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2021/08/08

THUNDER SEVEN 「サンダー・セヴン」 / TRIUMPH (1984)

LPレコードの帯:サンダー・セヴン / トライアンフ

Album Cover with Obi (front): Thunder Seven / Triumph

今回取り上げたのは、カナダを代表するロック・バンドのひとつ、トライアンフの7作目となるスタジオアルバム「Thunder Seven / サンダー・セヴン」で、自分にとってはこれが初めて買ったトライアンフのアルバム(LPレコード)でもあった。

実は、買いそびれて、今は入手困難となっている日本盤のCDが再発売されたら、リリース当時に買ったこのLPレコードと一緒に記事にしようと、LPレコードの画像だけを取り込んでずっと準備していたのだが、一向に発売されず、昨今の市場の状況からしても、この先、発売される見込みもあまりないようなので、今回、LPレコードの画像だけで記事にしたという次第。

当時の購入動機としては、ラジオで聴いた"Spellbound"に惹かれてというものだったのだが、それでも、まさかトライアンフがカナダのバンドだなんてことは思いもしなかったことで、トリオ編成であることや、はたまたドラマーがリード・ヴォーカルをとるバンドなどといったことも併せて、アルバムを買った後で知り得た事実に驚いたことを今も覚えている。

 

Album Cover (back): Thunder Seven / Triumph

アルバムは、以外と言っては何だが、思いのほか親しみやすく、バラエティーにも富んでおり、ヘヴィーロック一辺倒ではない許容範囲の広いサウンドが展開されている。

例えば、アルバムには2曲のインストゥルメンタル曲が収録されているのだが、1曲はランディ・ローズを彷彿するようなクラシカルな"Midsummer's Daydream"。そしてもう1曲が、ゲイリー・ムーアばりの泣きのギターが印象的なブルージーな"Little Boy Blues"と、インストゥルメンタル曲にしても、全く違うタイプの曲が収録されていたりといった感じ。

他にも、B面の中盤ではアカペラの"Time Canon"から"Killing Time"へと組曲のような展開が見られたりと、アルバムに起伏がありながらも、全体を通して散漫な印象はなく、むしろ様々な場面が展開される一つの作品といった印象がある。

当時の自分はと言えば、アルバムを買う前はもっとメタル寄りかなと思っていたので、予想していたサウンドとは多少違ってはいたものの、逆にそこに惹かれたようなところがあって、またひとつ魅力的なアルバムに出会えたと喜んでいた。

 

LP Label: Thunder Seven / Triumph  LP Label: Thunder Seven / Triumph

 

TRIUMPH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Rik Emmett (リック・エメット) - Six and Twelve String Guitar, Guitar Synthesizer, Vocals and Backgrounds
• Gil Moore (ギル・ムーア) - Drums, Percussion, Vocals and Backgrounds
• Michael Levine (マイケル・レヴィン) - Bass Guitar, Keyboards, Synthesizers

 

Album Cover (front): Thunder Seven / Triumph

TRACKLIST
[Side 1]
1. Spellbound / スペルバウンド
2. Rock Out, Roll On / ロック・アウト・ロール・オン
3. Cool Down / クール・ダウン
4. Follow Your Heart / フォロー・ユア・ハート
[Side 2]
1. Time Goes By / タイム・ゴーズ・バイ
2. Midsummer's Daydream / 真夏の白日夢
3. Time Canon / タイム・キャノン
4. Killing Time / キリング・タイム
5. Stranger In A Strange Land / ストレンジャー・イン・ア・ストレンジ・ランド
6. Little Boy Blues / リトル・ボーイ・ブルース

NOTES
• Format: 12-inch Vinyl LP Record
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 35位 (Gold / 2003-RIAA) / Canada 37位
• Singles: Spellbound - US 97位 / Follow Your Heart - US 88位

 

▼ Triumph - Spellbound (Live in HALIFAX)

 

▼ Triumph - Follow Your Heart (Music Video)

 

▼ Triumph - Midsummer's Daydream (Live in HALIFAX)

 

▼ Triumph - Little Boy Blues (Official Audio)

2020/06/12

DEDICATION 「青春に捧げるメロディー」 [初回プレス限定版LPレコード] / BAY CITY ROLLERS (1976)

LPレコードの帯(初回プレス盤):青春に捧げるメロディー / ベイ・シティ・ローラーズ

Album Cover (front): Dedication / Bay City Rollers

日本に於いては、絶頂期とも言える時期にリリースされ、実際、オリコンの週間LPチャート(邦楽・洋楽を合わせた総合チャート)では3週にわたり1位を記録したアルバムということもあり、この"Dedication"(青春に捧げるメロディー)を最も思い出に残るベイ・シティ・ローラーズのアルバムとして挙げる人(特にかつてのティーンエイジャー女子)も多いのではないだろうか。

しかも、収録曲の充実度も高いことから、人それぞれに思い出の曲があるアルバムでもあるのではないかとも思う。

補足しておくと、当時の日本に於いてビッグ3と言われ、人気を博していたクイーン、キッス、エアロスミスでもオリコンの週間LPチャートで3週にわたり1位を記録したアルバムはない。

