2014/06/26

JAPAN - 果てしなき反抗 & 苦悩の旋律 / 雑誌広告 (1979)

こちらは、1979年に掲載されたジャパンの1stアルバム「Adolescent Sex / 果てしなき反抗」と、2ndアルバム「Obscure Alternatives / 苦悩の旋律」の雑誌広告。

 

JAPAN - ADOLESCENT SEX & OBSCURE ALTERNATIVES / JAPAN PROMO AD (1979)

雑誌広告:果てしなき反抗 & 苦悩の旋律 / Japan

 

アルバムの邦題に引っ掛けた「反抗の世代の共感を呼んで・・・」と、当時ならではの表現が今見ると妙に可笑しくもあるのだが、アルバムタイトルのみならず、殆どの曲に独自の邦題が付けられていたことも併せて、イメージ戦略にかける当時のレコード会社の努力が感じさせられるところでもある。

実は、ここにある2ndアルバム(Obscure Alternatives / 苦悩の旋律)のCDは未だに持ってないのだ。というのも、行きつけのCDショップにこのアルバムだけが置いてなかったこともあり、買いそびれたまま今に至っているのだが、現在購入できるのは青い"Japan"のロゴの部分が赤になっていたり、余計なボーナストラックが入ったりしていて買う気が起きないんだよなぁ。というわけで、当時の青いロゴのジャケットに、当時のLPに収録されていた曲だけのアルバムが欲しいなと思いながら年月だけが流れてしまっているといったところ。

 

▼ JAPAN - Japanese TV Live 1979 (Sometimes I Feel So Low / European Son)

https://www.youtube.com/watch?v=GD53JG8S0_E

 

 

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2014/06/18

英BBC世界世論調査 2014 - 「世界に良い影響を与えている国」で日本は5位

今年は、昨年に引き続き「良い影響を与えている国」のトップはドイツ(60%)で、以下、2位カナダ(57%)、3位イギリス(56%)、4位フランス(50%)、5位日本(49%)という順。

日本は昨年よりもひとつ順位を下げて第5位という結果に。ただし、3年前の2011年の調査でも日本は5位だったので、これを見て一概に悪化していると捉える必用は無いと思います。それ以前だと、2010年の調査では4位、2009年の調査でも4位と、まぁ概ねこの辺りに位置していましたから。

※ 2014年以前の調査結果については、記事の下にある「関連記事」をご参照ください。

 

▼ こちらが今年の調査結果を示したグラフ

BBC世論調査 - 2014

 

▼ そして、こちらが日本に対する各国の評価を示したグラフ

BBC世論調査 - 2014

 

日本が「悪い影響を与えている」とした回答を見てみると、中国で90%(前回74%)、韓国で79%(同67%)といった具合に、この2カ国の回答が前年にも増して突出しているわけですが、逆に言えば、これだけのネガティヴ評価を受けながらも、世界的には「良い影響を与えている国」のトップ5に位置しているのですから、世界的な観点でいえば、最も評価されている国のひとつと捉えても差し支えないのではないかと思います。

ちなみに、日本が「良い影響を与えている」とした回答が高い国は、ナイジェリア(72%)、インドネシア(70%)、ブラジル(70%)、アメリカ(66%)、イギリス(65%)の順。

注目したいのは、日本人の回答では「悪い影響を与えている」とする割合が高いロシア(良い影響を与えているが17%で、悪い影響を与えているが23%)と、イスラエル(良い影響を与えているが4%で、悪い影響を与えているが50%)ですが、その2カ国の日本に対する回答は、ロシア(良い影響を与えているが49%で、悪い影響を与えているが12%)、イスラエル(良い影響を与えているが43%で、悪い影響を与えているが12%)といったように、日本とは逆の評価がなされているという点。この辺りのすれ違い現象がどう推移していくのかは今後の注目点のひとつかなと思います。

 

