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2023/04/22

WROUGH & WREADY 「ラフ・アンド・レディ」 / WRABIT (1981)

CDの帯:ラフ・アンド・レディ / ラビット

Album Cover (front): Wrough & Wready / Wrabit

こちらは'80年代ロックのトレンドとも言えるハイ・トーン・ヴォイスと鉄壁のコーラス・ハーモニーを有するカナダのロック・バンド、ラビット(Wrabit)のデビュー・アルバム「Wrough & Wready / ラフ・アンド・レディ」

実際、ヴォーカルとコーラス・ハーモニーは当時のボストンや、ジャーニー、スティクスに匹敵すると断言できるクオリティーを誇っており、そういった意味に於いてはもっと売れてもおかしくないサウンドだったとも思えるのだが、バンドは3枚のアルバムを残して活動に終止符を打った。

※ 補足:ラビット(Wrabit)
このデビュー・アルバムの時点では6人編成のバンドであった。ちなみに、'70年代に結成され、後にプログレッシブ・ロック・バンドのイエスに加入したトレヴァー・ラビンと、リードヴォーカリストであるレスリー・マッコーエンの後任としてベイ・シティ・ローラーズに加入したダンカン・フォールが在籍していた南アフリカのロックバンド、ラビット(Rabbitt)とは別バンド。一説ではこのバンドの存在があったことからバンド名のスペルが変えられたと言われている。なお、現時点ではラビット(Wrabit)についてのウィキペディアのページは存在しない。

 

Album Cover (back): Wrough & Wready / Wrabit

で、このラビットのデビュー・アルバム"Wrough & Wready、米ビルボードチャートでは最高位で157位という結果だったものの、一部でマニアックな人気を博していたこともあり、中古市場でも入手困難な故に高値が付いていたのだが、昨年(2022年)、限定生産で日本盤が再リリースされた(日本に於いては1993年に世界で初めてCD化されて以来の再発)。

自分はと言えば、当時は何となく1曲目だけのような気がして(これといった根拠は無いものの、何か予感めいたものがあった)、アルバムを買うには至らなかったのだが、その1曲目の「Anyway, Anytime / エニーウェイ・エニータイム」はかなり気に入っており、年代的にも近い時期にリリースされた曲で、曲調や曲名が似ていることもあって、自分の中ではジャーニーの「Any Way You Want It / お気に召すまま」と双璧をなす曲として位置付けていたようなところがあった(表の"Any Way You Want It"、裏の"Anyway, Anytime"といった感じ)。ちなみに、ジャーニーの"Any Way You Want It"は前年の1980年にリリースされた曲。

と、そんな理由もあって、アルバムは何となくパスしていたものの、実を言うと、シングル盤だけは買おうとしていたことをこれを書きながら思い出した。しかしながら、デビューしたてのマイナーなバンドのシングル盤ということもあってか、レコード店で探してもそのシングルは見つけられず、結局はこのアルバムが再発されて購入する日まで縁のないまま時が過ぎていたのだった。

▼ 日本盤シングルのジャケット写真 (Discogs)
エニーウェイ・エニータイム / ラビット

実のところ、思い出の曲でもあるので、入手できるのであれば"Anyway, Anytime"だけでも別に構わないという思いで購入したアルバムではあったのだが、アルバムを通して聴いてみた感想としては、流石に"Anyway, Anytime"に匹敵するような曲は見当たらなかったものの、それでも、思っていた以上に全体のクオリティーが高いアルバムだったというのが第一印象で感じたことだった。ということで、当時抱いていた1曲目だけという根拠の無い予感は当たっていたようで当たっていなかったということを時を経て確認できたのだった。

ちなみに、曲順は自分好みに並び替えてプレイリストに登録している(記事下部の"TRACKLIST"に [自分垂涎の曲順] として記載)。

 

▼ WRABIT - Anyway, Anytime

 

▼ WRABIT - Just Go Away

 

カナダのバンドと言えば、ラッシュ(Rush)と、トライアンフ(Triumph)が双璧だと思うのだが、この両バンドを知る人にとっては意外とカナダ繋がりということでラビットの存在を知る人も少なくないのかもしれない。そして、世界的に名を馳せるカナダのミュージシャンは案外多い。

※ 補足:日本でもよく知られるカナダのバンド及びミュージシャン
ラッシュ (Rush) / トライアンフ (Triumph) / ラヴァーボーイ (Loverboy) / ジョニ・ミッチェル (Joni Mitchell) / ニール・ヤング (Neil Young) / ブライアン・アダムス (Bryan Adams) / セリーヌ・ディオン (Celine Dion) / アラニス・モリセット (Alanis Morissette) / ジャスティン・ビーバー (Justin Bieber) / アヴリル・ラヴィーン (Avril Lavigne) / シャナイア・トゥエイン (Shania Twain) / カーリー・レイ・ジェプセン (Carly Rae Jepsen)

 

