2011/04/24

HOT SPACE 「ホット・スペース」 / QUEEN (1982)

CDの帯(初CD化盤):ホット・スペース / クイーンAlbum Cover (front): Hot Space / Queenクイーンのアルバムで最も物議を醸し出したものといえば、恐らくはブラックミュージックを大胆に取り入れたこの「Hot Space / ホット・スペース」なのではないかと思う。当時はシンセベースが鳴り響くダンサブルなサウンドに賛否両論あったものの、どちらかといえば否定的な意見が多かったように覚えている。

クイーンのサウンドと言えば、イギリスのバンドということもあってか、鉛色の空から小雨が降り粉雪が舞うという冬の街の情景が個人的なイメージとしてあるのだが、このアルバムで感じられる季節といえば夏だね。それも街の情景ではなく、澄み渡る青空と南国の島といったイメージ。

当時は、雑誌のインタビュー記事などから、このアルバムがジョンとフレディの音楽的趣味、嗜好が反映されたもので、これまでハードロック寄りの楽曲を多く作ってきたブライアンとロジャーは必ずしも納得していない様子がうかがわれたりもしていたのだが、その当時は、自分も「分かる分かる」とブライアンとロジャーの肩を持つ感じでいた。ただ、これまでにも様々なジャンルの音楽を取り入れた幅広い音楽性を提示してきたのがクイーンだったので、これを受け入れ難しと捉えてはいなかったように記憶している。それに"Dancer"や"Cool Cat"はけっこう好きだったし。

結果的に、クイーンは、この路線を継承することはしなかったのだが、それでも、ここでの試みが、後のサウンドへと確実に消化され融合されていったことは間違いないと思う。これまでのクイーン・サウンドのイメージからはちょっと離れた印象はあるものの、こういった一面もあるんだと思って聴けばけっこう楽しめるのではないかと。考えてみれば、クリエーターとして新境地を追求する姿勢はあって当然だと思うし、幅広い音楽性がクイーンの魅力でもあるわけだからね。

 

Album Cover (back): Hot Space / Queen実は、そんなことよりも、当時の自分にとって、もっと大きな問題だったのは、ブライアンとロジャーがヴォーカルをとる曲が無い(曲の一部でフレディと共にロジャーがヴォーカルをとる曲はあるが)ということだった。セカンド・アルバム以降はアルバム内にはブライアンとロジャーがヴォーカルをとる曲がそれぞれ1、2曲は収録されているというパターンがずっと続いてきたこともあり、何だか楽しみの一つが消えた感じで、当時はどうしてなんだろう?という思いがあった。(ちなみにコレ以降のアルバムでもブライアンとロジャーがフルでヴォーカルをとる曲は含まれなくなった)

そういえば、ジャケットに描かれているメンバーの色ついて、「フレディの赤は分かるとしても、ブライアンは黄色じゃないよな、黄色はロジャーで、ブライアンは青、そしてジョンが緑」なんてことを当時は思ったりもしていたなぁ。

ちなみに、"Under Pressure"(英1位 / 米29位)は、先にシングルとしてリリースされ、直前にリリースされた"Greatest Hits"の日本盤にも収録されていた(現在は"Greatest Hits II"の方に収録されている)。

シングルについて言えば、その後、アルバムに先駆け、先行シングルとしてリリースされた"Body Language"(英25位 / 米11位)をはじめ、"Las Palabras De Amor (The Words of Love)"(英17位)、"Calling All Girls"(米60位)、"Back Chat"(英40位)といった曲がシングルカットされている(日本では次のシングルを読者投票で選ぼうという音楽雑誌(ミュージック・ライフ)とレコード会社の共同企画により"Staying Power"が選ばれ、独自にシングルカットされている)。なお、アルバムは(英4位 / 米22位 / 日6位)を記録。

 

TRACKLIST
1. Staying Power / ステイング・パワー (Writer: F. Mercury)
2. Dancer / ダンサー (Writer: B. May)
3. Back Chat / バック・チャット (Writer: J. Deacon)
4. Body Language / ボディー・ランゲージ (Writer: F. Mercury)
5. Action This Day / アクション・ジス・デイ (Writer: R. Taylor)
6. Put Out The Fire / プット・アウト・ザ・ファイア (Writer: B. May)
7. Life Is Real (Song for Lennon) / ライフ・イズ・リアル (レノンに捧ぐ) (Writer: F.Mercury)
8. Calling All Girls / コーリング・オール・ガールズ (Writer: R. Taylor)
9. Las Palabras De Amor / ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉) (Writer: B. May)
10. Cool Cat / クール・キャット (Writers: J. Deacon & F. Mercury)
11. Under Pressure「アンダー・プレッシャー (Writers: Queen & David Bowie

