2017/08/27

EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD 「ルール・ザ・ワールド」 / TEARS FOR FEARS (1985)

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): Everybody Wants to Rule the World 「ルール・ザ・ワールド」 / Tears for Fears  Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Everybody Wants to Rule the World 「ルール・ザ・ワールド」 / Tears for Fears  Japanese Vinyl Single Record: Everybody Wants to Rule the World 「ルール・ザ・ワールド」 / Tears for Fears

こちらは、ティアーズ・フォー・フィアーズの大ヒット曲「Everybody Wants to Rule the World / ルール・ザ・ワールド」のシングル・レコード盤。当時からそうだったが、個人的には、今でもこの曲は夏にピッタリの曲といったイメージがあることから今回取り上げることにした。

実を言うと、当時は、ティアーズ・フォー・フィアーズは勿論のこと、この曲のことなど何も知らないまま、何となく雰囲気だけでこのシングル盤を買ったのだった。それ以外のことはあまりよく覚えていないのだが、当時を振り返ってみると、何かオシャレなものを探していた中で見つけたシングル盤だったように覚えているのだが、B面に収録されている「Pharaohs / ファラオ」という曲のタイトルに惹かれて(エジプト文明ものに関心があったので)興味を持ったようなところがあったような気もする。

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Everybody Wants to Rule the World 「ルール・ザ・ワールド」 / Tears for Fears

Japanese Vinyl Single Record (Label): Everybody Wants to Rule the World 「ルール・ザ・ワールド」 / Tears for Fears

なお、この"Everybody Wants to Rule the World"(UK 2位 / US 1位)が収録された1985年発表のセカンド・アルバム「シャウト / Songs from the Big Chair」からは、この他にも"Shout"(UK 4位 / US 1位)や、"Head Over Heels"(UK 12位 / US 3位)といったヒット曲が生まれ、アルバム自体も UK 2位 (3x Platinum) / US 1位 (5x Platinum) の大ヒットを記録している。

 

TRACKLIST
Side 1: Everybody Wants To Rule The World / ルール・ザ・ワールド
Side 2: Pharaohs / ファラオ

NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• 解説・歌詞付(対訳無し)
• Released in Japan

• UK 2位 / US 1位/

 

▼ Tears for Fears - Everybody Wants to Rule the World (Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=aGCdLKXNF3w

 

▼ Tears for Fears - Everybody Wants to Rule the World (Live 2007)

https://www.youtube.com/watch?v=c8L_hLS21cw

 

 

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Songs From The Big Chair 「シャウト [+7]」 (1985) / Tears For Fears

Rule The World: The Greatest Hits (2017) / Tears for Fears

2017/08/21

英BBC世界世論調査 2017 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は3位

2014年を最後にしばらく行われていなかった英BBCの世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」が復活したようで、2016年から2017年にかけて行われた最新の調査結果が先月の7月に公開されています。

それぞれの国に対し、肯定的か、否定的かを問うこの調査は、2005年に始まり、2014年まで毎年行われていたもので、一種の国別好感度調査とも言える世界規模の世論調査です。

 

※ 過去の調査結果につきましてはこちらをご参照ください。

英BBC世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」 2006-2014 全調査記録一覧 - (2015年12月26日)

 

調査方式
• 調査期間:2016年12月~2017年4月
• 対象:19か国の18,000人
• 調査機関:GlobeScan/PPC
• 質問形式:16の国と EU (ヨーロッパ連合)を評価するために、回答者に肯定的か、否定的かを尋ねる方式

 

こちらが今回の調査結果

BBC世界世論調査 2017 - Different Countries' Influence

 

今回の調査で「良い影響を与えている国」のトップとなったのはカナダ(61%)で、以下、2位 ドイツ(59%)、3位 日本(56%)、4位 フランス(52%)、5位 イギリス(51%)という順になっており、日本は前回調査の2014年の5位から3位に順位を上げています。なお、上位5か国は順位に変動はあったものの、前回調査の2014年と同じ顔ぶれという結果になっています。(カッコ内の数値はポジティヴ評価の割合)