CD Case (back cover): Wrough & Wready / Wrabit

TRACKLIST
1. Anyway, Anytime / 2. Pushin On / 3. Can't Be Wrong / 4. Back Home / 5. Too Many Years / 6. Just Go Away / 7. Tell Me What To Do / 8. How Does She Do It / 9. Here I'll Stay / 10. Don't Say Goodnight To Rock And Roll

1. エニーウェイ・エニータイム / 2. プッシン・オン / 3. キャント・ビー・ロング / 4. バック・ホーム / 5. トゥー・メニー・イヤーズ / 6. ジャスト・ゴー・アウェイ / 7. テル・ミー・ホワット・トゥ・ドゥ / 8. ハウ・ダズ・シー・ドゥ・イット / 9. ヒア・アイル・ステイ / 10. 朝までロックン・ロール

[自分垂涎の曲順]
1, 7, 3, 4, 6, 5, 8, 2, 9, 10

NOTES
• 生産限定盤(ユニバーサル企画シリーズ:入手困難盤復活!! HR/HM VOL.4 ★北米編★)
• マスター:1993年
• CD発売日:2022年1月26日
• 品番:UICY-79840
• 解説・歌詞付(対訳無し)

WRABIT - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• David Aplin - Guitar
• Les Paulhus - Keyboards & Vocals
• Lou Nadeau – Lead Vocals
• Chris Brockway – Bass Guitar & Vocals
• Scott Jefferson Steck – Drums
• John Albani – Guitar & Vocals

2017/01/20

VALENTINE 「ヴァレンタイン」 / VALENTINE (1995)

CDの帯:ヴァレンタイン / ヴァレンタインAlbum Cover (front): Valentine / Valentineこちらは、「Robby Valentine / ロビー・ヴァレンタイン」(1991年)、「The Magic Infinity / マジック・インフィニティ」(1993年)に続くロビー・ヴァレンタインの3作目となるアルバム。ただし、前2作は個人名義の"Robby Valentine"でリリースされたアルバムだったので、"Valentine"というバンド名義では初のアルバムということになる。

自他共に認める大のクイーン・ファンであることを惜しげもなく披露したかようなこのアルバムは、正にクイーン愛を貫き通して生まれたサウンドといっても過言ではないほどクイーン・ライクな作品となっているのが特徴。

特に"Bohemian Rhapsody"のオマージュ作品とも言えるようなオープニングの"God"は"圧巻で、単にオマージュやリスペクトというだけでなく、オリジナルの作品としてもヴァレンタイン美学の結晶とも呼べるような壮大でドラマティックな大作。

又、アルバム内にはクイーンで言うところの"Lazing On A Sunday Afternoon"のようなコミカルな小曲も含まれており、クイーンのアルバムで例えるなら「Sheer Heart Attack / シアー・ハート・アタック」や「A Night At The Opera / オペラ座の夜」のようなバラエティーに富んだ作品となっている。

ただ、クイーン・ライクなサウンドとは言っても、クイーンに比べるとよりシンフォニックなキーボード主体の音作りになっているので、この辺りがヴァレンタインならではのスタイルにもなっているといった印象。いや~、エアロスミスやヴァン・へイレンのようなロックも好きなのだが、一方では、こういったシンフォニックで旋律が美しい壮大なロックもまた好きなんだよね。

CD Case (front): Valentine / Valentine  CD Case (back): Valentine / Valentine  Booklet (back): Valentine / Valentine

実を言うと、この"Valentine"は、リリースされた当時にたまたまCDショップで見つけて、何の予備知識も無いまま購入したアルバムだったが、これがいたく気に入って、買った当時はそれこそ毎日のように聴きまくっていた。

しかしながら、それから時は流れて、暫く聴いていなかったアルバムではあったのだが、このアルバムをとりあげるにあたって再び聴いてみると、やっぱり良いんだよね。"God"には当時のようにゾクゾクさせられるし、できることなら、もっと多くの人に知ってもらえると同時に、このようなアルバムが日の目を見るようになって欲しいと改めて思うところもあった。

CD Case (inside): Valentine / Valentine  CD: Valentine / Valentine

日本盤にはボーナス・トラックとしてインストゥルメンタルの"Remi"が収録されているのだが、これがまた日本盤限定のボーナス・トラックにしておくのが惜しいくらいに素晴らしい曲。ほんと、叙情的で、日本的な風情をも感じさせられるような美しい曲。

 

CD Case (inside): Valentine / ValentineTRACKLIST
1. God / 2. Where Do We Go From Here / 3. Never Be Lonely / 4. Take May Hand / 5. In the Arms of Loneliness / 6. Eyes in the Mirror / 7. Morinezumi / 8. The Morning Minstrel / 9. All Messed Up and Nowhere to Go / 10. The Supernatural Sign / 11. Just for Fun / 12. Ma Cherie / 13. Dreams Never Die / 14. ! / 15. Remi (Japan Only Bonus Track)

