2017/06/04

DIFFICULT TO CURE 「アイ・サレンダー」 / RAINBOW (1981)

CDの帯:アイ・サレンダー / レインボーAlbum Cover (front): Difficult to Cure / Rainbowこの「Difficult to Cure / アイ・サレンダー」は、レインボーが1981年に発表した5作目のスタジオ・アルバム(通算6枚目)。

前作の「Down To Earth / ダウン・トゥ・アース」で見られたポップ性を更に推し進めた印象があり、否定的に捉える向きもあったようだが、本国のイギリスではアルバム・チャートで過去最高の3位を記録。

又、前作からのヒット曲「Since You Been Gone / シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(英6位)に続きラス・バラードのカヴァーとなった「I Surrender / アイ・サレンダー」も、同シングル・チャートで3位を記録するなど、よりファン層を広げることにも繋がったアルバムでもあった。

ポップ色が増したことに対して否定的な意見があることについては、ポップだから悪いということではないといったようなことをリッチーが当時の雑誌のインタビュー記事で語っていたことを今も何となく覚えている。

なお、本国のイギリスでは"I Surrender"に続き、"Can't Happen Here"がセカンド・シングルとしてリリースされたが、日本ではよりポップな"Magic"がセカンド・シングルに選ばれている。

CD Case (back cover): Difficult to Cure / Rainbowで、私自身はといえば、世の中の主流がレコードからCDへと代わって、初めて買ったレインボーのCDが実はこのアルバムだった。

アルバムのレコーディング前には既にドラマーのコージー・パウエルはグループを脱退しており、更にはロニー・ジェイムス・ディオに代わり、前作から加わったヴォーカリストのグラハム・ボネットもレコーディング途中で脱退してしまったことから、急遽ヴォーカリストにジョー・リン・ターナーを迎えて制作されたアルバムではあったものの、以外と言っては何だが、そんなドタバタ劇を感じさせないほどに収録曲は充実している印象。

アルバムの中では、"I Surrender"を筆頭に、日本独自のシングル・カット曲である"Magic"、それに、イギリスでのセカンド・シングルとなった"Spotlight Kid"といった曲が好きで良く聴いていたものの、暫くしてからは、ディープ・パープル時代の"Burn"に匹敵するようなギターとキーボードによるソロが聴ける"Spotlight Kid"や、アルバムの最後に収録されているベートーベンの交響曲第9番・歓喜の歌をアレンジした曲で、タイトルトラックにもなっているインストゥルメンタル曲の"Difficult To Cure"に突如嵌ったりして、それこそ"I Surrender"と変わらないくらいに良く聴いていたことを覚えている。

この手持ちのCDが発売されたのは1988年なのだが、LPレコード盤のジャケットをそのまま使ってCD用に製版したのか、CD番号や価格といった部分を切り貼りした後が見えるのが今となっては面白いところ。現在ではコンピューターでの補正が当たり前だが、当時は切り貼りの手作業だったんだろうね。

Difficult to Cure / Rainbow

解説書はリリース当時のLPレコードのものが転載されている。恐らくはそのままコピーしただけのものだと思われるが、自分としては、これはこれでリリース当時の雰囲気が垣間見れて良かったように思う。

 

CD Case (inside): Difficult to Cure / RainbowTRACKLIST
1. I Surrender / 2. Spotlight Kid / 3. No Release / 4. Magic / 5. Vielleicht Das Nächster Zeit (Maybe Next Time) / 6. Can't Happen Here / 7. Freedom Fighter / 8. Midtown Tunnel Vision / 9. Difficult To Cure

1. アイ・サレンダー / 2. スポットライト・キッド / 3. ノー・リリース / 4. マジック / 5. メイビー・ネクスト・タイム / 6. キャント・ハプン・ヒア / 7. フリーダム・ファイター / 8. ミッドタウン・タネル・ヴィジョン / 9. 治療不可

RAINBOW - BAND MEMBERS (Listed on Back Cover)
• Ritchie Blackmore (リッチー・ブラックモア) - Guitar
• Don Airey (ドン・エイリー) - Keyboards
• Roger Glover (ロジャー・グローヴァー) - Bass
• Bobby Rondinelli (ボビー・ロンデイネリ) - Drums
• Joe Lynn Turner (ジョー・リン・ターナー) - Lead and Backing Vocals

NOTES
• Track 9: from a traditional work by Beethoven

• CD発売日:1988年8月1日(再発盤)
• 解説・歌詞付(対訳無し)

• Album: UK 3位 (Gold)、US 50位
• Singles: "I Surrender" UK 3位 (Silver)、US 105位 / "Can't Happen Here" UK 20位

 

▼ Rainbow - I Surrender

https://www.youtube.com/watch?v=EJ29pVhsdMs

 

▼ Rainbow - Magic

https://www.youtube.com/watch?v=IZZBef_sYUo

 

▼ Rainbow - Difficult to Cure

https://www.youtube.com/watch?v=0Sr4C70jwMc

 

 

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