上のグラフの右側に記された2014年の調査との比較を示す数値を見れば分かるように、前回の2014年の調査と比較して、今回の調査対象国の中でポジティヴ評価を最も上げた国は日本(49%から56%へ)で、ネガティヴ評価を最も下げた国も日本(30%から24%へ)という結果になっており、相対的に最も評価が上がった国が日本という調査結果になっています。

ただ、今回は日本での調査が行われていないので、日本人は各国をどのように評価しているのかという数値が見れないのが残念なところ。又、今回は日本同様、韓国でも調査が行われていないことから、前回の調査で中国と共に日本へのネガティヴ評価が多かった韓国での評価が加えられていないという点も、日本へのネガティヴ評価が減った要因のひとつかもしれません。

全体的な総括としては、調査結果のページの見出しに「Sharp Drop in World Views of US, UK: Global Poll」と記されていることから、グローバルな世論調査の観点では、アメリカ、イギリスの世界観における急激な落ち込みが見て取れる結果になったということのようです。

それでも、若干とはいえ、EU(ヨーロッパ連合)よりもイギリスへの評価の方が高い結果になっているのは注目点のひとつかと。

 

こちらは日本に対する各国の評価

BBC世界世論調査 2017 - Japan's Influence

 

なお、今回の調査で、日本が「良い影響を与えている」とした回答が多かった国は、オーストラリア(78%)、カナダ(77%)、フランス(74%)、ブラジル(70%)、アメリカとイギリス(65%)の順。

ちなみに、前回の2014年の調査で、日本が「良い影響を与えている」とする回答が多かった国は、ナイジェリア(72%)、インドネシア(70%)、ブラジル(70%)、アメリカ(66%)、イギリス(65%)の順でした。 

今回の調査で日本への評価が大きく上昇した国はといえば、まずはポジティヴとネガティヴの評価が前回と逆転した上に、日本へのネガティヴ評価が評価対象国の中で3番目に低い割合となったドイツ(2014年のポジティヴ評価:28% / ネガティヴ評価:46%) → (2017年のポジティヴ評価:50% / ネガティヴ評価:13%)。

そして、ポジティヴ評価は上がり、ネガティヴ評価は下がるといったように、日本に対する全体の評価が良くなったオーストラリア(2014年のポジティヴ評価:59% / ネガティヴ評価:29%) → (2017年のポジティヴ評価:78% / ネガティヴ評価:17%)、カナダ(2014年のポジティヴ評価:58% / ネガティヴ評価:30%) → (2017年のポジティヴ評価:77% / ネガティヴ評価:12%)、フランス(2014年のポジティヴ評価:58% / ネガティヴ評価:34%) → (2017年のポジティヴ評価:74% / ネガティヴ評価:21%)、といった国々が挙げられます。

日本への評価が大きく上昇したこれら4か国の共通点としては、移民に寛容な国といった印象があるのですが、ここ最近クローズアップされることも多い各国の移民対策、もしくは移民の問題といったものが何かしら要因として影響している部分もあるのでしょうか?

 

今回の調査で日本への評価が大きく上昇した国(前回行われた2014年の調査と比較)

BBC世界世論調査 2017 - 日本への評価が大きく上昇した国

 

一方、日本が「悪い影響を与えている」としたネガティヴ評価の数値を見てみると、中国で75%(前回90%)と、前回の調査に比べて数値的に減ってはいるものの、中国一か国だけが突出して目立っているわけですが(先にも記したように、前回の調査で中国と共に「悪い影響を与えている」とする回答が圧倒的に多かった韓国(79%)では今回調査が行われていません)、中国以外の国の評価では「悪い影響を与えている」とする割合が「良い影響を与えている」とする評価を上回っている国は無く、他は全て「良い影響を与えている」とするポジティヴ評価が「悪い影響を与えている」とするネガティヴ評価を上回っています。

