「地獄大全~究極! '77 Budo-kanステージボックス & 開けてはいけない地獄の封書付き~」と、長い日本語のタイトルが付けられたこの18枚組DVDセット。ご丁寧にも、輸送用ダンボールまで用意されていたので、この(何を買ったのかが一目で分かるという)姿で送られてきたのだが(笑)、何よりもまずは、横幅48cm、奥行き28cmというその箱のデカさに驚かされた。しかも総重量はなんと3.8kg。
このダンボールを開けると、シルバーメタリックのロゴが施されたブラックの重厚なボックスが現れる。そして、そのボックスを開ければ、1977年初来日時の武道館のステージセットが飛び出す絵本の様に現れるという仕様。右下の写真は、地獄の紙人形と題された小物のパーツをセットしていない状態だが、これにピーターのドラムセットと、その両脇にオープニングでメンバーが降りてくる階段、そして他のメンバーをステージ上に加えてステージセットが完成する。ちなみに、ピーターのドラムセットは、通常の状態と、せり上がった状態のどちらかを選べるようになっている。ただ、折角ここまで凝っておきながら、ブラックのボックスに描かれた"KISS"のロゴには「I」と「S」の間にくり抜きが無いというミスがあり、その点がちょっと残念ではある。
とは言っても、限定生産だったこのボックスセット「地獄大全」、おまけがてんこ盛りだった所為か、発売日を待たずに完売となっていた。そのおまけの内容は・・・。
KISS おまけ大作戦!!
■ 地獄の封書(52P特大ブックレット)
• '77年初来日の写真と、当時の関係者へのインタビュー記事で構成されたブックレットだが、特大と言うだけあって、箱の大きさと同じくらいのデカさとなっている。
■ 地獄の紙人形
• Budo-kanステージボックスに飾るアイテム。
■ 地獄のRATSダブルネーム!! '77 スタッフT-SHIRTSレプリカ
• ちゃっちいものかと思っていたら、けっこうしっかりしたものだった。バックプリントのデザインだが、フロントの胸元にも"KISS"のロゴが入っている。
■ 地獄の '77 BUDO-KANレプリカミラーボール
• その名の通り、コンサート会場で使われたミラーボールのレプリカ。
■ 地獄の '77 メンバー使用レプリカピック4枚セット
• 同じく、当時のコンサートで使われたピックのレプリカ。ピーターのピック?
■ 地獄の '77 レトロレプリカチケット
• これも、当時発売されたチケットのレプリカ。座席番号は何種類かあるようだ。
■ 地獄の '77 レプリカ缶バッチ
• '77年のバックステージパスをあしらった缶バッチ 。
そして、これらのおまけの他に、単品でもリリースされている"Kissology Vol.1"、"Vol.2"、"Vol.3"の海外オリジナルブックレット3冊と、解説・翻訳のブックレット1冊が付いている。
この18枚組の"DVD"ボックスセット「地獄大全」 は、アメリカで既に発売されていた「Kissology - Vol. 1」、「Kissology - Vol. 2」、「Kissology - Vol. 3」にボーナスディスクがプラスされたもの(アメリカでは販売チェーンによってそれぞれ異なるボーナスディスクが付いていたそうだが、この「地獄大全」は、それらのボーナスディスクが全て含まれているとのこと)。ちなみに、この"Kissology"、アメリカではトータルセールスが「20 プラチナム アワーズ」の認定を受けているほどのビッグセラーとなった"DVD"シリーズ。
そして、この"Kissology"の良いところは、メンバー自身が実際に各映像を見ながらコメントしている音声が別チャンネルに収録されていること。これが中々興味深くて、当時はそんなことを考えていたのかとか、そんな事実があったのかなど、本人たちにしか分からないことがふんだんに語られているのだ。そして、そのコメントは"DVD"(日本語字幕付き)は勿論のこと、ブックレットでも読むことができるようになっている。
ということで、この「地獄大全」、1日かかっても全てを見ることはできないというボリュームだが、実はシークレット・トラックまで用意されている。パッケージや"DVD"のメニューには何の表記もされていないのだが、メニューの上にある"KISS"のロゴや、その横のタイトルをクリックすると見れるという仕掛けになっている。しかも、全てのディスクでクリックできるという訳ではなく、クリックできない(シークレット・トラックが含まれていない)ディスクもあるという凝りよう(笑)。
それにしても、流石にこれだけの数のライヴをやっていればアクシデントもあるよね。ということで、この"DVD"には、そんな映像もいくつか収められている。例えば、"Let Me Go, Rock 'n' Roll"を"Rock and Roll All Nite"と間違って歌い出してしまい、すぐにおかしいと気付くものの、ポールの助けが入るまでスキャット風にごまかして歌うジーン(笑)。
ちなみに、そんな映像でのポールのコメントはというと、「ジーンにはいつも驚かされるよ。例えば俺が歌えなくなって代わりにジーンが歌って歌詞を忘れるのはしょうがないけど・・・自分の歌まで忘れるものかな? びっくりしたね。ある晩、ショーがあるというのに俺は声が出なくなって歌えなかったんだ。そのショーは急遽ジーンに全曲を歌ってもらうことになったんだけど、彼はどの曲でもでたらめに歌っていたんだ。何てことだ、俺はお前の曲を全て覚えているというのに・・・って思ったよ」とのこと。
でも、そんなポールも曲紹介で収録アルバム名を間違って言っていたり、"Strutter"を歌っている途中で誤ってマイクスタンドを倒してしまい、歌えなくなったところを、ジーンが代わりに歌って助けられるといった場面もあるんだけどね(笑)。
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