2013/05/27

英BBC世界世論調査 2013 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は4位

今年も恒例の英BBC世界世論調査の結果が公表されましたね。今年は1位がドイツ、2位がカナダ、3位がイギリス、4位が日本、5位がフランスという結果でした。日本は昨年の1位から4位に後退したものの、依然として上位の評価を得ています。

 

▼ こちらが今年の調査結果を示したグラフ

BBC世論調査 - 2013

リポートでは中国とインドが世界中で急激に評価を落としていると記されており、中でも中国は2005年の調査以来最も低い評価だったとのこと。

 


 

▼ そして、こちらが日本に対する各国の評価を示したグラフ

BBC世論調査 - 2013 / 日本に対する評価

 

日本は、アメリカとカナダ、それにメキシコを除く中南米の国やアフリカ諸国で依然として高い評価を得ていますが、ヨーロッパ諸国では昨年に比べ、やや評価を落としています。

中でもドイツの日本に対する評価が大きく落ちていますが(昨年はポジティヴ評価が58で、ネガティヴ評価が29)、ただ、ドイツの場合は、日本だけでなく、中国や韓国といった東アジアの国への評価も落ちており、中国や韓国に対しては日本以上に厳しい評価がなされています。

又、中南米の国の中では日本に対する評価が比較的低いメキシコの場合も、ドイツ同様に中国や韓国といった他の東アジアの国への評価が厳しく、日本に対してはポジティヴの評価がネガティヴの評価をやや上回っていますが、中国や韓国に対してはネガティヴの評価がポジティヴの評価を上回っています。

なお、今後の経済発展が最も期待されている国のひとつで、人口が2億人を超える(世界第4位の規模)インドネシアで変わらず評価が高いのは注目すべき点ですね。

 


 

■日本人は他国をどう評価しているか

では、逆に日本人は他国をどう評価しているのかを各国への評価グラフから拾い出してみると、以下のような結果になっていました。(順不同、前の数字がポジティヴ評価で、後の数字がネガティヴ評価)

中国 (5-64)
インド (42-4)
イギリス (44-3)
日本 (45-9)
EU/ヨーロッパ連合 (32-11)
アメリカ (42-10)
ドイツ (47-3)
カナダ (40-1)
フランス (33-4)
ブラジル (40-3)
パキスタン (6-39)
イスラエル (3-54)
イラン (4-55)
韓国 (19-28)
北朝鮮 (0-92)
ロシア (14-28)
南アフリカ (19-10)

 

▼ 調査結果の詳細はこちら (PDF)
2013 Country Rating Poll - WorldPublicOpinion.org
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/2013%20Country%20Rating%20Poll.pdf

 

 

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2013/05/22

レコード・コレクターズ 2月号 VOL. 16 / KISS 特集号 (1997)

再びメイクを施したオリジナル・ラインナップによる大規模なリユニオン・ツアー(Alive/Worldwide Tour 96-97)が1996年にスタート。そして、オリジナル・メンバーとしては19年振りとなる来日公演も間近。という時期に発行されたのが、このレコード・コレクターズの"KISS"特集号。

ちなみに、表紙は特色刷りになっており、グレーっぽい部分はスクラッチカードにある銀色のような色合いになっている。

レコード・コレクターズ 1997年2月号 VOL. 16 / KISS 特集号

ということで、以下が"KISS"特集の内容

• 地獄からの道程
初代ファン・クラブ会長が解き明かす仮面の裏側
• キッスの世界にいるときだけ、人はコドモでいられる
• オリジナル・アルバム・ガイド
1974年のファーストアルバム「地獄からの使者」から1996年の「MTV アンプラグド~地獄の再会」 までの全アルバム解説
• オリジナル・メンバー4人のソロ活動
• オリジナル・アルバム・未収録曲 / ヴァージョン
• 映像作品から伝わってくるキャラクターの強烈さ
• キッスのレコード
「国内盤7インチシングル」、「各国盤7インチシングル」、「プロモ盤、関連レア・アルバム」のジャケット写真、「メモラビアル」