ただし、全体的には圧倒的にネガティヴ評価が多いながらも、中国での日本への評価も実は前回より良くなっています(2014年のポジティヴ評価:5% / ネガティヴ評価:90%) → (2017年のポジティヴ評価:22% / ネガティヴ評価:75%)。前回の調査ではポジティヴ評価が一桁台と極端に低かったとはいえ、今回の調査ではその数値が約4倍に上がっていることから、日本に対するポジティヴ評価の伸び率という点では中国がトップということになりますね(笑)。

中国で日本に対する評価が上がった理由としては、ここ2、3年で、日中両国間の何かが好転したという主だった要因も見つからないことから、具体的にこれだという答えは導き出せないのですが、考えられるとすれば、日本への中国人旅行客が増えた結果、良い印象を持つ割合が増えたということくらいでしょうか。

逆に、日本への評価を下げた国を見てみると、全体的な評価は高いものの、インドネシア(2014年のポジティヴ評価:70% / ネガティヴ評価:14%) → (2017年のポジティヴ評価:57% / ネガティヴ評価:17%)と、ポジティヴ評価とネガティヴ評価の割合が拮抗する結果となったスペイン(2014年のポジティヴ評価:46% / ネガティヴ評価:30%) → (2017年のポジティヴ評価:39% / ネガティヴ評価:36%)がやや目立つといったところ。

 

■ 調査結果の詳細はこちら

Sharp Drop in World Views of US, UK: Global Poll (globescan.com) (英語)
BBC World Service Poll (globescan.com) (PDF / 英語)

 

 

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2017/08/17

I NEED YOU 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. DAVID (1983)

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David

前回の「Words / ワーズ」に引き続き、今回も手持ちのシングル盤の中から F.R. デイヴィッドのシングル「I Need You / アイ・ニード・ユー」をピックアップ。

このシングル盤を買ったときのことはよく覚えていないのだが、ヨーロッパでは"Words" (1982) の後に、"Pick Up the Phone" (1982) 、"Music" (1983) といった曲がシングルとしてリリースされていたものの、日本ではこの"I Need You"が"Words"に続くシングルとして話題になっていたような記憶がある。日本ではCMソングとしても使われていたしね。

ちなみに、この"I Need You"は、1982年リリースのファーストアルバム"Words"と、1984年リリースのセカンドアルバム"Long Distance Flight"の合間の1983年にシングルのみでリリースされた曲で、オリジナル・アルバムには未収録の曲ということになる。ただし、"Long Distance Flight"の日本盤にはこの"I Need You"も収録されていたようだ。

 

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): I Need You 「アイ・ニード・ユー」 / F. R. David

 

補足しておくと、このシングルに収録されているのは、時間表記が「3:11」のヴァージョンだが、本国のフランスをはじめ、ヨーロッパの国々でリリースされた12インチのシングルの方には、1分半ほど長いヴァージョン(時間表記は「4:42」)が収録されている。

 

▼ F. R. David - I Need You (7" Single Version - 3:11)

https://www.youtube.com/watch?v=eZqaBI1ppDE

 

▼ F. R. David - I Need You (Special Maxi Version - 4:42)

https://www.youtube.com/watch?v=5-QzTp-vli0

 

なお、コンピレーション・アルバム等には、これらとはまた違う「4:20」のヴァージョンが収録されていることが多いようだ。

▼ F. R. David - I Need You (Long Version - 4:20)
https://www.youtube.com/watch?v=XKVVSCe_n30

 

TRACKLIST
Side A: I Need You / アイ・ニード・ユー
Side B: Porcelain Eyes / ポーセリン・アイズ

NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• 解説・歌詞付(対訳無し)
• Released in Japan

 

 

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2017/08/13

WORDS 「ワーズ」 / F. R. DAVID (1982)

