今年で足底腱膜炎の完治から10年になり、再発の心配もほぼないようなので、もしかしたらこの自分の体験が誰かの役に立つかもしれないと思い、足底腱膜炎の発症から完治までと、その後の経過を記しておくことにした。
ちなみに、足底腱膜炎とは、長期にわたって足底にダメージを与え続けていることで起こる障害で、長距離走のスポーツ選手のほか、長時間の立ち仕事をする人や、場合によっては加齢により、徐々に足底筋膜炎になる場合もあるそうだ。具体的にどういう障害かというと、歩くたびにかかとにズキンズキンと痛みが走ります。特に階段を下るときが痛みを強く感じるので、下りの階段はほんとできるだけ使用を避けたいという意識が強くて恐怖感もあった。今はもう完治したので、下りの階段に恐怖を覚えることも無いのだが、あの頃はほんと嫌な存在だった(笑)。
ただ、完治したとはいえ、どういった痛みなのかは覚えており、稀にそれに似た痛みを感じることがあるので、そういった場合は早期にかかとに負担をかけないよう注意するようにしていることもあってか、今のところ大事には至っていない。やっぱり、一度あの痛みを経験してしまうと怖くて慎重になってしまうんだよね。というか、それくらい慎重で良いのかもしれない。
稀にそれに似た痛みを感じることがあるのは、ほとんどがサボってかかとサポーターを付けないでいた場合なので、やっぱり、今もかかとサポーターは予防のための手放せない必需品となっている。
タイトルにも記した自然治癒については、その期間は3か月から3年程度と、完治するまでの期間の幅は割と大きく個人差があるようだ。実を言うと、足底腱膜炎は適切に対処していれば自然治癒することを知ってからは、自分の場合だと長くても1年程度で治るのではないかと根拠もなく勝手に推測していたのだが、結果的には完治までほぼ最長期間の3年を費やしたのだった。
とは言え、一応、1年ほど経過した頃には当初に比べて痛みが引いたことを実感していたので、徐々に治ってきていることが分かって安堵はしていた。ただ、結局はそこから完治するまでがまた長かったのだが、それでも、いつかは治る(自然治癒する)というこで精神的には比較的楽だったように覚えている。
足底腱膜炎を発症した経緯については、自分の場合はウォーキングのやり過ぎが原因だと考えている。それも硬い靴底のビジネスシューズを履いてるときでも調子に乗ってコンクリートの道をガンガン歩いていたので、かかとにも相当負担があったのだと思うが、当時はそんなことは全く気にも留めず、歩くことが快感になっていたようなところがあった。
幸いにも足底腱膜炎になったのは片足だけで、通常の生活に支障をきたすほどの影響は無かったものの、足底腱膜炎の発症を認識してからは、逆に歩くことが億劫になり、その間は自然とかかとをかばうような多少ギコチナイ歩き方になっていたように思う。
[参考資料]
▶ 足底筋膜炎 - ウィキペディア
治療:ほぼ9割の人は1ヶ月から3年以内に自然治癒する。足のストレッチをしながら、刺激を避けて自然治癒を待つのが基本。スポーツが原因であれば練習量を減らす。非ステロイド系抗炎症剤の湿布薬や塗り薬、かかとのクッション材、足のアーチを補助する足底板を使用する。
実際、かかとサポーターを使用するようになってからは随分と痛みが和らいだのは事実で、ほんと、これを履いているときと、そうでないときの違いは身をもって実感できたのだ。と、そんな実感できる体験があったことから、このかかとサポーターは今も予防用として使用している。
ということで、自分が使用していたかかとサポーターが左に挙げた写真にある3点。とにかく一刻も早く痛みを和らげたいという思いがあり、どれか一つでも良い物があればと、種類の違うこれらの3点を選んで注文した。実際にどれが良いかは装着してみないことには分からないからね。
とりあえずは、3点共、かかと部に「ソルボ」という衝撃吸収素材が付いたものを選んでみたのだが、全てソックスの中に履けるタイプなので、靴を脱いだときでも外見は全く気にならない。
一応、かかとを保護するという目的に於いてはインソール(中敷き)のように靴の中に敷くタイプのものもあるのだが、室内でも使用できることから自分はこれらの履くタイプのサポーターを選んでいた。経験した人は分かると思うのだが、フローリングは勿論のこと、畳やカーペットの上でも歩くとやっぱり微妙に痛いんだよね。
あと、補足しておくと、片方の足に痛みが発症するということは、普通に考えて、もう片方の足も発症する恐れがあるので、片方の足を痛めたら、大丈夫な方の足も併せて保護する対策をした方が良いと思う。実際、自分の場合は、片方の足に痛みが発症してからは両足にサポーターをするようになったのが予防になって片足の発症だけで済んだのではないかと思っている。それに、長期間使用することから、片足だけサポーターを付けていたら、数ミリとは言え、高さの違いから体のバランスが崩れたり、歩き方に癖がついたりする心配もあるので。
