2016/12/28

パーキンソン病と診断された人が絵を描きたいという衝動に駆られて描いた絵画作品

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

こちらは画像アップロード・サイト「Imgur.com」に「Paintings of my Mother / 私の母の絵画」というタイトルでアップロードされている絵画で、自分が今年見た中で最も印象に残った絵画でもあった。サイトにある紹介文によると、投稿者の母親が絵を描き始めたのは、彼女がパーキンソン病と診断された後からそうで、絵を描きたい衝動に駆られるのは、薬の副作用によるものらしいといったことが記されている。そして、最後は「彼女の絵を愛している」という言葉で紹介文は締めくくられている。

絵を見る限りは、恐らくは以前にも絵を描かれていたのではないかとは思うのだが、もし、そうだとしても、以前はどういった作風の絵を描かれていたのかは気になるところ。

 

▼ 「春」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「羊と魚」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「鳥と魚」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「ハンブルグ街を覆うピンク色のウィルス」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「スマイル」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「赤いベッドの上のシーバス」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ 「カメ」

Paintings of my Mother - Album on Imgur

 

▼ その他の作品についてはこちらをご覧ください。

Paintings of my Mother

Reddit Pics - Paintings of my Mother

 

 

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2016/12/21

面白い目の錯覚とトリック・アート

もうすぐクリスマスだし、今年も残りあとわずかという時期になってきたので、何か楽しそうなものをと思い、自分が今年見た中で特に印象に残っている目の錯覚とトリック・アートをいくつかご紹介。

 

まずは、パッと見ただけでは黒い点がいくつあるのか判別し難いこちらの幾何学模様。ラインに沿ってひとつずつ目で追っていけば、数えることができるものの、人間の目では全ての黒い点を同時に見ることはできないそうだ。そう言われると、見てやろうじゃないかと試してみるも、どんなにやっても、やっぱり2個しか見えない(笑)。

Omoshiro20161

▼ This isn't a gif. Your eyes just can't see all 12 back dots at the same time.
http://imgur.com/PjSW9Qr

ちなみに、こういう錯覚を「錯視」と呼ぶそうだ。

※ 錯視(ウィキペディア)
錯視(さくし、英: optical illusion)とは、視覚に関する錯覚のことである。俗に「目の錯覚」ともよばれる。生理的錯覚に属するもの、特に幾何学的錯視については多くの種類が知られている。だまし絵とは異なる原理による。

更に掘り下げてみると、この錯視は「円盤消失錯視」と呼ばれるものの一種のようだ。

▼ Illusion Forum イリュージョンフォーラム - 錯視 / 明暗の錯視 / 円盤消失錯視
http://www.kecl.ntt.co.jp/IllusionForum/v/extinction/ja/index.html

 


 

続いては、ビックリの3Dイリュージョン。実はこの写真の中には実物じゃなく、平面の紙に描かれたものがるのだが分かるだろうか?

Omoshiro20162

 

▼ こちらがその動画。なるほど、そうなっているんだと思いながら観ていると、動画の最後では、更に驚きの結末が・・・。

▼ Super Clever Sunglass Illusion
https://www.youtube.com/watch?v=lfTZd0qqI5A

 


 

最後は、手に描く錯視アート。

Omoshiro20163

 

▼ こちらがその動画。くすぐったがりの人には無理かも(笑)。

▼ Hand Art 3D : Hole and A Scale Drawing
https://www.youtube.com/watch?v=gprr8ARtml8

 

 

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2016/12/15

YESTERDAY & TODAY LIVE / Y&T (1991)

CDの帯(初回プレス盤):イエスタデイ & トゥデイ・ライヴ / Y & TAlbum Cover (front): Yesterday & Today Live / Y&T Album Cover (back): Yesterday & Today Live / Y&T CD Case (back Cover): Yesterday & Today Live / Y&T

一旦は17年の活動に終止符を打った"Y & T"。これはそのときのフェアウェル・ツアーを収録したライヴ・アルバムで、当時はCDショップでたまたま見つけたこのアルバムで"Y & T"が解散したことを知ったのだった。

ただ、ファンの方は直ぐに気付くと思うのだが、収録曲について言えば、代表曲は概ね押さえた構成になってはいるものの、何故か代表曲のひとつである"Rescue Me"が収録されていないのだ。

恐らくはフェアウェル・ツアーでも"Rescue Me"は演奏されていただろから、どういった意図で収録曲から外されたのかは分からないが、自分にとっては"Y & T"に興味を持つきっかけとなったのが"Rescue Me"であり、"Y & T"の歴史を語る上でもこの"Rescue Me"は外せない重要な1曲だと考えるファンは多いと思うんだけどね・・・。

Booklet (inside): Yesterday & Today Live / Y&Tまぁ、個人的な好みでいえば、この時のライヴで演奏されていたかどうかは別にして、復活後のライヴでも時折演奏されている"I'll Keep On Believin' (Do You Know)"なんかが取り上げられていれば嬉しかったですし、"Anytime At All"、"Face Like An Angel"、"Summertime Girls"など、ライヴ映えしそうな曲が収録されているアルバム"Down For The Court"からも何かしら1曲は選曲されていればと思うところではある。

それでも、サウンドについては、これはもう文句の付けようが無く素晴らしいもので、活動を終えてしまうバンドのライヴとは思えないというか、絶頂期と言っても過言ではない程に充実したライヴ・アルバムになっている。

又、"Midnight In Tokyo"が演奏される前には「ドウモアリガトウ! Midnight In Tokyo」との曲紹介が入っているのも日本のファンには嬉しいところ。

