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2016/10/25

ORANGES & LEMONS / XTC (1989)

Album Cover (front): Oranges & Lemons / XTCビートルズのアルバム「イエロー・サブマリン」を連想するようなジャケットが印象的なこの「Oranges & Lemons / オレンジズ・アンド・レモンズ」は、個人的に最も好きな"XTC"のアルバムのひとつである1992年リリースの「Nonsuch / ノンサッチ」の前作にあたる作品になるのだが、私自身は、その"Nonsuch"のずっと後に後追いで買ったアルバムだったということもあり、当初は、やっぱり"Nonsuch"の方が完成度が高いかなといった印象があって、実は買った後もそれほど聴いていなかったのだった。

それでも、せっかく買ったアルバムなんだし、これまで気付かなかった新たな魅力を何かしら発見できるかもと、ある時からちょくちょくと聴きだしたことが功を奏したのか、今では、自分の"iTunes"に作った"XTC"のベストにはこのアルバムから8曲も選曲している(笑)。

正直言うと、実際のところ、今でもこの"Oranges & Lemonsと比べると、やっぱり"Nonsuch"の方が好きなことに変わりはないのだが、ただ、そうは言っても、その"Nonsuch"も、この"Oranges & Lemons"で確立されたサウンドの発展系であるということを考えれば、間違いなく、この"Oranges & Lemons"があってこそ生まれた作品でもあるわけだから、そういった意味では、何となくこの2枚のアルバムが兄弟関係にあるような感じもして、自然と愛着も湧いてくる。ただし、"Across This Antheap"なんかは、更に飛び越えて、後の"Wasp Star - Apple Venus Volume 2"に入っていても全く違和感が無いような曲ではある。

 

CD Case (inside): Oranges & Lemons / XTC自分が、この"Oranges & Lemons"を買おうとしたときは、残念ながらその当時の日本盤は既に廃盤になっていたので、こちらのアメリカ盤(1989リリースの初盤)を買っていたのだが、2001年にリリースされたリマスター盤では、"Garden of Earthly Delights"、"King for a Day"、"One of the Millions"の3曲は新たにミックスされたヴァージョンに差し替えられているので、今となっては、これはこれで買っておいて良かったかなと思う。

アルバムのタイトルは、マザーグースの「オレンジとレモン(原題は"Oranges and Lemons")」から引用されたものだが、アルバムのタイトルに引用された経緯については調べてはみたものの、生憎これといった答えを見つけることはできなかった。

※ 補足
マザーグースのオレンジとレモンは、イギリスを中心とした英語圏の童謡であるマザー・グースの一篇で、「ロンドン橋落ちた」や、日本の「通りゃんせ」のように、向かい合った2人が頭上の前方で手を組んでアーチを作り、その下を子供がくぐり抜けて行き、歌の終わりで腕を上げていた2人が腕を下ろし、通っていた人を捕まえるという遊び唄。

 

Album Cover (back): Oranges & Lemons / XTC   CD Case (back cover): Oranges & Lemons / XTC   Booklet: Oranges & Lemons / XTC

 

XTC - BAND MEMBERS
• Andy Partridge (アンディ・パートリッジ) - Vocals, Guitar
• Colin Moulding (コリン・モールディング) - Vocals, Bass
• Dave Gregory (デイヴ・グレゴリー) - Guitars, Backing Vocals, Keyboards

 

TRACKLIST
1. Garden Of Earthly Delights / 2. The Mayor Of Simpleton / 3. King for A Day / 4. Here Comes President Kill Again / 5. The Loving / 6. Poor Skeleton Steps Out / 7. One Of The Millions / 8. Scarecrow People / 9. Merely A Man / 10. Cynical Days / 11. Across This Antheap / 12. Hold Me My Daddy / 13. Pink Thing /  14. Miniature Sun / 15. Chalkhills And Children

Song Writer
• Andy Partridge (1, 2, 4, 5, 6, 8, 9, 11, 12, 13, 14, 15)
• Colin Moulding (3, 7, 10)

NOTES
• Label: Geffen Records
• Released: 1989
• Printed in U.S.A. (Import)
• 歌詞付

• UK 28位 / US 44位

 

▼ XTC - Mayor Of Simpleton

 

▼ XTC - King For A Day

 

▼ XTC - The Loving

 

 

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CDの帯(初回プレス盤):ワスプ・スター (アップル・ヴィーナス Volume 2) / XTCAlbum Cover: Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC「Wasp Star / ワスプ・スター」というアルバム・タイトルは、アステカ文明の時期のアズテカ語で「ビーナス」を意味する言葉だそうで、米国での"White Anglo-Saxson Protestant"の略称である"WASP"という言葉とは全く関係がないとのこと。