といった構成になっている。

 

 

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2013/05/16

THE BEST OF THE ALAN PARSONS PROJECT / THE ALAN PARSONS PROJECT (1983)

CDの帯:ユー・ドント・ビリーヴ - ベスト・オブ・アラン・パーソンズ・プロジェクト / The Alan Parsons ProjectAlbum Cover (front): The Best Of The Alan Parsons Project / The Alan Parsons Project   Album Cover (back): The Best Of The Alan Parsons Project / The Alan Parsons Project

自分が初めて買った"The Alan Parsons Project"のアルバムはと言えば、1984年にリリースされた「Ammonia Avenue / アンモニア・アヴェニュー」だった。そして、次に買ったのが、その"Ammonia Avenue"の前年にリリースされていたアラン・パーソンズ・プロジェクト初のベスト・アルバムである、この"The Best of The Alan Parsons Project"だった(勿論、当時買ったのは、両方ともLPレコード)。

そして、このベスト・アルバムもまた、"Ammonia Avenue"と同様に気に入って、両アルバム共に聴きまくっていたように記憶しているのだが、その所為か、オリジナル・ヴァージョンよりも、ここに収録されているシングル・ヴァージョンの方が自分には馴染みがあり、しっくりくる。というか、長いこと、これらがオリジナル・アルバムに収録されている曲を多少短く編集したシングル・ヴァージョンだったことを知らずにいたこともあって、初めてアルバム・ヴァージョンを聴いた時は違和感すらあったのだった。

と、そんな経緯もあり、今も自分の頭の中では、こちらのヴァージョンがオリジナルで、アルバム・ヴァージョンの方はロング・ヴァージョンといったイメージが抜けないでいる(笑)。

当時は、アルバムの収録曲は勿論のこと、ジャケットのアートワークにも惹かれていたところもあって、CD購入後の今もこのアルバムのLPレコードは持っている(大半のLPレコードは処分しているんだけどね)。

 

▼ こちらが当時購入したLPレコード(中央と右の写真は付属のシート)。

LPレコード盤のジャケット:The Best Of The Alan Parsons Project / The Alan Parsons Project   LPレコード盤に付属の見開きシート:The Best Of The Alan Parsons Project / The Alan Parsons Project   LPレコード盤に付属の見開きシート:The Best Of The Alan Parsons Project / The Alan Parsons Project

 

収録曲のチャート・ポジションは以下の通り。

• I Wouldn't Want To Be Like You - 1977 (米36位)
• Don't Let It Show - 1977 (米92位)
• Damned If I Do - 1979 (米27位)
• Games People Play - 1980 (米16位)
• Time - 1981 (米15位)
• Eye In The Sky - 1982 (米3位)
• Psychobabble - 1982 (米57位)
• Old And Wise - 1982 (英74位)
• You Don't Believe - 1984 (米54位)

ちなみに、"You Don't Believe"は新曲としてこのアルバムに収録され、シングルとしてもリリースされた曲だったが、次作のスタジオ・アルバム"Ammonia Avenue"にも再び収録された。

なお、アルバムはビルボードチャートで53位(Gold)を記録している。

 

TRACKLIST
1. I Wouldn't Want To Be Like You (3:31) / 2. Eye In The Sky (4:37) / 3. Games People Play (4:21) / 4. Time (5:00) / 5. Pyramania (2:44) / 6. You Don't Believe (4:26) / 7. Lucifer (4:12) / 8. Psychobabble (4:51) / 9. Damned If I Do (3:34) / 10. Don't Let It Show (3:31) / 11. Can't Take It With You (4:43) / 12. Old And Wise (4:08)

NOTES
Tracks 1, 10 - from "I Robot" (1977) / Tracks 5, 11 - from "Pyramid" (1978) / Tracks 7, 9 - from "Eve" (1979) / Tracks 3, 4 - from "The Turn of a Friendly Card" (1980) / Tracks 2, 8, 12 - from "Eye in the Sky" (1982) / Tracks 6 - New Song (1983)

