例えば、アルバムには2曲のインストゥルメンタル曲が収録されているのだが、1曲はランディ・ローズを彷彿するようなクラシカルな"Midsummer's Daydream"。そしてもう1曲が、ゲイリー・ムーアばりの泣きのギターが印象的なブルージーな"Little Boy Blues"と、インストゥルメンタル曲にしても、全く違うタイプの曲が収録されていたりといった感じ。
TRIUMPH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Rik Emmett (リック・エメット) - Six and Twelve String Guitar, Guitar Synthesizer, Vocals and Backgrounds
• Gil Moore (ギル・ムーア) - Drums, Percussion, Vocals and Backgrounds
• Michael Levine (マイケル・レヴィン) - Bass Guitar, Keyboards, Synthesizers
TRACKLIST
[Side 1]
1. Spellbound / スペルバウンド
2. Rock Out, Roll On / ロック・アウト・ロール・オン
3. Cool Down / クール・ダウン
4. Follow Your Heart / フォロー・ユア・ハート
[Side 2]
1. Time Goes By / タイム・ゴーズ・バイ
2. Midsummer's Daydream / 真夏の白日夢
3. Time Canon / タイム・キャノン
4. Killing Time / キリング・タイム
5. Stranger In A Strange Land / ストレンジャー・イン・ア・ストレンジ・ランド
6. Little Boy Blues / リトル・ボーイ・ブルース
NOTES
• Format: 12-inch Vinyl LP Record
• 解説・歌詞・対訳付
• Album: US 35位 (Gold / 2003-RIAA) / Canada 37位
• Singles: Spellbound - US 97位 / Follow Your Heart - US 88位
▼ Triumph - Spellbound (Live in HALIFAX)
▼ Triumph - Follow Your Heart (Music Video)
▼ Triumph - Midsummer's Daydream (Live in HALIFAX)
なにしろ、日本でも人気の高い曲のひとつで、シングルとしてもヒットした"I Only Want To Be With You"(二人だけのデート)は英国盤のオリジナルLPには収録されていなかったこともあり、CD化された際はボーナストラックとして収録されていたようだし。
その他にも、英国盤のオリジナルLPでは"Are You Cuckoo?"(カッコー鳥)が未収録で、先にシングルとしてリリースされてヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"(米国盤/日本盤には未収録)が収録されているというアルバム構成だったので、LP時代のこの日本盤のアルバムに慣れ親しんだ人達からするとやっぱり違和感ありまくりだったのではないかと思う。
▼ ちなみに、イギリス盤LPの収録曲と曲順は以下の通り。
UK Edition (Bell Records)
[Side 1]
1. Let's Pretend
2. You're a Woman
3. Rock 'N Roller
4. Don't Worry Baby
5. Yesterday's Hero
[Side 2]
1. My Lisa
2. Money Honey
3. Rock 'N Roll Love Letter
4. Write A Letter
5. Dedication
この辺りの事情については、直前の1976年3月に北米市場だけにリリースされたアルバム"Rock N' Roll Love Letter"及び日本の独自編集で1976年8月にリリースされたベスト・アルバム"Rock And Roll Love Letter"(ニュー・ベスト)にはシングルとしてリリースされヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"がそれぞれのアルバムに収録されていたものの、イギリスに於いてはこの2曲はシングルのみのリリースで、アルバム未収録だったことから、この2曲が"Dedication"に収録されることになったと思われる。
又、"I Only Want To Be With You"が収録されなかったことについては"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"が収録されたことによる時間的制約も然ることながら、アルバムとは別にシングルのみでリリースした方が利益が出るとの判断があったからではないかと推測している。
とは言っても、"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"は共にアラン・ロングミュアー在籍時の曲なので、全曲が新曲で構成されたアメリカ及び日本盤の方が時系列的には本来の姿と言えるのではないかと。やっぱり、3曲目の"Rock 'N Roller"~"I Only Want To Be With You"~"Yesterday's Hero"と続くこの構成こそがこのアルバムの要であり最大の見せ場だと思うところではある(ただし、イギリス盤及びアメリカ/日本盤共に1曲目が"Let's Pretend"なのもまたこのアルバムのイメージ付けに大きな役割を果たしているのではないかとは思うところ)。