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): Words 「ワーズ」 / F. R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Words 「ワーズ」 / F. R. David   Japanese 7 Inch Vinyl Single Record: Words 「ワーズ」 / F. R. David

1982年から1983年にかけてヨーロッパ全土を席巻するほどのヒットとなったのが、このチュニジア出身のフランス人シンガーソングライター、F.R. デイヴィッドの「Words / ワーズ」。

ヨーロッパの国々でチャート1位の大ヒットとなったこの曲、本国のフランスでは惜しくも2位止まりだったものの、フランス国内だけで100万枚のセールスを記録する大ヒットとなっている。

この"Words"がヨーロッパの国々でヒットしたのは秋から冬にかけてといったこれから寒さが増していくという時期だったが、清涼感に満ちた透明感溢れるサウンドは、この暑い季節にもピッタリといった感じで、この曲を聴くだけで体感温度がいくらか下がるかのようでもある。

音楽のスタイルとしてはヨーロッパの方だとシンセ・ポップというジャンルで語られることが多いようで、実際、シンセサイザーが印象的なサウンドといった感じだが、テクノのようなピコピコとしたサウンドではないので、F.R. デイヴィッドの声と相まって、どこか感傷的で切ない雰囲気もある。

 

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (front): Words 「ワーズ」 / F. R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record - Picture Sleeve (back): Words 「ワーズ」 / F. R. David

Japanese 7 Inch Vinyl Single Record (Label): Words 「ワーズ」 / F. R. David

 

当時はラジオでも頻繁にこの曲が流れていた記憶があって、それがこの曲を知るきっかけでもあり、こうしてシングル盤も買っていたのだが、恐らくは、ヨーロッパほどではないにしても、日本でもけっこうヒットしたのではないかと思う。実際、日本でリリースされた次のシングル「I Need You / アイ・ニード・ユー」と、それに続くシングル「Girl (You Are My Song) / ガール」が日本のテレビCMで使われたのもこの「Words / ワーズ」の存在があってのことだったであろうから。

 

▼ F. R. David - Words

https://www.youtube.com/watch?v=uBC3whoCz2Y

 

ちなみに、この"Words"がCMで使われることは無かったようだが、実はそっくりな曲がコカ・コーラのCMソングとして作られていたようだ。

▼ ディスク2の12曲目「Yes Coke Yes '83 秋 (初音盤化) 」を試聴してみてください。

コカ・コーラCMソング集 1962-89
http://www.hmv.co.jp/artist_Various_000000000000075/item_1962-89_1510012

 

TRACKLIST
Side A: Words / ワーズ
Side B: When The Sun Goes Down / ホエン・ザ・サン・ゴーズ・ダウン

NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• 解説・歌詞付(対訳無し)
• Released in Japan

• Singles Charts: Austria(1位) / Belgium(1位) / Denmark(1位) / Germany(1位) / Ireland(1位) / Italy(1位) / Norway(1位) / Spain(1位) / Sweden(1位) / Switzerland(1位) / France(2位) / Netherlands(2位) / UK(2位) / US(62位)
• Year-End Singles Charts: Belgium(1位) / Switzerland(1位)

 

 

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2017/08/04

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史 (2017)

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

こちらは、一月ちょっと前の6月末に突如出版されたジャパンの歴史を綴った単行本「JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史」。

本の内容としては、2015年にイギリスで出版された"A Foreign Place - The Biography (1974-1984)"の日本語版ということになるのだが、日本版では独自に、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の秘蔵写真や、過去に掲載されていたインタビュー記事が加えられた特別編集版となっている。

こういう本が発売されるということは、もしかしたらジャパンとして何かしら動きがあるのかとも思ったのだが、特段そういった動きというものは無いようなので、何かに連動して出版されたということではないらしい。それにしても、丸々一冊ジャパンの本が出版されようとは思ってもみなかったので驚いた。