1. ゴッド / 2. ホェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア / 3. ネヴァー・ビー・ロンリー / 4. テイク・マイ・ハンド / 5. イン・ジ・アームズ・オブ・ロンリネス / 6. アイズ・イン・ザ・ミラー / 7. モ・リ・ネ・ズ・ミ / 8. モーニング・ミンストレル / 9. ノーホェア・トゥ・ゴー / 10. スーパーナチュラル・サイン / 11. ジャスト・フォー・ファン / 12. マ・シェリー / 13. ドリームズ・ネヴァー・ダイ / 14. ! / 15. レミ (日本盤のみのボーナス・トラック)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付
• CD発売日:1995年10月25日(日本先行発売)
• 品番:POCP-7080

 

▼ Valentine - God

 

▼ Valentine - Where Do We Go From Here

 

▼ Valentine - Remi

 

▼ Robby Valentine - Queen Medley (Live at the Dutch Queen Convention 2011)

2015/12/03

LAST CHRISTMAS 「ラスト・クリスマス」 [MAXI SINGLE CD] / WHAM! (1984)

CDの帯(20周年記念新装再発盤):ラスト・クリスマス / ワム!Japanese Maxi Single CD (front): Last Christmas / Wham!  Japanese Maxi Single CD (back): Last Christmas / Wham!  Last Christmas (Japanese 12-inch and 7-inch Vinyl Record + Japanese Maxi Single CD) / Wham!

"Wham!"の"Last Christmas"は、CDシングルと、7インチ及び、12インチのシングル・レコード盤の計3種類を持っているのだが、シングル・レコード盤については以前に記事にしていたので、今回はCDシングルを取り上げることにした。

で、このCDシングルは2004年に発売された20周年記念新装再発盤で、ジャケットは当時の12インチ・アナログ盤を再現したデザインになっている。収録されているのは"Last Christmas"のシングル・ヴァージョンとプディング・ミックスの2曲で、かたちとしては、7インチシングルと、12インチ・シングルをカップリングした格好となっている。

"Wham!"の"Last Christmas"と言えば、今やすっかりクリスマスの定番曲として定着している様子で、クリスマス・ソングを集めたコンピレーション・アルバム等に収録されていることも多いのだが、ほとんどはロング・ヴァージョンのプディング・ミックスの方が収録されており、このCDシングルに収録されているシングル・ヴァージョンが収録されることは滅多にないんだよね。

それでも、この曲がリリースされた当時はシングル・ヴァージョンの方が主流だったこともあり、自分自身も、どちらかといえばシングル・ヴァージョンの方が馴染み深いので、そのシングル・ヴァージョン目的でこのCDを買ったようなところがある。

まぁ、シングル・ヴァージョンの方が馴染み深いうんぬんといったことはシングル・レコード盤の記事の方でも書いていたので、それ以上は省略するが、実は、あまり知られていないものの、"Last Christmas"には、このシングル・ヴァージョンとプディング・ミックスの他に、もうひとつレアなヴァージョンが存在するのだ。ということで、次回はそのレアなヴァージョンが収録されているアルバム"ALL-STAR CHRISTMAS"(エピック・レーベルの所属アーティストによる企画盤)を取り上げようと思う。p>

 

▼ Wham! - Last Christmas (Official 4K Video) [Single Version]

 

▼ Wham! - Last Christmas (Official Video) [Pudding Mix / Long Version]

 

▼ George Michael - Last Christmas [Live at Wembley 2006]

 

TRACKLIST
1. Last Christmas / ラスト・クリスマス(シングル・ヴァージョン)
2. Last Christmas (Pudding Mix) / ラスト・クリスマス(プディング・ミックス)

Japanese Maxi Single CD: Last Christmas / Wham!

NOTES
• 20周年記念新装再発盤 12cm CDシングル(マキシシングル)
• リリース日:2004年11月17日
• 歌詞・対訳付
• 品番:MHCP 503

Wham!
• George Michael (ジョージ・マイケル)
• Andrew Ridgeley (アンドリュー・リッジリー)

 

 

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▼ Last Christmas の7インチ・シングル・レコードと、12インチ・シングル・レコード
Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [7-inch & 12-inch Singles] (1984) / Wham!

▼ シングル・ヴァージョンともプディング・ミックスとも違う Last Christmas の別ヴァージョンが収録されたコンピレーション・アルバム
All-Star Christmas 「オールスター・クリスマス」 / Various Artists (2000)

▼ アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフト、カーリー・レイ・ジェプセンによる Last Christmas のカヴァー
歌姫達によるラスト・クリスマス(ワム!)のカヴァー

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2013/05/10

THE STUDIO ALBUMS 1978-1984 (6CD BOX SET) / VAN HALEN (2013)

Box Cover (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box Cover (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box Cover + Sticker (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

ヴァン・ヘイレン必殺の来日記念輸入盤激安ボックスセットを購入。輸入盤なので、為替レートにより価格が多少変動しているようだが、自分が買ったときは何と驚きの¥1,585だった。6枚組でこの値段なのだから正に激安。

Promotional Sticker: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halenパッケージの外装には「輸入盤限定発売」と書かれたシールが貼ってあるのだが、ボックスセット自体が生産限定なのか、来日に合わせたこの激安価格での発売が限定ということなのかはよく分からない。