残念ながら、オリジナル・メンバーのひとりであり、デイヴ・メニケッティと共にバンドを支えてきたベーシストのフィル・ケネモアは2011年1月7日に57歳という若さで肺癌により逝去してしまったが、そのフィル・ケネモアがヴォーカルをとる個人的にも大好きな曲"Squeeze"が収録されているのも今となっては貴重であり、感慨深いものがある。

ちなみに、10曲目の"I'll Cry"は、1987年リリースのアルバム"Contagious"に収録されている"I'll Cry For You"。

 

▼ Y&T - Midnight In Tokyo (Yesterday & Today Live)
https://www.youtube.com/watch?v=VQDKmtSmmV8

▼ Y&T - Hurricane (Yesterday & Today Live)
https://www.youtube.com/watch?v=EKzF66SwOxE

▼ Y&T - I Believe In You (Yesterday & Today Live)
https://www.youtube.com/watch?v=stBew74e4-E

 

TRACKLIST
1. Mean Streak / 2. Hurricane / 3. Don't Stop Runnin' / 4. Struck Down / 5. Winds Of Change / 6. Black Tiger / 7. Midnight In Tokyo / 8. Beautiful Dreamer / 9. Hard Times / 10. I'll Cry / 11. I Believe In You / 12. Squeeze / 13. Forever

1. ミーン・ストリーク / 2. ハリケーン / 3. ドント・ストップ・ランニン / 4. ストラック・ダウン / 5. ウインズ・オブ・チェンジ / 6. ブラック・タイガー / 7. ミッドナイト・イン・トーキョー / 8. ビューティフル・ドリーマー / 9. ハード・タイムス / 10. アイル・クライ / 11. アイ・ビリーヴ・イン・ユー / 12. スクイーズ / 13. フォーエヴァー

NOTES
• Extra Special Thanks to Our Fans, Families and Friends.

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

Y&T (Touring Personnel - Listed in CD Booklet)
• Dave Meniketti (デイヴ・メニケッティ) - Lead Vocals · Lead Guitar
• Phil Kennemore (フィル・ケネモア) - Bass Guitar · Vocals
• Jimmy DeGrasso (ジミー・デグラッソ) - Just Drums
• Stef Burns (ステフ・バーンズ) - Lead · Acoustic Guitars · Vocals

 

 

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2016/12/10

KISS ALIVE III 「アライヴ III」 / KISS (1993)

CDの帯(初回プレス盤):アライヴ III / KISSAlbum Cover (front): KISS Alive III / KISS  Album Cover (back): KISS Alive III / KISS  CD: KISS Alive III / KISS

1977年リリースの"Alive II"から実に16年ぶりとなるキッスのライヴ・アルバムがこの"Alive III"で、素顔で活動し始めてからは初のライヴ・アルバムでもあった。

"Alive!"と"Alive II"は、それぞれ3枚のスタジオ・アルバムを経てリリースされていたことから、その流れで行くと、"Alive II"以降のスタジオ・アルバム3作「Dynasty / 地獄からの脱出」、「Unmasked / 仮面の正体」、「Music from The Elder / 魔界大決戦」の後にリリースされてもおかしくなかったのだが、流石にこの3作でのライヴ・アルバムはちょっとキツイ印象があるので、次作の「Creatures Of The Night / 暗黒の神話」を含めてメイク時代を総括する意味でリリースされていてもよかったのではないかとは思うところ。

何せ、この3作、もしくは4作のスタジオ・アルバムだけで構成されたライヴ・アルバムというのも想像しただけで結構ワクワクするしね(笑)。それに、エリック・カー在席時の公式ライヴ・アルバムというのも残しておいて欲しかった(ライヴ・ビデオでは"Animalize Live Uncensored"がリリースされている)という思いもあるし・・・。

で、この"Alive III"、"Alive!"と"Alive II"では、曲のダブりが無い構成になっていたが、この"Alive III"では、"Deuce"、"Watchin' You"、"Rock And Roll All Nite"の3曲が"Alive!"と、そして "Detroit Rock City"が"Alive II"と重複している。

アルバム自体はリヴェンジ・ツアーからの収録ということで、直前のスタジオ・アルバムである"Revenge"に収録されていた曲が4曲+エキストラ・トラック1曲と最も多く選曲されているが、次いで多いのが"Creatures Of The Night"の3曲というのが興味深いところ。又、絶頂期のスタジオ・アルバムともいえる「Rock and Roll Over / 地獄のロックファイアー」と「Love Gun / ラブ・ガン」からは1曲も選曲されていないにもかかわらず、こうしてライヴ・アルバムが成立するというのも、時代毎に名曲を生み出してきたキッスならではといったところではある。

ただ、"Rock And Roll All Nite"のイントロ部分や、"Detroit Rock City"のエンディング部分をカットした編集には多少違和感があるところ。それと、"Creatures Of The Night"の間奏部分でも見られるような、取って付けたような歓声もわざとらしい感じで好きじゃないのだ。"Alive!"と"Alive II"では違和感の無い臨場感溢れる編集がされていただけに、こういった点が多少残念に思うところではある。

まぁ、それでも、ロック色が増した"I Was Made For Lovin' You"は素晴らしいヴァージョンだと思うし、エッジの効いたサウンドの所為か、過去の曲にしてもノスタルジックな印象は全く無く、あくまでも現在進行形のバンドといった感じで新鮮味がある。オープニングのMCをあえてカットしているのもメイク時代にリリースされた2作のライヴ・アルバムと区別する意図があってのことなんだろうか?

