この「Nonsuch / ノンサッチ」、個人的にはとても好きなアルバムなのだが、残念ながらこのアルバムが好きと言う人は"XTC"ファンの中でも少数派になるようだ。
"XTC"のサウンドには自分の琴線と同調する部分が所々にあって、そこに惹かれるようなところもあるのだが、ただ、それらはほんのワンフレーズといった場合が多く、「この部分の何々の音がいいな」とか「このパートのアンサンブルが好きだな」と言った感じ。でも、そんなくすぐるような感じが逆に良いのかもしれない。
勿論、ヒネクレ感漂う歌詞も大好きで、歌詞を読むだけでも楽しめるグループ、もしくはミュージシャンというのは、自分の中では貴重な存在。とは言っても、実際は比喩的表現や抽象的表現が多くて何を言っているのか分からない部分も多々あるのだが、何となく抽象画を見ている感じで面白いのだ。
しかしながら、この"Nonsuch"、全17曲とボリューム満点ながらも散漫なイメージは全く感じられず、バラエティー豊かで、ポップでありながらも適度に毒気もある素晴らしいアルバムだと思うのだが、何故前作より売れなかったんだろう?
そして、この後、XTCはレコード会社との対立から長期のストライキに入り、結局次作まで実に7年もの歳月を費やす事になるのだった。一口に7年と言っても、小学校に入学した子供が卒業してしまっているくらいの年月だからね・・・。この間に、あと2、3枚でもアルバムをリリースしてほしかったなぁと、今となっては思うところ。
TRACKLIST
1. Ballad Of Peter Pumpkinhead /
2. My Bird Performs /
3. Dear Madam Barnum /
4. Humble Daisy /
5. The Smartest Monkeys /
6. The Disappointed /
7. Holly Up On Poppy /
8. Crocodile /
9. Rook /
10. Omnibus /
11. That Wave /
12. Then She Appeared /
13. War Dance /
14. Wrapped In Grey /
15. The Ugly Underneath /
16. Bungalow /
17. Books Are Burning
1. ザ・バラッド・オブ・ピーター・パンプキンヘッド / 2. マイ・バード・パフォームズ / 3. ディア・マダム・バーナム / 4. ハンブル・デイジー / 5. ザ・スマーテスト・モンキーズ / 6. ザ・ディスアポインテッド / 7. ホリー・アップ・オン・ポピー / 8. クロコダイル / 9. ルック / 10. オムニバス / 11. ザット・ウェイヴ / 12. ゼン・シー・アピアード / 13. ウォー・ダンス / 14. ラップト・イン・グレイ / 15. ジ・アグリー・アンダーニース / 16. バンガロウ / 17. ブックス・アー・バーニング
NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付
▼ XTC - The Ballad Of Peter Pumpkinhead (Music Video)
▼ XTC - The Disappointed (Music Video)
[Audio]
▼ XTC - My Bird Performs
https://www.youtube.com/watch?v=-fx8D1ixbys
▼ XTC - Then She Appeared
https://www.youtube.com/watch?v=J33GAxtmKxU
▼ XTC - The Ugly Underneath
https://www.youtube.com/watch?v=yXBZMXmdJkA
▼ XTC - Books Are Burning
https://www.youtube.com/watch?v=1lVxbcgk1mg
[関連記事]
▶ Oranges & Lemons (1989) / XTC
0 件のコメント:
コメントを投稿