■日本人は他国をどう評価しているか

そして、日本に対する各国の評価とは逆に、日本人は他国及び地域をどう評価しているのかを各国及び地域への評価グラフから拾い出したものが次の数値。(順不同、前の数字がポジティヴ評価で、後の数字がネガティヴ評価)

アメリカ (37 - 8)
ロシア (17 - 23)
ドイツ (46 - 3)
カナダ (44 - 1)
EU ヨーロッパ連合 (35 - 5)
イギリス (47 - 2)
日本 (50 - 6)
パキスタン (6 - 41)
インド (34 - 9)
イラン (5 - 53)
南アフリカ (20 - 14)
イスラエル (4 - 50)
北朝鮮 (1 - 91)
フランス (38 - 4)
中国 (3 - 73)
ブラジル (35 - 7)
韓国 (13 - 37)

一昔前は「日本を最も評価しないのは日本人」と揶揄されたり、調査結果を記した以前のリポートでも、自国に対する評価が低い日本人を指して「日本国民は世界で最も謙虚である」と書かれたりもしていましたが、ここ最近は随分と変わってきた印象。

ということで、以下に記したのが、日本人の自国に対する評価の推移。(こちらも前の数字がポジティヴ評価で、後の数字がネガティヴ評価)

2014年 (50 - 6)
2013年 (45 - 9)
2012年 (41 - 9)
2011年 (39 - 9)
2010年 (43 - 7)
2009年 (41 - 11)
2008年 (36 - 15)

ちなみに、評価の高い上位の国は自国をどう評価しているかといえば、トップのドイツが(68 - 19)で、2位のカナダが(81 - 13)、3位のイギリスが(71 - 23)、4位のフランスが(70 - 22)。

 

▼ 調査結果の詳細はこちら (PDF)
2014 Country Rating Poll - GlobeScan.com

 

 

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2014/06/14

ROCK IN A HARD PLACE 「美獣乱舞」 / AEROSMITH (1982)

CDの帯(初CD化盤):美獣乱舞 / エアロスミスAlbum Cover (front): Rock in a Hard Place / Aerosmithこの「Rock in a Hard Place / 美獣乱舞」は、ジョー・ペリー(1979年脱退)と、ブラッド・ウィットフォード(1981年脱退)の2人のオリジナルギタリストに代わり、ジミー・クレスポ(前作でも部分的に参加)と、リック・デュフェイの2人のギタリストを新たにメンバーに加えて制作されたエアロスミス通算7枚目のスタジオ・アルバム。

[補足]
"Lightning Strikes"のみ、ブラッド・ウィットフォードがリズムギターで参加している。

と、オリジナルメンバー2人を欠いた状態で制作されたアルバムということもあり、エアロスミスのアルバムの中では比較的影の薄い存在となっている印象がある。

しかも、ストーンヘンジの写真があしらわれたアルバム・ジャケットもまたアルバムの地味さに拍車をかけている感じだし。

Album Cover (back): Rock in a Hard Place / Aerosmithただ、そうは言っても、それほど悪いアルバムとも思えないんだよなぁ。個人的には3年後にリリースされたオリジナルメンバーでの復活アルバム"Done with Mirrors"よりも好きではある。

それに、仮に、この時期にオリジナルメンバーでアルバムが制作されていたとしても、売り上げは似たり寄ったりだったのではないかと思うし。

[2021年2月追記]
「Google 翻訳」で「Rock in a Hard Place」と入力したら「美獣乱舞」と翻訳されてビックリ。深化する"Google"(笑)。

 


 

LPレコードの帯:美獣乱舞 / エアロスミスJapanese 12-inch Vinyl LP + Obi: Rock in a Hard Place / Aerosmith実を言うと、エアロスミスのアルバムで、LPレコードとして持っているのは、この"Rock in a Hard Place"1枚だけなんだよね。唯一持っているエアロスミスのLPレコードが、この"Rock in a Hard Place"というのは世界的に見てもけっこう珍しい例なのではないだろうか(笑)。