ただ、このアルバムは英国盤と米国盤/日本盤では収録曲及び曲順に違いがあるため、CD化された際に英国盤に準じた輸入盤を買った人は違和感を覚えたのではないかと。

なにしろ、日本でも人気の高い曲のひとつで、シングルとしてもヒットした"I Only Want To Be With You"(二人だけのデート)は英国盤のオリジナルLPには収録されていなかったこともあり、CD化された際はボーナストラックとして収録されていたようだし。

その他にも、英国盤のオリジナルLPでは"Are You Cuckoo?"(カッコー鳥)が未収録で、先にシングルとしてリリースされてヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"(米国盤/日本盤には未収録)が収録されているというアルバム構成だったので、LP時代のこの日本盤のアルバムに慣れ親しんだ人達からするとやっぱり違和感ありまくりだったのではないかと思う。

 

 

▼ ちなみに、イギリス盤LPの収録曲と曲順は以下の通り。

UK Edition (Bell Records)

[Side 1]
1. Let's Pretend
2. You're a Woman
3. Rock 'N Roller
4. Don't Worry Baby
5. Yesterday's Hero
[Side 2]
1. My Lisa
2. Money Honey
3. Rock 'N Roll Love Letter
4. Write A Letter
5. Dedication

 

この辺りの事情については、直前の1976年3月に北米市場だけにリリースされたアルバム"Rock N' Roll Love Letter"及び日本の独自編集で1976年8月にリリースされたベスト・アルバム"Rock And Roll Love Letter"(ニュー・ベスト)にはシングルとしてリリースされヒットした"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"がそれぞれのアルバムに収録されていたものの、イギリスに於いてはこの2曲はシングルのみのリリースで、アルバム未収録だったことから、この2曲が"Dedication"に収録されることになったと思われる。

又、"I Only Want To Be With You"が収録されなかったことについては"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"が収録されたことによる時間的制約も然ることながら、アルバムとは別にシングルのみでリリースした方が利益が出るとの判断があったからではないかと推測している。

とは言っても、"Money Honey"と"Rock N' Roll Love Letter"は共にアラン・ロングミュアー在籍時の曲なので、全曲が新曲で構成されたアメリカ及び日本盤の方が時系列的には本来の姿と言えるのではないかと。やっぱり、3曲目の"Rock 'N Roller"~"I Only Want To Be With You"~"Yesterday's Hero"と続くこの構成こそがこのアルバムの要であり最大の見せ場だと思うところではある(ただし、イギリス盤及びアメリカ/日本盤共に1曲目が"Let's Pretend"なのもまたこのアルバムのイメージ付けに大きな役割を果たしているのではないかとは思うところ)。

調べてみたら、一時期、かつてのアメリカ及び日本盤LPレコードと同じ曲構成(ボーナストラック付き)で日本盤CDが発売されたこともあったらしいが、残念ながら今は全て廃盤になっているようだ。しかも、これらの中古盤は軒並みかなりの高値で販売されている様子。まぁ、それだけ需要があるということなんだろうけど、果たして、いつかまたオリジナルの日本盤が再発される日が来るのであろうか。

ただ、日本盤LPレコードに親しんだ人達には、思い入れもあるだろうから、以前にリリースされた日本盤CDのように、たとえボーナストラックであろうと、このアルバムに"Money Honey"や"Rock N' Roll Love Letter"といった曲が収録されていると、やっぱり違和感があるのではないかと。 いやいや、その2曲は「ニュー・ベスト」だろうと(笑)。

Dedication / Bay City Rollers    Dedication / Bay City Rollers

ちなみに、このLPレコード、実はつい数年前に買ったもの。オリジナルの日本盤CDが無かったこともあり、それならばと、どうせなら当時の雰囲気を感じて楽しもうとLPレコード(中古)を買ったというもの。ということで、初回限定版なるものがあったことを知ったのもこのときだった。

12 Inch Vinyl LP (Label): Dedication / Bay City Rollers    12 Inch Vinyl LP (Label): Dedication / Bay City Rollers

日本に於いては"I Only Want To Be With You"(二人だけのデート)に続くシングルの"Yesterday's Hero"(イエスタデイズ・ヒーロー)と"Rock 'N Roller"(ロックン・ローラー)は両A面シングルとしてリリースされた。

▼ シングル盤のジャケット(イエスタデイズ・ヒーロー / ロックン・ローラー)
https://www.discogs.com/ja/Bay-City-Rollers-Yesterdays-Hero-RockN-Roller/release/2881323#images/28150837

▼ シングル盤のジャケット(ロックン・ローラー / イエスタデイズ・ヒーロー)
https://www.discogs.com/ja/Bay-City-Rollers-Yesterdays-Hero-RockN-Roller/release/2881323#images/28150839

 

▼ こちらは初回プレスの特典(ベイ・シティ・ローラーズ - タータン・インタビュー・シート)

Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: flexi vinyl + Sleeve    Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: Japanese lyric sheet (front)    Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet: Japanese lyric sheet (back)

この「タータン・インタビュー・シート」と題された赤いレコード盤はソノシートと呼ばれるもので、このソノシートには、1976年にアメリカのアトランティック・シティで行われたメンバーへのインタビューの様子が収録されている。(※ ソノシート:ビニールなどで作られた薄手のやわらかいレコード盤で、当時は雑誌の付録等に封入されていることも多かった)。

