 (2024年 - 米ギャラップ調査) - (2024年3月24日)
▶ G7各国の賃金の推移~日本は過去30年間ほとんど変わらず - (2024年3月2日)
▶ 国家ブランド指数(2023年版)で日本が史上初の1位に - (2024年1月24日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査(2023年 - 米ギャラップ調査) - (2023年3月23日)
▶ 2021年度の名目GDPと1人当たり名目GDPの国別ランキング+今後の世界経済見通し(IMF / 国際通貨基金) - (2022年6月8日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査(2022年 - 米ギャラップ調査) - (2022年3月20日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査(2021年 - 米ギャラップ調査) - (2021年3月17日)
▶ 国連分担金の多い国トップ10(2018~2020年) - (2021年1月8日)
▶ 国連に対する好感度が最も低かった国は日本(2020年 - 米調査機関) - (2020年12月26日)
▶ 80年後(2100年)の世界の人口と各国のGDPの予測~日本は?(2020年 - 米大学研究者調査) - (2020年10月29日)
▶ 14か国を対象に行われた中国に対する好感度調査(2020年 - 米調査機関) - (2020年10月12日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査(2020年 - 米ギャラップ調査) - (2020年3月14日)
▶ 世界国別評判ランキング(2019年) - 世界で最も評判の良い国は? - (2019年10月19日)
▶ 欧州5か国における対日世論調査(2019年) - (2019年10月4日)
▶ 世界で最も評判の良い企業(責任ある企業活動において) - 2019年 - (2019年9月30日)
▶ アメリカにおける対日世論調査(2019年) - (2019年9月19日)
▶ 世界国別評判ランキング(2018年) - 世界で評判の良い国は? - (2018年7月3日)
▶ ASEAN10か国における対日世論調査(2017年) - (2017年11月15日)
▶ 世界国別評判ランキング(2017年) - 主要8か国の国民に評判の良い国は? - (2017年9月14日)
▶ 英BBC世界世論調査 2017 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は3位 - (2017年8月21日)
▶ 世界で最も評判が高い製造国ランキング 2017 - (2017年6月18日)
▶ 世界各国の名目GDP - 国別ランキング(2016年) - (2017年4月25日)
▶ アメリカで行われた国別好感度調査(2017年 - 米ギャラップ調査) - (2017年2月22日)
▶ 世界国別評判ランキング(2016年) - 主要先進国の国民に評判の良い国は? - (2016年10月6日)
▶ 欧州5ヵ国における対日世論調査 (2015年調査) - (2016年7月4日)
▶ 2016年度の各国の国連分担金比較 - (2016年1月28日)
▶ 英BBC世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」 2006-2014 全調査記録一覧 - (2015年12月26日)
▶ 国連分担金の多い国トップ10(2013~2015年) - (2015年9月24日)
▶ アメリカで行われた各国に対する好感度調査 (2015年調査) - (2015年6月4日)
▶ 日米両国で行われた戦後70年の日米関係に関する世論調査結果(2015年調査) - (2015年4月9日)
▶ 中南米地域5か国における対日世論調査(2014年 - 2015年) - (2015年3月18日)
▶ 国別ブランドランキング2014-15で日本が1位 - 米企業調査 - (2014年11月18日)
▶ 英BBC世界世論調査 2014 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は5位 - (2014年6月18日)
▶ ASEAN地域7カ国における対日世論調査結果(2014年) - (2014年4月24日)
▶ アメリカにおける対日世論調査 (2013年度調査) - (2014年1月19日)
▶ OECD調査 - 大人の学力(成人のスキル)で、日本は3項目中2項目で世界一 - (2013年11月11日)
▶ 英BBC世界世論調査 2013 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は4位 - (2013年5月27日)
▶ 英BBC世界世論調査 2012 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本が1位 - (2012年5月16日)
0 件のコメント:
コメントを投稿