こちらは1977年に講談社より発行された別冊ヤングフォーク / スーパーアイドルを探せ(1977年)で、クイーン、キッス、エアロスミス、ベイ・シティ・ローラーズ、エンジェルをビッグ5と銘打って特集が組まれた特別号。中でも、キッスは初来日間近ということもあって一際大きく取り上げられている。
この当時、これらのグループの中でも断然の人気を誇っていたのはクイーンでもキッスでもなく、その熱狂的人気からビートルズの再来とまで言われていたベイ・シティ・ローラーズだった。当時の人気順で並べると、ベイ・シティ・ローラーズ、クイーン、キッス、エアロスミス、エンジェルといった感じだった。ただ、人気があったとは言え、ベイ・シティ・ローラーズはファンの大半がティーンの女の子で、そのアイドル然としたコスチュームとルックスイメージは、ことあるごとに批判の対象にもなっていた。ただ、ベイ・シティ・ローラーズもあれだけのファンを惹き付ける要素を持っていたのだから、続けていれば徐々に評価されていく部分もあったと思うのだが、バンドの顔とも言うべきヴォーカリスト、レスリーがグループを脱退してからは人気も急速に衰えてバンドはいつしか消滅していた。
エンジェルについて言えば、ビッグ5とは言っても、他のバンドに比べると人気面では大きく水をあけられている感じで、個人的にはクイーンの二番煎じ的イメージがあって興味を持つこともなかったのだが、結局はその後に人気を博することもなかった。
・・・読み返してみて面白かったのは、「激突座談会」と題された、それぞれのバンドのファンクラブ代表が集まっての座談会(なぜか全員女性)。今ではこんな音楽雑誌の企画なんて恐らくは無いだろうね。果たしてココに出ていた人達は今でもファンでいられるのだろうか?というか、ファンでいてほしいなぁとは思うところ。
▼ 付属の大型両面カラーポスター(キッス / ベイ・シティ・ローラーズ)
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