前作の"Volume 1"がアコースティックな"XTC"だったのに対し、こちらの"Volume 2"はエレクトリックな"XTC"となるのだが、"Volume 1"があまりにも美しかったため、当初は今一つピンとこなかったこの"Volume 2"も、時が経つにつれ、徐々にその魅力(魔力?)に引き込まれていったような気がする。"Volume 1"が青リンゴだとしたら、"Volume 2"は毒リンゴといった感じかな。

前作同様、ブックレットやCDラベルは勿論のこと、曲名や歌詞のフォントといったものもアルバム・カヴァーに合わせてきちんとデザインされており、トータル・アートワークがとても素晴らしいのが嬉しいところ。ブックレットの紙質も良いしね。

そして、もう一つ付け加えておかなければならないのは、アンディとコリンによる全曲の解説文が直筆を写し取ったかたちで記載されているということで、これもまたファンとしては嬉しいところ。

でも、当初は、そんなにお金をかけて大丈夫?と、ちょっぴり心配でもあったんだよね。というのも、恐らくはビッグセールスにはならないだろうから・・・。それでも、アンディ・パートリッジのことなので、自らレーベルを設立したからには、そういった部分も含めてきちんと納得できるかたちでリリースしたかったのかもしれない。

 

CD Case (front): Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC   CD Case (back): Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC   CD: Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC

 

なお、初回限定版には"THE ART AND SOUL OF XTC"と題されたピクチャー・ブックなるものが付いており、ここには魅力的なアンディの絵などが収められている。

Picture Book (front): Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC   Picture Book: Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC   Picture Book (back): Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC

 

▼ XTC - I'm The Man Who Murdered Love

 

▼ XTC - The Wheel And The Maypole

 

TRACKLIST
1. Playground / 2. Stupidly Happy / 3. In Another Life / 4. My Brown Guitar / 5. Boarded Up / 6. I'm The Man Who Murdered Love / 7. We're All Light / 8. Standing In For Joe / 9. Wounded Horse / 10. You And The Clouds Will Still Be Beautiful / 11. Church Of Women / 12. The Wheel And The Maypole

1. プレイグラウンド / 2. ステューピッドリー・ハッピー / 3. イン・アナザー・ライフ / 4. マイ・ブラウン・ギター / 5. ボーデッド・アップ / 6. アイム・ザ・マン・フー・マーダード・ラヴ / 7. ウィア・オール・ライト / 8. スタンディング・イン・フォー・ジョー / 9. ウーンデッド・ホース / 10. ユー・アンド・ザ・クラウズ・ウィル・スティル・ビー・ビューティフル / 11. チャーチ・オブ・ウィメン / 12. ザ・ホィール・アンド・ザ・メイポール

 

Booklet: Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC   CD Case (inside): Wasp Star - Apple Venus Volume 2 / XTC

 

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:PCCY-01449
• Comes with 3 Booklets (通常ブックレット+日本語ブックレット+Picture Book - The Art and Soul of XTC)
• 12mm Thick Jewel Case
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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CDの帯(初回プレス盤):アップル・ヴィーナス Volume 1 / XTCAlbum Cover: Apple Venus Volume 1 / XTC長年所属していた大手のヴァージン・レコードと決別して、自分達でレーベルを設立したアンディとコリン。"Nonsuch"から数えて実に7年振りとなるこの「Apple Venus Volume 1 / アップル・ヴィーナス Volume 1」は、そのレーベル「アイディア・レコーズ」からリリースされた"XTC"のアルバム。それにしても、なんともアコースティックで、牧歌的で、美しいアルバムだこと。

多くのミュージシャン達に愛されながらも、一般的には何故か思ったほど受け入れられていない印象がある"XTC"。それなのにマイナーレーベルから発売して大丈夫なのだろうか? と、いらぬ心配をしていたのだが(アルバム解説にも堂々と売り上げが心配と誰かが書いておられたし)、こうして日本版がリリースされたことだけでも、日本のファンにとってはありがたいことだった。

ただ、そうは言っても、普通はあまり1曲目にはもってこないような風変わりな曲をもってくるし、マイナーレーベルだから広告宣伝も大手並とはいかないだろうしで、先のことを考えると、やっぱり心配なところではあった。同じ曲を何回も演奏するのは創造性に欠けると言って殆んどライヴもやらないし・・・。

でもそういう所が案外好きだったりして。

アルバムについては、のっけからいきなり、「タンポポがピカデリーサーカスでわめいているのが聞こえた」と、英語の歌詞は元より、訳された歌詞カードを見ても何のことだかサッパリ分からないフレーズが飛び出してくるのだが、もはや自分にとってはそれが"XTC"なのだという認識が出来上がっているので、意味不明で逆に嬉しくもあった(笑)。前作"Nonsuch"も「かぼちゃ頭のピーター・・・」からのスタートだったし、そこがまた"XTC"らしいところでもあるからね。それにしても、前作とは趣きも違って、森の中から湧き出る透き通った水のような雰囲気。もちろん、歌詞は別として。