• CD発売日:1993年11月21日
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: UK 99位 / US 53位 (Gold / RIAA-1991)

 

▼ The Alan Parsons Project - Eye in the Sky (Audio)

https://www.youtube.com/watch?v=56hqrlQxMMI

 

 

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2013/05/10

THE STUDIO ALBUMS 1978-1984 (6CD BOX SET) / VAN HALEN (2013)

Box Cover (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box Cover (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box Cover + Sticker (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

ヴァン・ヘイレン必殺の来日記念輸入盤激安ボックスセットを購入。輸入盤なので、為替レートにより価格が多少変動しているようだが、自分が買ったときは何と驚きの¥1,585だった。6枚組でこの値段なのだから正に激安。

Promotional Sticker: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halenパッケージの外装には「輸入盤限定発売」と書かれたシールが貼ってあるのだが、ボックスセット自体が生産限定なのか、来日に合わせたこの激安価格での発売が限定ということなのかはよく分からない。

ボックスに入っているのは、デイヴ・リー・ロス在籍時の「VAN HALEN (炎の導火線)」から「1984」までのオリジナル・アルバム全6枚で、自分のようにデイヴ時代のヴァン・ヘイレンに思い入れのあるファンにとっては嬉しいボックスセット。なお、各CDはオリジナル・アルバムのデザインが施されたそれぞれの紙ジャケットに封入されている(勿論、裏面もオリジナル・アルバムと同じデザインで再現されている)。

Promotional Sticker: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

CD: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen実のところ、注文して届くまでは、輸入盤だし、価格も価格なだけに、ボックスは勿論のこと、紙ジャケットもペラペラの紙袋のようなチープなものなんだろうと思っていたのだが、現物は思いのほか良いものだった。ボックスは割としっかりとした作りだし、紙ジャケットもペラペラの紙ではなく、一応は厚紙が使用されており、印刷もけっこう綺麗。ボックスから取り出し、それぞれのアルバムを手にとって眺めていると、LPレコードを購入していた時代の思い出が甦ってくるかのようで意外とワクワク感もある。しかも、CDのラベルは"Warner Brothers"からリリースされていた当時のLPレコード盤のラベルを模したデザインになっている。ちなみに、このボックスセットの発売元も"Warner Music"。

更に嬉しいことに、パッケージには記されていないものの、聴いた限りでは6枚全てがリマスター盤のようだ。この価格なので、ブックレットや歌詞カードといったものは封入されていないが、アルバム裏面のクレジットは当時のまま再現されているので、例えばファースト・アルバムの「VAN HALEN (炎の導火線)」では、LPジャケット同様に"Special Thanks"の欄に"Gene Simmons"の名前を見つけることができる。案外、こういったところでもレコード盤で聴いていた当時の記憶が思い起こされたりもするんだよね。余計なボーナストラックなども入っておらず、オリジナル通りの収録曲なのも良いところ。

Box Spine: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

これら6枚のアルバムは全てLPレコードでも買っていたので、それぞれのアルバムに対する当時の思いを簡単に記しておくと。

1st - VAN HALEN / 炎の導火線 (1978)
何と言っても "You Really Got Me"、"Ain't Talkin' Bout Love"、"On Fire"の3曲が自分にとってはキラーチューンだった。他にも"Runnin' With The Devil"、"Jamie's Cryin'"、"Atomic Punk"といった曲も好きだったし、勿論、"You Really Got Me"は"Eruption"と必ずセットで聴いていた。でも、改めて聴いてみると、当時は飛ばしていた"Little Dreamer"と"Ice Cream Man"も2曲も、結構いいなと思い始めて、最近では割と聴くようになった。

