2020/01/23

HYSTERIA 「ヒステリア」 [30TH ANNIVERSARY EDITION] / DEF LEPPARD (1987 / 2017)

CDの帯:ヒステリア(30周年記念エディション) / デフ・レパード

Album Cover (front): Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard  Album Cover (back): Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard  CD Case (back cover): Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard

こちらは1987年にリリースされたデフ・レパードの大ヒットアルバム「Hysteria / ヒステリア」の30周年記念エディション(2017年デジタル・リマスタリング)で、自分が購入したのは「1CD」の「スタンダード・エディション」。

※ 2017年に発売された30周年記念エディションの日本盤は「5CD+2DVD」の「スーパーデラックス・エディション(完全生産限定盤)」のみだったが、2018年の「全曲再現 HYSTERIA & MORE」の来日公演に合わせて「1CD」の「スタンダード・エディション」と「3CD」の「デラックス・エディション」も国内盤化され発売された。

で、デフ・レパードにとって4作目のアルバムとなるこの"Hysteria"は、英米のチャートで共に1位を記録し、7曲ものヒット・シングルを生み出したモンスター・アルバム。

とは言っても、ゴージャスなサウンドを聴けば察しがつくように、アルバムの制作にはかなりの資金が投入されたようで、マネージャーのピーター・メンチは、当時「このアルバムを200万枚売って、やっとスタートラインに立つ」と発言していた(つまりは損益分岐点がそのラインであったと思われる)。ただし、ウィキペディアには、それどころか、アルバム500万枚を売り上げなければ元が取れないほどの金額だったという説もあるということが記されている。

まぁ、裏を返せば、それだけ売れる自信がマネージメント側にはあったのだと思われるが、とは言え、確実に売れるという保証があるわけでもなく、それを可能にしたのは、やはり前作の「Pyromania / 炎のターゲット」 (US: Diamond / 10x Platinum) の成功があったからだろうね。

CD Case (inside): Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard  CD: Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard

DEF LEPPARD - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• ジョー・エリオット (Joe Elliott) - Lead Vocals
• スティーヴ・クラーク (Steve Clark) - Guitars
• フィル・コリン (Phil Collen) - Guitars
• リック・サヴェージ (Rick Savage) - Bass
• リック・アレン (Rick Allen) - Drums

• The Bankrupt Brothers - Backing Vocals
※ "The Bankrupt Brothers"は、デフ・レパードのメンバーに加えて、ロッキー・ニュートンとロバート・ジョン“マット”ランジに与えられたバッキング・ヴォーカルのグループ名

 

Japanese Booklet: Hysteria (30th Anniversary Edition) / Def Leppard

TRACKLIST
1. Women / 2. Rocket / 3. Animal / 4. Love Bites / 5. Pour Some Sugar on Me / 6. Armageddon It / 7. Gods of War / 8. Don't Shoot Shotgun / 9. Run Riot / 10. Hysteria / 11. Excitable / 12. Love and Affection

1. ウィメン / 2. ロケット / 3. アニマル / 4. ラヴ・バイツ / 5. シュガー・オン・ミー / 6. アーマゲドン / 7. ゴッズ・オブ・ウォー / 8. ショット・ガン / 9. ラン・ライオット / 10. ヒステリア / 11. エクサイタブル / 12. ラヴ・アンド・アフェクション

NOTES
■ ヒステリア(30周年記念 1CD スタンダード・エディション)
• 2017年デジタル・リマスタリング (Remastered 2017)
• 解説・歌詞・対訳付
• 発売日:2018/9/12

• Album: UK 1位 (2x Platinum) / US 1位 (12x Platinum [Diamond] / 1998-RIAA)

• Singles:
1. Women - US 80位
2. Animal - UK 6位 / US 19位
3. Pour Some Sugar on Me - UK 18位 / US 2位 (Gold / 2005-RIAA)
4. Hysteria - UK 26位 / US 10位
5. Armageddon It - UK 20位 / US 3位
6. Love Bites - UK 11位 / US 1位
7. Rocket - UK 15位 / US 12位

 


 

CDの帯(初回プレス盤):ヒステリア / デフ・レパード

Album Cover (front): Hysteria / Def Leppard  Album Cover (back): Hysteria / Def Leppard  CD Case (back cover): Hysteria / Def Leppard

そして、こちらはリリース当時に買ったオリジナルの初回プレス盤。なんか今見ると日本の販売元はそれほど力を入れてなかったようにも見える帯。

当時は一聴して力作であるアルバムであることは分かったものの、アメリカでのファーストシングルが"Women"だったことに関しては「何でこの曲を?」って感じだった。しかもその"Women"が80位止まりだったことから、アルバムが力作なだけに残念な気持ちであると同時に行く先を案じるようなところがあった。

結果的には、そんな憂いも他所に、その後にカットされたシングルはことごとくヒットを記録(都合7曲がシングルカットされ、米ビルボードチャートに於いてはNo.1ヒットを含む3曲がトップ3に入るヒットを記録)し、その勢いも手伝ってアルバムはロングセラーとなり、ベストセラーとなった前作を上回る大ヒットに。

CD Case (inside): Hysteria / Def Leppard

実はこの"Hysteria"は、前作"Pyromania"がリリースされた翌年の1984年にドラマーのリック・アレンが自動車事故で左腕を失うという状況下で制作されたアルバムであったわけだが、シモンズ社の協力の下、片腕と両足で演奏ができるカスタマイズのドラムを製作し、そのままの体制でレコーディングが行われたことをニュースで知って当時は驚いたことを覚えている。

ただ、やっぱり、実際にアルバムを聴くまではどうなんだろうという若干不安めいた思いはあったのだが、アルバムを聴くと、何の違和感もないドラムサウンドにこれまたビックリといった感じだった。

しかし、その後もバンドのアクシデントは続き、"Hysteria"に続く次作のレコーディング中の1991年1月8日、今度はギタリストのスティーヴ・クラークが、鎮痛剤、抗うつ薬、アルコールの同時摂取から呼吸困難に陥り死去。ということで、結果的にはスティーヴ・クラークが全面的に参加したという意味ではこの"Hysteria"が最後の作品となってしまった。

 

▼ Def Leppard - Pour Some Sugar On Me (Official Music Video)

 

▼ Def Leppard - Love Bites (Official Music Video)

 

▼ Def Leppard - Armageddon It (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=urNFQw8VIvA

▼ Def Leppard - Animal (Live on Top Of The Pops)
https://www.youtube.com/watch?v=6p-KU2UWdU4

▼ Def Leppard - Rocket (Live on Top Of The Pops)
https://www.youtube.com/watch?v=RHO92EeZ4Ho

▼ Def Leppard - Hysteria (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=yMzyleT2FqY

 

 

関連記事

Vault: Def Leppard Greatest Hits 1980-1995 (1995) / Def Leppard

X (2002) / Def Leppard

CMT Crossroads [DVD] (2009) / Taylor Swift & Def Leppard

ギタリストのフィル・コリンがデフ・レパードに加入する前に在籍していたバンド「ガール」のファースト・アルバム
Sheer Greed 「シアー・グリード」 (1980) / Girl

0 件のコメント:

コメントを投稿