他のLPレコードは処分してしまったのに、何故、この"Rock in a Hard Place"だけは残しておいたのかといえば、このアルバムだけは直ぐにはCD化されないんじゃないかと思ったから(笑)。

と、そういった経緯もあり、CD化された際は、待ってましたと言わんばかりに喜んで買った覚えがある。

アルバム後半に収録されているタイトルトラックの"Rock In A Hard Place (Cheshire Cat)"と "Jig Is Up"のように、アルバム「Draw The Line / ドロー・ザ・ライン」に収録されていても違和感がないようなグルーヴィーな曲や、アルバム最後の10曲目に収録されている"Push Comes to Shove"のような、第二次黄金期の幕開けとなった「Permanent Vacation / パーマネント・ヴァケーション」以降のエアロスミスにも通じる雰囲気を持った曲なんかも中々捨て難いのだが、このアルバム、レコードでいうところのA面(1~5)が特に充実していて、1曲目の"Jailbait"は過去のオープニング曲と比べても遜色の無いエアロスミスらしいへヴィーな曲だし、2曲目の"Lightning Strikes"は一時期のライヴでも頻繁に演奏されていた曲。

個人的には3曲目の"Bitch's Brew"と、5曲目の"Cry Me a River"が特に好きで、当時はアルバムからは当然この2曲ががシングルになるんだろうと思い込んでいた。

ということで、自分の中ではシングル第一弾と思い込んでいたこの"Cry Me a River"、実はこの曲、オリジナルではなく、スタンダードナンバーのカヴァー曲なのだが、ジャジーな雰囲気ながらもエアロスミスらしさに溢れた素晴らしいカヴァーで、それこそカヴァーと言われなければオリジナルと勘違いするほど、実に渋くてカッコいいアレンジのカヴァー曲。ほんと好きなんだよね、この曲。

 

▼ こちらは、1990年代以降で最も成功したジャズ・ミュージシャンの一人とも言われているカナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト&シンガー、ダイアナ・クラールによる"Cry Me A River"。

Diana Krall - Cry Me A River (Live In Paris)
https://www.youtube.com/watch?v=S4hPii_RVHE

▼ そして、こちらがエアロスミスの"Cry Me A River"。

Aerosmith - Cry me a River
https://www.youtube.com/watch?v=dkKVmWEyOuM

▼ "Jailbait"も過去のオープニング曲に負けず劣らずの曲。

Aerosmith - Jailbait
https://www.youtube.com/watch?v=bm2PWJiqBlE

▼ アルバムの中では"Cry Me A River"と並んで最も好きな曲のひとつ。

Aerosmith - Bitch's Brew
https://www.youtube.com/watch?v=Gl_Jj5-58JI

 

▼ 内側に解説と歌詞が掲載された付属の二つ折り(四面)シート

Inner Sleeve (Japanese 12-inch Vinyl LP): Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

アルバムとしては、スティーヴン・タイラーのヴォーカルは言うに及ばず、演奏面ではエアロスミスらしさを踏まえたジミー・クレスポの活躍が光るアルバムだと思っている。又、収録曲の多くがスティーヴン・タイラーとジミー・クレスポの共作曲ということを考えれば、演奏面だけではないジミー・クレスポの貢献度といった部分も、もっと評価されてもいいのではないかとは思うところ。

 

▼ LPレコードのラベル

LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith  LPレコードのラベル:Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

TRACKLIST
1. Jailbait / 2. Lightning Strikes / 3. Bitch's Brew / 4. Bolivian Ragamuffin / 5. Cry Me A River / 6. Prelude To Joanie / 7. Joanie's Butterfly / 8. Rock In A Hard Place (Cheshire Cat) / 9. Jig Is Up / 10. Push Comes To Shove

1. ジェイルベイト / 2. ライトニング・ストライクス / 3. ビッチェズ・ブリュー / 4. 彷徨えるボリヴィアン / 5. クライ・ミー・ア・リヴァー / 6. プレリュード(ジョニーに捧ぐ) / 7. ジョニーズ・バタフライ」 / 8. ロック・イン・ア・ハード・プレイス / 9. ジィグ・イズ・アップ / 10. プッシュ・カムズ・トゥ・ショウヴ