2nd - VAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機 (1979)
一番好きだったのは"Light Up The Sky"だった。他では"You're No Good"、"Somebody Get Me A Doctor"、"Women In Love..."といった曲が好きだったが、暫くは"You're No Good"がリンダ・ロンシュタットのカヴァー曲だとは知らずにいた。最近は、これまた当時はあまり聴いていなかった"Outta Love Again"と"Beautiful Girls"も比較的良く聴いている。

3rd - WOMEN AND CHILDREN FIRST / 暗黒の掟 (1980)
実を言うと、当時はとってもがっかりしたアルバムだった。アルバムを通して聴くことも殆んど無く、A面トップの"And The Cradle Will Rock..."と、B面トップの"Tora! Tora!"からメドレーで続く"Loss Of Control"だけしか聴いてなかったように思う。ジャケットはけっこう好きだったんだけどね。で、改めて聴いてみると、当時よりは印象は良かったかもしれない。ほとんど聴いていなかったので新鮮な感じでもあったし(笑)。

4th - FAIR WARNING / 戒厳令 (1981)
アルバム中、最も好きな曲は"Hear About It Later"で、それに続くのが"Unchained"と"Push Comes To Shove"といった感じだった。当時は、前作で落胆したこともあり、多少不安を抱きながら購入したアルバムでもあったのだが、前作よりは気に入っていたように思う。

5th - DIVER DOWN / ダイヴァー・ダウン (1982)
なんか、A面ばかりを聴いていたような記憶があるアルバム。"Hang 'Em High"、"Secrets"、"Intruder"、"(Oh) Pretty Woman"といった曲が好きで、中でも"Intruder"~"(Oh) Pretty Woman"のメドレーはシビレるほどだった。実はオリジナルよりも先にこのパワフルな"(Oh) Pretty Woman"(オリジナル曲のタイトルには頭の(Oh)は含まれない)を聴いたものだから、後にロイ・オービソンのオリジナルを聴いた時はやけに貧相に感じたものだった。

6th - 1984 / 1984 (1983)
シングルとなった"Jump"、"Panama"、"Hot For Teacher"、"I'll Wait"の4曲ばかり聴いて、その他の曲は殆んど聴いてなかったように思う。サード・アルバム以降、心のどこかでは期待していたものの、このアルバムで、もうヴァン・ヘイレンはファーストやセカンドのようなサウンドに戻ることはないのだろうと何となく感じたことを覚えている。

Box and Paper Sleeves (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen   Box and Paper Sleeves (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

ということで、6月に来日を控えたヴァン・ヘイレンだが、個人的にはデイヴ・リー・ロスの復帰は嬉しいものの、オリジナル4ではないという点が多少残念に思うところ。やっぱりヴァン・ヘイレンといえば、エディーのギターは勿論のこと、マイケル・アンソニーのあのコーラス・ハーモニーも外せない魅力のひとつだという思いが自分にはあるからなぁ。

残念ながら、自分はライヴには行けないが、来日公演のセットリストも恐らくはアメリカツアー同様、これらのアルバム中心に組まれたものになるんだろうね。なんだかセットリストだけ眺めてもワクワクできそうだ。

Box and Paper Sleeves: The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen Box Cover (front): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen Box Cover (back): The Studio Albums 1978-1984 / Van Halen

VAN HALEN - BAND MEMBERS
• David Lee Roth - Lead Vocals
• Edward Van Halen - Guitar, Keyboards, Backing Vocals
• Michael Anthony - Bass, Backing Vocals
• Alex Van Halen - Drums

 

TRACKLIST

DISC-1: VAN HALEN (1978)
1. Runnin' With The Devil / 2. Eruption / 3. You Really Got Me / 4. Ain't Talkin' Bout Love / 5. I'm The One / 6. Jamie's Cryin' / 7. Atomic Punk / 8. Feel Your Love Tonight / 9. Little Dreamer / 10. Ice Cream Man / 11. On Fire