▼ Bay City Rollers interview in Atlantic City 1976
https://www.youtube.com/watch?v=T23syyN4T0c

 

なお、新加入のイアン・ミッチェルはタイトルトラックの"Dedication"でリードヴォーカルをとっているが、このアルバム一枚で脱退したことから、このアルバムが参加した唯一のアルバムとなった(イアン・ミッチェルがヴォーカルをとった"Dedication"については、脱退後にリリースされたシングル及び脱退後にプレスされたアルバムは共にレスリーのヴォーカル・ヴァージョンに差し替えられている)。

自分はと言えば、当時、毎週欠かさず聴いていた、せんだみつおが司会を務める洋楽ヒット・チャートのラジオ番組「オール・ジャパン・ポップ 20」での、この「青春に捧げるメロディー」がベイ・シティ・ローラーズ初の1位になれなかった曲になったというコメントが不思議と頭に残っている。当時はなんか歌うというよりも語りっぽくて、曲といった感じがあまりしなかったので妙に納得したようなところがあったからなんだろうか(でもね、時を経てからこの曲を改めて聴いたら良い曲だなぁと認識も変わったんだけどね)。というか、実を言うと、当時は、よしよし、ようやく勢いが止まってきたかと思っていたのだった(笑)。

と言うのも、当時、自分が最も好きだったバンドはキッスとクイーンで、その「オール・ジャパン・ポップ 20」ではキッスとクイーンの曲の上位進出が毎回ベイ・シティ・ローラーズに阻まれていたようなところもあったので、正直言うと邪魔だなぁと思っていたのだ(笑)。しかも、ベイ・シティ・ローラーズだけならまだしも、後には、脱退したイアン・ミッチェルやらパット・マッグリンのバンドの曲までもがチャートの上位にランクされるようになり、その邪魔な敵?が増殖したようになっていたからね(笑)。

まぁ、ただ、そうは言っても、ベイ・シティ・ローラーズの曲は、その「オール・ジャパン・ポップ 20」で毎週聴かされていたこともあり、自然と脳裏に刻み込まれて思い出にもなっているのだ。そして、時を経て、こうしてLPレコードを買うに至るという(笑)。

 

▼ その頃の「オール・ジャパン・ポップ 20」のチャートはこちら

■ 1977年1月~12月
https://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp20/html/ZR/INDX-Rlxxvii.html
■ 1978年1月~12月
https://www.asahi-net.or.jp/~MA8C-MRKM/ajp20/html/ZR/INDX-Rlxxviii.html

■ 1位獲得記録(1967年以降)
[12週]
• 二人だけのデート/ベイ・シティ・ローラーズ(1976年~1977年)
• ストレンジャー/ビリー・ジョエル(1978年)

全国ポピュラーベストテン(ウィキペディア)

ね、邪魔だと思うのも分かるでしょ?(笑)。

ちなみに、先にも記した日本独自のベスト・アルバム「ニュー・ベスト」は、この「青春に捧げるメロディー」の直前にリリースされたアルバムだったものの、ベイ・シティ・ローラーズが初来日した1976年12月以降に売れ行きが急激に伸び、「青春に捧げるメロディー」に引き続きオリコンの週間LPチャートに於いて、1977年1月31日付から2月14日付まで3週にわたって1位を記録している。補足しておくと、その1977年は、この後も次作の「恋のゲーム」が2週にわたって同チャートで1位となっていることから、この当時のベイ・シティ・ローラーズの人気の凄さを改めて思い知るところではある。

オリコン週間LPチャート第1位(1976年) - ウィキペディア
オリコン週間LPチャート第1位(1977年) - ウィキペディア

[補足]
日本に於ける洋楽アーティストの記録(オリコンの総合ランキングで1位になったアルバム数)では、サイモン&ガーファンクルと、マライア・キャリーが共に5作でトップ。続いてボン・ジョヴィの4作。そして、それに続くのがビートルズとベイ・シティ・ローラーズの3作。

なお、ベイ・シティ・ローラーズは、史上初めて通算3作目のアルバム1位を獲得した洋楽バンド(「青春に捧げるメロディー (1976)」、「ニュー・ベスト (1977)」、「恋のゲーム (1977)」)でもある。ちなみに、近年映画の大ヒットで話題になったクイーンは2作(「華麗なるレース (1977)」と「クイーン・ジュエルズ (2004)」)が1位を記録。

 

▼ Bay City Rollers - I Only Want To Be With You (Midnight Special 1976)

 

▼ Bay City Rollers - Rock 'N Roller (Midnight Special 1976)

 

▼ Bay City Rollers - Yesterday's Hero (Japan TV Show)

 

Album Cover (back): Dedication / Bay City Rollers

ベイ・シティ・ローラーズが何かと批判の対象になっていたことについては、クイーンもまだまだアイドル視されていた時代だったし、キッスもあのメイクにコスチュームなので(笑)、子供騙しだ何だと批判されていたことから、自分自身は、ベイ・シティ・ローラーズを特に敵視するようなこともなく、キッスやクイーンと同じ世代のバンドとして頑張ってほしいなという思いはあったし、音楽という部分に於いても、他のバンドには無いベイ・シティ・ローラーズならではの魅力を持ったバンドだという認識は持っていた。