そして、ブックレットとは別に差し込まれているこのクジャクの羽をあしらったジャケット、実は、光沢のあるインクで印刷されているので、実物は光に反射して本物のクジャクの羽のように光って見えるというもの。CDケースも通常のものよりやや厚めのものが使われており、パッケージもちょっぴり豪華な雰囲気。

 

Booklet (front): Apple Venus Volume 1 / XTC   Booklet (back): Apple Venus Volume 1 / XTC   CD: Apple Venus Volume 1 / XTC

 

TRACKLIST
1. River Of Orchids / 2. I'd Like That / 3. Easter Theatre / 4. Knights In Shining Karma / 5. Frivolous Tonight / 6. Greenman / 7. Your Dictionary / 8. Fruit Nut / 9. I Can't Own Her / 10. Harvest Festival / 11. The Last Balloon

1. リヴァー・オブ・オーキッズ / 2. アイド・ライク・ザット / 3. イースター・シアター / 4. ナイツ・イン・シャイニング・カルマ / 5. フリヴォラス・トゥナイト / 6. グリーンマン / 7. ユア・ディクショナリー / 8. フルーツ・ナッツ / 9. アイ・キャント・オウン・ハー / 10. ハーヴェスト・フェスティヴァル / 11. ザ・ラスト・バルーン

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:PCCY 01341
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ XTC - Easter Theatre

 

▼ XTC - Green Man

 

▼ XTC - Your Dictionary

 

 

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CDの帯(初回プレス盤):ノンサッチ / XTCAlbum Cover (front): Nonsuch / XTCこの「Nonsuch / ノンサッチ」、個人的にはとても好きなアルバムなのだが、残念ながらこのアルバムが好きと言う人は"XTC"ファンの中でも少数派になるようだ。

"XTC"のサウンドには自分の琴線と同調する部分が所々にあって、そこに惹かれるようなところもあるのだが、ただ、それらはほんのワンフレーズといった場合が多く、「この部分の何々の音がいいな」とか「このパートのアンサンブルが好きだな」と言った感じ。でも、そんなくすぐるような感じが逆に良いのかもしれない。

勿論、ヒネクレ感漂う歌詞も大好きで、歌詞を読むだけでも楽しめるグループ、もしくはミュージシャンというのは、自分の中では貴重な存在。とは言っても、実際は比喩的表現や抽象的表現が多くて何を言っているのか分からない部分も多々あるのだが、何となく抽象画を見ている感じで面白いのだ。

しかしながら、この"Nonsuch"、全17曲とボリューム満点ながらも散漫なイメージは全く感じられず、バラエティー豊かで、ポップでありながらも適度に毒気もある素晴らしいアルバムだと思うのだが、何故前作より売れなかったんだろう?

そして、この後、XTCはレコード会社との対立から長期のストライキに入り、結局次作まで実に7年もの歳月を費やす事になるのだった。一口に7年と言っても、小学校に入学した子供が卒業してしまっているくらいの年月だからね・・・。この間に、あと2、3枚でもアルバムをリリースしてほしかったなぁと、今となっては思うところ。

 

Album Cover (back): Nonsuch / XTC   CD Case (back cover): Nonsuch / XTC   CD: Nonsuch / XTC

 

TRACKLIST
1. Ballad Of Peter Pumpkinhead / 2. My Bird Performs / 3. Dear Madam Barnum / 4. Humble Daisy / 5. The Smartest Monkeys / 6. The Disappointed / 7. Holly Up On Poppy / 8. Crocodile / 9. Rook / 10. Omnibus / 11. That Wave / 12. Then She Appeared / 13. War Dance / 14. Wrapped In Grey / 15. The Ugly Underneath / 16. Bungalow / 17. Books Are Burning

1. ザ・バラッド・オブ・ピーター・パンプキンヘッド / 2. マイ・バード・パフォームズ / 3. ディア・マダム・バーナム / 4. ハンブル・デイジー / 5. ザ・スマーテスト・モンキーズ / 6. ザ・ディスアポインテッド / 7. ホリー・アップ・オン・ポピー / 8. クロコダイル / 9. ルック / 10. オムニバス / 11. ザット・ウェイヴ / 12. ゼン・シー・アピアード / 13. ウォー・ダンス / 14. ラップト・イン・グレイ / 15. ジ・アグリー・アンダーニース / 16. バンガロウ / 17. ブックス・アー・バーニング

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:VJCP 28100
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ XTC - The Ballad Of Peter Pumpkinhead (Music Video)

 

▼ XTC - The Disappointed (Music Video)

 

[Audio]

▼ XTC - My Bird Performs
https://www.youtube.com/watch?v=-fx8D1ixbys

▼ XTC - Then She Appeared
https://www.youtube.com/watch?v=J33GAxtmKxU

▼ XTC - The Ugly Underneath
https://www.youtube.com/watch?v=yXBZMXmdJkA

▼ XTC - Books Are Burning
https://www.youtube.com/watch?v=1lVxbcgk1mg

 

 

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