2020/05/10

RULE THE WORLD: THE GREATEST HITS / TEARS FOR FEARS (2017)

Album Cover (front): Rule The World: The Greatest Hits / Tears for Fears    Album Cover (back): Rule The World: The Greatest Hits / Tears for Fears    CD: Rule The World: The Greatest Hits / Tears for Fears

この"Rule The World"はティアーズ・フォー・フィアーズのグレイテスト・ヒッツ・・・ではあるのだが、ジャケットやCDのラベルは元より、アルバムのどこにも"Greatest Hits"の表記はなし。ただ、ネットでジャケット画像を検索すると"Greatest Hits"の表記があるジャケット画像も出てくるので、もしかしたら、配信用、もしくは発売元や発売国によってジャケットに違いがあるのかもしれない。ちなみに、自分が購入したCDには"A Virgin EMI Records release; this compilation (P) & (c) 2017 Mercury Records Ltd."とクレジットされている。

しかしながら、一応、主だったオンラインストアでは、ジャケット画像に"Greatest Hits"の表記がなくても、商品のタイトルには"Rule The World: The Greatest Hits"と記されているようなので、ここでもタイトルは"Rule The World: The Greatest Hits"としている。

▼ ちなみに、こちらは台湾版CD
Tears For Fears - Rule The World: The Greatest Hits (Discogs)

で、このアルバム、グレイテスト・ヒッツと言えども、アルバムの目玉はやはり2曲の新曲ということになるのではないかと。何しろ、オリジナル曲のリリースということで言えば、2006年にフランスと一部の国限定でリリースされたライヴ・アルバム"Secret World - Live in Paris"にボーナストラックとして収録されていた未発表のスタジオ・レコーディング曲"Floating Down The River"以来なので、実に11年ぶりということになるからね。

ただ、そうは言っても、自分の場合は、ティアーズ・フォー・フィアーズのベスト・アルバムを探していた時に、タイミング良く、このリリースされたばかりのグレイテスト・ヒッツの存在を知り、購入に至ったという経緯があったことから、新曲が収録されているということも、たまたまその流れで知っただけのことなのだが、それでも、新曲が収録されているということが購入の決め手になったようなところはあった。日本盤が発売されていないのは残念だったけどね。

アルバムとしては、グレイテスト・ヒッツということもあり、主だったヒット曲はまんべんなく収録されているが、強いて言えば、1983年にシングルのみでリリースされた"The Way You Are"(UK 24位)は収録されていない。

 

TRACKLIST (アルバムには曲名以外のヴァージョン等の表記、並びにチャートポジションの表記はありません)
01. Everybody Wants To Rule The World(UK 2位 - Gold / US 1位 - Gold)
02. Shout (7" Edit)(UK 4位 - Silver / US 1位 - Gold)
03. I Love You But I'm Lost (Previously Unreleased) (新曲)
04. Mad World(UK 3位 - Silver)
05. Sowing The Seeds Of Love(UK 5位 / US 2位)
06. Advice For The Young At Heart(UK 36位 / US 89位)
07. Head Over Heels(UK 12位 / US 3位)
08. Woman In Chains (Tears For Fears & Oleta Adams)(UK 26位 / US 36位)
09. Change (Radio Edit)(UK 4位 - Silver / US 73位)
10. Stay (Previously Unreleased) (新曲)
11. Pale Shelter (2nd Single Version - 1983)(UK 5位)
12. Mothers Talk (U.S. Remix)(UK 14位)
13. Break It Down Again(UK 20位 / US 25位)
14. I Believe(UK 23位)
15. Raoul And The Kings Of Spain(UK 31位)
16. Closest Thing To Heaven(UK 40位)

NOTES
• "I Love You But I'm Lost" & "Stay" - Previously Unreleased (新曲)
• Label: Virgin EMI Records
• Made in the E.U. (Import)

• UK 12位 (Gold)

 

▼ Tears For Fears - Everybody Wants to Rule the World (Live at Rock in Rio 2017)

https://www.youtube.com/watch?v=oF1CseFOBuw

 

▼ Tears For Fears - I Love You But I'm Lost

https://www.youtube.com/watch?v=8RxlpQTgqO4

 

▼ Tears For Fears - Stay

https://www.youtube.com/watch?v=DwsFTdCKN4w

 

▼ Tears For Fears - Shout (Live at Rock in Rio 2017)
https://www.youtube.com/watch?v=8K7tFEXHqo8

▼ Tears For Fears - Sowing The Seeds Of Love
https://www.youtube.com/watch?v=VAtGOESO7W8

 

 

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2020/05/03

IF WE FALL IN LOVE TONIGHT 「ベスト・バラード・コレクション」 / ROD STEWART (1996)