ただ、日本盤LPレコードに親しんだ人達には、思い入れもあるだろうから、以前にリリースされた日本盤CDのように、たとえボーナストラックであろうと、このアルバムに"Money Honey"や"Rock N' Roll Love Letter"といった曲が収録されていると、やっぱり違和感があるのではないかと。 いやいや、その2曲は「ニュー・ベスト」だろうと(笑)。
BAY CITY ROLLERS - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• Leslie McKeown (レスリー・マッコーエン) - Lead vocals and background vocals
• Eric Faulkner (エリック・フォークナー) - Lead guitar, rhythm guitar, acoustic guitar and vocals
• Stuart Wood (Woody) (スチュアート・ウッディ・ウッド) - Bass and vocals
• Derek Longmuir (デレク・ロングミュアー) - Drums, percussion and vocals
• Ian Mitchell (イアン・ミッチェル) - Rhythm guitar and vocals (Lead vocals on "Dedication")
TRACKLIST (Vinyl LP / Japanese First Pressing Edition)
[Side 1]
1. Let's Pretend / レッツ・プリテンド (Eric Carmen)
2. You're a Woman / すてきな君 (Eric Faulkner, Stuart Wood)
3. Rock 'N Roller / ロックン・ローラー (Eric Faulkner, Stuart Wood)
4. I Only Want To Be With You / 二人だけのデート (Mike Hawker, Ivor Raymonde)
5. Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー (Harry Vanda, George Young)
[Side 2]
1. My Lisa / マイ・リサ (Tony Sciuto, Sammy Egorin)
2. Don't Worry Baby / ドント・ウォリー・ベイビー (Brian Wilson, Roger Christian)
3. Are You Cuckoo? / カッコー鳥 (Russ Ballard)
4. Write A Letter / 愛をこめたレター (Stuart Wood, Les McKeown, Ian Mitchell)
5. Dedication / 青春に捧げるメロディー (Guy Fletcher, Doug Flett)
[Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet]
Side A: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-1)
Side B: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-2)
• Gatefold sleeve with Obi Strip and Japanese lyric sheet insert (Only Initial pressing has Bay City Rollers' interview flexi vinyl with Japanese translation insert)
• Album: UK 4位 (Silve) / US 26位 (Gold / 1977-RIAA) / JP 1位(3週連続 / オリコン・チャート)
• Singles: "I Only Want To Be With You" UK 4位 / US 12位、"Yesterday's Hero" US 54位、"Dedication" US 60位
ただ、シングル・カットされたカヴァー曲の"New York Groove"(作者はラス・バラードで、1975年にイギリスのバンド"Hello"が英9位のヒットを記録)がビルボード・チャートで13位まで上がるヒットを記録し、更には12週もの間トップ40に居続けたことについては、こう言ってはなんだが「なんでこんな曲が?」と、当時から不思議に思っていた。
というのも、アルバムを最初に聴いて「なんだか風変わりな曲だなぁ」と思ったのがこの"New York Groove"で、ギター・ソロも無いし、正直、つまんないと思った曲でもあったからなのだ。そんなこともあって、この曲がヒットしたことについて、当時は、子供ながらに「アメリカ人の感覚って分かんないなぁ」なんてことを思ったりもしていたのだった。
TRACKLIST 1. Rip It Out / 2. Speedin' Back To My Baby / 3. Snow Blind / 4. Ozone / 5. What's On Your Mind? / 6. New York Groove / 7. I'm In Need Of Love / 8. Wiped-Out / 9. Fractured Mirror
MUSICIAN • Keiko Doi (Keyboard) • Yayoi Hirabe (Keyboard) • Vince Colaiuta (Drum) • Nathan East (Bass) • Steve Forman (Percussion)
TRACKLIST SIDE-A 1. Why Not? (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Ota 2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Doi & Yayoi Hirabe