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 


 

■ 追記
こちらは、40周年を記念して2011年にリリースされた2枚組の"40th Anniversary Limited Edition" (2011 Digital Remaster)。

Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen

TRACKLIST
Disc 1: Hot Space

Disc 2: Hot Space - Bonus EP
1. Staying Power [Live At Milton Keynes Bowl, June 1982]
2. Soul Brother [B-Side]
3. Back Chat [Single Remix]
4. Action This Day [Live In Tokyo, November 1982]
5. Calling All Girls [Live In Tokyo, November 1982]

※ "Bonus EP"の2曲目に収録されている"Soul Brother [B-Side]"は"Under Pressure"のシングルのB面に収録されていたアルバム未収録曲。この曲は、歌詞の中に様々なクイーンの曲のタイトル及び、タイトルに含まれる単語が出てくるのが面白いところ。

Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Hot Space (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen

 

▼ Queen - Las Palabras De Amor (Top Of The Pops, 1982)

https://www.youtube.com/watch?v=qaeKSQUdBE4

 

▼ Brian May and John Deacon (QUEEN) Interview in Japan

https://www.youtube.com/watch?v=z_mPJ2wVa0A

 

 

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2011/04/20

パソコンを使ったデスクワークの合間に使っているリラクゼーショングッズ

スカルボールそれが、先月に買ったこのスカルボール。1,000円程度とお手軽な価格だったので買ってみたのですが、けっこう気に入って使っています。

本来は女性の美容グッズとして販売されている商品みたいですが、私はこれを手の平や、頭の上、首の後ろなどで転がしたりしてリラクゼーショングッズのように使っています。商品自体に適度な重さがあるので、グリグリと転がすだけでけっこう気持ちイイんですよね。 作業中の合間にちょっとした息抜きとして手軽に使えるのも良いところ。

そしてもうひとつ良い点を挙げれば、デスクの上に置いていても親父くさくないところですかね(笑)。

 

これといった置き場所は決めずに、こんな感じでいつもデスク上に無造作に転がして置いていますが、

スカルボール

 

重みがあるので、ペーパーウェイトとしても使えます。 (-.-)

スカルボール

 

そして、こちらがパッケージ。自宅だけでなくオフィスでも使えますから、ちょっとしたお返しなどにいいかも。

スカルボール   スカルボール

 

 

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2011/04/13

A CELEBRATION IN SONG 「セレブレイション・イン・ソング」 / OLIVIA NEWTON-JOHN & FRIENDS (2008)

CDの帯(初回プレス盤):セレブレイション・イン・ソング/オリビア・ニュートン・ジョン & フレンズAlbum Cover: A Celebration in Song / Olivia Newton-John & Friendsこのアルバムが"Olivia Newton-John & Friends"という名義でリリースされたことからも分かるように、これはオリビア・ニュートン・ジョンと親交のある人達とのデュエット曲で構成されたアルバムとなっている。ミディアム・スローな楽曲が多く収録されていることもあってか、全体を通して穏やかな雰囲気があり、オリビアの愛に包まれたようなアルバムといった印象。そして、「オリビアが世界中の人々の健康と幸せを願って創りあげた夢のデュエットアルバム」という帯に書かれたキャッチコピーもこのアルバムを聴き終えた後にはリアルに伝わってくるかのよう。なお、このアルバムの収益はオリビアが設立に携わった癌センターの運営と研究費に充てられるそうだ。

ということで、この"A Celebration in Song"、オーストラリアでは国民的シンガーということで、ジャケットにオリビアの写真が無くても問題無いのか、シンプルなジャケットでリリースされているが、他の国では流石にオリビアの写真を使ったジャケットに変更されている。そして、アメリカでは、2011年に新装されたジャケットで再リリースされているようだ。

仮に、プライベートなオリビアのベスト・アルバムを作るとしたら、このアルバムからは"Right Here with You (with Delta Goodrem)"、"Find a Little Faith (with Cliff Richard)"、"Courageous (with Melinda Schneider)"、"Everything Love Is (with Jimmy Barnes)"、"Isn't it Amazing (with Sun)"の5曲は必ず選曲するだろうね。5曲という数は過去にリリースされたオリビアのアルバムの中でも比較的多い選曲数になるのではないかと思うのだが、このことは、それだけ自分がこのアルバムを気に入っているという証でもあるのではないかと。