それに、他のバンドからの批判の声は多々あっても、キッスやクイーンのメンバーがベイ・シティ・ローラーズを批判するような発言をしたことを見聞きしたことはなかったのでね。ベイ・シティ・ローラーズについて意見を求められたジーン・シモンズが「それぞれの世代に合ったバンドは必要なんだ」と答えていたことは今でも覚えている。

又、そのジーンが「ファンあっての自分達」といったことや、「評論家やメディアに批判されようとも自分達はファンが望むことをやる」といった発言をしていたことから、ベイ・シティ・ローラーズも、アイドル的要素が強かったとは言え、バンドを続けていれば、徐々に認められてくる部分もあったのではないかと思うところもある。

まぁ、過去のライヴ動画を観ると、キッスやクイーンが人気に比例してステージセットや照明がどんどん豪華になっていっていたのに対して、ベイ・シティ・ローラーズの場合は人気が絶頂期にあっても、依然としてステージセットといったものにはお金はかけないといった様子で、そういった点を見れば、バンドを支えるマネージメント側の姿勢に問題があったと思わざるを得ない感じはするんだけどね。

 

▼ Bay City Rollers - I dig Kit Kat (キットカットのCMソング)
https://www.youtube.com/watch?v=zn4ALmJOoMM

▼ Bay City Rollers - キットカットのテレビCM
https://www.youtube.com/watch?v=BEKg_YfpUqw

 

Album Cover (front): Dedication / Bay City Rollers

自分自身はベイ・シティ・ローラーズの顔として一番印象に残っているのはリードヴォーカルのレスリー・マッコーエンではなく、何故かギターのエリック・フォークナー。自分のイメージではベイ・シティ・ローラーズと言えば、不思議とこの人の顔が真っ先に思い浮かぶ。

そういえば、ファンの子(女子)は取り分け自分が誰のファンであるかを積極的にアピールするという現象が顕著に表れていたグループがこのベイ・シティ・ローラーズでもあったように思う。つまりは今で言う「推しメン」(イチ推しのメンバー)。

日本の音楽雑誌なんかでは、レスリー・マッコーエンのみならず、他のメンバーもそれぞれに人気があったような記憶があるが、失礼ながらドラマーのデレク・ロングミュアーのファンの人って果たしているのだろうか?と当時は思っていた(笑)。又、短期間ながらも新メンバーとして在籍していたイアン・ミッチェルやパット・マッグリンも日本では人気が高かったようで、先に「オール・ジャパン・ポップ 20」の個所で記したように、脱退直後に結成したバンド(Rosetta Stone / イアンミッチェルとロゼッタストーン)及び(Pat McGlynn's Scotties / パット・マッグリンとスコッティーズ)に於いても、リリースされたシングルが洋楽チャート番組の上位にランクされるなど、人気を博していた。

 

▼ Bay City Rollers - Let's Pretend (TopPop)
https://www.youtube.com/watch?v=iV9YrKN67ds

▼ Bay City Rollers - You're A Woman
https://www.youtube.com/watch?v=AtcFeOoJ8II

▼ Bay City Rollers - Don't Worry Baby (Japan TV Show)
https://www.youtube.com/watch?v=IMUkBPKR6vw

▼ Bay City Rollers - Dedication (Ian Mitchell Version)
https://www.youtube.com/watch?v=RroWdXsALh0

まさかこの曲もビデオで収録されていたとは!

▼ Bay City Rollers - Are You Cuckoo?
https://www.youtube.com/watch?v=X9QKXsbH-vI

 

BAY CITY ROLLERS - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• Leslie McKeown (レスリー・マッコーエン) - Lead vocals and background vocals
• Eric Faulkner (エリック・フォークナー) - Lead guitar, rhythm guitar, acoustic guitar and vocals
• Stuart Wood (Woody) (スチュアート・ウッディ・ウッド) - Bass and vocals
• Derek Longmuir (デレク・ロングミュアー) - Drums, percussion and vocals
• Ian Mitchell (イアン・ミッチェル) - Rhythm guitar and vocals (Lead vocals on "Dedication")

 

TRACKLIST (Vinyl LP / Japanese First Pressing Edition)
[Side 1]
1. Let's Pretend / レッツ・プリテンド (Eric Carmen)
2. You're a Woman / すてきな君 (Eric Faulkner, Stuart Wood)
3. Rock 'N Roller / ロックン・ローラー (Eric Faulkner, Stuart Wood)
4. I Only Want To Be With You / 二人だけのデート (Mike Hawker, Ivor Raymonde)
5. Yesterday's Hero / イエスタデイズ・ヒーロー (Harry Vanda, George Young)

[Side 2]
1. My Lisa / マイ・リサ (Tony Sciuto, Sammy Egorin)
2. Don't Worry Baby / ドント・ウォリー・ベイビー (Brian Wilson, Roger Christian)
3. Are You Cuckoo? / カッコー鳥 (Russ Ballard)
4. Write A Letter / 愛をこめたレター (Stuart Wood, Les McKeown, Ian Mitchell)
5. Dedication / 青春に捧げるメロディー (Guy Fletcher, Doug Flett)

[Bay City Rollers - Tartan Interview Sheet]
Side A: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-1)
Side B: 1976年6月26日 アメリカ・アトランティック・シティにて (Interview 26 June 1976, Atlantic City U.S.A. Part-2)

