2014/10/18

UNDER THE COVERS Vol. 2 / MATTHEW SWEET AND SUSANNA HOFFS (2009)

CDの帯:アンダー・ザ・カバーズ - グレイテスト・ポップ・パラダイス - / マシュー・スウィート & スザンナ・ホフスAlbum Cover (front): Under The Covers Vol. 2 / Matthew Sweet and Susanna Hoffs  Album Cover (back): Under The Covers Vol. 2 / Matthew Sweet and Susanna Hoffs

こちらの"Under The Covers Vol. 2"は、マシュー・スウィートとスザンナ・ホフス(バングルス)のカヴァーアルバムの第2弾。

「Vol. 2」がリリースされたということは、「Vol. 1」が好評だったのだろうか? ただ、前作のタイトルには既に「Vol. 1」と記されていたので、もしかしたら、予め予定されていたことなのかもしれない。ただ、そうは言っても「Vol. 1」がリリースされたのは3年前の2006年だからなぁ。まぁ、この辺りの経緯については全く分からないのだが、昨年(2013年)の11月には「Vol. 3」もリリースされているので、割と好評だったのではないかとは思うところ。

ただ、そうは言っても、私自身は「Vol. 1」は持っていないんだよね。では、なんで、こちらの「Vol. 2」は買ったのかといえば、それは、知ってる曲が比較的多かったからで、「Vol. 3」についても、知っている曲が多かったら購入していたのかも知れないが、知らない曲ばかりだったので、今のところはこちらもまだ購入していない。

このアルバムの購入層はといえば、多くはマシュー・スウィートかスザンナ・ホフス、もしくはバングルスのファンということになるかと思うのだが、自分は後者の方で、正直、マシュー・スウィートについては殆ど何も知らずに購入したアルバムだった。

ちなみに、「Vol. 1」では'60年代の楽曲が中心のカヴァーアルバムだったが、「Vol. 2」は'70年代の楽曲を中心にセレクトされている。

アルバムにはゲスト・ミュージシャンとして、フリートウッド・マックのメンバーで、この曲の作者でもあるリンジー・バッキンガム(3曲目のフリートウッド・マックのカヴァー"Second Hand News"にギターで参加)、イエスのメンバーだったスティーヴ・ハウ(8曲目のイエスのカヴァー"I've Seen All Good People: Your Move / All Good People"にギターで参加)、そして、16曲目のジョージ・ハリスンのカヴァー"Beware Of Darkness"では、ジョージ・ハリスンの息子であるダーニ・ハリスンがギターで参加している。

Booklet: Under The Covers Vol. 2 / Matthew Sweet and Susanna Hoffs  CD: Under The Covers Vol. 2 / Matthew Sweet and Susanna Hoffs  CD Case (back cover): Under The Covers Vol. 2 / Matthew Sweet and Susanna Hoffs

自分自身は、知っている曲が比較的多かったということもあり、比較的安心して楽しめるアルバムでもあったわけだが、曲順に関しては、個人的な好みで並び替えて聴いている。まぁ、並び替えといっても、概ね、前半に好きな曲を集めているだけなのだが、1曲目は、バングルスでとりあげても全く違和感が無い印象もあるブロンディーの"Dreamin'"、2曲目が、エリック・カルメンが在籍していたラズベリーズの"Go All The Way"、3曲目が、エリック・クラプトンが在籍していたデレク・アンド・ザ・ドミノスの"Bell Bottom Blues"、そして4曲目は、デヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルのために書いた"All The Young Dudes"といった感じ。ただし、オリジナルの曲順でも"Bell Bottom Blues"と"All The Young Dudes"は、3曲目と4曲目といった具合に続いており、このロッカ・バラードが続く流れは、このアルバムでも気に入っている部分でもある。

余談ではあるが、そのロッカ・バラードの"All The Young Dudes"に関していえば、自分が初めてこの曲を知ったのは、1992年に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサート (Freddie Mercury Tribute Concert) に於いて、この曲がモット・ザ・フープルのメンバーだったイアン・ハンターとミック・ロンソン、それにデヴィッド・ボウイが加わって披露されたライヴ(ラジオで放送された音源と、後に購入したレーザーディスクに於いてのライヴ)でのことだった。この時から良い曲だなとは思っていたものの、まさか、この曲をこうしたかたちで聴く日が来ようとは思ってもみなかったけどね。