実は、これらの曲と同等に好きな曲がもう1曲あって、それはアルバムのラストに収録されている"Beautiful Thing"。何故にこの曲を上記のプライベート・ベストに含めず、別に記述するのかと言えば、それはこの曲にオリビアの歌声は含まれていないから・・・。

このアルバムが"Olivia Newton-John & Friends"という名義でリリースされていることを考えれば、オリビア以外の人物がソロで歌っていている曲が収録されていても別におかしいことではないのだが、このオリビアのヴォーカルが含まれない他人のソロ曲がアルバムの最後に収録されているのには、もうひとつ大きな理由がある。それは、この"Beautiful Thing"が、この曲のコンポーザーの一人であると同時に、この曲のシンガーであるオーストラリアの女優で歌手の"Belinda Emmett"に捧げられているからで、そう、彼女はもうこの世にはおられないのだ。

幸いにも乳ガンの病を克服したオリビアに対し、8年間の闘病生活の末、32才という若さで乳ガンによりこの世を去った"Belinda Emmett"。乳ガンを克服したのを機に、ガン撲滅を目的とした研究と医療のセンターを立ち上げ、積極的にガンの撲滅に取り組んでいるオリビアにしてみれば、同じ病で亡くなった"Belinda Emmett"の死というのは、決して他人事ではなく、大きな悲しみでもあったと思う。追悼の意味を込めてこの曲をアルバムのラストに収録したそうだが、このアルバムが無ければ、私自身、"Belinda Emmett"の存在と、この"Beautiful Thing"という素晴らしい楽曲の存在を知らず仕舞いだったのかもしれないことから、この曲を"Olivia Newton-John & Friends"という名義の下で取り上げてくれたオリビアに感謝したい。

躍動感溢れるメロディーと共に、生きていることへの喜びがきらめくように表現されたこの"Beautiful Thing"。しかしながら、この曲を含んだ"Belinda Emmett"のアルバム"So I Am"が発表されたのは彼女の死後だったそうだ。

最後にこの曲の歌詞の一節を。

太陽を顔に感じるようになってから随分と経ったように思えるの
なぜこの場所を見つけるのにこんなにも長い時間がかかったのかしら
もしこれがなかったらこんなに素晴らしいものを
知ることも感じることもなかったでしょう

これまで欲しいと思っていたものが今はすべて浅はかなものに思える
そして今私の目の前ですべて合点がいったの
その一瞬、時間は止まる

人生の楽しみはのめりこむほど刺激は強くはなれど感動も薄れていく

太陽を顔に感じるようになってから随分と経ったように思えるの
なぜこの場所を見つけるのにこんなにも長い時間がかかったのかしら
もしこれがなかったらこんなに素晴らしいものを
知ることはかったでしょう、知らずに終わったでしょう
知ることも感じることもなかったでしょう
こんなに素晴らしいものを、こんなに美しいものを

 

▼ Belinda Emmett - Beautiful Thing

https://www.youtube.com/watch?v=xS6_hMc1hK8

 

CD: A Celebration in Song / Olivia Newton-John & FriendsTRACKLIST
1. Right Here with You (with Delta Goodrem) / 2. Find a Little Faith (with Sir Cliff Richard) / 3. Courageous (with Melinda Schneider) / 4. The Heart Knows (with Barry Gibb) / 5. Everything Love Is (with Jimmy Barnes) / 6. Isn't It Amazing  (with Sun) / 7. Never Far Away  (with Richard Marx) / 8. Sunburned Country  (with Keith Urban) / 9. Reckless  (with John Farrar) / 10. Angel in the Wings  (with Jann Arden) / 11. The Water is Wide  (with Amy Sky & RyanDan) / 12. Beautiful Thing (Belinda Emmett)

1. あなたのそばで(with デルタ・グッドレム) / 2. ファインド・ア・リトル・フェイス(with クリフ・リチャード) / 3. 勇気を持って(with メリンダ・シュナイダー) / 4. ハート・ノウズ(with バリー・ギブ) / 5. エヴリシング・ラヴ・イズ(with ジミー・バーンズ) / 6. イズント・イット・アメイジング(with サン) / 7. ネヴァー・ファー・アウェイ(with リチャード・マークス) / 8. サンバーンド・カントリー(with キース・アーバン) / 9. レックレス(with ジョン・ファーラー) / 10. エンジェル・イン・ザ・ウイングス(with ジャン・アーデン) / 11. ウォーター・イズ・ワイド(with エイミー・スカイ & ライアンダン) / 12. ビューティフル・シング(ベリンダ・エメット)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Olivia Newton-John (with Delta Goodrem) - Right Here with You

https://www.youtube.com/watch?v=99LJ6E9wgdw

 