SIDE-B 1. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / Solo on GS-1: Keiko Doi 2. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / Solo on GS-1: Yayoi Hirabe 3. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / Solo on YAMAHA Acoustic Piano: Yayoi Hirabe
TRACKLIST
1. Why Not? (written by Keiko Ota) / 2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / 3. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / 4. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / 5. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / 6. Fortune Cookie (written by Keiko Doi)
この「Rock in a Hard Place / 美獣乱舞」は、ジョー・ペリー(1979年脱退)と、ブラッド・ウィットフォード(1981年脱退)の2人のオリジナルギタリストに代わり、ジミー・クレスポ(前作でも部分的に参加)と、リック・デュフェイの2人のギタリストを新たにメンバーに加えて制作されたエアロスミス通算7枚目のスタジオ・アルバム。
[2021年2月追記]
「Google 翻訳」で「Rock in a Hard Place」と入力したら「美獣乱舞」と翻訳されてビックリ。深化する"Google"(笑)。
実を言うと、エアロスミスのアルバムで、LPレコードとして持っているのは、この"Rock in a Hard Place"1枚だけなんだよね。唯一持っているエアロスミスのLPレコードが、この"Rock in a Hard Place"というのは世界的に見てもけっこう珍しい例なのではないだろうか(笑)。
他のLPレコードは処分してしまったのに、何故、この"Rock in a Hard Place"だけは残しておいたのかといえば、このアルバムだけは直ぐにはCD化されないんじゃないかと思ったから(笑)。
と、そういった経緯もあり、CD化された際は、待ってましたと言わんばかりに喜んで買った覚えがある。
アルバム後半に収録されているタイトルトラックの"Rock In A Hard Place (Cheshire Cat)"と
"Jig Is Up"のように、アルバム「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」に収録されていても違和感がないようなグルーヴィーな曲や、アルバム最後の10曲目に収録されている"Push Comes to Shove"のような、第二次黄金期の幕開けとなった「Permanent Vacation / パーマネント・ヴァケーション」以降のエアロスミスにも通じる雰囲気を持った曲なんかも中々捨て難いのだが、このアルバム、レコードでいうところのA面(1~5)が特に充実していて、1曲目の"Jailbait"は過去のオープニング曲と比べても遜色の無いエアロスミスらしいへヴィーな曲だし、2曲目の"Lightning Strikes"は一時期のライヴでも頻繁に演奏されていた曲。
個人的には3曲目の"Bitch's Brew"と、5曲目の"Cry Me a River"が特に好きで、当時はアルバムからは当然この2曲ががシングルになるんだろうと思い込んでいた。
ということで、自分の中ではシングル第一弾と思い込んでいたこの"Cry Me a River"、実はこの曲、オリジナルではなく、スタンダードナンバーのカヴァー曲なのだが、ジャジーな雰囲気ながらもエアロスミスらしさに溢れた素晴らしいカヴァーで、それこそカヴァーと言われなければオリジナルと勘違いするほど、実に渋くてカッコいいアレンジのカヴァー曲。ほんと好きなんだよね、この曲。
■ Aerosmith - Cry me a River
▼ ちなみに、こちらは1990年代以降で最も成功したジャズ・ミュージシャンの一人とも言われているカナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト&シンガー、ダイアナ・クラールによる"Cry Me A River"。
TRACKLIST 1. Jailbait / 2. Lightning Strikes / 3. Bitch's Brew / 4. Bolivian Ragamuffin / 5. Cry Me A River / 6. Prelude To Joanie / 7. Joanie's Butterfly / 8. Rock In A Hard Place (Cheshire Cat) / 9. Jig Is Up / 10. Push Comes To Shove
NOTES • Brad Whitford - Rhythm Guitar on "Lightning Strikes"
• 日本盤初回プレスCD(日本初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:SRCS-6262
• 解説・歌詞・対訳付
• US 32位 (Gold / 1989-RIAA)
AEROSMITH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve) • Tom Hamilton - Bass • Jimmy Crespo - Lead Guitar • Joey Kramer - Drums • Steven Tyler - Vocals, Keyboards, Harmonica, Percussion • Rick Dufay - Guitar