アルバムには、その他にも、カーリー・サイモンや、ロッド・スチュワート、"IF"でお馴染みのブレッドに、ジョン・レノンといった日本でも知名度が高い有名どころのカヴァーも収録されており、自分の場合は、カーリー・サイモンの"You're So Vain"なんかは知らないと思っていたら聞き覚えのある曲だったりもした。

と、そういったこともあり、'70年代の洋楽を聴いていた人には割と取っ付きやすいアルバムなのではないかと思う。

日本盤のボーナストラックについて言えば、先にも述べたように、自分のプレイリストでは1曲目に持ってきているブロンディのヒット曲"Dreamin'"がスザンナのヴォーカルと上手くマッチしている感じで気に入っている。他にも、このボーナス・トラックの中からは、ニック・ロウが在籍していたブリンズリー・シュウォーツの"(What So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding"(後にエルヴィス・コステロ & ジ・アトラクションズがカヴァー)や、ジェームス・テイラーの"You Can Close Your Eyes"といった曲も割と好きで、これらの曲もプレイリストの前半部分に持ってきている。

ただ、この日本盤CD、歌詞も対訳も付いてないのがちょっぴり残念なところではある。

なお、日本盤には5曲のボーナス・トラックが収録されているが、"iTunes Store"などの音楽配信サイトでは、日本盤収録の5曲に、更に5曲を加えた計10曲のボーナス・トラック入りの"Deluxe Edition"も配信限定でリリースされている。

 

▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Dreaming
https://www.youtube.com/watch?v=8PIIcFcq1Yk

▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Go All The Way
https://www.youtube.com/watch?v=22zMcFblV_E

▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - Bell Bottom Blues
https://www.youtube.com/watch?v=QkQFKNvaxW0

▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - All The Young Dudes
https://www.youtube.com/watch?v=k3Q8-nbMyYM

▼ Matthew Sweet and Susanna Hoffs - You're So Vain
https://www.youtube.com/watch?v=-O38a2mhqPI

 

CDの帯(裏):アンダー・ザ・カバーズ - グレイテスト・ポップ・パラダイス - / マシュー・スウィート & スザンナ・ホフスTRACKLIST (Japan Edition)
1. Sugar Magnolia [Grateful Dead]
2. Go All The Way [Raspberries]
3. Second Hand News [Fleetwood Mac]
4. Bell Bottom Blues [Derek and the Dominos]
5. All The Young Dudes [Mott the Hoople]
6. You're So Vain [Carly Simon]
7. Here Comes My Girl [Tom Petty and the Heartbreakers]
8. I've Seen All Good People: Your Move / All Good People [Yes]
9. Hello It's Me [Todd Rundgren]
10. Willin' [Little Feat]
11. Back Of A Car (Big Star]
12. Couldn't I Just Tell You [Todd Rundgren]
13. Gimme Some Truth [John Lennon]
14. Maggie May [Rod Stewart]
15. Everything I Own [Bread]
16. Beware Of Darkness [George Harrison]
Bonus Tracks:
17. (What So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding [Brinsley Schwarz]
18. Killer Queen [Queen]
19. I Wanna Be Sedated [Ramones]
20. Dreamin' [Blondie]
21. You Can Close Your Eyes [James Taylor]

 

NOTES
• Matthew Sweet - Vocals, Guitars, Bass, Ukulele, Tabla Drums, Percussion, Piano, Organ, Mellotron, Electric Harpsichord
• Susanna Hoffs - Vocals, Guitar, Percussion

Guest Musicians:
• Lindsey Buckingham - Guitars (Guitars, Lead Guitar) on "Second Hand News"
• Steve Howe - Guitars (Portuguese 12 String Acoustic Guitar, Electric Lead Guitar) on "I've Seen All Good People: Your Move / All Good People"
• Dhani Harrison - Guitars (Acoustic and Electric Guitars) on "Beware of Darkness"

Tracks 17-21: Japan Only Bonus Tracks

 

 

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