[Official Audio]

▼ Olivia Newton-John (with Cliff Richard) - Find A Little Faith
https://www.youtube.com/watch?v=ECFWUuGAsrE

▼ Olivia Newton-John (with Melinda Schneider) - Courageous
https://www.youtube.com/watch?v=aZccRrc-KWU

▼ Olivia Newton-John (with Sun) - Isn't It Amazing
https://www.youtube.com/watch?v=Z7ZCtV5Nedc

▼ Olivia Newton-John (with Jimmy Barnes) - Everything Love Is
https://www.youtube.com/watch?v=GQ6dC88zlWI

 

 

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2011/04/08

大規模な災害時の義援金はATMでも振込み手数料を無料にしてほしい (Part 2)

昨日は、ネットで買った商品代金の振込みをするために銀行へ行ったのだが、以前に今回の東日本大震災の義援金を振り込んだときに使った振込先と口座番号を記した紙が財布の中に残っていたので、ついでに1,000円ぽっちですが、振り込んできた。

昨日は銀行もそれほど混んでいなかったので、振込み手数料がかからない窓口での振り込みにしたのだけれど、何やら行員が処理に手間取っている様子で、義援金がどうのこうのと周りの行員に聞いている声が聞こえてきて、ちょっと恥ずかしかったぞ。ある程度の金額ならいざ知らず、1,000円ぽっちだからね。コンビニで買い物をする感じでサッサと済ませて帰りたかったのだが、思わぬ誤算だった。

 

 

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2011/04/07

大規模な災害時の義援金はATMでも振込み手数料を無料にしてほしい (Part 1)

先月末に、姪っ子二人の名義でそれぞれ別個に銀行から義援金として日本赤十字社に振り込んだときの振り込み手数料が併せて1.000円ちょっとかかって思ったのだが、こういったときの振り込み手数料は条件を付けずに全て無料にできないものだろうか。

日本赤十字社への振込みは、郵便局の窓口や日本赤十字社の口座がある銀行から行えば無料になるらしいが、平日に郵便局の窓口に行けない人や近くに日本赤十字社の口座がある三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行が無いという人も多いと思うんだよね。振り込み手数料が無ければ、その分も義援金として送れるわけだし・・・。

現在は、大小を問わず様々な企業が被災者の支援活動を行っているようだけれど、こういったときに、どのような企業が、どういった活動を行っているのかはしっかりと見ておきたいところ。できれば、どこかで企業の支援活動状況が、業種別一覧のようなかたちで見れればいいのだが・・・。

 

 

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2011/04/05

iMacのマウスとキーボードwithエネループ

エネループ自分が買った12本のエネループはフル充電でも"iMac"のマジック・マウスの電池残量表示はどれも計ったように68%を示していた(ワイヤレス・キーボードはまだ電池交換していないので分からないが、たぶん同じだろう)。

一般的な乾電池が1.5Vに対し、エネループは1.2Vということなので、そんなものかと思って使っていたのだが、あちこちのサイトを見て回ると、多少バラつきはあるものの概ね70%から90%を示すようで、どうやら自分の68%という数字は低いようだ。

そこで、自分が使っているエネループはフル充電できてないのだろうか? という疑問が・・・。単純にボルト数だけで比較すると1.2は1.5の80%なんだけど・・・。

充電量が少ないということはそれだけ電池交換の手間も増えるということだし、とりあえずはフル充電を連続で4、5回繰り返してマジック・マウスに入れてみた。すると、今まで見たこともない84%という数字を叩き出したではないか! 果たしてこれが実際に充電量のアップを示すものなのかは分からないが、でも、ちょっと嬉しい気分。あと数回繰り返し充電を行ったらこの数字はもうちょっと伸びるのだろうか? という欲まで出る始末(笑)。

ただ、問題なのは、果たしてこれ以降は一回の充電で84%になるのかということ。再び充電を繰り返さないといけないのであれば、やる意味はなさそうだし。

一応、これまでの電池の交換ペースはといえば、今のところマウスは約2週間に1度といったところで、キーボードについては"iMac"を買ってから約半年が過ぎたが、まだ交換したことはない。

エネループ   エネループ

ちなみに"iMac"のマジック・マウスとワイヤレス・キーボードの電池残量は「システム環境設定」にある「マウス」と「キーボード」でそれぞれ確認できるのだが、実は、画面上部のメニューバーにある"Bluetooth"アイコンをクリックする方が手早く確認できる。

 

 

