2017/06/11

BENT OUT OF SHAPE 「ストリート・オブ・ドリームス」 / RAINBOW (1983)

CDの帯:ストリート・オブ・ドリームス / レインボーAlbum Cover (front): Bent Out of Shape / Rainbow世の中の主流がレコードからCDへと移行して、最初に買ったレインボーのCDが「Difficult to Cure / アイ・サレンダー」だったことは前回の"Difficult to Cure"の記事でも述べていたことだが、その次に買ったレインボーのCDはといえば、1983年にリリースされた7作目のスタジオ・アルバム(通算8枚目)で、事実上のラスト・アルバムと言えるこの「Bent Out of Shape / ストリート・オブ・ドリームス」だった。

ということで、前々作の「Difficult to Cure / アイ・サレンダー」に続き、この「Bent Out of Shape / ストリート・オブ・ドリームス」と、アルバムの代表曲がそのまま邦題のタイトルになったアルバムを買ったことになるわけだが、このアルバムを選んだ理由は、"Difficult to Cure"を聴いてるうちに、ジョー・リン・ターナーが歌うパワーバラードの"Can't Let You Go"と"Street Of Dreams"の2曲を聴きたくなったからということに加え、この2曲を含むいくつかの曲を"Difficult to Cure"のアルバムに組み込んで自分なりのベストを作ってみたかったからなんだよね。この2枚だけで相当素晴らしいベストができるとワクワクしながら買ったことは今でも覚えている。

CD Case (back cover): Bent Out of Shape / Rainbowこの"Bent Out of Shape"が実質的にレインボーのラスト・アルバムとなった経緯について簡単に記すと、アルバムのリリース直後にイギリスとアメリカでのツアーが行われたものの、そのツアー終了後にディープ・パープル再結成のプランが具体的に現実味を帯びてきたことから、日本でのツアーを最後にレインボーは活動休止を発表という流れで事が進んだのだった。

ただ、当時は、ヴォーカリストのジョー・リン・ターナーもバンドに加入して3作目と板に付いてきたこともあり、バンドとしては安定の充実期だったと言えることから、ディープ・パープルの再結成には興味があるものの、レインボーが終わってしまうことを考えると痛し痒しと思うファンも多かったのではないかと思う。

※ 補足
その後、ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが、1995年に「Stranger in Us All / 孤高のストレンジャー」を、レコード会社の意向もあり、"Ritchie Blackmore's Rainbow"の名義でリリースしたものの、元々はリッチー・ブラックモアのソロ・プロジェクトとして制作されていたものであることから、これをレインボーのアルバムと捉えるかについては意見が分かれるところかもしれない。

なお、アルバムからは、"Street Of Dreams"と"Can't Let You Go"がシングルとしてもリリースされたが、"Can't Let You Go"のシングルではイントロの荘厳なキーボードがカットされている。

その他、特筆すべき点と言えば、最近リリースされているアルバムだと、5曲目の"Desperate Heart"と10曲目の"Make Your Move"はLPレコードに収録されていたものより長めのヴァージョンが収録されているのだが、このCDではLPレコードと同じヴァージョンが収録されているということ。ちなみに、長めのヴァージョンの方はアルバムのリリース当時のカセット・テープ版に収録されていたもので、時間にすると"Desperate Heart"が約30秒、"Make Your Move"が約1分30秒ほどの違いがある。

 

▼ Rainbow - Street Of Dreams

https://www.youtube.com/watch?v=rQvu5Eo7rKI

 

▼ Rainbow - Can't Let You Go

https://www.youtube.com/watch?v=IqUx84-ljPE

 

前回取り上げたアルバム「Difficult to Cure / アイ・サレンダー」と同じく、これもCD番号の部分に切り貼りした後が見えるので、恐らくはLPレコードのジャケットをそのまま使って製版したと思われる。今ではコンピューターでの補正が当たり前だが、当時は切り貼りの手作業だったことが窺える。

Bent Out of Shape / Rainbow

又、封入されている解説書も前回の「Difficult to Cure / アイ・サレンダー」と同じく、LPレコードのものがそのままコピーしたような形で転載されているが、前回も言った通り、これはこれでリリース当時の状況を知ることができて良かったように思う。

 

CD Case (inside): Bent Out of Shape / RainbowTRACKLIST
1. Stranded / 2. Can't Let You Go / 3. Fool For The Night / 4. Fire Dance / 5. Anybody There / 6. Desperate Heart / 7. Street Of Dreams / 8. Drinking With The Devil / 9. Snowman / 10. Make Your Move

1. ストランデッド / 2. キャント・レット・ユー・ゴー / 3. フール・フォー・ザ・ナイト / 4. ファイアー・ダンス / 5. エニバディ・ゼア / 6. デスペレート・ハート / 7. ストリート・オブ・ドリームス / 8. ドリンキング・ウィズ・ザ・デヴィル / 9. スノーマン / 10. メイク・ユア・ムーヴ

RAINBOW - BAND MEMBERS (Listed on the Back Cover of an LP / This CD is Not Credited)
• Ritchie Blackmore (リッチー・ブラックモア) - Guitars
• Roger Glover (ロジャー・グローヴァー) - Bass, Percussion
• Joe Lynn Turner (ジョー・リン・ターナー) - Vocals
• David Rosenthal (デイヴィット・ローゼンサル) - Keyboards
• Chuck Burgi (チャック・バーギ) - Drums

NOTES
• CD発売日:1988年8月1日(再発盤)
• 解説・歌詞付(対訳無し)

• Album: UK 11位 (Silver)、US 34位
• Singles: "Street of Dreams" UK 52位、US 60位 / "Can't Let You Go" UK 43位>

 

 

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