それと、今にして思えば、完治までほぼ3年という長期間を費やす結果になったのは、かかとに痛みを感じてからしばらくは、これが足底筋膜炎という病気の症状だということも知らずに、ちょっとした酷使からくる痛みだと勝手に判断して、時が経てば自然と治るだろうと何の対策もせずに放っておいたのも原因のひとつだったのではないかと。
ということで、自分の経験からも、かかとに痛みを感じたら、大半は自然治癒するとは言え、完治期間に影響する可能性もあるので、なるべく早くかかとを保護する対策をした方が良いと思う。ただし、痛みの原因が足底腱膜炎ではない場合もあるようなので、まずは病院で診断してもらった方が良いかもしれない。言い方は変だが、大半は自然治癒することから、足底腱膜炎だと診断されれば、比較的安心できるのではないかと。
一応、どれがおすすめというわけではないのだが、参考にでもなればということで、このかかとサポーター3点の比較、並びに使用した感想を簡単に記しておこうと思う(自分の経験から言うと、それなりに長い付き合いになるので、できれば複数のタイプを購入し、実際に装着して、その中から自分に合うものを見つけるのが良いと思います)。
衝撃吸収サポーター「ソルボ・ヒール・サポーター」
まずはこの「ソルボ・ヒール・サポーター」。カラーは紺色(別途に白も選べるようだ)で、生地の質感はやや厚めのソックスといった感じ。ソックスタイプと記されているように、締め付け感はほとんど無く、ソックスを履いたときと同じような感覚。加えて、履きやすく脱ぎやすいのが特徴。
実は、買った中ではコレを一番多く使っていた(今も)。他のものに比べるとピシッとした固定感は感じないものの、使ってきた中でズレを感じたことはない。なお、商品は片足分。
• 日本製
「ソルボ・かかとくん・ヒールロック」
そして、こちらが「ソルボ・かかとくん・ヒールロック」。生地は上の「ソルボ・ヒール・サポーター」と比べると薄手で、締め付け感は多少あるが、履いているときの圧迫感はなく、全然気にならないレベル。「ソルボ・かかとくん・ヒールロック」の次に良く使ってた(いる)。
商品は1足分なので2つ入っているが、商品に左右はなく、同じものが2つ入っている。
色については、下のパッケージ裏側の写真ほど濃い色ではなく、もうちょっと薄いベージュといった感じ。
• 日本製
「かかとくん・サポータータイプ」
最後は「かかとくん・サポータータイプ」。これが3点の中では一番締め付け感があるが、その分、生地の伸縮性が大きく、足にピッタリとフィットするので、ズレない安心感はある。生地は3つの中では一番薄手。
ただ、履くときは縮んだものを手繰り寄せながら履くような形になるので、他のものに比べると履くときにやや時間がかかる。お年寄りの方には多少キツイかもしれないが、普通であればそれでも1分もかからないと思う。もちろん脱ぐときも手繰り寄せながらということにはなる。それでも、実際に履いているときには、締め付けによる圧迫感や痛みのようなものを感じたことはなく、全然気にはならなかった。3つの中では一番使用頻度は低かったものの、特に悪い印象はない。むしろ、激しい動きをする人にはこのような密着したタイプのものが良いのではないかと思う。ちなみに、この商品も片足分。
• 日本製
一応、3点共に手洗いの表記がされているものの、自分は面倒なのでソックスと一緒に洗濯機で洗っていた(笑)。それでも、外見上の破損は一切なかったのだが、注意書きがしてある以上は手洗いした方がいいのかもしれない。
それと、これ以外の商品を含めて、かかとサポーターにはフリーサイズのものとサイズが選べるものがあるので(ここで紹介した3点はSサイズとLサイズが選べるようになっている)、購入される際はご確認を。
[現在の状況]
先に記したように、これらのかかとサポーターは今も予防用に履いている。傍から見るとめんどくさそうだけど、3年間痛みに耐えたことを考えたら、これくらいどうってことないです(笑)。というか、もう毎日の習慣になってるんで、ソックスと一緒に履くのが当たり前といった感じだね(たまにサボって履かないときもあるが)。
それにしても、様々な新製品が出てくる中でも、ずっと変わらず同じデザインのパッケージで販売されているのは、追加で購入する身としても、余計な心配もせず、いつものやつといった感じで買えるので良いなぁとは思うところ。
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