CDの帯(初回プレス盤):ベスト・バラード・コレクション / ロッド・スチュワート

Album Cover (front): If We Fall in Love Tonight / Rod Stewart Album Cover (back): If We Fall in Love Tonight / Rod Stewart CD Case (back cover): If We Fall in Love Tonight / Rod Stewart

こちらは1996年にリリースされたロッド・スチュワートのコンピレーション・アルバム「If We Fall in Love Tonight / ベスト・バラード・コレクション」。一見、良くあるバラード集のようだが、どうしてどうして、自分にとっては、ロッド・スチュワートのコンピレーション・アルバムと言えば、ロッド・スチュワート自身が選曲した1989年の「The Best Of Rod Stewart / ベスト・オブ・ロッド・スチュワート」と肩を並べるくらい好きなコンピレーション・アルバムなのだ。言い換えれば、"The Best Of Rod Stewart"を持っていても、別途に買う価値があると思えるコンピレーション・アルバムだということでもある。

と言うのも、コンピレーション・アルバムながらも、冒頭の4曲が新曲であり、この他にも新たにリミックスされたり再録音された曲が収録されていることからも分かるように、他のアルバムでは補えないオリジナリティーがこのアルバムにはあるのだ。それに、何曲かは被る曲があるものの、"The Best Of Rod Stewart"とはまた違った趣があるしね。

新曲は4曲中2曲がカヴァー曲となっているが、カヴァー曲とは言っても、この2曲がこれまた素晴らしくて、オリジナルの新曲2曲はもとより、これまでの代表曲と並べても何ら違和感がなく、それこそ知らなければオリジナルと区別がつかないのではないかと思えるクオリティー。

実際、過去のカヴァー曲を見ても分かるように、ロッド・スチュワートのカヴァーって、ほんとオリジナル曲との隔たりが無く、見事なまでにロッド・スチュワートの曲になっているものが多いのだ。自分自身、"I Don't Want To Talk About It"や、"The First Cut Is The Deepest"といった曲も当初はカヴァー曲だとは知らなかったからね。

[補足]
新曲の"For the First Time" (Songwriters: James Newton Howard, Judl J. Friedman, Allan Dennis Rich) については、1996年公開の映画「One Fine Day / ワン・ファイン・デイ」のサウンドトラックに収録されたケニー・ロギンスのヴァージョン(米アダルトコンテンポラリーチャートで1位を記録したが、アメリカに於いては一般流通の商用シングルとしてはリリースはされなかったため、一般的な"Billboard Hot 100"には記録されていない)が知られるところではあるが、実際は、ケニー・ロギンスのヴァージョンがリリースされるより1か月早くロッド・スチュワートのヴァージョンがリリースされている。

又、新曲以外にも特筆すべき曲がいくつかあって、例えば9曲目の"Forever Young (1996)"は、 (1996) と表記されていることからも分かるように、新たにレコーディングされたヴァージョン(ここではテンポを落としたバラード調の曲になっている)が収録されており、7曲目の"Have I Told You Lately"も同様にタイトルの後に (Studio Version Remix) と表記されていることからも分かるように、新たにリミックスされたヴァージョンとして収録されている。

それ以外にも、表記はされていないが、"I Don't Want to Talk About It"は"1989 Version (this version taken from "Storyteller - The Complete Anthology: 1964-1990")"が収録されており、"Downtown Train"も同じく"Storyteller"に収録されているヴァージョン("The Best Of Rod Stewart"に収録されている曲とは別ヴァージョン)が収録されている(イントロ部分で見分けがつく)。

それと、"Tonight's The Night (Gonna Be Alright)"は、"The Best Of Rod Stewart"同様に、オリジナルヴァージョンのエンディングに入っている女性の声がカットされたヴァージョンにて収録されている。

そして、アルバムの最後に収録されているのは、ブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート、スティングの3人によるコラボレーションが話題にもなった「All For Love / オール・フォー・ラヴ」(映画「三銃士」のテーマ曲で、サウンドトラック"The Three Musketeers (Original Motion Picture Soundtrack)"に収録)。

なお、このアルバムは、インターナショナル盤、US盤、日本盤と、それぞれに収録曲に違うので、購入する際は注意が必要。ちなみに、ここで紹介している日本盤は、インターナショナル盤の8曲目に収録されている"Broken Arrow"が、"Your Song"(エルトン・ジョンのトリビュート・アルバムに収録されていたエルトン・ジョンのカヴァー曲)に差し替えられているのが特徴。

