ティアーズ・フォー・フィアーズのセカンド・アルバムであり、大ヒット作でもある「Songs From the Big Chair / シャウト」に、シングルのB面にのみ収録されていたアルバム未収録曲やリミックスを含む7曲のボーナス・トラックを加えて再発されたのがこの「シャウト [+7]」で、オリジナル・アルバムでは収録曲が8曲だったことから、全体ではおよそ2倍のボリュームになっている。
元々は、ずっと以前に「Everybody Wants To Rule The World / ルール・ザ・ワールド」のシングル・レコードを買っていたこともあって、そういった経緯から購入したCDだったのだが、自分自身は、その"Everybody Wants To Rule The World"のイメージから比較的ポップなものを予想していたら、思ったより重くどんよりとした空気感に包まれたアーティスティックなアルバムだったので驚いたようなところもあった。しかも、本編の後半(レコードで言うところのB面)なんて、ほとんど曲間がなく、コンセプト・アルバムであるかのような構成になってるしね。
ちなみに、ボーナス・トラックとして収録されている曲は、更に前衛芸術的で、アーティスティックなモノクロ映画でも観ているかのような雰囲気。いや、ほんと、"Everybody Wants To Rule The World"のイメージで聴いたら面食らうような曲ばかり。でも、自分自身はこういうのも案外好きなんだよね。
しかしながら、冒頭でも記したように、以外や以外、これが大ヒット作となったのだから驚き。ちなみに、本国のイギリスのアルバム・チャートでは2位を記録しており、ウィキペディアには「29週連続でトップ10以内にランク・インするほどのロング・セラーとなったアルバム」と記されている。一方、アメリカでは"Shout"と"Everybody Wants to Rule the World"の2曲のNo. 1ヒットに加え、3位に入るヒットとなった"Head Over Heels"といったように、トップ3に入る3曲のヒット曲が生まれ、アルバム自体もチャートで1位を記録している。
TEARS FOR FEARS (Listed in Booklet) • Curt Smith (カート・スミス) - Bass Guitar, Vocals • Roland Orzabal (ローランド・オーザバル) - Guitar, Keyboards, Vocals • Ian Stanley (イアン・スタンリー) - Keyboards • Manny Elias (マニー・エリアス) - Drums
TRACKLIST 1. Shout / 2. The Working Hour / 3. Everybody Wants To Rule The World / 4. Mothers Talk / 5. I Believe / 6. Broken / 7. Head Over Heels/Broken (Live) / 8. Listen [Bonus Tracks] 9. The Big Chair / 10. Empire Building / 11. The Marauders / 12. Broken Revisited / 13. The Conflict / 14. Mothers Talk (U.S. Remix) / 15. Shout (U.S. Remix)
• Album: UK 2位 (3x Platinum) / US 1位 (5x Platinum / 1995-RIAA) • Singles: 1. "Mothers Talk" - UK 14位 "Shout" - UK 4位 / US 1位 (Gold / 1989-RIAA) 3. "Everybody Wants to Rule the World" - UK 2位 / US 1位 4. "Head over Heels" - UK 12位 / US 3位 5. "I Believe (A Soulful Re-Recording)" - UK 23位 6. "Mothers Talk (US Remix)" - US 27位