DISC-2: VAN HALEN II (1979)
1. You're No Good / 2. Dance The Night Away / 3. Somebody Get Me A Doctor / 4. Bottoms Up! / 5. Outta Love Again / 6. Light Up The Sky / 7. Spanish Fly / 8. D.O.A. / 9. Women In Love... / 10. Beautiful Girls

DISC-3: WOMEN AND CHILDREN FIRST (1980)
1. And The Cradle Will Rock... / 2. Everybody Wants Some!! / 3. Fools / 4. Romeo Delight / 5. Tora! Tora! / 6. Loss Of Control / 7. Take Your Whiskey Home / 8. Could This Be Magic? / 9. In A Simple Rhyme

DISC-4: FAIR WARNING (1981)
1. Mean Street / 2. 'Dirty Movies' / 3. Sinner's Swing! / 4. Hear About It Later / 5. Unchained / 6. Push Comes To Shove / 7. So This Is Love? / 8. Sunday Afternoon In The Park / 9. One Foot Out The Door

DISC-5: DIVER DOWN (1982)
1. Where Have All The Good Times Gone! / 2. Hang 'Em High / 3. Cathedral / 4. Secrets / 5. Intruder / 6. (Oh) Pretty Woman / 7. Dancing In The Street / 8. Little Guitars (Intro) / 9. Little Guitars / 10. Big Bad Bill (Is Sweet William Now) / 11. The Full Bug / 12. Happy Trails

DISC-6: 1984 (1983)
1. 1984 / 2. Jump / 3. Panama / 4. Top Jimmy / 5. Drop Dead Legs / 6. Hot For Teacher / 7. I'll Wait / 8. Girl Gone Bad / 9. House

 

NOTES

• VAN HALEN / 炎の導火線 (1978) - US 19位 (10x Multi Platinum - Diamond)
• VAN HALEN 2 / 伝説の爆撃機 (1979) - US 6位 (5x Multi Platinum)
• WOMEN AND CHILDREN FIRST / 暗黒の掟 (1980) - US 6位 (3x Multi Platinum)
• FAIR WARNING / 戒厳令 (1981) - US 5位 (2x Multi Platinum)
• DIVER DOWN / ダイヴァー・ダウン (1982) - US 3位 (4x Multi Platinum)
• 1984 / 1984 (1983) - US 2位 (10x Multi Platinum - Diamond)

それにしても、この6枚のだけで、アメリカではトータル3,400万枚のセールスを記録しているのだから、凄まじいなぁ。当時は、まさか、これらのベストセラーアルバムをまとめて1,500円弱で買える時代が来ようとは夢にも思いなかったけどね。

 

▼ おまけ

Van Halen - Jump (Drum Cover by Sina)

https://www.youtube.com/watch?v=abwqTcRjgiY

 

 

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Van Halen 「炎の導火線」 (1978) / Van Halen

2013/05/05

PANDORA'S BOX 「パンドラの箱」 [3CD BOX SET] / AEROSMITH (1991)

CDの帯:パンドラの箱 / エアロスミスAlbum Cover: Pandora's Box (front) / Aerosmith   Album Cover: Pandora's Box (back) / Aerosmith

この「Pandora's Box / パンドラの箱」は、1972年~1982年にリリースされたコロムビア・レーベル時代の楽曲とデモ、及び未発表曲、それに未発表のライヴ音源を加えたエアロスミスの3枚組ボックスセットです。

パッケージにはクレジットされていないシークレット・トラックの1曲を含め、全53曲が収録されたこのボックスセットは、半数近くの25曲が初公開の未発表音源(発売当時)という構成で、私のように'70年代のエアロスミスに思い入れがあるファンにとっては堪らないアルバムでもあります。しかも、背中にタイトルまでもが印刷されているほど厚みがあるブックレットは写真が満載の128ページに及ぶ豪華仕様で、メンバーによる全曲の解説も付いています。勿論、日本盤にはメンバーによる解説も日本語訳されていますし、全曲の歌詞・対訳も付いています。