 

LPレコードの帯(初回プレス盤) - 下部:青春に捧げるメロディー / ベイ・シティ・ローラーズ

NOTES
• Format: Vinyl LP (Japanese First Pressing LP - Limited Edition)
• 特典(初版分に限り):ベイ・シティ・ローラーズのタータン・インタビュー・シート付!(対訳シート付き)
• 解説・歌詞・対訳付(見開きシートに1枚のシートが挟めてあり、都合6面の仕様になっている)

• Gatefold sleeve with Obi Strip and Japanese lyric sheet insert (Only Initial pressing has Bay City Rollers' interview flexi vinyl with Japanese translation insert)

• Album: UK 4位 (Silve) / US 26位 (Gold / 1977-RIAA) / JP 1位(3週連続 / オリコン・チャート)
• Singles: "I Only Want To Be With You" UK 4位 / US 12位、"Yesterday's Hero" US 54位、"Dedication" US 60位

 

こちらは1977年来日当時のニュース映像を取り上げた番組

▼ [福テレ空ネット] びっくり!ベイシティローラーズが福島県棚倉町に来ていた!(ローラーズのニュースは1:55付近から)

 

■ ちなみに、ベイ・シティ・ローラーズのヒット曲として有名な"I Only Want To Be With You"は、1963年にダスティ・スプリングフィールドが発表した曲のカヴァーで、オリジナルの方も英4位、米5位のヒットを記録している。

▼ Dusty Springfield - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=6opirWRSj4c

■ この曲はその後も数多くカヴァーされており、こちらはニコレット・ラーソンの"I Only Want To Be With You"。

▼ Nicolette Larson - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=7lVZ-Kq0c2Q

■ こちらはサマンサ・フォックスの"I Only Want To Be With You"。

▼ Samantha Fox - I Only Want To Be With You
https://www.youtube.com/watch?v=Pjx6a3YAP_w

■ こちらは日本のアイドルデュオ、ピンク・レディーのカヴァー。これは、オリジナルのカヴァーと言うよりも、ベイ・シティ・ローラーズのヴァージョンをカヴァーしたアレンジといった感じかな。

▼ ピンク・レディー - 二人だけのデート
https://www.youtube.com/watch?v=ulmFkFzGfOk

■ 2019年には元スパイス・ガールズのエマ・バントン(feat. ウィル・ヤング)もカヴァー。

▼ Emma Bunton - I Only Want to Be with You (feat. Will Young) (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=vVVj_OFy_QY

 

 

[関連記事]

別冊ヤングフォーク 「スーパーアイドルを探せ - ビッグ5 夢の競演!」 (1977)

Bay City Rollers Memorial 「サタデイ・ナイト ~ ベイ・シティ・ローラーズ・メモリアル」 (1989) / Bay City Rollers

Give A Little Love - Best Of The Bay City Rollers (2007) / Bay City Rollers

Gold [3CD] (2019) / Bay City Rollers

Bay City Rollers frontman dead at 65 | 9 News Australia

2018/09/14

KISS - ACE FREHLEY (SOLO ALBUM) / ACE FREHLEY (1978)

LPレコードの帯:キッス - エース・フレーリー / エース・フレーリーAlbum Cover with Obi Strip (Vinyl LP): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehleyこちらは当時購入したLPレコードで、キッスのメンバー4人が一斉にリリースしたソロ・アルバムの中のエース・フレーリー版。

アメリカのビルボード・チャートでは、ジーンの22位に次ぐ26位を記録し、他のメンバーのソロ・アルバムと同様、100万枚のセールスを示すプラチナムにも認定されている。

自分はといえば、当時はまだ未成年で、収入源はお小遣いだけだったということもあり、4人のソロ・アルバムをまとめて購入することはできず、1枚ずつ買い揃えていったんだよね。

アルバムの中では"What's On Your Mind?"と"Fractured Mirror"の2曲が当時から好きで、インストゥルメンタル曲の"Fractured Mirror"については、「へ~、エースって、こういった一面もあるんだ」と思ったりもしていた。

その他にも、ミディアム・テンポの"Snow Blind"や"Ozone"といった曲も結構好きで、アルバムとしても割とバラエティーに富んだ構成になっており、こう言ってはなんだが、思いのほか幅広い音楽性を示しながらも、意外と親しみやすく楽しめる内容となっている。

ただ、シングル・カットされたカヴァー曲の"New York Groove"(作者はラス・バラードで、1975年にイギリスのバンド"Hello"が英9位のヒットを記録)がビルボード・チャートで13位まで上がるヒットを記録し、更には12週もの間トップ40に居続けたことについては、こう言ってはなんだが「なんでこんな曲が?」と、当時から不思議に思っていた。

というのも、アルバムを最初に聴いて「なんだか風変わりな曲だなぁ」と思ったのがこの"New York Groove"で、ギター・ソロも無いし、正直、つまんないと思った曲でもあったからなのだ。そんなこともあって、この曲がヒットしたことについて、当時は、子供ながらに「アメリカ人の感覚って分かんないなぁ」なんてことを思ったりもしていたのだった。

それでも、その後のキッスのライヴでも披露されるようになり、リユニオン後のライヴでも定番曲として演奏されていたライヴ・ヴァージョンは結構好きなんだなぁ、これが。この辺りはキッス・マジックなんだろうか?

