この「Contagious / コンテイジャス」はゲフィンに移籍してリリースされた"Y&T"通算7作目("Yesterday and Today"時代の2作を除く / ライヴアルバムの"Open Fire"を含む)となるスタジオアルバム。
前作の「Down for the Count / ダウン・フォー・ザ・カウント」では"All American Boy"、"Anytime At All"、"Summertime Girls"といったいかにもアメリカンロックといった感じの野外ライヴが似合いそうなポップで乾いた印象のある曲が収録されていたのだが、このアルバムではそういったタイプの曲は影を潜め、前作に比べると若干ポップ色が抑えられたような印象がある。又、サウンドプロダクションも前作以上にゴージャスで、サウンドアプローチに多少軌道修正が図らているようにも感じる。
個人的にはタイトルトラックの「Contagious / コンテイジャス」や、「Temptation / テンプテイション」、「Fight for Your Life / ファイト・フォー・ユア・ライフ」、「Armed and Dangerous / アームド・アンド・デンジャラス」、そして、ゲイリー・ムーアを彷彿させるようなインストゥルメンタル曲「I'll Cry for You / アイル・クライ・フォー・ユー」といった曲が好きなのだが、アルバムとしては、相変わらずというか、これも"Y&T"の特徴のひとつというべきなのか、聴く曲と聴かない曲が極端に分かれてしまっている。
まぁ、それでも、LPレコードで買った前作の「Down for the Count / ダウン・フォー・ザ・カウント」(1985年)や、前々作の「In Rock We Trust / イン・ロック・ウィ・トラスト」(1984年) よりは良く聴いていたように思うし、初めてCDで買った"Y&T"のアルバムだったということで、それなりに思い出に残っているアルバムのひとつではある。
なお、このアルバムでは、これまでの不動のラインアップから、ドラムのレオナード・ヘイズがグループを離れて、新たにジミー・デグラッソがメンバーに加わっている。
Y&T - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• Joey Alves (ジョーイ・アルヴィス) - Acoustic and Electric Guitar
• Dave Meniketti (デイヴ・メニケッティ) - Lead Vocals and Lead Guitar
• Phil Kennemore (フィル・ケネモア) - Bass Guitar
• Jimmy DeGrasso (ジミー・デグラッソ) - Drums
TRACKLIST
1. Contagious / 2. L.A. Rocks / 3. Temptation / 4. Kid Goes Crazy / 5. Fight For Your Life / 6. Armed And Dangerous / 7. Rhythm Or Not / 8. Bodily Harm / 9. Eyes Of A Stranger / 10. I'll Cry For You
1. コンテイジャス / 2. L.A.ロックス / 3. テンプテイション / 4. キッド・ゴーズ・クレイジー / 5. ファイト・フォー・ユア・ライフ / 6. アームド・アンド・デンジャラス / 7. リズム・オア・ノット / 8. ボディリー・ハーム / 9. アイズ・オブ・ア・ストレンジャー / 10. アイル・クライ・フォー・ユー
NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付
• US 78位
▼ Y&T - Contagious (Official Music Video)
▼ Y&T - I'll Cry For You
▼ Y&T - Fight For Your Life
https://www.youtube.com/watch?v=TFozlpE4unI
▼ Y&T - Temptation
https://www.youtube.com/watch?v=V63fKl5vtfs
▼ Y&T - Armed And Dangerous
https://www.youtube.com/watch?v=ZqUUtyruxks
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