1991年11月にアメリカでリリースされてから、3ヶ月遅れの1992年2月に日本でもリリースされたこの"Pandora's Box"、当初は縦長のロングボックスという形状だったこともあり、私自身は収納に不便そうだと思い何となく買わずにいたのですが、その後、CDサイズに変更されて発売されたこの"Pandora's Box"をCDショップでたまたま見つけたときは迷わず購入したことを覚えています。ちなみにCDケースは2枚のCDが合わさった形のダブルケースになっており、当時の価格は\6,500でした。

CD-1: Pandora's Box / Aerosmith   CD-2: Pandora's Box / Aerosmith   CD-3: Pandora's Box / Aerosmith

意外なところでは、エアロスミス結成前にスティーヴン・タイラーが在籍していたバンド、"Chain Reaction"の音源(1966年)である「Disc 1-1 "When I Needed You"」や、ブラッド・ウィットフォードと、テッド・ニュージェントのバンドで"Vo/G"として活動していたデレク・セント・ホルムズ(後にマイケル・シェンカー・グループへも"Vo/G"で参加)のプロジェクトである"Whitford/St. Holmes"(1981)から「Disc 3-11 "Sharpshooter"」、それに、エアロスミス脱退後のジョー・ペリーが"The Joe Perry Project"名義でリリースしたアルバム"I've Got the Rock'n'Rolls Again"から「Disc 3-13 "South Station Blues"」といったものも含まれている。

その他では、ジョーイ・クレイマー、ブラッド・ウィットフォード、トム・ハミルトンの3人によるセッションの様子が収録された「Disc 2-3 "Krawhitham"」(曲のタイトルは3人の名前を組合わせたもの)や、「Disc 3-6 "Cheese Cake"」("Night in the Rats"収録曲)の初期段階での曲となる「Disc 3-5 "Lit It Slide"」など、このボックスセットならではといったレア音源も興味深いところである。

ちなみに、"Rimix"との表記がある「Disc 2-11 "Last Child"」と、「Disc 2-17 "Draw The Line"」の2曲はオリジナルと曲の構成は変わらないものの、どちらもギターの音が左右のチャンネルに分離されているので、ひとつひとつの楽器の音が聴き取りやすくなっている。又、"Alternate Version"との表記がある「Disc 3-16 "Major Barbara"」は"Live Clasics"の最後にボーナストラックのような形で収録されていたものとはイントロからして違いがあり、曲自体も1分近く長くなっている。

ということで、ファンにとっては、オリジナル・アルバム収録曲とはまた一味違ったサウンドを楽しめると同時に、この時代ならではの、オーラというか、妖気というか、毒気に浸れるボックスセットでもある。

Pandora's Box (3 CD's in Double Jewel Case) / Aerosmith   Pandora's Box (3 CD's in Double Jewel Case + Booklet) / Aerosmith   Pandora's Box (3 CD's in Double Jewel Case) / Aerosmith

 

TRACKLIST
Disc 1
01. When I Needed You / ウェン・アイ・ニーディッド・ユー [Recorded by the Group "Chain Reaction" 1966]
02. Make It / メイク・イット
03. Movin' Out / ムーヴィン・アウト [Previously Unreleased Alternate Version 1972]
04. One Way Street / ワン・ウェイ・ストリート
05. On The Road Again / オン・ザ・ロード・アゲイン [Unreleased Rehearsal Pre-Production Jam 1972]
06. Mama Kin / ママ・キン
07. Same Old Song And Dance / エアロスミス離陸のテーマ
08. Train Kept A Rollin' / ブギウギ列車夜行便
09. Seasons Of Wither / 折れた翼
10. Write Me A Letter / ライト・ミー・ア・レター [Unreleased Live Version - Boston 1976]
11. Dream On / ドリーム・オン
12. Pandora's Box / パンドラの箱
13. Rattlesnake Shake / ラトルスネーク・シェイク [Unreleased Live Radio Broadcast Aired on WKRQ, Cincinnati 1971]
14. Walkin' The Dog / ウォーキン・ザ・ドッグ [Unreleased Live Radio Broadcast Aired on WKRQ, Cincinnati 1971]
15. Lord Of The Thighs / 支配者の女 [Unreleased Live Version from Texxas Jam, Cottonbowl, Dallas, 1978/07/04]