 

▼ KISS - New York Groove (Live At The Brooklyn Bridge - 1996)

 

Album Cover (front): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley  Album Cover (back): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley  LPレコードの内袋: KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

LPレコードのラベル:キッス - エース・フレーリー (Solo Album) / Ace Frehley  LPレコードのラベル:キッス - エース・フレーリー (Solo Album) / Ace Frehley

 

そして、このソロ・アルバムでの成功もあってか、この後にリリースされるキッスのアルバム「Dynasty / 地獄からの脱出」では、ジーンの2曲を上回り、メインのポールと並ぶ3曲でエースがリード・ヴォーカルをとるなど、これまで以上に存在感を示すことに繋がったのだった。

当時の自分は、こうしたエースの台頭はキッスをより強力にするものと思って歓迎していたのだが、エース自身はソロ活動へ向けて着々と自信をつけていったのか、結果的に、その後エースはバンドを脱退し、ソロ活動の道を選択することになる。

 

Japanese 12-inch Vinyl Record: KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

 


 

Dの帯:KISS - エース・フレーリー / エース・フレーリーAlbum Cover (front): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley  CD Case (back cover): KISS - Ace Frehley (Solo Album) / Ace Frehley

そして、こちらは2016年に再発された日本盤CD。貧相な帯は元より、LP時代には封入されていた4人のジャケットがあしらわれた内袋も、特典のイラスト・ジグソー・ポスターも無く、特段、購買意欲をそそるものでもなかったのだが(しかも、写真を見ても分かるように、LPとは青の色味も違う)、CDは持ってなかったことから購入。

 

TRACKLIST
1. Rip It Out / 2. Speedin' Back To My Baby / 3. Snow Blind / 4. Ozone / 5. What's On Your Mind? / 6. New York Groove / 7. I'm In Need Of Love / 8. Wiped-Out / 9. Fractured Mirror

1. リップ・イット・アウト / 2. バック・トゥ・マイ・ベイビー / 3. スノウ・ブラインド / 4. オゾン / 5. ホワッツ・オン・ユア・マインド / 6. ニューヨーク・グルーヴ / 7. アイム・イン・ニード・オブ・ラヴ / 8. ワイプド - アウト / 9. フラクチャード・ミラー

NOTES
• CD発売日:2016/5/18
• SHM-CD
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 26位 (Platinum / 1978-RIAA)
• Single: "New York Groove" US 13位

 

▼ Ace Frehley - What's On Your Mind

 

▼ Ace Frehley - Fractured Mirror

 

 

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2018/02/10

SESSION III - PROMOTIONAL RELEASE FROM YAMAHA (1981)

LPレコードの帯:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)Album Cover (front):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)なんと、2017年のアナログレコードの国内生産枚数が100万枚を超えたそうだ。

▼ アナログレコード国内生産が16年ぶり100万枚越え。音楽ソフト全体は微減 (2018/01/25)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1103002.html

▼ アナログレコード国内生産、16年ぶり100万枚超 (2018/01/25)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/25/news083.html

2017年の国内生産枚数は106万枚で、前年度の2016年と比べると33%増、生産額は19憶円(前年比32%増)となり、4年連続の2桁増になったとのこと。

自分自身は殆どのレコードを処分しており、今は僅かに残っているといった程度で、レコードを聴く機会も全く無いといった状況だが、レコードの良いところは、聴くまでにレコード盤をジャケットから取り出して、盤を傷つけないよう注意しながらターンテーブルに乗せるといった、今だとちょっと煩わしいと思える一連の動作が伴うことにより、自然と「今から聴くぞ」といった意識が高まってくることにもあるように思う。それに、レコードの場合だと、何もせず、コーヒーでも飲みながら、ただその音楽だけを聴くといった、そんなまったりとした時間の使い方が不思議とできるような感じもするんだよなぁ。

又、レコードを聴くときというのは、必然的に毎回ジャケットを目にするわけだし、レコード盤をジャケットから取り出すときには、レコード特有の匂いを微かに感じながら、レコード盤を直接手に取ってプレーヤーにセットすることから、そういった意味では、デジタル・データで取り込んだものとは違い、聴覚だけではない五感を刺激する要素が含まれていることも、レコードならではといったところかと。デジタル・データだとアルバムに手を触れることも、匂いを感じることもないからね。

それと、レコードを持っている人、もしくは持っていた人は分かると思うのだが、日本国内で生産されたものと輸入盤では匂いも違うんだよね。正確には、レコード盤に加え、ジャケットに使われている紙及びインクの香りを含めた匂いなんだが、直接音楽とは関係無いものの、そういったものもまた音楽に付随する思い出のひとつとして心の奥底に残っていたりするのではないかと。

そういえば、レコード・プレーヤーのターン・テーブルからレコードのフチを両手で挟んで持ち上げて、指の動きだけでクルっとひっくり返して裏面をセットするというあの動作を今でも簡単にできるのだろうか? なんてことをふと思ったのだが、どうなんだろうね。しばらくやっていないとはいえ、何となくできそうな気はするが、自信は無いかな(笑)。

 

Album Cover (back):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)  Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

 

