「Wasp Star / ワスプ・スター」というアルバム・タイトルは、アステカ文明の時期のアズテカ語で「ビーナス」を意味する言葉だそうで、米国での"White Anglo-Saxson Protestant"の略称である"WASP"という言葉とは全く関係がないとのこと。
前作の"Volume 1"がアコースティックな"XTC"だったのに対し、こちらの"Volume 2"はエレクトリックな"XTC"となるのだが、"Volume 1"があまりにも美しかったため、当初は今一つピンとこなかったこの"Volume 2"も、時が経つにつれ、徐々にその魅力(魔力?)に引き込まれていったような気がする。"Volume 1"が青リンゴだとしたら、"Volume 2"は毒リンゴといった感じかな。
前作同様、ブックレットやCDラベルは勿論のこと、曲名や歌詞のフォントといったものもアルバム・カヴァーに合わせてきちんとデザインされており、トータル・アートワークがとても素晴らしいのが嬉しいところ。ブックレットの紙質も良いしね。
そして、もう一つ付け加えておかなければならないのは、アンディとコリンによる全曲の解説文が自筆を写し取ったかたちで記載されているということで、これもまたファンとしては嬉しいところ。
でも、当初は、そんなにお金をかけて大丈夫?と、ちょっぴり心配でもあったんだよね。というのも、恐らくはビッグセールスにはならないだろうから・・・。それでも、アンディ・パートリッジのことなので、自らレーベルを設立したからには、そういった部分も含めてきちんと納得できるかたちでリリースしたかったのかもしれない。
なお、初回限定版には"THE ART AND SOUL OF XTC"と題されたピクチャー・ブックなるものが付いており、ここには魅力的なアンディの絵などが収められている。
▼ XTC - I'm The Man Who Murdered Love
https://www.youtube.com/watch?v=jdqk6AD69tg
▼ XTC - The Wheel And The Maypole
https://www.youtube.com/watch?v=vRIP77kLhxI
TRACKLIST
1. Playground /
2. Stupidly Happy /
3. In Another Life /
4. My Brown Guitar /
5. Boarded Up /
6. I'm The Man Who Murdered Love /
7. We're All Light /
8. Standing In For Joe /
9. Wounded Horse /
10. You And The Clouds Will Still Be Beautiful /
11. Church Of Women /
12. The Wheel And The Maypole
1. プレイグラウンド / 2. ステューピッドリー・ハッピー / 3. イン・アナザー・ライフ / 4. マイ・ブラウン・ギター / 5. ボーデッド・アップ / 6. アイム・ザ・マン・フー・マーダード・ラヴ / 7. ウィア・オール・ライト / 8. スタンディング・イン・フォー・ジョー / 9. ウーンデッド・ホース / 10. ユー・アンド・ザ・クラウズ・ウィル・スティル・ビー・ビューティフル / 11. チャーチ・オブ・ウィメン / 12. ザ・ホィール・アンド・ザ・メイポール
NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• Comes with 3 Booklets (通常ブックレット+日本語ブックレット+Picture Book - The Art and Soul of XTC)
• 12mm Thick Jewel Case
• 解説・歌詞・対訳付
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