Disc 2
01. Toys In The Attic / 闇夜のヘヴィ・ロック
02. Round And Round / 虚空に切り離されて
03. Krawhitham / KRAWHITHAM [Previously Unreleased Instrumental 1977]
04. You See Me Crying / 僕を泣かせないで
05. Sweet Emotion / やりたい気持ち
06. No More No More / 戻れない
07. Walk This Way / お説教
08. I Wanna Know Why / アイ・ウォナ・ノウ・ホワイ [Unreleased Live Version from Texxas Jam, Cottonbowl, Dallas, 1978/07/04]
09. Big Ten-Inch Record / イカした10インチ・レコード [Unreleased Live Version from Texxas Jam, Cottonbowl, Dallas, 1978/07/04]
10. Rats In The Cellar / 地下室のドブねずみ
11. Last Child / ラスト・チャイルド [Remix of the Original Version from "Rocks"]
12. All Your Love / オール・ユア・ラヴ [Previously Unreleased. Recorded at the Cenacle, Armonk, New York, May 1977]
13. Soul Saver / ソウル・セイヴァー [Previously Unreleased Rehearsal 1975]
14. Nobody's Fault / ノーバディズ・フォルト
15. Lick And A Promise / リック・アンド・ア・プロミス
16. Adam's Apple / アダムのリンゴ [Unreleased Live Version. Recorded on tour in Indianapolis, Indiana, 1977/07/04]
17. Draw The Line / ドロー・ザ・ライン [Remix of the Original Version from "Draw the Line"]
18. Critical Mass / クリティカル・マス

Disc 3
01. Kings And Queens / キングス・アンド・クィーンズ [Unreleased Live Version - Boston 1978/03/28]
02. Milkcow Blues / ミルクカウ・ブルース
03. I Live In Connecticut / アイ・リヴ・イン・コネチカット [Previously Unreleased 1979]
04. Three Mile Smile / スリー・マイル・スマイル
05. Let It Slide / レット・イット・スライド [Previously Unreleased 1979]
06. Cheese Cake / チーズ・ケーキ
07. Bone To Bone (Coney Island White Fish Boy) / ボーン・トゥ・ボーン(コニー・アイランド・ホワイト・フィッシュ・ボーイ)
08. No Surprize / ノー・サプライズ
09. Come Together / カム・トゥゲザー [From the Soundtrack Album "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"]
10. Downtown Charlie / ダウンタウン・チャーリー [Unreleased Jam 1978]
11. Sharpshooter / シャープシューター [From the Album "Whitford/St. Holmes"]
12. Shit House Shuffle / シット・ハウス・シャッフル [Previously unreleased 1979]
13. South Station Blues / サウス・ステーション・ブルース [From the Album "I've Got the Rock'n'Rolls Again" by "The Joe Perry Project"]
14. Riff & Roll / リフ & ロール [Unreleased Jam 1981]
15. Jailbait / ジェイルベイト
16. Major Barbara / メジャー・バーバラ [Previously Unreleased Alternate Version 1971]
17. Chip Away The Stone / チップ・アウェイ・ザ・ストーン [Previously Unreleased Version 1978]
18. Helter Skelter / ヘルター・スケルター [Previously Unreleased 1975]
19. Back In The Saddle / バック・イン・ザ・サドル
20. [Untitled Hidden Track] (Unreleased Instrumental, Not Listed) / [シークレット・トラック]

 

NOTES
• 3CD Box Set. Includes 128 page color booklet
• Selections recorded with Columbia Records (1972-1982)
• 解説・歌詞・対訳付

• US 45位 (Platinum / 1996-RIAA)

 

 

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