Booklet (inside): KISS Alive III / KISS  Booklet: KISS Alive III / KISS

KISS (Touring Personnel - Listed in CD Booklet)
• Paul Stanley - Guitar / Vocals
• Gene Simmons - Bass / Vocals
• Bruce Kulick - Guitar
• Eric Singer - Drums / Vocals

 

CD Case (inside): KISS Alive III / KISSTRACKLIST (Japan Edition)
1. Creatures Of The Night / 2. Deuce / 3. I Just Wanna / 4. Unholy / 5. Heaven's On Fire / 6. Watchin' You / 7. Domino / 8. I Was Made For Lovin' You / 9. I Still Love You / 10. Rock And Roll All Nite / 11. Lick It Up / 12. Forever / 13. Take It Off (Extra Track) / 14. I Love It Loud / 15. Detroit Rock City / 16. God Gave Rock 'N' Roll To You II / 17. Star Spangled Banner

1. クリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト / 2. ジュース / 3. アイ・ジャスト・ウォナ / 4. アンホーリー / 5. ヘヴンズ・オン・ファイアー / 6. ウォッチン・ユー / 7. ドミノ / 8. ラヴィン・ユー・ベイビー / 9. アイ・スティル・ラヴ・ユー / 10. ロックン・ロール・オール・ナイト / 11. リック・イット・アップ / 12. フォーエヴァー / 13. テイク・イット・オフ(エキストラ・トラック) / 14. アイ・ラヴ・イット・ラウド / 15. デトロイト・ロック・シティ / 16. ゴッド・ゲイヴ・ロックン・ロール・トゥ・ユー II / 17. 星条旗よ永遠なれ(インストゥルメンタル)

NOTES
• "Take It Off" was a bonus track on the Japanese, European and South American CD releases and the US vinyl release. This version of the album would later be included in the "Kiss Alive! 1975-2000" 4CD box set.

• US 9位 (Gold / 1994-RIAA)、UK 24位

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ KISS - God Gave Rock 'n' Roll To You II (Alive III)

https://www.youtube.com/watch?v=5m14qsPtnTM

 

▼ KISS - I Was Made For Lovin' You (Alive III)

https://www.youtube.com/watch?v=c0hYJEGOk1o

 

 

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2016/12/04

PURPLE CHRONICLE - THE BEST SELECTION / DEEP PURPLE (1995)

CDの帯:パープル・クロニクル~完結篇~ / ディープ・パープルAlbum Cover (front): Purple Chronicle - The Best Selection / Deep Purple Album Cover (back): Purple Chronicle - The Best Selection / Deep Purple CD Csae (back cover): Purple Chronicle - The Best Selection / Deep Purple

この「Purple Chronicle - The Best Selection / パープル・クロニクル~完結篇~」は、結成25周年記念としてリリースされた日本独自企画によるディープ・パープルのベスト・アルバム。

ただし、ベスト・アルバムとはいっても、通常のベスト・アルバムとは幾分趣が違うものになっているのが特徴で、3曲目の"Maybe I'm A Leo"から7曲目の"When A Blind Man Cries"までは通常のベスト・アルバムにはあまり収録されることがない曲が並んでいる他、代表作のひとつである「Machine Head / マシン・ヘッド」からは全7曲中、"Never Before"を除く6曲が選曲されているといったように、多少偏った構成になっている。

というのも、この"Purple Chronicle - The Best Selection"は、この当時のツアーで演奏されていた曲をスタジオ・ヴァージョンで再現したような構成になっているからで、以前とは多少指向が違った選曲になっている理由も、リッチー・ブラックモアが1993年にグループを離れたことにより、これまで演奏されなかった曲がツアーで演奏されるようになっていたからなのだ。

まぁ、この当時の多少マニアックなセットリストによるライヴをスタジオ・ヴァージョンで疑似体験できるという点では、これはこれで面白いのではないかと思う。

ちなみに、"Black Night"はエディット・ヴァージョンが収録されており、"When A Blind Man Cries"はシングル"Never Before"のB面に収録されていた曲で、オリジナルのアルバムには未収録の曲。

実を言うと、LPレコードの時代に持っていた、「When We Rock We Rock & When Roll We Roll / パープル・ロール」と、「Deepest Purple / ディーペスト・パープル」の2枚のベスト・アルバムを買おうとしたら、日本盤は両方とも廃盤になっていたのか、CDショップには置いてなくて、リリースされたばかりのコレがあったことから、たまたま手にしたようなアルバムではあったのだが、"When A Blind Man Cries"が収録されているし、今ではこちらの方が新品で入手するのが困難な状況なので、買っていて良かったかなとは思っている。

 

TRACKLIST
1. Highway Star / 2. Black Night (Edited Version) / 3. Maybe I'm A Leo / 4. Pictures Of Home / 5. Anyone's Daughter / 6. Lazy / 7. When A Blind Man Cries / 8. Child In Time / 9. Space Truckin' / 10. Woman From Tokyo / 11. Hush / 12. Speed King / 13. Burn / 14. Smoke On The Water

1. ハイウェイ・スター / 2. ブラック・ナイト(エディット) / 3. メイビー・アイム・ア・レオ / 4. ピクチャーズ・オブ・ホーム / 5. 誰かの娘 / 6. レイジー / 7. ブラインド・マン / 8. チャイルド・イン・タイム / 9. スペース・トラッキン / 10. ウーマン・フロム・トーキョー / 11. ハッシュ / 12. スピード・キング / 13. 紫の炎 / 14. スモーク・オン・ザ・ウォーター