ボックスに入っているのは、デイヴ・リー・ロス在籍時の「VAN HALEN (炎の導火線)」から「1984」までのオリジナル・アルバム全6枚で、自分のようにデイヴ時代のヴァン・ヘイレンに思い入れのあるファンにとっては嬉しいボックスセット。なお、各CDはオリジナル・アルバムのデザインが施されたそれぞれの紙ジャケットに封入されている(勿論、裏面もオリジナル・アルバムと同じデザインで再現されている)。

Promotional Sticker: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

CD: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen実のところ、注文して届くまでは、輸入盤だし、価格も価格なだけに、ボックスは勿論のこと、紙ジャケットもペラペラの紙袋のようなチープなものなんだろうと思っていたのだが、現物は思いのほか良いものだった。ボックスは割としっかりとした作りだし、紙ジャケットもペラペラの紙ではなく、一応は厚紙が使用されており、印刷もけっこう綺麗。ボックスから取り出し、それぞれのアルバムを手にとって眺めていると、LPレコードを購入していた時代の思い出が甦ってくるかのようで意外とワクワク感もある。しかも、CDのラベルは"Warner Brothers"からリリースされていた当時のLPレコード盤のラベルを模したデザインになっている。ちなみに、このボックスセットの発売元も"Warner Music"。

更に嬉しいことに、パッケージには記されていないものの、聴いた限りでは6枚全てがリマスター盤のようだ。この価格なので、ブックレットや歌詞カードといったものは封入されていないが、アルバム裏面のクレジットは当時のまま再現されているので、例えばファースト・アルバムの「VAN HALEN (炎の導火線)」では、LPジャケット同様に"Special Thanks"の欄に"Gene Simmons"の名前を見つけることができる。案外、こういったところでもレコード盤で聴いていた当時の記憶が思い起こされたりもするんだよね。余計なボーナストラックなども入っておらず、オリジナル通りの収録曲なのも良いところ。

Box Spine: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

これら6枚のアルバムは全てLPレコードでも買っていたので、それぞれのアルバムに対する当時の思いを簡単に記しておくと。

1st - VAN HALEN / 炎の導火線 (1978)
何と言っても "You Really Got Me"、"Ain't Talkin' Bout Love"、"On Fire"の3曲が自分にとってはキラーチューンだった。他にも"Runnin' With The Devil"、"Jamie's Cryin'"、"Atomic Punk"といった曲も好きだったし、勿論、"You Really Got Me"は"Eruption"と必ずセットで聴いていた。でも、改めて聴いてみると、当時は飛ばしていた"Little Dreamer"と"Ice Cream Man"も2曲も、結構いいなと思い始めて、最近では割と聴くようになった。

2nd - VAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機 (1979)
一番好きだったのは"Light Up The Sky"だった。他では"You're No Good"、"Somebody Get Me A Doctor"、"Women In Love..."といった曲が好きだったが、暫くは"You're No Good"がリンダ・ロンシュタットのカヴァー曲だとは知らずにいた。最近は、これまた当時はあまり聴いていなかった"Outta Love Again"と"Beautiful Girls"も比較的良く聴いている。

3rd - WOMEN AND CHILDREN FIRST / 暗黒の掟 (1980)
実を言うと、当時はとってもがっかりしたアルバムだった。アルバムを通して聴くことも殆んど無く、A面トップの"And The Cradle Will Rock..."と、B面トップの"Tora! Tora!"からメドレーで続く"Loss Of Control"だけしか聴いてなかったように思う。ジャケットはけっこう好きだったんだけどね。で、改めて聴いてみると、当時よりは印象は良かったかもしれない。ほとんど聴いていなかったので新鮮な感じでもあったし(笑)。

4th - FAIR WARNING / 戒厳令 (1981)
アルバム中、最も好きな曲は"Hear About It Later"で、それに続くのが"Unchained"と"Push Comes To Shove"といった感じだった。当時は、前作で落胆したこともあり、多少不安を抱きながら購入したアルバムでもあったのだが、前作よりは気に入っていたように思う。

5th - DIVER DOWN / ダイヴァー・ダウン (1982)
なんか、A面ばかりを聴いていたような記憶があるアルバム。"Hang 'Em High"、"Secrets"、"Intruder"、"(Oh) Pretty Woman"といった曲が好きで、中でも"Intruder"~"(Oh) Pretty Woman"のメドレーはシビレるほどだった。実はオリジナルよりも先にこのパワフルな"(Oh) Pretty Woman"(オリジナル曲のタイトルには頭の(Oh)は含まれない)を聴いたものだから、後にロイ・オービソンのオリジナルを聴いた時はやけに貧相に感じたものだった。

6th - 1984 / 1984 (1983)
シングルとなった"Jump"、"Panama"、"Hot For Teacher"、"I'll Wait"の4曲ばかり聴いて、その他の曲は殆んど聴いてなかったように思う。サード・アルバム以降、心のどこかでは期待していたものの、このアルバムで、もうヴァン・ヘイレンはファーストやセカンドのようなサウンドに戻ることはないのだろうと何となく感じたことを覚えている。