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2011/04/03

GREATEST HITS 「グレイテスト・ヒッツ」 / BOSTON (1997)

CDの帯(初回プレス盤):グレイテスト・ヒッツ / ボストンAlbum Cover (front): Greatest Hits / Boston"Boston"にとって初のベスト・アルバムになるのが、1997年にリリースされたこの「Greatest Hits / グレイテスト・ヒッツ」。ただし、2009年にアメリカで再発されたものは収録曲が多少変更されているようだ。

1997年のオリジナル盤には"Tell Me"、"Higher Power"、"The Star Spangled Banner/4th Of July Reprise"、そして、"Higher Power (Kalodner Edit)"と、4曲の新曲が収録されていたが、その再発盤は、"Tell Me"、"Higher Power (Kalodner Edit)"の新曲2曲と"Walk On"収録の"Livin' for You"が外され、代わりに、次作の"Corporate America"収録の"I Had A Good Time"と、前作"Walk On"に収録されていた"I Need Your Love"が加えられている。

2009年の再発盤は、オリジナル盤がリリースされた年には発表されていない次作の収録曲が加えられているということで、多少、時系列が狂ってしまう結果になっているのだが、それでも、スローな"Tell Me"でスタートするオリジナル盤よりも、"I Had A Good Time"で威勢よくスタートし、"Walk On"からのシングルカット曲である"I Need Your Love"も加えられた再発盤の方が、アルバムの構成としてはもとより、"Boston"のアルバムを初めて手にするという人にとっては良いのかもしれない(名曲のひとつである"Livin' for You"が外されている点は残念だが)。

しかしながら、既に"Boston"のアルバムを持っているというファンにとっては、その他のアルバムでは聴けない(再発盤から外された)2曲の新曲"Tell Me"と"Higher Power (Kalodner Edit)"が収録されているという点で、オリジナル盤の方に価値が持てるのではないかと。

CD Case (back cover): Greatest Hits / Boston   Album Cover (front & back): Greatest Hits / Boston

ただ、折角の新曲も、残念ながら個人的にはそれほど興味をそそるものではなかった。とは言っても、1976年のファースト・アルバムから2011年現在までの35年間にリリースされたアルバムの数はこの"Greatest Hits"を除いて5枚、曲数にして50曲程度と、キャリアに反して発表曲の絶対数が極端に少ないバンドなので、何だかんだ言っても貴重ではあるんだよね。実際、これらの新曲が含まれているということで飛びついたアルバムだった訳だし。

ちなみに、アルバム"Don't Look Back"に収録されていたタイトルトラックの"Don't Look Back"は次の曲の"The Journey"と切れ目が無く繋げられていたが、この"Greatest Hits"では次の曲の"Cool The Engines"と繋げるかたちで収録されている。

1997年のオリジナル盤曲目リスト
01. Tell Me [新曲]
02. Higher Power [新曲]
03. More Than A Feeling
04. Peace Of Mind
05. Don't Look Back
06. Cool The Engines
07. Livin' For You
08. Feelin' Satisfied
09. Party
10. Foreplay/Long Time
11. Amanda
12. Rock & Roll Band
13. Smokin'
14. A Man I'll Never Be
15. The Star Spangled Banner/4th Of July Reprise [新曲]
16. Higher Power (Kalodner Edit) [新曲]
2009年の再発盤曲目リスト
01. I Had A Good Time
02. Higher Power [新曲]
03. More Than A Feeling
04. Peace Of Mind
05. Don't Look Back
06. I Need Your Love
07. Cool The Engines
08. Party
09. Feelin' Satisfied
10. Foreplay/Long Time
11. Amanda
12. Rock & Roll Band
13. Smokin'
14. A Man I'll Never Be
15. The Star Spangled Banner/4th of July Reprise [新曲]

CD Case (inside): Greatest Hits / Boston   CD: Greatest Hits / Boston

残念ながら、2007年にオリジナル・ヴォーカリストのブラッド・デルプが亡くなり、8年後のお約束とも言える昨年は、期待していたものの、ニューアルバムがリリースされることも無かった。それでも、何れリリースされるであろう次作についての本音を言えば、新曲よりも、ブラッドの声が聴けるかたちでの"Boston"初のライヴ・アルバムを望むところなのだが・・・。

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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Corporate America 「コーポレイト・アメリカ」 (2002) / Boston

Life, Love & Hope 「ライフ、ラヴ & ホープ」 (2013) / Boston

Heaven On Earth Tour 2014 in Japan - Sticker Sheet (2014) / Boston

あれから10年 ~ R.I.P. Brad Delp / Boston Official Website (2007 / 2017)