 

NOTES
• Brad Whitford - Rhythm Guitar on "Lightning Strikes"

• 日本盤初回プレスCD(日本初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

• US 32位 (Gold / 1989-RIAA)

 

AEROSMITH - BAND MEMBERS (Listed on Inner Sleeve)
• Tom Hamilton - Bass
• Jimmy Crespo - Lead Guitar
• Joey Kramer - Drums
• Steven Tyler - Vocals, Keyboards, Harmonica, Percussion
• Rick Dufay - Guitar

 

Back Cover Photos: Rock in a Hard Place / Aerosmith

 

 

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2014/06/07

CLASSICS LIVE! 「ライヴ・クラシックス」 / AEROSMITH (1986)

CDの帯(初CD化盤):ライヴ・クラシックス / エアロスミスAlbum Cover (front): Classics Live! / Aerosmithゲフィン・レコードに移籍して制作されたオリジナル・メンバーによるエアロスミスの復活アルバム"Done with Mirrors"(ダン・ウィズ・ミラーズ)がリリースされた翌年に旧レーベルのコロムビア・レコードから唐突にリリースされたのが、この「Classics Live! / ライヴ・クラシックス」。

CDの帯には「日本初CD化」と書かれていることから、恐らくは、CDとしてリリースされて直ぐに買ったものだと思うのだが、自分自身はこのアルバムをLPレコードとして見た記憶も無ければ、このCDを買った当時も、LPレコードとして存在していたという認識も無かったように思うんだよね。

ということで、この辺りの記憶は多少あやふやなのだが、大好きな"Kings And Queens"のライヴ・ヴァージョンが聴けるという事が最大の購入動機だったことは何となく覚えている。

ただ、残念なことに、その"Kings and Queens"の出来が今一なのだ。もうちょっと良い出来のライヴトラックがきっとあっただろうに・・・。

それでも、アルバムには"Night in the Ruts"に収録の"Three Mile Smile/Reefer Head Woman"のようなレアなライヴ音源も含まれており、ファンにとっては軽視できないアルバムと言えるのではないかと思う。

それに、アルバムの最後にはボーナストラックのような形で、これまた見逃せないスタジオテイクの未発表曲"Major Barbra"も収録されているからね。大抵の場合、こういった未発表曲って、アルバムから外されたのも何となく分かるといったレベルの曲が多いのだが、この"Major Barbra"はけっこう良いんだよね。ちなみに、1991年にリリースされた"Pandora's Box"には、この曲の"Alternate Version"が収録されている。

 

▼ Aerosmith - Aerosmith - Dream On (Classics Live!)

https://www.youtube.com/watch?v=mL-bcakc6M8

 

▼ Aerosmith - Major Barbra (Studio Track / Classics Live!)

https://www.youtube.com/watch?v=mL-bcakc6M8

 

Album Cover (back): Classics Live! / Aerosmith曲ごとの詳細はクレジットされていないが、アルバムのバックカヴァーには"These songs were recorded at various concerts between 1977 & 1983"と書かれていることから、ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが抜けていた時期のライヴが含まれているのは間違いないところだろうね。実際、バックカヴァーのメンバー表記には、"Steven Tyler. Joe Perry, Brad Whitford, Tom Hamilton, Joey Kramer, Jimmy Crespo, Rick Dufay"と、7人の名がクレジットされているし。ただ、今となっては、それもまた貴重なのではないかと。

復活アルバムの"Done with Mirrors"が未だゴールド止まりなのに対して、過去のライヴ音源を寄せ集めた、この"Classics Live!"はプラチナムに認定されていることから、結果的に"Done with Mirrors"より売れたというのは、多少皮肉めいた事実ではあるが、裏を返せば、それだけ"Done with Mirrors"が微妙なアルバムだったということなんだろうなぁとは思うところ。