Box and Paper Sleeves (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box and Paper Sleeves (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

ということで、6月に来日を控えたヴァン・ヘイレンだが、個人的にはデイヴ・リー・ロスの復帰は嬉しいものの、オリジナル4ではないという点が多少残念に思うところ。やっぱりヴァン・ヘイレンといえば、エディーのギターは勿論のこと、マイケル・アンソニーのあのコーラス・ハーモニーも外せない魅力のひとつだという思いが自分にはあるからなぁ。

残念ながら、自分はライヴには行けないが、来日公演のセットリストも恐らくはアメリカツアー同様、これらのアルバム中心に組まれたものになるんだろうね。なんだかセットリストだけ眺めてもワクワクできそうだ。

Box and Paper Sleeves: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen Box Cover (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen Box Cover (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

VAN HALEN - BAND MEMBERS
• David Lee Roth - Lead Vocals
• Edward Van Halen - Guitar, Keyboards, Backing Vocals
• Michael Anthony - Bass, Backing Vocals
• Alex Van Halen - Drums

 

TRACKLIST

DISC-1: VAN HALEN (1978)
1. Runnin' With The Devil / 2. Eruption / 3. You Really Got Me / 4. Ain't Talkin' Bout Love / 5. I'm The One / 6. Jamie's Cryin' / 7. Atomic Punk / 8. Feel Your Love Tonight / 9. Little Dreamer / 10. Ice Cream Man / 11. On Fire

DISC-2: VAN HALEN II (1979)
1. You're No Good / 2. Dance The Night Away / 3. Somebody Get Me A Doctor / 4. Bottoms Up! / 5. Outta Love Again / 6. Light Up The Sky / 7. Spanish Fly / 8. D.O.A. / 9. Women In Love... / 10. Beautiful Girls

DISC-3: WOMEN AND CHILDREN FIRST (1980)
1. And The Cradle Will Rock... / 2. Everybody Wants Some!! / 3. Fools / 4. Romeo Delight / 5. Tora! Tora! / 6. Loss Of Control / 7. Take Your Whiskey Home / 8. Could This Be Magic? / 9. In A Simple Rhyme

DISC-4: FAIR WARNING (1981)
1. Mean Street / 2. 'Dirty Movies' / 3. Sinner's Swing! / 4. Hear About It Later / 5. Unchained / 6. Push Comes To Shove / 7. So This Is Love? / 8. Sunday Afternoon In The Park / 9. One Foot Out The Door

DISC-5: DIVER DOWN (1982)
1. Where Have All The Good Times Gone! / 2. Hang 'Em High / 3. Cathedral / 4. Secrets / 5. Intruder / 6. (Oh) Pretty Woman / 7. Dancing In The Street / 8. Little Guitars (Intro) / 9. Little Guitars / 10. Big Bad Bill (Is Sweet William Now) / 11. The Full Bug / 12. Happy Trails

DISC-6: 1984 (1983)
1. 1984 / 2. Jump / 3. Panama / 4. Top Jimmy / 5. Drop Dead Legs / 6. Hot For Teacher / 7. I'll Wait / 8. Girl Gone Bad / 9. House

 

NOTES

• VAN HALEN / 炎の導火線 (1978) - US 19位 (10x Multi Platinum - Diamond)
• VAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機 (1979) - US 6位 (5x Multi Platinum)
• WOMEN AND CHILDREN FIRST / 暗黒の掟 (1980) - US 6位 (3x Multi Platinum)
• FAIR WARNING / 戒厳令 (1981) - US 5位 (2x Multi Platinum)
• DIVER DOWN / ダイヴァー・ダウン (1982) - US 3位 (4x Multi Platinum)
• 1984 / 1984 (1983) - US 2位 (10x Multi Platinum - Diamond)

それにしても、この6枚のだけで、アメリカではトータル3,400万枚のセールスを記録しているのだから、凄まじいなぁ。当時は、まさか、これらのベストセラーアルバムをまとめて1,500円弱で買える時代が来ようとは夢にも思いなかったけどね。

 

▼ おまけ

Van Halen - Jump (Drum Cover by Sina)

https://www.youtube.com/watch?v=abwqTcRjgiY

 

 

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Van Halen 「炎の導火線」 (1978) / Van Halen

2010/12/23

LAST CHRISTMAS 「ラスト・クリスマス」 [7-INCH & 12-INCH SINGLES] / WHAM! (1984)

レコードの帯:ラスト・クリスマス / ワム!Japanese 12 Inch Vinyl Single Record (front): Last Christmas / Wham!   Japanese 12 Inch Vinyl Single Record (back): Last Christmas / Wham!   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (front): Last Christmas / Wham!