解説書:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)ということで、何か珍しいレコードを持ってなかったかなと思っていたところ、ふと思い出したのが、ずっと前にヤマハのスピーカーを買ったときに貰ったこのキャンペーン用の非売品レコード「SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)」。

ただ、自分としては、割とレアなものかと思っていたものの、ネットで検索したら結構沢山オークションに出ているばかりか、音楽好きなら、多くの人が一度は覗いたことがあるであろう音楽データベース・サイトの"Discogs"にも掲載されていたのでビックリ。

付属の6ページの解説書には、いかに音質に重点を置き、妥協せずにレコーディングが行われたかといったことが、こと細かに専門的な解説を交えて記されているのだが、実際のところ、そういった解説に目を通さなくても一聴して直ぐに分かるほど音の良さを実感できるのがこのレコード。

収録されているのは、ジャズやファンクといった要素を含んだフュージョン・サウンドといった印象だが、当時はさほど興味があったジャンルの音楽ではなかったものの、その音の良さ(特にベースの音)に惹かれて結構良く聴いていたんだよね。まぁ、知り合いにはお昼のドラマとかのバックで流れてそうなんてちゃかされてたけど(笑)。

 

▼ Yamaha Session III - Why Not?
https://www.youtube.com/watch?v=uTFnANbQiMs

▼ Yamaha Session III - Nice Talking To You
https://www.youtube.com/watch?v=YnmpVrWFK88

▼ Yamaha Session III - Pacific Dawn
https://www.youtube.com/watch?v=5pyefORMHQM

▼ Yamaha Session III - How Nice We Are!
https://www.youtube.com/watch?v=uZw_iJnH-W8

 

レコード盤のラベル:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)  レコード盤のラベル:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

 

解説書:SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)MUSICIAN
• Keiko Doi (Keyboard)
• Yayoi Hirabe (Keyboard)
• Vince Colaiuta (Drum)
• Nathan East (Bass)
• Steve Forman (Percussion)

 

TRACKLIST
SIDE-A
1. Why Not? (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Ota
2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / Solo on GS-1: Keiko Doi & Yayoi Hirabe

SIDE-B
1. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / Solo on GS-1: Keiko Doi
2. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / Solo on GS-1: Yayoi Hirabe
3. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / Solo on YAMAHA Acoustic Piano: Yayoi Hirabe

 

NOTES
• ヤマハスピーカーフェアー記念キャンペーン用の非売品レコード
• 8ページの解説書つき(日本語 / 英語)
• 見開きジャケット
• Format: Vinyl LP

• Recorded at: Yamaha R&D Studio, Los Angeles, California
• Mastering at: JVC Cutting Center, Hollywood, California
• Digital Recording

• Producer: Keiko Ota

 


 

そして、こちらは後に市販されたそのCD版。

実を言うと、CDがリリースされていたことは、このLPの記事を書いているときに知り、探して購入したのだった。とは言っても、発売から既に30年以上も経っているということもあって、今では廃盤になっており、中古でしか手に入らなかったんだけどね。

それでも、CDがあることを知ってからは、CDで聴いてみたいとの思いがずっとあったので、数か月後にようやく見つけて手にすることができたときはやっぱり嬉しかったなぁ。ということで、このCDの部分は後から追記したもの。

Album Cover (back):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)  Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)  Album Cover (inside):SESSION III (ヤマハスピーカーフェアー記念)

CDの方はLPに収録されていた5曲に加え、新たに"Fortune Cookie"を追加した全6曲が収録されており、曲順も若干変更されています。

CD Case (inside):SESSION III (YAMAHA)TRACKLIST
1. Why Not? (written by Keiko Ota) / 2. Nice Talking To You (written by Keiko Ota) / 3. Santa Ana Fwy. (written by Yayoi Hirabe) / 4. How Nice We Are! (written by Keiko Ota) / 5. Pacific Dawn (written by Keiko Doi) / 6. Fortune Cookie (written by Keiko Doi)

NOTES
• 発売元:アルファエンタープライズ
• CD発売年:1983年
• 品番:YCD8301
• 解説付
• 発売時の価格:¥3,500

2014/06/14

ROCK IN A HARD PLACE 「美獣乱舞」 / AEROSMITH (1982)

CDの帯(初CD化盤):美獣乱舞 / エアロスミスAlbum Cover (front): Rock in a Hard Place / Aerosmithこの「Rock in a Hard Place / 美獣乱舞」は、ジョー・ペリー(1979年脱退)と、ブラッド・ウィットフォード(1981年脱退)の2人のオリジナルギタリストに代わり、ジミー・クレスポ(前作でも部分的に参加)と、リック・デュフェイの2人のギタリストを新たにメンバーに加えて制作されたエアロスミス通算7枚目のスタジオ・アルバム。

[補足]
"Lightning Strikes"のみ、ブラッド・ウィットフォードがリズムギターで参加している。

と、オリジナルメンバー2人を欠いた状態で制作されたアルバムということもあり、エアロスミスのアルバムの中では比較的影の薄い存在となっている印象がある。

しかも、ストーンヘンジの写真があしらわれたアルバム・ジャケットもまたアルバムの地味さに拍車をかけている感じだし。

Album Cover (back): Rock in a Hard Place / Aerosmithただ、そうは言っても、それほど悪いアルバムとも思えないんだよなぁ。個人的には3年後にリリースされたオリジナルメンバーでの復活アルバム"Done with Mirrors"よりも好きではある。

