実質、ジム・スタインマンとの共同プロジェクト作品と言えるミート・ローフの大ヒット・アルバム「Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー」や、数々のヒット曲のソングライターとして知られるジム・スタインマンが1981年にリリースしたソロ・アルバムがこの"Bad for Good"。
当初は、この"Bad for Good"も、その"Bat Out of Hell"の続編を想定して準備されていたようだが、ミート・ローフ側との間で何らかの問題が生じた結果、自身のソロ・アルバムとしてリリースされることになったようだ。
自分はといえば、当時は"Bat Out of Hell"のことはおろか、ミート・ローフのことすら知らずに、このアルバムをLPレコードで買っていたのだった。
購入したきっかけは、ラジオで聴いた"Rock and Roll Dreams Come Through"に惹かれてというものだったのだが、実際はレコード店でアルバムのジャケットを見たことで購入を決断したようなところがあった。何となく"Rock and Roll Dreams Come Through"以外にも壮大でドラマティックな曲が沢山収録されているような雰囲気があったんだよね。
収録時間の関係からか、LPレコードでは別途にシングル盤が付属していて、CDの9曲目に収録されている"The Storm"と、10曲目の"Rock and Roll Dreams Come Through"は、そのシングル盤の方に収録されていたのだが、そのレコード盤には"The Storm"がアルバムのプロローグ、そして、"Rock and Roll Dreams Come Through"がアルバムのエピローグと記してあったことから、本来ならその"The Storm"を1曲目にして聴くのがこのアルバムの正式な形なのかもしれない。
なお、レコード盤では"Rock and Roll Dreams Come Through"の後に収録されていた"Choral Reprise"は、このCDだと"Rock and Roll Dreams Come Through"に組み入れられた形でひとつのトラックとして収録されている。
▼ LPレコードに付属のシングル盤のA面

▼ こちらはB面

でも、当時は期待して買ったアルバムではあったものの、実際は"Rock and Roll Dreams Come Through"ばかりというか、それだけを聴いていたように思う。逆に言えば、それだけ"Rock and Roll Dreams Come Through"に惹かれていたということではあるんだけどね。
とは言っても、この"Bad for Good"をCDで買い直したときは、このアルバムに収録されている曲がリメイクされて収録されているミート・ローフの「Bat Out of Hell II / 地獄のロック・ライダー II ~地獄への帰還」と「Bat Out of Hell III / 地獄のロック・ライダー 3 ~最後の聖戦!」を買った後だったことから、LPレコードで聴いていたときよりも、より馴染み深い印象があった。
ちなみに、"Lost Boys and Golden Girls"、"Love and Death and an American Guitar"、"Out of the Frying Pan (And into the Fire)"、"Rock And Roll Dreams Come Through"の4曲が、その後、ミート・ローフのアルバム「Bat Out of Hell II / 地獄のロック・ライダー II ~地獄への帰還」に収録。ただし、"Love and Death and an American Guitar"だけは"Wasted Youth"へと曲名が変更されている。まぁ、この"Love and Death and an American Guitar"は、曲というかミュージカル風な語りなんだけどね。
なお、"Rock and Roll Dreams Come Through"はビルボードチャートで32位を記録。そして、ミート・ローフがカヴァーした"Rock and Roll Dreams Come Through"は同13位を記録している。
そして、更にその後は、タイトル・トラックの"Bad for Good"がミート・ローフのアルバム「Bat Out of Hell III / 地獄のロック・ライダー 3 ~最後の聖戦!」に収録。なお、この"Bat Out of Hell III"には"The Storm"も"Seize the Night"の一部としてイントロ部分に導入されている。
▼ Jim Steinman - Rock and Roll Dreams Come Through
又、"Stark Raving Love"は、後に"Holding Out for a Hero"へと形を変えてボニー・タイラーへ提供されることになり、1984年の映画「フットルース」のサウンドトラックからシングルとしてもリリースされた。
この"Holding Out for a Hero"は日本でも日本語でカヴァーした曲の「ヒーロー」がドラマの主題歌として使用されてヒットしたことから知っている人も多いのではないだろうか。原曲の"Stark Raving Love"の方は、後半の2本のギターが絡み合うソロがとってもカッコイイ曲。
ちなみに、1983年に英米で共にNo.1を記録したボニー・タイラーの大ヒット曲"Total Eclipse of the Heart"の作者もこのジム・スタインマン。
▼ Jim Steinman - Stark Raving Love
▼ Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero (TV show)
▼ 麻倉未稀 - ヒーロー

TRACKLIST
1. Bad For Good / 2. Lost Boys And Golden Girls / 3. Love And Death And An American Guitar / 4. Stark Raving Love / 5. Out Of The Frying Pan (And Into The Fire) / 6. Surf's Up / 7. Dance In My Pants / 8. Left In The Dark / 9. The Storm / 10. Rock And Roll Dreams Come Through /
NOTES
• Import (USA)
• Released (CD): 2008/4/1
• 歌詞付
• LPレコードでは、1-4がA面、5-8がB面、9と10は付属のシングル盤 (Extra EP) に収録
• Single: "Rock and Roll Dreams Come Through" US 32位
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この"The Very Best of Meat Loaf"は、3曲の新曲("Home by Now / No Matter What"、"Is Nothing Sacred"、"A Kiss Is a Terrible Thing to Waste")を含む"Meat Loaf"の2枚組ベスト・アルバム。しかも、この3曲の新曲のどれもがこのアルバムに収録された過去の名曲に負けず劣らずの秀作で、これらの新曲を聴けるというだけでも、このアルバムの価値は十分にあるのではないかと思う。なお、ヨーロッパ等で再発されたものは曲順が大幅に変更されているようだが、個人的には、やっぱり"Home by Now / No Matter What"で始まるオリジナルの方が良いようには思う。
ちなみに"Bat Out of Hell II"に収録されていた"Life Is a Lemon and I Want My Money Back"、このベスト・アルバムでは、そのリミックスヴァージョンが収録されている。邦題は「ひどい人生だ、金返せ!」(笑) というこの曲、「負けないで」とか「夢をあきらめるな」とか「自分を信じて」などといった安易な応援歌が好きではない自分には、逆にこういった曲の方が親しみが湧くんだよね。性格の問題か嗜好の問題かは分からないが、そもそも、音楽に励まされたりなんてしないからなぁ。上手く言えないが、自分にとって音楽とはそんなものではないということで、勿論、「ひどい人生だ、金返せ!」に共感しているという訳でもない(笑)。




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