これまで記事にした以外にも手持ちのシングル・レコード盤がいくらか残っているので、暫く後に順次取り上げていこうかなと思っていたものの、今月下旬にサンタナが来日するとのことなので、このシングル盤だけを先にを取り上げることにした。
1982年にリリースされた、このサンタナのシングル盤「Hold On / ホールド・オン」は、アルバム 「Shangó / シャンゴ」からのシングルカット曲。ちなみに「シャンゴ」とはナイジェリアのヨルバ族に伝わる神の名前だそうだ。
で、この"Hold On"は、ラジオで聴いてから何となく気になっていた曲ではあったものの、レコード店で何か良いものがないかと探していた中でたまたまこのジャケットを目にして惹かれたことがシングル盤を購入した動機だったことは今でも覚えている。ということで、アルバムと同じジャケットだと知ったのは後になってからのことだった。
サンタナといえば、当時は「ラテン・ロックの雄」というキャッチフレーズで呼ばれることが多くて、ロック好きにはその名を知らない人はまずいないだろうというくらいに日本でも知名度が高いミュージシャンなのだが、この"Hold On"は比較的アクも少なく、ポップで軽快な曲。でも、こういった曲でも何処かラテンの香りが漂う雰囲気があるのはサンタナらしいところ。
ちなみに、このシングル盤の時間表記は「3:56」で、アルバム・ヴァージョンの「4:24」に比べて30秒近く短くなっている。
▼ Santana - Hold On (7" Vinyl Record)
TRACKLIST
Side A: Hold On / ホールド・オン
Side B: Oxun (Oshun) / オーシャン
NOTES
• Format: 7-inch Vinyl Single Record
• Released in Japan
• A面B面両曲の歌詞付(対訳無し)
• US 15位
でも、実はこの曲、カナダのシンガー・ソング・ライターで俳優でもあるイアン・トーマスという人の作品で、サンタナが取り上げる前年の1981年にリリースされた"The Runner"というアルバムに収録されていた曲であり、シングルとしてもリリースされ、カナダのシングル・チャートで28位を記録している。
ただ、サンタナがこうして取り上げてカヴァーしなかったら、自分を含めて多くの人が知らずにいた曲だとも思うので、イアン・トーマスにとっても、こうしてカヴァーされたのは良かったのではないかと。
▼ Ian Thomas - Hold On
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