TBS開局50周年の地雷根絶キャンペーンの一環として2001年にリリースされた"ZERO LANDMINE"。この曲は坂本龍一の呼びかけで結成されたユニット、"N.M.L. (NO MORE LANDMINE)"によるもので、このユニットには国内のミュージシャンのみならず、クラフトワークやシンディー・ローパー、ブライアン・イーノ、元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンとスティーヴ・ジャンセンや、その他多くの海外ミュージシャンも参加しており、CDの売上金はすべて地雷撤去などの資金として寄付されるというものだった。
20分近くにも及ぶ大作となるこの曲は、坂本龍一が作曲し、坂本龍一から依頼を受けたデヴィッド・シルヴィアンが作詞を手がけたもので、更には村上龍により翻訳された日本語詞も別に作られており、そういった点では巷に溢れる商業色の強いポップスとは一線を画す、多くの人達の思いが詰まった曲でもあった。
当時は、TBSの特番でこの曲がフルヴァージョンで演奏されたのを偶然見ていたのですが、そのサウンドと映像に心打たれたことは今でも覚えている。正直言うと、冒頭からドラムを叩くスティーヴ・ジャンセンの姿が見えたので、"Japan"のファンである自分は「おっ!」と思い、そのままの流れで見ていたのだが、途中からは純粋に奏でられるサウンドと映像に釘付けになっていた。加えて、感動的な後半部分に差し掛かってからはデヴィッド・シルヴィアンの歌う姿までもが映し出されたものだから、一層胸が熱くなったんだよね。
で、数日後にCDを買おうとしたら、残念ながら入荷までしばらくかかるということで、その時は買うことができなかった。結局、その後は何度かチェックはしてみたものの、いつの間にか買うことも忘れてしまっていたのだが、先日、ふと思い出して(10年も経って思い出すのもどうかとは思うのだが)、オンラインショップで探していたら「廃盤」の文字が・・・。
どういった経緯で廃盤になったのかは知る由もないのだが、これが、もし、単に売れなくなったからという理由だとすれば、なんだか残念で寂しいなぁ。
▼ No More Landmine (Ryuichi Sakamoto) - Zero Landmine [Short Version]
https://www.youtube.com/watch?v=g0QK-IV_v3I
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