NOTES
• Released in Japan Only
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Deep Purple - Highway Star

https://www.youtube.com/watch?v=UAKCR7kQMTQ

 

▼ Deep Purple - Smoke On The Water (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=F7ZF2xaNhyw

 

▼ Deep Purple - Burn (Live at California Jam 1974)

https://www.youtube.com/watch?v=B8YU-FcmGA0

 

▼ おまけ

Deep Purple - Smoke On The Water (Drum Cover by Sina)

https://www.youtube.com/watch?v=d33x1HyJZ10

2016/11/24

LIVE BOOTLEG 「ライヴ・ブートレッグ」 / AEROSMITH (1978)

CDの帯:ライヴ・ブートレッグ / エアロスミスAlbum Cover (front): Live Bootleg / Aerosmith  Album Cover (back): Live Bootleg / Aerosmith  CD: Live Bootleg / Aerosmith

5作目のスタジオ・アルバム「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」の翌年にリリースされたエアロスミス初のライヴ・アルバムがこの「Live Bootleg / ライヴ・ブートレッグ」。

アートワークも然ることながら、収録されている曲も極力編集を控えたラフな演奏で収録されていることから、恐らくは、海賊盤のような生に近いライヴを再現する意図で制作されたライヴ・アルバムだと思われるが、勿論これはブートレッグ(海賊盤)という名のオフィシャル・ライヴ・アルバム。

CDでは1枚のディスクに全曲が収録されているのだが、LPレコードでリリースされていた当時は2枚組のアルバムだったこともあり、それ以前の主だった曲を2枚組というボリュームで聴けるということで、初めて買ったエアロスミスのアルバムが前作の"Draw The Line"だったという自分にとっては、それこそグレイテスト・ヒッツ的な意味合いを持ったアルバムでもあった。

当時はアルバムを買うために向かったレコード店で、どんな曲が収録されているのかと、帯に書かれたトラック・リストを真っ先に見て、大好きな"Draw The Line"が収録されていることを確認し、ワクワクしながらレコードをレジに持って行ったことを何となく覚えているのだが、実は、アルバム自体には"Draw the Line"は曲目に表記されておらず、隠しトラックのようになっているのだ。

日本版の帯に"Draw The Line"の曲名が記されていたのは、直前のアルバムのタイトル・トラックである"Draw The Line"を曲目に表記した方が得策であるとの判断が日本のレコード会社にあってのことだと思うのだが、もしかしたら、オリジナル版では"Draw The Line"を表記せずに隠しトラックのようにしたのは、"Mother Popcorn"が終わって、次はいよいよ最後の"Train Kept A Rollin'"かと思ったら"Draw The Line"が始まってビックリといったサプライズ的な仕掛けであると同時に、当時の海賊盤に時折あった曲名の表記漏れといった部分を遊び心で演出したものだったのかもしれない。

ちなみに、このCDでもLPレコードと同様に、その"Draw the Line"は、曲名が表記されておらず、15曲目の"Mother Popcorn"の後に同一トラックとして収録されている。

Booklet (inside): Live Bootleg / Aerosmith  Booklet (inside): Live Bootleg / Aerosmith

スペシャル・プライス版ということもあってか、LPレコードの見開きジャケット内側にあった写真も、残念ながらこのCDではモノクロになっている。一応、LPレコードに付属していた内袋2枚の表と裏のデザインもそれぞれブックレットに再現されてはいるのだが、こちらもまたモノクロになっている。

それと、この「結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版」は、アルバム・ジャケットと合わせると配色が気持ち悪い帯が玉に瑕。この帯が似合うのはせいぜい"Just Push Play"くらいではないかと(笑)。

まぁ、それでも、LPレコード同様に、歌詞には曲間のMCとその対訳も記されているのは良いところ。最近の日本版はライヴ・アルバムでも、スタジオ・アルバムの歌詞を転載していいるだけといったものがほとんどだからね。

なお、2枚組のLPレコードとしてリリースされていた当時は、当然のことながら、1枚目のA面とB面、それに2枚目のC面に収録されている最後の曲は歓声がフェードアウトして終わる構成になっていたが、CDではその各面の最後の部分も次の面の1曲目と繋げる編集がされており、1曲目の"Back In The Saddle"からラストのの"Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night"までブレイク無しという構成になっている。

しかし、まぁ、世の中には、それこそ星の数ほどアルバムがある中で、リマスターなんてしなくていいなんて思えるのはこのアルバムくらいではないかと(笑)。というか、このアルバムに限っては、音が良くなったら逆に魅力が半減しそうなのだ。

 

AEROSMITH - BAND MEMBERS
• Steven Tyler - Lead Vocals
• Joe Perry - Guitar, Backing Vocals
• Brad Whitford - Guitar
• Tom Hamilton - Bass
• Joey Kramer - Drums

 

Album Cover (back): Live Bootleg / AerosmithTRACKLIST
1. Back In The Saddle / 2. Sweet Emotion / 3. Lord Of The Thighs / 4. Toys In The Attic / 5. Last Child / 6. Come Together / 7. Walk This Way / 8. Sick As A Dog / 9. Dream On / 10. Chip Away The Stone / 11. Sight For Sore Eyes / 12. Mama Kin / 13. S.O.S. / 14. I Ain't Got You / 15. Mother Popcorn / 16. Train Kept A Rollin'/Strangers In The Night