LAST CHRISTMAS / ラスト・クリスマス(7インチ & 12インチ・シングル)

明日はクリスマス・イヴということで、手持ちのレコードの中から、ワム!の「Last Christmas / ラスト・クリスマス」のシング盤2枚をピックアップ。ちなみに、上の写真は、左から"Last Christmas"の来日記念盤12インチ・シングルの表ジャケットで、中央がその裏ジャケット。そして右が"Last Christmas"の7インチ・シングル。

日本では、リリースされた時よりも、現在の方がこの曲の知名度は高いのではないかと思える程にクリスマスの定番曲として定着している印象があるが、当時は洋楽としてはそこそこヒットしていたものの、洋楽をあまり聴かない人は割と知らないということも多かったように思う。それにテレビ等でも今ほどクリスマスソングとして使われていなかったような。

ちなみに、この曲がシングルとしてリリースされたのは1984年だったが、日本(オリコン)では1984年の年間総合チャートの100位圏外という結果だった(1985年も同様に100位圏外だが、この年の年間総合チャートでは「Careless Whisper / ケアレス・ウィスパー」が91位に入っている)。

なお、イギリスに於いては、この"Last Christmas"と"Everything She Wants"が両A面シングルとして1984年にリリースされ、2位を記録しているが、アメリカでは"Everything She Wants"だけがシングルとしてリリース(B面は"Like a Baby")されており、"Last Christmas"はシングルとしてリリースされなかった。

ただ、そのアメリカでは、その"Everything She Wants"は1位を記録しているので、アメリカでも"Last Christmas"とのカップリングでリリースされていたら、この"Last Christmas"も1位を記録した曲ということになっていたのかもしれない。ということで、イギリスでの2位という記録も、正確には"Everything She Wants"とのカップリングでの記録ということになる。

Japanese Vinyl Single Record (12 Inch and 7 Inch): Last Christmas / Wham!クリスマスソングも意外とつまらない曲が多かったりするのだが、この"Last Christmas"はクリスマスソングの中ではダントツにイイ曲だなと思って、当時は知らない人に聴かせたりもしていた。でも、思い起こしてみると、その当時は、まさかこれほどまでにクリスマスの定番ソングになるとは思っていなかったように思う。

現在では、コンピレーションアルバム等に収録されているものの多くがロング・ヴァージョンの"Pudding Mix"のようだが、個人的には"Wham!"の"Last Christmas"といえば、やっぱり7インチのシングルヴァージョンの方に思い入れがある。なお、12インチシングルは、レコード盤ラベルには"Pudding Mix"と表記されているが、帯と歌詞カードにはロング・ヴァージョンと表記されている。

 

▼ 7インチ・シングル盤のラベル

レコード盤ラベル(7インチ):Last Christmas / Wham!   レコード盤ラベル(7インチ):Last Christmas / Wham!

 

▼ 12インチ・シングル盤のラベル

レコード盤ラベル(12インチ):Last Christmas / Wham!   レコード盤ラベル(12インチ):Last Christmas / Wham!

 

▼ Wham! - Last Christmas (Official 4K Video) [Single Version]

 

▼ Wham! - Last Christmas (Official Video) [Pudding Mix / Long Version]

 

▼ George Michael - Last Christmas [Live at Wembley 2006]

 

TRACKLIST

7インチ・シングル
• Side A: Last Christmas / Side B: Credit Card Baby
• 歌詞・対訳付

12インチ・シングル
• Side A: Last Christmas (Pudding Mix) / Side B: Credit Card Baby
• 歌詞付(対訳無し)

Wham!
• George Michael (ジョージ・マイケル)
• Andrew Ridgeley (アンドリュー・リッジリー)

 

 

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▼ Last Christmas のシングル・ヴァージョンと、ロング・ヴァージョンのプディング・ミックスが収録されたシングルCD
Last Christmas 「ラスト・クリスマス」 [Maxi Single CD] (1984) / Wham!

▼ シングル・ヴァージョンともプディング・ミックスとも違う Last Christmas の別ヴァージョンが収録されたコンピレーション・アルバム
All-Star Christmas 「オールスター・クリスマス」 / Various Artists (2000)

▼ アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフト、カーリー・レイ・ジェプセンによる Last Christmas のカヴァー
歌姫達によるラスト・クリスマス(ワム!)のカヴァー

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2010/10/05

VAN HALEN 「炎の導火線」 / VAN HALEN (1978)

Album Cover (front): Van Halen (1st) / Van Halen時はまさにディスコブームであった'78年。ラジオから聴こえて来るのは踊りに適したダンスミュージックばかりで、ロックなんて聴いてようものなら、「未だそんなの聴いているの?」と、オールドレッテルを貼られたような扱いを受けていた中、鮮烈なギターサウンドと共にシーンに登場したヴァン・ヘイレンは正にロックファンにとって救世主のような存在だった。

その後は、発表するアルバムもことごとくプラチナムに輝き、アメリカを代表するバンドとして着実にその地位を固めていった彼らだったが、個人的に一枚上げるとすれば、やはりこのファースト・アルバム「Van Halen / 炎の導火線」 になる。

