2012/02/15

BOHEMIAN SYMPHONY (1992) / ORCHESTRA ON THE ROCK QUEEN (1993)

CDの帯:ボヘミアン・シンフォニー / ボヘミアン・シンフォニック・プロジェクトAlbum Cover: Bohemian Symphony / Bohemian Symphonic Projectフレディが亡くなった翌年にリリースされたこの「Bohemian Symphony / ボヘミアン・シンフォニー」は、日本で企画されたフレディ・マーキュリーへのトリビュート・アルバムで、タイトルからも分かるように、収録されているのは、どれもがシンフォニックなアレンジがされたクイーンのインストゥルメンタル・カヴァー。

この種のアルバムを買っていつも思うのは、シンフォニーとは言っても、ドラムやエレキギターが使用されていることが意外と多く、その所為で、インストゥルメンタル曲が中途半端なカラオケのように感じてしまうということで、このアルバムもその点がちょっと残念ではある。

1曲目の"Radio Ga Ga"と、2曲目の"Bicycle Race"はドラムもエレキも使用されておらず、けっこう大胆にクラシック風にアレンジされていて好感が持てるのだが、3曲目以降はドラムとエレキが頻繁に登場する。でも、まぁ、この点については、好みの部分もあるので、あくまでも、自分の好みではという範囲での話ではある。

"Love of My Life"と"You're My Best Friend"は、アレンジも良くて、けっこう良い感じなのだが、ギターソロのパートでは、残念ながらエレキが登場してしまうのだ。又、"We Are the Champions"も同様に良いアレンジだと思うのだが、サビ部分の歌メロに多少のっぺり感がある。ドラムとエレキが使用されていない点では良いと思うんだけどね。

その他にも"Bohemian Rhapsody"、"Save Me"など、部分的におっ!っと思う部分はあるのだが、"Bohemian Rhapsody"はドラムとエレキが使われていないところは評価できるものの、オペラパートがちょっと安っぽいかなといった印象。ロックパートの部分は割と好きなんだけどね。そして、曲の出だしではいい感じがした"Save Me"も、ドラムのリズムが聴こえてくると、やはり安っぽいカラオケのような印象になってしまう。これもギターソロのパートはエレキだし。

アレンジも悪くはないし、もっと徹底的にシンフォニックにやってくれていたら、印象も大分違っていたと思うので、そこがちょっと残念ではあるが、この手のアルバムの中では比較的良くできた部類に入るものではないかと思う。

 

TRACKLIST
1. Radio Ga Ga / 2. Bicycle Race / 3. Love Of My Life / 4. You Take My Breath Away / 5. You're My Best Friend / 6. Play The Game / 7. Killer Queen / 8. Somebody to Love / 9. We Are The Champions / 10. Bohemian Rhapsody / 11. Save Me

NOTES
• レーベル:日本クラウン
• 品番:CRCR-6035
• 発売日:1992/03/21

 


 

CDの帯:オーケストラ・オン・ザ・ロック - クイーン編 / ロンドン・シンフォニー・オーケストラ & ロンドン・ポップ・クワイアーAlbum Cover: Orchestra On The Rock Queen / London Symphony Orchestra & London Pop Choirそして、再び手を出したクイーンのオーケストラものがこの「オーケストラ・オン・ザ・ロック - クイーン編」。ただ、残念ながら、こちらもドラムとエレキギターが"Love Of My Life"を除く全曲で使用されている。やっぱり、この種のアルバムだとシンフォニックなサウンドに期待して買うわけだから、どうしてもドラムやエレキの音が邪魔に感じてしまうんだよね。

収録曲を見たら"Crazy Little Thing Called Love"や"I Want To Break Free"が含まれていたので、多少嫌な予感はあったのだが・・・。更には上記のアルバム"Bohemian Symphony"には入ってなかったコーラスも加えられているので、オーケストラというよりも、イージーリスニングといった印象。こちらも、先の"Bohemian Symphony"と同じく、あくまでも個人的な嗜好になるのだが、クイーンの楽曲がカヴァーされる場合、コーラス・ハーモニーが入っていると、どうしても慣れ親しんだクイーンのコーラス・ハーモニーと比較してしまう所為で、イメージの違いに落胆してしまうのだ。

それでも、ここに収録されている"Love of My Life"は、これまでに聴いたこの手の音楽の中では一番のお気に入りと言ってもいいほど好きなんだよね。と言うのも、編曲とアレンジがとても良くて、オリジナルが持つ優雅な雰囲気が損なわれることなく、見事に表現されているのだ。

その他では、ドラムとエレキギターが使われているものの"We Are The Champions"と"Killer Queen"は今も時折聴いたりしているし、それほど悪い印象はない。ただ、この2曲と"Love of My Life"以外はほとんど聴くことはないんだよなぁ・・・。

で、この「オーケストラ・オン・ザ・ロック」と題されたこのアルバム、ロック・ミュージックの「ロック」とウィスキーの「ロック」をかけてネーミングされた企画盤のようだが、ブックレットの裏にはウィスキーメーカーの広告も掲載されていることから、タイアップ商品でもあったようだ。かといってCDの値段が特別安くなっているわけでもなかったのだが。

 

TRACKLIST
1. Somebody To Love / 2. Crazy Little Thing Called Love / 3. We Are The Champions / 4. Who Wants To Live Forever / 5. I Want To Break Free / 6. Radio Ga Ga / 7. Bohemian Rhapsody / 8. Love Of My Life / 9. Friends Will Be Friends / 10. Save Me / 11. Killer Queen / 12. Under Pressure / 13. The Show Must Go On / 14. God Save The Queen

NOTES
• Conductor: Don Jackson

• レーベル:ユニバーサルミュージック
• 品番:PHCP-1425
• 発売日:1994/11/02

 

 

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