1. バック・イン・ザ・サドル / 2. スウィート・エモーション / 3. 支配者の女 / 4. 闇夜のヘヴィ・ロック / 5. ラスト・チャイルド / 6. カム・トゥゲザー / 7. ウォーク・ディス・ウェイ / 8. シック・アズ・ア・ドッグ / 9. ドリーム・オン / 10. チップ・アウェイ・ザ・ストーン / 11. サイト・フォー・ソア・アイズ / 12. ママ・キン / 13. エアロスミス、S.O.S. / 14. アイ・エイント・ガット・ユー / 15. マザー・ポップコーン / 16. トレイン・ケプト・ア・ローリン~夜のストレンジャー

 

NOTES
• "Draw the Line" is not listed on the sleeve or label.
• "Draw the Line" is featured as a hidden track at the end of "Mother Popcorn".

• Track 1, 8, 12, 13: Indianapolis - 7/4/77
• Track 2, 3: Chicago - 3/23/78
• Track 4: Boston - 3/28/78
• Track 5: Boston - 8/9/78
• Track 6: Waltham, Massachusetts - 8/21/78
• Track 7, 16: Detroit - 4/2/78
• Track 9: Louisville - 7/3/77
• Track 10: Santa Monica Civic Auditorium - 4/8/78
• Track 11: Columbus - 2/24/78
• Track 14, 15: Boston - 4/23/73
• Draw the Line: Philadelphia, PA - 3/26/78 (not listed)

• 結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版(期間限定生産)
• 発売日:2011年11月23日
• 解説・歌詞・対訳付(MCの対訳および、曲目表記がされていないドロー・ザ・ラインの歌詞・対訳を含む)

• Album: US 13位 (Platinum / 1978-RIAA)
• Single: "Chip Away the Stone" US 77位

 

 

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2016/11/17

DRAW THE LINE 「ドロー・ザ・ライン」 / AEROSMITH (1977)

CDの帯:ドロー・ザ・ライン / エアロスミスAlbum Cover (front): Draw The Line / Aerosmith自分がエアロスミスに興味を持つきっかけとなったこの「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」は、数あるエアロスミスのアルバムの中でも特に思い出深い一枚でもあり、今でもエアロスミスのアルバムの中で最も好きなアルバムのひとつである。

収録された楽曲の充実度という点では名作の誉れ高い前作の「Rocks / ロックス」に比べると、多少劣る印象はあるものの、ジャケットに描かれたライン・ドローイング(線描画)によるインパクトのあるアートワークも然ることながら、LPレコードで言うところのA面とB面の1曲目に"Draw The Line"と"Kings And Queens"と強力な2曲が収録されていることから、アルバム自体に圧倒的な存在感があるんだよね。

面白いのは、ライバルとして比較されることも多いキッスが、この"Draw The Line"と同じ年の1977年にリリースしたアルバム"Love Gun"もまた同様に、楽曲の充実度という点では前作に劣る印象があるものの、アルバムのA面とB面の1曲目にそれぞれ強力な曲が収録されているが故に圧倒的な存在感を示しているという点で酷似しているところ。

しかも、どちらのバンドもリード・ギタリストが初めてリード・ヴォーカルをとる曲が収録されているという点も一致しているからね。更には、グループ内がガタガタの状態で制作されたことや、この後にリリースされるのがライヴ・アルバムという点でも共通していることから、偶然とはいえ中々興味深いところではある。

LPレコードを買って聴いていた頃は、先にも述べたアルバムを代表する"Draw The Line"と"Kings And Queens"、それにジョー・ペリー初のリード・ヴォーカル曲である"Bright Light Fright"の3曲ばかりを聴いていた記憶があるのだが、ここ最近は、何となくその他のファンキーでグルーヴィーな曲の魅力にも気付いてきた感じで、それらの3曲だけを取り出して聴くのではなく、アルバムを通して聴くことの方が多くなったように思う。

いやいや、"I Wanna Know Why"も、"Critical Mass"も、"Get It Up"も、"The Hand That Feeds"も、"Sight For Sore Eyes"も、"Milk Cow Blues"も、みんなカッコイイ曲じゃないか(笑)。特に"The Hand That Feeds"の後半のベースにはシビレるなぁ。

で、結論としては、"Rocks"と"Draw The Line"のどちらかを選べと言われたら、自分はやっぱりこの"Draw The Line"を選ぶかなと。

CD Case (inside): Draw The Line / Aerosmith  CD: Draw The Line / Aerosmith  CD Csse (back): Draw The Line / Aerosmith

その他、興味深い点としては、ジャケットの表にアルバムのタイトルどころかグループ名である"Aerosmith"の表記すら無いところ。まぁ、恐らくは、この存在感のあるアートワークだけでエアロスミスのアルバムであることが一目で分かることから、あえてイラストだけのジャケットにしたのだと推測されますが、裏を返せば、この当時はそれで通用してしまうほど認知されていたバンドだったということなんだろうね。

そして、もうひとつ興味深いのが、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけはモノラルで収録されているということで、CDの帯には「STEREO/MONO」との表記があり、解説書に表記されたトラック・リストの"Draw The Line"の曲名にも (MONO) との注意書きがしてある。

LPで聴いていた頃はモノラルだとは全く気付かずにいたが、この"Draw The Line"に於ける音の塊り感はそんな理由があったからなのだ。いや~、当時からこの混沌とした音の塊り感が好きだったんだよね。というか、LPレコードには (MONO) なんて表記あったっけ?

