2011/02/24

CHICAGO XXX / CHICAGO (2006)

CDの帯(初回プレス盤):XXX (30:サーティ) / シカゴAlbum Cover (front): Chicago XXX / Chicago   Album Cover (back): Chicago XXX / Chicago   CD: Chicago XXX / Chicago

ここしばらくは企画盤やベスト盤のリリースラッシュが続いていたので、バンド自体が存続しているのかあやふやな印象があったのだが、こうして新曲だけによるオリジナルアルバムがリリースされるのは実に15年振りだったんだね。15年といえば小学校に入学した子供が成人しているというくらいの年月なのだから、前作からは随分と間があったのだが、何はともあれ、このように歴史のあるバンドのニューアルバムが届けられたというのは嬉しいいことだ。

自分自身、"Chicago"のアルバムを買ったのは、1991年リリースの「21」以来ということでもあったのだが、このアルバムのタイトルは"XXX"「30」になるんだね。その間のアルバムのことは、企画盤が続いていたこともあり、何が「23」で何が「28」なんてことはよく分からないのだが、その辺りは、多分同じように思われている方も案外多いのではないかと・・・。

さて、この"Chicago XXX"、お世辞にも粒揃いとまでは言えないものの、ライナーノーツに書かれたインタビュー記事でのメンバーの言葉「いくつかの上出来な楽曲」どおりに、"Feel"、"King of Might Have Been"、"Caroline"、"Love Will Come Back"といった魅力的な楽曲が含まれている。勿論、これらの曲名を挙げたのは個人的な見解によるものだが、"Feel"はファースト・シングルに選ばれた楽曲で、これまでのシカゴ・サウンドとは趣の違うモダンなアプローチが印象的。又、"King of Might Have Been"と"Love Will Come Back"は、過去の名曲に匹敵するシカゴらしいバラードで、"Caroline"は、ポップで軽快な雰囲気が心地良い曲。

アルバムの構成としては、前半が"Hard to Say I'm Sorry"(素直になれなくて)のビッグヒットを生んだ新生シカゴを象徴する1982年のアルバム"Chicago 16"以降の親しみやすいサウンドで、後半が"Chicago 16"以前のブラス・ロック中心のサウンドといった具合に、全体が2部構成になっているような印象がある。

ちなみに、1曲目に収録されている"Feel"はホーンは不要だと感じたメンバーの意思で、伝統的なシカゴサウンドの要とも言えるホーンセクションが外されているが、アルバムのラストには「ホーン抜きの"Chicago"なんて考えられないというファンのために用意した」とロバートが語るホーン入りのヴァージョンが収録されている。

最後に、ライナーノーツに書かれたインタビュー記事より・・・
偉大なるバンドからの久々の便りを楽しんでほしいな。(ロバート・ラム / シカゴ)

 

▼ Chicago - Feel (Live)

https://www.youtube.com/watch?v=JJn7azWR2i8

 

▼ Chicago - King Of Might Have Been
https://www.youtube.com/watch?v=OiVHxfpG2iU

▼ Chicago - Caroline
https://www.youtube.com/watch?v=vAhODvSKLL4

▼ Chicago - Love Will Come Back
https://www.youtube.com/watch?v=pVm5252VsdI

▼ Chicago - (With Horns)
https://www.youtube.com/watch?v=Xd1NvOaPAao

 

TRACKLIST
1. Feel (Hot Single Mix) / 2. King Of Might Have Been / 3. Caroline / 4. Why Can't We / 5. Love Will Come Back / 6. Long Lost Friend / 7. 90 Degrees and Freezing / 8. Where Were You / 9. Already Gone / 10. Come To Me, Do / 11. Lovin' Chains / 12. Better / 13. Feel (Horn Section Mix)

1. フィール (Hot Single Mix) / 2. キング・オブ・マイト・ハヴ・ビーン / 3. キャロライン / 4. ホワイ・キャント・ウィー / 5. ラヴ・ウィル・カム・バック / 6. ロング・ロスト・フレンド / 7. 90 ディグリーズ アンド フリージング / 8. ホエア・ワー・ユー / 9. オーレディ・ゴーン / 10. カム・トゥ・ミー、ドゥ / 11. ラヴィン・チェインズ / 12. ベター / 13. フィール(ホーン・ヴァージョン)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 解説・歌詞・対訳付

 

 

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