実を言うと、自分自身も、当時は"Done with Mirrors"を聴いて、これはダメだろうと感じたし、この先も前途多難というか、次はもう無いかも?なんてことを思ったりもしていた。実際は、そんな危惧も何のその、次作の"Permanent Vacation"では本当の意味での復活を遂げ、その後は'70年代を凌駕するかのような活躍を見せるのだが、当時はそんな復活劇など夢にも思っていなかったのだった。

なお、翌年の1987年には、続編とも言える"Classics Live! II"がリリースされ、1998年には、この"Classics Live!"と"Classics Live! II"を1枚にまとめた"Classics Live! (Complete)"がリリースされている。

ということで、"Classics Live! (Complete)"がリリースされた今となっては、このアルバムが存在する意義があるのか疑問に思うところではある。と、そういった理由からも、この先は、新品として入手するのは困難なアルバムとなってしまう可能性もありそうだ。念のためアマゾンで確認したら、今現在でも購入できるものの、この"Classics Live!"の方が、"Classics Live! (Complete)"よりも値段が高かった(笑)。

 

Album Cover (inside): Classics Live! / AerosmithTRACKLIST
1. Train Kept A Rollin' / 2. Kings And Queens / 3. Sweet Emotions / 4. Dream On / 5. Mama Kin / 6. Three Mile Smile/Reefer Head Woman / 7. Lord Of The Thighs / 8. Major Barbra (Studio Track)

1. トレイン・ケプト・ア・ローリン / 2. キングズ・アンド・クィーンズ / 3. スウィート・エモーション / 4. ドリーム・オン / 5. ママ・キン / 6. メドレー:スリー・マイル・スマイル~リーファー・ヘッド・ウーマン / 7. 支配者の女 / 8. メジャー・バーブラ(未発表スタジオ・ヴァージョン)

 

NOTES
• These songs were recorded at various concerts between 1977 & 1983
• The studio track "Major Barbara" was originally recorded for the album "Get Your Wings" but remained unreleased. An alternate version is available on the compilation, Pandora's Box.
• Aerosmith 1973-1986:
Steven Tyler, Joe Perry, Brad Whitford, Tom Hamilton, Joey Kramer, Jimmy Crespo, Rick Dufay

• 日本盤初回プレスCD(初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

• US 84位 (Platinum / 2001-RIAA)

 

 

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2014/06/01

モミジバフウの実

モミジバフウの実   モミジバフウの実

10年以上も前にもらった、この不思議な形をした植物の種のようなもの。これが何であるかは分からなかったものの、面白いフォルムだと思って、ずっと持っていたのだが、先日、ついに、それが何であるかが判明した。

ということで、実はこれ、モミジバフウ(紅葉葉楓、学名:Liquidambar styraciflua、フウ科フウ属の落葉高木、別名:アメリカフウ)という植物の果実(集合果)だったんだね。木に生えているときは、この中に小さな種が沢山入っているそうだ。

北アメリカ中南部・中央アメリカ原産の植物だそうで、日本へは大正時代に渡来したとのこと。主に街路樹や公園の植木などに利用されているらしく、特に珍しいものでもないみたいなので、もしかしたら、何気に見過ごしていただけなのかもしれない。

▼ 下の写真はライセンスの許可が記されたウィキペディアより。

モミジバフウの実   モミジバフウの実

▼ モミジバフウ(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A6

実を言うと、名前を知ることができたのは、植物の造形を陶芸で表現した作品が展示してあるこちらのウェブ・ギャラリーに、このモミジバフウの作品があったから。

▼ 杉浦 康益 | 柿傳ギャラリー
http://www.kakiden.com/gallery/archives/8383/

勿論、自分が持っているものは陶芸ではなく実物なのだが、これが案外丈夫で、もらった時から枯れた状態だったにもかかわらず、触ってもボロボロと崩れることもなく、今も朽ちずに変わらない状態を保っている。