でも、もしかしたら、タイトル・トラックの"Draw The Line"だけステレオになってないぞとの購入者からの苦情が時折あることから (MONO) との表記が加えられたのかも?(笑)

なお、このモノラルの"Draw The Line"、3枚組のコンピレーション・アルバム「Pandora's Box / パンドラの箱」にはステレオ・ミックスされたリミックス・ヴァージョンが収録されているのだが(後に2枚組のベスト"O, Yeah! Ultimate Aerosmith Hits"にも収録)、個人的には、やっぱり、この混沌としたモノラルのオリジナル・ヴァージョンの方が好きだなぁ。まぁ、リミックス・ヴァージョンの方は聴いて直ぐに分かるほどドラムの音も変わっているので、曲全体の雰囲気も結構違うからね。

又、ヴァージョン違いと言えば、"Kings And Queens"も「Aerosmith's Greatest Hits / グレイテスト・ヒッツ」の方には、1分程度短縮されたシングル・ヴァージョンが収録されている。しかも、このシングル・ヴァージョンは、短く編集されているだけでなく、各楽器の音の定位が中央に寄ったモノラルに近いミックスになっているので、興味のある方は聴き比べてみてほしい。

収録曲のソング・ライターを見てみると、"Kings And Queens"と"The Hand That Feeds"はジョー・ペリーを除くメンバー4人とプロデューサーのジャック・ダグラスの共作曲である一方、"Bright Light Fright"はジョー・ペリー単独表記の曲といったように、何やら行く末を案じさせるかのようでもある。

ちなみに、レコードの内袋の裏側にあるクレジットの最後には「日本のファンのみなさん、ありがとう。」というメッセージが日本語で表記されていたが、このCDでも、二つ折りジャケットの内側にその日本語のメッセージが表記されている。

 

TRACKLIST
1. Draw The Line / 2. I Wanna Know Why / 3. Critical Mass / 4. Get It Up / 5. Bright Light Fright / 6. Kings And Queens / 7. The Hand That Feeds / 8. Sight For Sore Eyes / 9. Milk Cow Blues

1. ドロー・ザ・ライン / 2. アイ・ワナ・ノウ・ホワイ / 3. クリティカル・マス / 4. ゲット・イット・アップ / 5. ブライト・ライト・フライト / 6. キングズ・アンド・クイーンズ / 7. ザ・ハンド・ザット・フィーズ / 8. サイト・フォア・ソア・アイズ / 9. ミルク・カウ・ブルース

NOTES
• 結成40周年 & 来日記念スペシャル・プライス版(期間限定生産)
• 発売日:2011年11月23日
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 11位 (2x Platinum / 1996-RIAA)
• Singles: "Draw the Line" US 42位 / "Kings and Queens" US 70位

AEROSMITH - BAND MEMBERS
• Steven Tyler - Vocals (Piano on "Kings And Queens")
• Joe Perry - Guitars, Vocals (Lead Vocal on "Bright Light Fright")
• Brad Whitford - Guitars
• Tom Hamilton - Bass
• Joey Kramer - Drums

 

▼ Aerosmith - Draw The Line

https://www.youtube.com/watch?v=wpmUsC5-Caw

 

▼ Aerosmith - Kings And Queens (Album Version)

https://www.youtube.com/watch?v=sQCv80Ac3ls

 

 

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2016/11/06

Outlook.com のサインインに使用しているメールアドレスを変更する方法

長いこと「hotmail.com」のドメインを使ってきたので、そろそろ「Outlook」のドメインに変えようと思い、先日、変更作業を行ったので、その変更手順を記しておきます。

Outlook.com(旧 hotmail)のサインインで使用しているメールアドレスを変更する場合は、先にエイリアス(別アドレス)で別途に変更後のアドレスを作成しておく必要があるので、まずは、変更後に使用したいアドレス名で新たにメールアドレスを作成して、それを親アドレス(プライマリ エイリアス)に切り替えるといった手順を踏んで変更することになります。

勿論、親アドレス(プライマリ エイリアス)を既にエイリアスで作成しているメールアドレスに変更するだけなら、新たにアドレスを作成する必要は無く、管理ページで任意のアドレスに切り替えるだけです。

なお、エイリアスで新たにメールアドレスを作成する場合は、下記のページで別途に手順を記していますので、そちらを参考にしてください。

Outlook.com で、ひとつのアカウントから複数のメールアドレスを作成する方法

 

■ メールアドレス (プライマリ エイリアス) を変更する方法 (2021年9月更新)

1. まずは、"Outlook.com"にサインインして、"Outlook.com"の受信トレイを開きます。

2. 画面上部の右側にある丸い「アカウント マネージャー」のアイコンをクリック。

3. 表示されるメニューの中から「プロファイル」をクリック。

4. 「あなたの情報(プロフィール)」が表示されたら、表示されている項目の中から「口座情報」の右端にある「アカウント情報の編集」をクリック。

5. 「パスワードの入力」を求められるので、パスワードを入力して「サインイン」をクリック。

6. 「Microsoft にサインインする方法の管理」のページが開いたら、登録したアドレス(プライマリ エイリアス)と共に、これまでに作成した「アカウント エイリアス」が表示されるので、アドレスの横に表示される「プライマリにする」をクリックして、「このエイリアスをプライマリ エイリアスにしますか?」の問いに「はい」を選択すればこれで完了です。