本文の始まりである第1章の前には16ページの巻頭グラビアがあって、そこにはデビュー前の学生時代に家で練習している風景が写された貴重な写真があったりと、ファンにとっては本文と併せて興味深い一冊になっている。又、本文の中にも所々で写真が掲載されており、自分自身は初めて見る写真も多く、特にミック・カーン亡き今となっては、これらの写真を眺めるだけでも感慨深いものがある。ただ、一言だけ言わせてもらえれば、表紙の写真にはロブ・ディーンも加えてほしかったなと。

本文の方は、生い立ちからメンバーの出会い、ジャパン結成に至るまでの経緯。そして、ロブ・ディーン本人が語る脱退の真相や、スティーヴ・ジャンセンの日記に記された「Tin Drum / 錻力の太鼓」のレコーディング中のエピソードといったものから、はたまた、ポール・マッカートニーやデュラン・デュランとの意外な交流など、今までほとんど知られることが無かったバンドの実像や実態が明かされている。解散の舞台裏を語ったメンバー全員のインタビュー記事も、当時を知らないファンや、当時見逃していたファン、そして、当時のことを色々と忘れてしまっている(笑)という自分のような人達にも見逃せないものだと思う。

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)    JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

この「JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史」は、日本で初めて出版されたジャパンの評伝であり、バイオグラフィ本ということらしいだが、もしかしたら、これが最初で最後かもしれないし、本の内容からして発行部数もそれほど多くはないと思われるので、ファンの人は元より、ジャパンと共に青春時代を過ごしたというかつてファンだったという人もこの機会に購入して、当時の自分を重ねて思い起こしてみるのはいかがだろうか。

私自身は、2011年に出版された「ミック・カーン自伝」の方も購入しているので、そこでミック自身が語っていたことを裏付けるようなエピソード(例えば、"Quiet Life"と"Gentlemen Take Polaroids"の制作に携わったプロデューサーのジョン・パンターが、作曲者にデヴィッド・シルヴィアンの名前しか表記されていないことを不思議に思っていたといったこと)があったり、その「ミック・カーン自伝」で語られていた出来事が、この本ではまた違う立場の人による視点で取り上げられていることにより、人それぞれに様々な見解があるのだということを知ることができたのも良かった。

それと、当時のファンのことを考えてのことだと思われるが、本文にあるアルバムや曲のタイトルは原題に加えて邦題も並べて表記してあるので、当時、ジャパンに抱いていたイメージとその時代の雰囲気が蘇ってくるようで、これも中々良いのだ。

なお、この本については、本の出版に携わった方が5回にわたって「JAPAN本制作日記」というかたちで記事を書かれているので、こちらも併せて読むと、より興味深くこの本を味わうことができると思う(実際、自分がそうだったから)。

▼ JAPAN本制作日記 1
http://blog.livedoor.jp/akikomima/archives/51838736.html

 

JAPAN 1974-1984 ~ 光と影のバンド全史(単行本)

 

CONTENTS
• 第1章 出会いとはじまり
• 第2章 真夜中を突っ走れ
• 第3章 曖昧な選択肢を手中に
• 1978年日本初登場インタビュー
• 第4章 アルファヴィル
• 第5章 1980
• 第6章 1980 2
• 1980年対談 デヴィッド・シルヴィアン&坂本龍一
• 第7章 アートと派閥
• 第8章 錻力の太鼓
• 第9章 バーニング・ブリッジズ
• 第10章 歓待の声
• 1982年解散報道~メンバー全員インタビュー
• 終章 終わりなき愛を夢見て
• ディスコグラフィ
• パーソナル・アンケート

NOTES
• 単行本(320ページ)
• 出版社:シンコーミュージック
• 発売日:2017年6月29日(日本語特別仕様版)
• 寸法:25 x 21 x 3cm(A4変型判)
• 価格:¥3,700+税(税込み¥3,996)

 

 

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