ただ、残念ながら、現在のところ日本盤は廃盤になっており、入手困難になっているようだ。

インターナショナル盤、US盤、日本盤、それぞれの収録曲については以下のウィキペディアの記事に記してある。

▼ If We Fall in Love Tonight (Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/If_We_Fall_in_Love_Tonight

 

CD Case (inside): If We Fall in Love Tonight / Rod Stewart  CD: If We Fall in Love Tonight / Rod Stewart

 

TRACKLIST (Japan Edition)
1. If We Fall In Love Tonight / 2. For The First Time / 3. When I Need You / 4. Sometimes When We Touch / 5. Tonight's The Night (Gonna Be Alright) / 6. I Don't Want To Talk About It / 7. Have I Told You Lately [Studio Version Remix] / 8. Your Song / 9. Forever Young (1996) / 10. You're In My Heart / 11. My Heart Can't Tell Me No / 12. The First Cut Is The Deepest / 13. Sailing / 14. Downtown Train / 15. Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda) / 16. All For Love (Bryan Adams, Rod Stewart and Sting)

1. フォール・イン・ラヴ・トゥナイト(新曲) / 2. フォー・ザ・ファースト・タイム(新曲) / 3. ホエン・アイ・ニード・ユー(新曲) / 4. サムタイムズ・ホエン・ウィ・タッチ(新曲) / 5. 今夜きめよう / 6. もう話したくない / 7. ハヴ・アイ・トールド・ユー・レイトリー(スタジオ・ヴァージョン・リミックス) / 8. 僕の歌は君の歌(ユア・ソング) / 9. フォーエヴァー・ヤング(1996) / 10. 胸につのる想い / 11. キャント・テル・ユー・ノー / 12. さびしき丘 / 13. セイリング / 14. ダウンタウン・トレイン / 15. トム・トラバーツ・ブルース / 16. オール・フォー・ラヴ(ブライアン・アダムス,ロッド・スチュワート&スティング)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付
• 品番:WPCR-1000
• CD発売日:1996/11/10

• Tracks 1, 2, 3, 4 - Previously Unreleased (Tracks 1, 2: New Original Songs / Tracks 3, 4: New Cover Songs)
• Track 7 - Studio Version Remix
• Track 9 - New Re-Recorded Version

• The Japanese release replaces track 8, "Broken Arrow", with "Your Song," from the Elton John tribute album Two Rooms. The remaining tracklist is otherwise identical.

※ 日本盤は基本的にインターナショナル盤に準じた収録曲になっているが、先にも記したように、インターナショナル盤の8曲目に収録されている"Broken Arrow"が日本盤では"Your Song"(エルトン・ジョンのカヴァー曲で、エルトン・ジョンのトリビュート・アルバム"Two Rooms"に収録)に代えられている。

又、アメリカ盤の4曲目に収録されているキャロル・キングのカヴァー曲"So Far Away"(キャロル・キングのトリビュート・アルバム"Tapestry Revisited - Tribute to Carole King"に収録)は日本盤及びインターナショナル盤には収録されていない。

ただし、日本盤及びインターナショナル盤の15曲目に収録されているトム・ウェイツのカヴァー曲で、ロッド・スチュワートのアルバム"Lead Vocalist"に収録されている"Tom Traubert's Blues (Waltzing Matilda)"はアメリカ盤には収録されていない。

なお、収録曲数は、日本盤及びインターナショナル盤が全16曲なのに対し、アメリカ盤は全15曲。

• Album: UK 8位 (Platinum) / US 19位 (Platinum / 1997-RIAA)
• Single: "If We Fall in Love Tonight" UK 58位 / US 54位

 

[Official Audio]

▼ Rod Stewart - If We Fall in Love Tonight
https://www.youtube.com/watch?v=Dy5Jzxkppuc

▼ Rod Stewart - For The First Time
https://www.youtube.com/watch?v=zKZwzQ6MkD4

▼ Rod Stewart - When I Need You
https://www.youtube.com/watch?v=krS3aQBdEO4

▼ Rod Stewart - Sometimes When We Touch
https://www.youtube.com/watch?v=1kWs0BfZAgw

▼ Rod Stewart - Forever Young (1996) [New Re-Recorded Version]
https://www.youtube.com/watch?v=mH8YyrwKSs0

▼ Rod Stewart - I Don't Want to Talk About It (1989 Version)
https://www.youtube.com/watch?v=zcP8xLmTKmw

▼ Rod Stewart - Have I Told You Lately (Studio Version Remix)
https://www.youtube.com/watch?v=381bIt2YIFU

こちらはアメリカ盤だけに収録されているキャロル・キングのカヴァー"So Far Away"

▼ Rod Stewart - So Far Away (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=8nm-g4Ekxe4

 

 

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