


こちらは1978年に発行されたキッスの単行本「地獄の全貌 キッス・ストーリー」。いやぁ~、でも、今の時代にこの本を記事にする人も中々いないのではないだろうか(笑)。暫くしてグーグルでこの本のタイトルを検索したら、(希少なこともあり)恐らくはこの記事も上位に出てくるのではないかと。というか、そもそも検索する人がいるのかという話だが(笑)。
巻頭はカラーと白黒の写真、そして、著者ロバート・ダンカンの本文の後には、日本でのキッス・ファンクラブ初代会長を務めた青柳つとむ氏によるファースト・アルバム~ソロ・アルバムまでの全アルバム及び全曲の解説と、キッスの歩みが記された"KISSTORY"が掲載されている。
一冊¥1,200の本といえば当時は中々のお値段だったが、この当時、丸々一冊、特定のバンドについてのみ書かれた単行本なんて殆んど無かったので、いったいどんなことが書かれているのだろうとワクワクしながら買った記憶は何となく残っている。
実は、買う前にパラパラと開いて見た中で一番楽しみにしていたのが、巻末の全曲解説。ここには4人揃ってリリースされた最新のソロ・アルバムも含まれていたので、それぞれの曲について他人の見解を知ることができるのが嬉しかったんだよね。当時はネットなんて無い時代だったので、アルバムに含まれる地味な曲を他人がどう思うかなんて中々知ることができなかったからね。
この本の発刊については、多分、4人のソロ・アルバム(LPレコード)内のシートに掲載されていた広告で知ったと思うのだが、しかし、よくもまぁこの本を地方の街の本屋の棚から自力で見つけたもんだとは今でも思う。覚えてないけど、恐らくは何件かの本屋を回っただろうし。
▼ こちらがその各ソロアルバム(LPレコード)内の歌詞や対訳が掲載されたシートの下側に掲載されていた広告

■ もくじ
[SIDE ONE] 
• 真夜中にうごめく太陽 
• キッス、誕生まで 
• “タイムズ・スクエアに閃光ひらめく” 
• “ブロンクス 1999” 
• “猫より猫らしい猫ちゃん” 
• “星屑の内緒話” 
• “こんな恵まれた男が居るだろうか” 
• “厳しい冬の訪れ” 
• “最後のチャンス” 
• “熱烈的雪解け” 
• “優雅な仕上げ” 
• “野生の叫び” 
• “猫とトカゲ・コウモリの天下” 
• “小さな餌食” 
• “明日は明日の風が吹く” 
• “あるキッス・キチガイのメモ”
[SIDE TWO] 
• ディスコグラフィー 
• キッス曲目対訳表 
• KISSTORY 
• エピローグ
NOTES 
• 単行本(395ページ) 
• 発行所:東芝音楽出版株式会社 / 発売:株式会社日音楽譜出版社 
• 発行:1978年12月15日 
• 著者:ロバート・ダンカン / 訳者:青柳つとむ / 監修:岡田英明 
• 寸法:130x190mm 
• 価格:¥1,200
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