2015/05/19

CHICAGO TWENTY 1 / CHICAGO (1991)

CDの帯(初回プレス盤):21 / シカゴAlbum Cover (front): Chicago Twenty 1 / Chicago  Album Cover (back): Chicago Twenty 1 / Chicago  CD: Chicago Twenty 1 / Chicago

この"Chicago Twenty 1 (21)"は1988年にリリースされた"Chicago 19"に続くスタジオアルバム。間の20が抜けているのは、1989年リリースのベストアルバム"Greatest Hits 1982-1989"(アメリカ以外では"The Heart of Chicago"のタイトルでリリースされ、"Chicago 16"以前の4曲が加えられなど、収録曲に多少の違いがある)が「20」としてカウントされているからで、"Chicago 20"というタイトルのアルバムは存在しない。

アルバムの方向性としては、前作"Chicago 19"の延長線上にあるとも言えるスタイルで、「Hard to Say I'm Sorry / 素直になれなくて」の大ヒットを生んだ"Chicago 16"以降のバラードを中心とした洗練されたサウンドが展開されている。

ということで、初めて買ったシカゴのアルバムが"Chicago 17"(LPレコード)だったという自分には、すんなりと受け入れられたアルバムでもあった。というか、ここまでくると、もはや信頼のブランドといった感じさえあった。

ただ、セールス的には、ゴールドにも届いていないことからも分かるように、これまでのシカゴからすると今ひとつだったようで、ビルボードチャートでも最高位が66位とパッとしなかったアルバムとなっている。

と、そんなこともあってか、ベスト・アルバムといったものには、良くて"Chasin' The Wind"か、"You Come To My Senses"のどちらか1曲が収録されている程度で、このアルバムからの選曲が1曲も無いというベスト・アルバムも結構多い。まぁ、裏を返せば、だからこそ、このアルバムの存在価値があるという見方もできるわけだが・・・。

でも、セールス的にはパッとしなかったとはいえ、良い曲が沢山収録されており、個人的には大好きなアルバムなんだよね。アルバムの中では、シングルにもなった"Chasin' the Wind"、"Explain It to My Heart"、"You Come to My Senses"の3曲をはじめ、それらのシングルにも引けをとらない珠玉のバラード曲である"Holdin' On"や、"If It Were You"、"God Save The Queen"のようなカッコいい曲、それに、ポップで軽快な"One From The Heart"といった曲が取り分け好きな曲。

しかしながら、何故にこのような充実したアルバムが売れなかったのか、今でも不思議でならないところではある。シングルになった3曲も、かつてのヒット曲に何ら引けをとらないクオリティーを持った曲だと思うんだけどね・・・。

まぁ、初期からのファンといった人にとっては多少感じ方が違うようなところもあるのかもしれないが、特にファンというわけではないというような一般の人にとっては取っ付き易いアルバムなのではないかと思う。

 

Booklet: Chicago Twenty 1 / Chicago   CD Case (inside): Chicago Twenty 1 / Chicago

 

それにしても、素晴らしい曲が盛り沢山。過去に書いた"Chicago 19"の記事でも同じようなことを書いていたが、個人的なベスト・アルバムを作るとしたら、自分はこのアルバムから7曲は選ぶと思う(笑)。

 

CHICAGO - BAND MEMBERS (Listed in Booklet)
• Jason Scheff (ジェイソン・シェフ) - Bass, Lead Vocals & Background Vocals
• Walter Parazaider (ウォルト・パラザイダー) - Saxophone, Flute & Backing Vocals
• James Pankow (ジェイムス・パンコウ) - Frombone & Backing Vocals
• Lee Loughnane (リー・ロクネイン) - Trumpet, Flugelhorn & Backing Vocals
• Robert Lamm (ロバート・ラム) - Keyboards, Lead Vocals & Background Vocals
• Bill Champlin (ビル・チャンプリン) - Keyboards, Lead Vocals & Background Vocals
• Dawayne Bailey (ドゥエイン・ベイリー) - Guitars & Background Vocals

 

TRACKLIST
1. Explain It To My Heart / 2. If It Were You / 3. You Come To My Senses / 4. Somebody, Somewhere / 5. What Does It Take / 6. One From The Heart / 7. Chasin' The Wind / 8. God Save The Queen / 9. Man To Woman / 10. Only Time Can Heal The Wounded / 11. Who Do You Love / 12. Holdin' On

1. ハートに伝えて / 2. イフ・イット・ワー・ユー / 3. ユー・カム・トゥ・マイ・センセス / 4. サムバディ・サムホエア / 5. ホワット・ダズ・イット・テイク / 6. ワン・フロム・ザ・ハート / 7. チェイシン・ザ・ウインド / 8. ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン / 9. マン・トゥ・ウーマン / 10. この時に捧げて / 11. フー・ドゥ・ユー・ラヴ / 12. ホールディン・オン

 

NOTES
• Album: US 66位
• Singles: "Chasin' the Wind" US 39位 / "Explain It to My Heart" / "You Come to My Senses"

• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

▼ Chicago - "Chasin' The Wind" (Official Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=rF9sCEBI9q8

 

[Official Audio]

▼ Chicago - Explain It To My Heart
https://www.youtube.com/watch?v=eDGG3_gFStk

▼ Chicago - You Come to My Senses
https://www.youtube.com/watch?v=tHftlW9Zjic

 

 

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