チャート上では、その後に発表したアルバムの多くが、このアルバムより上位にランクしたものの、しかしながら、2005年現在までのセールスでは、"1984 (MCMLXXXIV)"と並んで、このファースト・アルバムが共に1,000万枚と、彼らのアルバムの中で最も売れているという事実は、その後も確実に売れ続けているという証でもある。"Runnin' With the Devil"に始まり、"Eruption"、"You Really Got Me"、"Ain't Talkin' Bout Love"というハードロックのエッセンスが凝縮されたような流れは正に圧巻で、ラストを締めくくる"On Fire"もそれらに引けをとらないくらいカッコいい曲。

ちなみに、アメリカでは"You Really Got Me"に続いて、"Runnin' With The Devil"、"Ain't Talkin' 'Bout Love"という順でシングルカットされたが、日本では独自に"You Really Got Me"(ユー・リアリー・ガット・ミー)、"Ain't Talkin' 'Bout Love"(叶わぬ賭け)、"On Fire"(炎の叫び)という、ハードロックファン垂涎の必殺の流れ(笑)でシングルがリリースされたのだった。

当時はアルバム裏面の"Special Thanks"に"Gene Simmons"の名を見つけて、どういう繋がりがあるのか気になったものの、知る由もなかったのだが、真相は、アマチュア時代の彼らを目にしたジーンが、その実力と才能を買い、デビューに向けてデモテープ制作費等の面でバックアップした経緯があったからだということらしい。そういえば、ベーシストのマイケル・アンソニーが、実はジーン・シモンズではないかという噂もこの当時はあって、意外とまことしやかに語られてもいた。

 

▼ Van Halen - You Really Got Me (1978 Japan TV Performance & Interview)

https://www.youtube.com/watch?v=IqJuwVEjNi0

 

▼ Van Halen - Ain't Talkin' 'Bout Love
https://www.youtube.com/watch?v=qtwBFz6lfrY

▼ Van Halen - On Fire
https://www.youtube.com/watch?v=nJJoGtDKQeo

 

VAN HALEN - BAND MEMBERS
• David Lee Roth (デイヴィッド・リー・ロス) - Lead Vocals
• Edward Van Halen (エドワード・ヴァン・ヘイレン) - Guitar, Backing Vocals
• Michael Anthony (マイケル・アンソニー) - Bass Guitar, Backing Vocals
• Alex Van Halen (アレックス・ヴァン・ヘイレン) - Drums

 

Album Cover (back): Van Halen (1st) / Van HalenTRACKLIST
1. Runnin' With The Devil / 2. Eruption / 3. You Really Got Me / 4. Ain't Talkin' 'Bout Love / 5. I'm The One / 6. Jamie's Cryin' / 7. Atomic Punk / 8. Feel Your Love Tonight / 9. Little Dreamer / 10. Ice Cream Man / 11. On Fire

1. 悪魔のハイウェイ / 2. 暗闇の爆撃 / 3. ユー・リアリー・ガット・ミー / 4. 叶わぬ賭け / 5. アイム・ザ・ワン / 6. ジェイミーの涙 / 7. アトミック・パンク / 8. おまえは最高 / 9. リトル・ドリーマー / 10. アイス・クリーム・マン / 11. 炎の叫び

NOTES
• Album: US 19位 (10x Platinum [Diamond Award] / 1996-RIAA)

 

 

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2010/10/02

XANADU (SOUNDTRACK) 「ザナドゥ」 / E.L.O. & OLIVIA NEWTON-JOHN (1980)

Album Cover (Front and Back): Xanadu (Soundtrack)こちらは、オリビア・ニュートン・ジョンとジーン・ケリー主演の映画「Xanadu / ザナドゥ」のサウンドトラック盤で、1~4曲目が"E.L.O."、5曲目が"E.L.O."とオリビアのコラボレーション、そして、6~10曲目がオリビアというアルバム構成になっている。ただし、これは日本盤の曲順で、英米ではオリビア・サイドの"Magic"から曲がスタートする構成になっている。

とは言え、レコード盤でリリースされた当時も、英米ではオリビア・サイドがA面で、"E.L.O."サイドがB面だったものの、日本ではA面が"E.L.O."サイド、B面がオリビア・サイドと、A面、B面が逆の構成だったこともあり、個人的にはやはり"I'm Alive"で始まるこの日本盤の曲順の方がしっくりくる。実際、映画自体もオープニングは"I'm Alive"で始まるし、それに"Magic"は、どうも1曲目というイメージではないんだよね。

 

CDの帯(世界初CD化盤):ザナドゥ / E.L.O. & オリビア・ニュートン・ジョン当時はどちらかと言うと、映画そのものよりも、"Discovery"が世界的に大ヒットして飛ぶ鳥を落とす勢いだった"E.L.O."と、映画「グリース」で女優としても大成功を収めたオリビアによる夢の共演となったサウンドトラック盤の方に話題が集まったといった感じだった。

収録曲について言えば、"E.L.O."が提供した5曲は見事なまでに"Discovery"の延長線上にあるサウンドで、そのどれもが"E.L.O."のオリジナル・アルバムに収録されてもおかしくないほどの完成度を誇っている。又、"E.L.O."がバックを務め、オリビアが歌う、タイトルトラックの"Xanadu"は、いかにも"E.L.O."といったサウンドと、透き通るようなオリビアの歌声が見事にマッチした曲で、全英チャートではNo.1を記録している。

