2018/06/06

CHEAP TRICK AT BUDOKAN 「チープ・トリック at 武道館」 / CHEAP TRICK (1978-JAPAN / 1979-US)

CDの帯:チープ・トリック at 武道館 / チープ・トリックAlbum Cover (front): Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick  Album Cover (back): Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick  Album Cover with Obi (front): Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick

チープ・トリックが本国のアメリカでブレイクを果たした記念碑的アルバムがこの「Cheap Trick at Budokan / チープ・トリック at 武道館」で、その後もチープ・トリックといえばこのアルバムを抜きにしては語れないほどの代表作となった一枚。

そもそもは、来日を記念して、日本で企画され、日本だけでリリースされていたライヴ・アルバムだったものの、アメリカでも日本から輸入されたレコード盤が評判となり、翌年にはアメリカでも正式にリリースされるや否や、アルバムからシングル・カットされた"I Want You to Want Me (Live)"(7位)と"Ain't That a Shame (Live)"(35位)と共に売り上げを伸ばし、アルバム・チャートでは4位にまで上がるヒットを記録。又、アルバムはその後も売れ続けていたようで、1986年には300万枚の売り上げを示すトリプル・プラチナムが"RIAA"より正式に認定されている。

シングルでもヒットした"I Want You to Want Me (Live)"でも分かるように、聞こえてくる女の子の歓声からも彼らの当時の人気が伝わってくるのだが、実際この当時のチープ・トリックの人気は凄まじく、何とミュージック・ライフ(当時人気の音楽雑誌)の人気投票でも1位になっていたほど。

ただし、別に嫌いという訳ではなかったのだが、当時の自分はチープ・トリックをキッス、クイーン、エアロスミスの牙城を崩す敵と見ていたので(笑)、友人から借りてこのアルバムを聴いただけで、結局はアナログ・レコードの時代にはチープ・トリックのアルバムを買ったことはなかったのだ。

自分がチープ・トリックを初めて知ったのは、この「チープ・トリック at 武道館」がリリースされる1年ほど前に"NHK-FM"で放送されていた渋谷陽一氏がDJを務めるロックを主体とした洋楽の番組で新曲として紹介された「Clock Strikes Ten / 今夜は帰さない」を聴いたときだった。

でも、そのときはさほど関心もなくて、また新しいバンドが出てきたな程度の印象しかなかったのだが、渋谷陽一氏が「チャイムの音がなんたらかんたら」と言っていたことを含めて、その時のことをこうして覚えているのだから、好みに関わらず、印象には残っていたのかもしれない。勿論、その時は、まさか1年後に大ブレイクするなんてことは予想だにしなかったのだが。

ということで、この「チープ・トリック at 武道館」を買ったのも比較的最近の話。自分が買ったのは、LPレコードの見開きジャケットと当時の帯を復刻した紙ジャケット仕様(ミニLPタイプ)のCDで、曲間のMCは比較的少ないのだが、当時のLPレコードと同様に、付属の対訳には曲間のMCも含まれている。又、収録曲の歌詞と対訳もスタジオ・ヴァージョンのものをそのまま転載したものではなく、聞き取りというかたちでこのライヴ・ヴァージョンの歌詞が記載されている。

で、この「チープ・トリック at 武道館」は、後に、アルバムには収録されなかった曲を含む完全盤がリリースされたりもしたのだが、個人的には、やっぱり濃縮されたこのオリジナルの方が断然良いなとは思う。かつては敵と見ていた自分が言うのもなんだが(笑)。

Booklet (front): Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick  CD: Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick  Album Cover (inside): Cheap Trick at Budokan / Cheap Trick

今年の4月に日本武道館での開催が予定されていたものの、リック・ニールセンの体調不良により延期となっていた「チープ・トリック at 武道館」の発売40周年を記念する来日公演も無事10月に振替公演が決定したようだ。

ただ、日本武道館での日程調整が上手くいかず、最終的には「会場を変更しても40周年という節目の年に日本での公演をしたい」とのバンド側からの希望から、別会場(東京・Zepp Tokyo)での開催決定になったそうだ。

 

CHEAP TRICK - BAND MEMBERS
• Robin Zander (ロビン・ザンダー - Lead Vocals, Rhythm Guitar
• Rick Nielsen (リック・ニールセン) - Lead Guitar, Backing Vocals
• Tom Petersson (トム・ピーターソン) - Bass, Backing Vocals
• Bun E. Carlos (バン・E・カルロス) - Drums

TRACKLIST
1. Hello There / 2. Come On, Come On / 3. Lookout / 4. Big Eyes / 5. Need Your Love / 6. Ain't That A Shame / 7. I Want You To Want Me / 8. Surrender / 9. Goodnight / 10. Clock Strikes Ten

1. ハロー・ゼア / 2. カモン、カモン / 3. ルックアウト / 4. ビッグ・アイズ / 5. ニード・ユア・ラヴ / 6. エイント・ザット・ア・シェイム / 7. 甘い罠 / 8. サレンダー / 9. グッドナイト・ナウ / 10. 今夜は帰さない

NOTES
• 紙ジャケット仕様(見開きタイプ)
• CD発売日:2012/1/23(2006/06/21発売盤のアンコール・プレス)
• 解説・歌詞・対訳付(対訳は曲間のMCを含む)
• デジタル・リマスター (2003)

• Japanese Limited Edition Issue of the Album Classic in a Deluxe, Miniaturized LP Sleeve Replica of the Original Vinyl Album Artwork.

• Album: US 4位 (3x Platinum / 1986-RIAA) / UK 29位
• Singles:
1. I Want You to Want Me (Live) - US 7位 (Gold / 1979-RIAA) / UK 29位
2. Ain't That a Shame (Live) - US 35位

 

▼ Cheap Trick - Come, On Come On (from Budokan!)

https://www.youtube.com/watch?v=9JeI_pVQbAM

 

▼ Cheap Trick - I Want You to Want Me (from Budokan!)

https://www.youtube.com/watch?v=-qgpewMCVjs

 

▼ Cheap Trick - Surrender (from Budokan!)

https://www.youtube.com/watch?v=ZbkypX1OhZ0

 

 

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