変更前にプライマリ エイリアスとして使用していたメールアドレスはプライマリではなくなった後もそのまま他のエイリアスと同様にメールアドレスとして使用できますが、今後は使用しないという場合は、アドレスの横に表示されている「削除」をクリックしてメールアドレスを削除します。

変更が完了したら、「Microsoft アカウント チーム」から「Microsoft アカウントのセキュリティの確認」というタイトルで、プライマリ エイリアスが変更された旨のメールが送信されてくるので、それが確認できれば全て終了です。

 

 

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2016/11/03

BAT OUT OF HELL / MEAT LOAF (1977)

CDの帯:地獄のロック・ライダー (Special Edition) / ミート・ローフAlbum Cover (front): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (front): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (back): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf

Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー (Special Edition) [CD+DVD]

アメリカだけで1,400万枚(2016年現在)のビッグ・セールスを記録しているこの「Bat Out of Hell / 地獄のロック・ライダー」、私自身は、"Bat Out of Hell II"、"Bat Out of Hell III"、そしてこの"Bat Out of Hell"と、このシリーズでは一番最後に購入したアルバムだったのだが、実は、暫く購入するのを躊躇していたアルバムでもあった。

と言うのも、先に購入した2枚組ベスト"The Very Best of Meat Loaf"に収録されていたこの"Bat Out of Hell"から選曲されている"Heaven Can Wait"と"Two Out Of Three Ain't Bad"の2曲のバラードを除く騒々しい曲に今ひとつ馴染めなくて、ベストに収録されている曲でもこれだったら、アルバムもあまり好みではないかも?と思っていたのだ。しかも、そのベストには"Bat Out of Hell"に収録されている全7曲のうちの5曲が収録されているので、残りの2曲を聴くために買うようなものでもあったからね。

それでも、そのベストに収録されている新曲をはじめ、初めて聴く他の曲は魅力的な曲も多かったし、"Bat Out of Hell III"にいたっては、これほど充実したアルバムにはそうそうお目にかかれるものではないと思えるほど素晴らしかったことから、やっぱり原点でもあるこの"Bat Out of Hell"もアルバムを通して聴いてみたいという欲求が徐々に高まっていったのだった。

それに、これほどまでに売れたアルバムなんだし、それ相応の魅力があることには間違いないだろうと、多少期待もしていたところでタイミングよくリリースされたのがこのDVDが付いた限定盤のスペシャル・エディションだったことから、購入するには丁度良い機会でもあった。

CD: Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  DVD: Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf  CD Case (inside): Bat Out of Hell (Special Edition) / Meat Loaf

で、実際に聴いてみてどうだったかと言えば、やっぱり、先にも記した2曲のバラード以外はどうも趣味に合わない感じで、なんでこれほどまでに支持されたのかも理解できなかったというのが正直な感想だった。

いや、自分でも、"II"も"III"も好きなのに、なんでこの一番売れた"Bat Out of Hell"だけ好きになれないんだろうと不思議に思うところではあるのだが、こればっかりは嗜好の問題なんで、どうしようもないところではある。

まぁ、欧米ではベストセラーを記録しているものの、日本では全くと言っていいほど売れていないことから、国民性というか、文化的なものも何かしら関係があるのかもしれない。実際、発売から10年目を迎えようとしているこの日本でリリースされた限定盤も未だに在庫があるようで、今でも普通に買えるようだからね。

でも、そうは言いつつも、ボーナス・トラックのライヴは結構好きなんで、もしかしたら、そのうち本編の"Bat Out of Hell"の魅力にも気付く時が来るかもしれないと、当初から好きだった2曲のバラード以外の曲も時折聴いたりはしてるんだけどね。

ちなみに、このスペシャル・エディションに付属のDVDには、'77~'83年のビデオクリップが収録されている。

 

TRACKLIST (Special Edition / CD+DVD)

Disc 1 [CD] (Bat Out Of Hell)
1. Bat Out Of Hell / 2. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 3. Heaven Can Wait / 4. All Revved Up With No Place To Go / 5. Two Out Of Three Ain't Bad / 6. Paradise By The Dashboard Light / 7. For Crying Out Loud
[Bonus Tracks]
8. Great Boleros Of Fire (Live Intro) / 9. Bat Out Of Hell (Live)

1. 地獄のロック・ライダー / 2. ユー・トゥック・ザ・ワーズ / 3. 天国からの招待状 / 4. 暴走 / 5. 66%の誘惑 / 6. ロックンロール・パラダイス / 7. クライング・アウト・ラウド
[ボーナス・トラック]
8. グレート・ボレロズ・オブ・ファイア (Live Intro) / 9. 地獄のロック・ライダー (Live)

Disc 2 [DVD] (Hits Out Of Hell)
1. Program Start / 2. Bat Out Of Hell / 3. Read 'Em And Weep / 4. Two Out Of Three Ain't Bad / 5. Razor's Edge / 6. More Than You Deserve / 7. I'm Gonna Love Her For Both of Us / 8. If You Really Want To / 9. You Took The Words Right Out Of My Mouth (Hot Summer Night) / 10. Paradise By The Dashboard Light / 11. Dead Ringer For Love / 12. Closing Credits

1. プログラム・スタート / 2. 地獄のロック・ライダー / 3. リード・ゼア・アンド・ウィーヴ / 4. 66%の誘惑 / 5. レーザーズ・エッジ / 6. モア・ザン・ユー・ディザーヴ / 7. アイム・ゴナ・ラヴ・ハー / 8. イフ・ユー・リアリー・ウォント・トゥ / 9. ユー・トゥック・ザ・ワーズ / 10. ロックンロール・パラダイス / 11. デッド・リンガー・フォー・ラヴ / 12. クロージング・クレジット