そして、6曲目以降では全米チャートNo.1に輝いた"Magic"をはじめ、新たなるオリビアの魅力が感じられるような彩り豊富な楽曲が収められている。当時は"E.L.O."サイドの曲ばかりを好んで聴いていたが、実際に映画の中で効果的に使われているのは、タイトルトラックの"Xanadu"は勿論だが、オリビア・サイドに含まれる8曲目の"Dancin' (with The Tubes)"や、10曲目の"Whenever You're Away from Me (with Gene Kelly)"といったビッグバンドが取り入れられた曲。

しかも、ビッグバンドが取り入れられたこの2曲、編曲とアレンジがけっこう凝っていて良くできているのだ。今では"E.L.O."サイドもオリビアサイドも甲乙つけ難しといった印象で、このアルバムを聴くときは割と同等に聴いている感じだが、それにしても魅力的な曲が目白押しの素晴らしいアルバムだね。

この後、オリビアは、ここでの成功を更なるステップとして、翌年にはイメージチェンジを推し進めた自身のアルバム"Physical"を発表し、そのタイトルトラックは全米チャート10週連続No.1の大ヒットを記録することになる。

 

Album Cover (inside): Xanadu (Soundtrack)アルバムは、ビルボードチャートで最高4位。シングルは、"I'm Alive"(米16位 / 英20位)、"Don't Walk Away"(英21位)、"All Over the World"(米13位 / 英11位)、"Xanadu"(米8位 / 英1位)、"Magic"(米1位 / 英32位)、"Suddenly"(米20位 / 英15位)をそれぞれ記録しているが、個人的にはシングルカットはされなかったものの、2曲目の"The Fall"が特に好きだった。なお、日本ではオリビアの"Suspended in Time"(邦題:春風の誘惑)が独自にシングルカットされた。

中々CD化されずにいた"E.L.O."のアルバムがCDとして全て出揃ったのは'90年代初めだった。その時は一足先に"Discovery"がリリースされ、先にポツンとCD化されていた"Face The Music"も再発というかたちで、全作品が一斉にリリースされたのだが、この"Xanadu"だけは契約関係の問題からか、既にCD番号が付けられていたものの発売延期となった。

それからどれくらい待たされたのかは忘れたが、ようやくリリースされた時は、これでやっと"E.L.O."の真のオリジナル・ベストが作れると喜んだことを覚えている。ちなみにCD番号は当初予定されていた番号(次作"Time"のひとつ前の番号)がそのまま使われていた。

 

CD Case (back cover): Xanadu (Soundtrack)TRACKLIST (Japanese Edition)
1. I'm Alive / アイム・アライヴ (E.L.O.)
2. The Fall / フォール (E.L.O.)
3. Don't Walk Away / ドント・ウォーク・アウェイ (E.L.O.)
4. All Over The World / オール・オヴァー・ザ・ワールド (E.L.O.)
5. Xanadu / ザナドゥ (E.L.O. & Olivia Newton-John)
6. Magic / マジック (Olivia Newton-John)
7. Suddenly / 恋の予感 (Olivia Newton-John with Cliff Richard)
8. Dancin' / ダンシン (Olivia Newton-John with The Tubes)
9. Suspended In Time / 春風の誘惑 (Olivia Newton-John)
10. Whenever You're Away From Me / 気の合うふたり (Olivia Newton-John with Gene Kelly)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:CSCS-6034
• CD発売日:1990/11/01

• Album: US 4位 (2x Platinum / 1984-RIAA) / UK 2位 (Gold)

 

▼ E.L.O. - I'm Alive

 

▼ Olivia Newton-John & E.L.O. - Xanadu
https://www.youtube.com/watch?v=mX8Y_LUxIJo

▼ E.L.O. - The Fall
https://www.youtube.com/watch?v=-sC_08XQf0c

▼ Olivia Newton-John - Magic
https://www.youtube.com/watch?v=sl5bqHP0-KA

▼ Olivia Newton-John - Suspended in Time
https://www.youtube.com/watch?v=GvYl_omr9Zg

▼ Olivia Newton-John & The Tubes - Dancin'
https://www.youtube.com/watch?v=kCm0_93WCCA

▼ Olivia Newton-John & Gene Kelly - Whenever You're Away From Me
https://www.youtube.com/watch?v=o3wSOZk7jnk

 

[補足]
1. シングル盤"I'm Alive (E.L.O.)"のB面にはアルバム未収録の"Drum Dreams (E.L.O.)"が収録されている。

▼ E.L.O. - Drum Dreams
https://www.youtube.com/watch?v=-y2uIP23gq4

2. シングル盤"Suddenly (Olivia Newton-John with Cliff Richard)"のB面にはアルバム未収録の"You Made Me Love You (Olivia Newton-John)"が収録されている。

▼ Olivia Newton-John - You Made Me Love You
https://www.youtube.com/watch?v=9ke1iVeK4KM

 

 

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