それに、仮に、この時期にオリジナルメンバーでアルバムが制作されていたとしても、売り上げは似たり寄ったりだったのではないかと思うし。

[2021年2月追記]
「Google 翻訳」で「Rock in a Hard Place」と入力したら「美獣乱舞」と翻訳されてビックリ。深化する"Google"(笑)。

 


 

LPレコードの帯:美獣乱舞 / エアロスミスJapanese 12-inch Vinyl LP + Obi: Rock in a Hard Place / Aerosmith実を言うと、エアロスミスのアルバムで、LPレコードとして持っているのは、この"Rock in a Hard Place"1枚だけなんだよね。唯一持っているエアロスミスのLPレコードが、この"Rock in a Hard Place"というのは世界的に見てもけっこう珍しい例なのではないだろうか(笑)。

他のLPレコードは処分してしまったのに、何故、この"Rock in a Hard Place"だけは残しておいたのかといえば、このアルバムだけは直ぐにはCD化されないんじゃないかと思ったから(笑)。

と、そういった経緯もあり、CD化された際は、待ってましたと言わんばかりに喜んで買った覚えがある。

アルバム後半に収録されているタイトルトラックの"Rock In A Hard Place (Cheshire Cat)"と "Jig Is Up"のように、アルバム「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」に収録されていても違和感がないようなグルーヴィーな曲や、アルバム最後の10曲目に収録されている"Push Comes to Shove"のような、第二次黄金期の幕開けとなった「Permanent Vacation / パーマネント・ヴァケーション」以降のエアロスミスにも通じる雰囲気を持った曲なんかも中々捨て難いのだが、このアルバム、レコードでいうところのA面(1~5)が特に充実していて、1曲目の"Jailbait"は過去のオープニング曲と比べても遜色の無いエアロスミスらしいへヴィーな曲だし、2曲目の"Lightning Strikes"は一時期のライヴでも頻繁に演奏されていた曲。

個人的には3曲目の"Bitch's Brew"と、5曲目の"Cry Me a River"が特に好きで、当時はアルバムからは当然この2曲ががシングルになるんだろうと思い込んでいた。

ということで、自分の中ではシングル第一弾と思い込んでいたこの"Cry Me a River"、実はこの曲、オリジナルではなく、スタンダードナンバーのカヴァー曲なのだが、ジャジーな雰囲気ながらもエアロスミスらしさに溢れた素晴らしいカヴァーで、それこそカヴァーと言われなければオリジナルと勘違いするほど、実に渋くてカッコいいアレンジのカヴァー曲。ほんと好きなんだよね、この曲。

 

■ Aerosmith - Cry me a River

 

▼ ちなみに、こちらは1990年代以降で最も成功したジャズ・ミュージシャンの一人とも言われているカナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト&シンガー、ダイアナ・クラールによる"Cry Me A River"。

■ Diana Krall - Cry Me A River (Live In Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=S4hPii_RVHE

 

▼ "Jailbait"も過去のオープニング曲に負けず劣らずの曲

■ Aerosmith - Jailbait

 

▼ アルバムの中では"Cry Me A River"と並んで最も好きな曲のひとつ

■ Aerosmith - Bitch's Brew

 

▼ 内側に解説と歌詞が掲載された付属の二つ折り(四面)シート

Inner Sleeve (Japanese 12-inch Vinyl LP): Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

アルバムとしては、スティーヴン・タイラーのヴォーカルは言うに及ばず、演奏面ではエアロスミスらしさを踏まえたジミー・クレスポの活躍が光るアルバムだと思っている。又、収録曲の多くがスティーヴン・タイラーとジミー・クレスポの共作曲ということを考えれば、演奏面だけではないジミー・クレスポの貢献度といった部分も、もっと評価されてもいいのではないかとは思うところ。

 

▼ LPレコードのラベル

LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith  LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

TRACKLIST
1. Jailbait / 2. Lightning Strikes / 3. Bitch's Brew / 4. Bolivian Ragamuffin / 5. Cry Me A River / 6. Prelude To Joanie / 7. Joanie's Butterfly / 8. Rock In A Hard Place (Cheshire Cat) / 9. Jig Is Up / 10. Push Comes To Shove

1. ジェイルベイト / 2. ライトニング・ストライクス / 3. ビッチェズ・ブリュー / 4. 彷徨えるボリヴィアン / 5. クライ・ミー・ア・リヴァー / 6. プレリュード(ジョニーに捧ぐ) / 7. ジョニーズ・バタフライ」 / 8. ロック・イン・ア・ハード・プレイス / 9. ジィグ・イズ・アップ / 10. プッシュ・カムズ・トゥ・ショウヴ

 

NOTES
• Brad Whitford - Rhythm Guitar on "Lightning Strikes"

• 日本盤初回プレスCD(日本初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:SRCS-6262
• 解説・歌詞・対訳付

• US 32位 (Gold / 1989-RIAA)

 

AEROSMITH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Tom Hamilton - Bass
• Jimmy Crespo - Lead Guitar
• Joey Kramer - Drums
• Steven Tyler - Vocals, Keyboards, Harmonica, Percussion
• Rick Dufay - Guitar

 

Back Cover Photos: Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

 

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