 

NOTES

• 地獄のロック・ライダー (Special Edition)
• CD (Remaster & 2 Bonus Tracks) + DVD
• 完全生産限定盤
• 日本盤発売日:2007年2月21日
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 14位 - 14x Platinum [Diamond] (2001-RIAA) / UK9位 - 7x Platinum
• Singles:
"You Took the Words Right Out of My Mouth" US 39位 / UK 33位
"Paradise by the Dashboard Light" US 39位
"Two Out of Three Ain't Bad" US 11位 / UK 32位
"Bat Out of Hell" UK 15位 / (1993 re-release) UK 8位

 

▼ Meat Loaf - Great Boleros Of Fire (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=zwDP7a1-O1w

 

▼ Meat Loaf - Heaven Can Wait (Live in Holland 1994)

https://www.youtube.com/watch?v=SbVZ2_ptv_w

 

 

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2016/10/25

ORANGES & LEMONS / XTC (1989)

Album Cover (front): Oranges & Lemons / XTCビートルズのアルバム「イエロー・サブマリン」を連想するようなジャケットが印象的なこの「Oranges & Lemons / オレンジズ・アンド・レモンズ」は、個人的に最も好きな"XTC"のアルバムのひとつである1992年リリースの「Nonsuch / ノンサッチ」の前作にあたる作品になるのだが、私自身は、その"Nonsuch"のずっと後に後追いで買ったアルバムだったということもあり、当初は、やっぱり"Nonsuch"の方が完成度が高いかなといった印象があって、実は買った後もそれほど聴いていなかったのだった。

それでも、せっかく買ったアルバムなんだし、これまで気付かなかった新たな魅力を何かしら発見できるかもと、ある時からちょくちょくと聴きだしたことが功を奏したのか、今では、自分の"iTunes"に作った"XTC"のベストにはこのアルバムから8曲も選曲している(笑)。

正直言うと、実際のところ、今でもこの"Oranges & Lemonsと比べると、やっぱり"Nonsuch"の方が好きなことに変わりはないのだが、ただ、そうは言っても、その"Nonsuch"も、この"Oranges & Lemons"で確立されたサウンドの発展系であるということを考えれば、間違いなく、この"Oranges & Lemons"があってこそ生まれた作品でもあるわけだから、そういった意味では、何となくこの2枚のアルバムが兄弟関係にあるような感じもして、自然と愛着も湧いてくる。ただし、"Across This Antheap"なんかは、更に飛び越えて、後の"Wasp Star - Apple Venus Volume 2"に入っていても全く違和感が無いような曲ではある。

 

CD Case (inside): Oranges & Lemons / XTC自分が、この"Oranges & Lemons"を買おうとしたときは、残念ながらその当時の日本盤は既に廃盤になっていたので、こちらのアメリカ盤(1989リリースの初盤)を買っていたのだが、2001年にリリースされたリマスター盤では、"Garden of Earthly Delights"、"King for a Day"、"One of the Millions"の3曲は新たにミックスされたヴァージョンに差し替えられているので、今となっては、これはこれで買っておいて良かったかなと思う。

アルバムのタイトルは、マザーグースの「オレンジとレモン(原題は"Oranges and Lemons")」から引用されたものだが、アルバムのタイトルに引用された経緯については調べてはみたものの、生憎これといった答えを見つけることはできなかった。

※ 補足
マザーグースのオレンジとレモンは、イギリスを中心とした英語圏の童謡であるマザー・グースの一篇で、「ロンドン橋落ちた」や、日本の「通りゃんせ」のように、向かい合った2人が頭上の前方で手を組んでアーチを作り、その下を子供がくぐり抜けて行き、歌の終わりで腕を上げていた2人が腕を下ろし、通っていた人を捕まえるという遊び唄。

 

Album Cover (back): Oranges & Lemons / XTC   CD Case (back cover): Oranges & Lemons / XTC   Booklet: Oranges & Lemons / XTC

 

XTC - BAND MEMBERS
• Andy Partridge (アンディ・パートリッジ) - Vocals, Guitar
• Colin Moulding (コリン・モールディング) - Vocals, Bass
• Dave Gregory (デイヴ・グレゴリー) - Guitars, Backing Vocals, Keyboards

 

TRACKLIST
1. Garden Of Earthly Delights /  2. The Mayor Of Simpleton /  3. King for A Day /  4. Here Comes President Kill Again /  5. The Loving /  6. Poor Skeleton Steps Out /  7. One Of The Millions /  8. Scarecrow People /  9. Merely A Man /  10. Cynical Days /  11. Across This Antheap /  12. Hold Me My Daddy /  13. Pink Thing /  14. Miniature Sun /  15. Chalkhills And Children

Song Writer
• Andy Partridge (1, 2, 4, 5, 6, 8, 9, 11, 12, 13, 14, 15)
• Colin Moulding (3, 7, 10)

NOTES
• Label: Geffen Records
• Released: 1989
• Printed in U.S.A. (Import)
• 歌詞付

• UK 28位 / US 44位

 

▼ XTC - Mayor Of Simpleton

https://www.youtube.com/watch?v=Ciq0wlhwUVw

 

▼ XTC - King For A Day

https://www.youtube.com/watch?v=depsFULhqV8

 

▼ XTC - The Loving

https://www.youtube.com/watch?v=mSuEDByvC3o

 

 

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