2016/05/14

子供の頃に欲しかった三葉虫の化石を手に入れる

こちらは、前回の記事「念願の縄文土器と弥生土器を手に入れる」に引き続き、子供の頃に欲しかったもの繋がりで、小学生の頃に欲しかった三葉虫の化石を手に入れたという記事。

それでも、縄文土器と弥生土器は本物ではなく、ミニチュアのレプリカだったが、こちらは同じものが二つと存在しない本物。

 

三葉虫(エルラシア)の化石

 

まぁ、本物とはいっても、縄文土器と弥生土器のミニチュア・レプリカと同様に、こちらも意外と安かった少年時代の夢ではあるんだけどね(笑)。

本物の三葉虫の化石と言うと、知らない人は結構高そうに思うかもしれないが、実際はそれこそピンキリで、それなりの値段のものもあれば、子供のお小遣いでも買えそうなくらいのまで様々なのだ。

又、ひとくくりに三葉虫とは言っても、様々な種類があって、その種類によって市場価格も大きく違ってくるようだが、自分が手に入れたのは、三葉虫と言えば大抵はこの写真が出てくるほど最も有名な種類のひとつであるエルラシア(Elrathia Kingi / エルラシア・キンギ)。いやぁ、これが欲しかったんだよね。

しかも、嬉しいことに、このエルラシア、けっこう採掘量が多いらしく、先に述べたように、子供でも買えそうなくらいの値段で買えるんだよね(状態によって多少の価格差はあるようだが、安いものだと1,000円を切るくらいの価格で販売されている)。まぁ、エルラシア自体が割と小さい種(体長は概ね10ミリ~20ミリ程度)なんで、それも価格が安い理由のひとつなのかもしれない。

ということで、さすがにこのサイズだと、飾っておいても近くに寄って見ない限りは何なのか分からないので、ディスプレイには適さない代物なんだけど、個人でニンマリと楽しむには場所もとらなくていいのだ。

でも、写真だけで見てた小学生の頃は、こんなに小さいものだとは全然思ってなかったんだよね。というか、自分自身はこれを買うときに表記されていたサイズを見て初めてその大きさを知ったのだが、それでも今は、このサイズだからこそ、更に愛着が湧いたように感じがする。自分が買ったものだと、小さいながらも目の部分も確認できるし、愛くるしいんだよね。 ついでに言えば、こういうのが苦手な人もこのサイズなら割と大丈夫なんじゃないかと(笑)。

 

三葉虫(エルラシア)の化石

 

ただ、このエルラシアは、販売価格がさほど高くないということもあり、値段が高いもののように、個別に写真が掲載されて販売されていることは少ないようで、形や状態は来るまで分からないという販売形式で売られていることが多いようだ。

まぁ、こういった化石類のものは、それが本物であるかどうかはそれなりの機関で検査しないことには分からないので、信頼できそうな販売店を探して、その販売店を信用して買うしかないのだが、このエルラシアについていえば、本物ですら低価格で取引されている化石の偽物を作っても割に合わないだろうから、偽物が流通している確率はかなり低いのではないかと思う。

標本データ
■ 時代:古生代カンブリア紀中期
■ 産地:アメリカのユタ州
■ 標本サイズ:体長約22ミリ 

小学生の頃は、通っていた学校付近がかつては海だったということを知ってからというもの、ひょっこり三葉虫の化石が見つからないかと、学校の帰り道にある切り開かれた崖の所を探したりもしていたのだが、先にも述べたように、こんなに小さいとは思ってもいなかったので、もしかしたら見逃していたのかも(笑)。まぁ、当時は5センチ~10センチ程度の大きさを想定して探していたからね~。

ちなみに、この三葉虫、日本では極一部の限られた場所でしか採掘されておらず、あまり出土しないらしい(笑)。いや、三葉虫は無理でも、教科書に載っていたシダや魚の化石ぐらいは見つかるんじゃないかと思って探していたんだけどなぁ・・・・。

実を言うと、最初から三葉虫の化石を買おうとしていたわけではなく、当初は本物の三葉虫の化石なんて到底買えないだろうとハナから諦めていて、レプリカでもあれば買って机の上に置いておきたいなみたいなことを考えてネットで探していたのだった。そしたらなんと本物の化石が普通に売られていてビックリしたんだよね。しかもアマゾンでも買えるし(笑)。

 

三葉虫(エルラシア)の化石

 

その後は母岩付きのエルラシアも欲しくなったので、そちらも購入。ただし、こちらは以前にも増してちっこいサイズで、体長は11ミリ程度と、前回購入の切り出したエルラシアの化石の丁度半分ほどの大きさ。先にも述べたように、一般的に見られるエルラシアの体長は概ね10ミリ~20ミリといったところなので、こちらは小さい部類に入るエルラシアということになる。いやぁ、それでも、これが約5億5千万年前に生きていた生物の化石だと思うと感慨深いものだ。

標本データ
■ 時代:古生代カンブリア紀中期
■ 産地:アメリカのユタ州
■ 標本サイズ:体長約11ミリ

でも、やっぱり、小さいサイズの化石は見栄えがしないんで、このように母岩付きという形で売られるのだろうか。まぁ、それ以前に、切り出しが困難という理由があるのかもしれないが。とは言っても、別に大きいサイズが欲しかったわけでもないので、これといって特に不満も無し。それはそうと、これまたちっちゃくてカワイイこと。

※ 補足 1
三葉虫という名称は、上部から見た甲羅(背板)の部分が、右側、中央、左側と3つに分かれていることから付けられたもので、英語名の「Trilobite / トリロバイト」はギリシャ語の「trílobos (三葉の)」が語源。

※ 補足 2
現在、発見されている三葉虫の化石で最も大きいものは全長が60センチもあり、小さいものは1センチにも満たない。又、幼生の化石も発見されており、最も小さな子供は直径0.2ミリほど。

※ 補足 3
頭部の両脇にある頬トゲ(遊離頬もしくは自由頬)については、一般的に欠けている標本が多い。と言うのも、三葉虫は硬い殻を破り脱皮しながら成長していくことから、この部分は脱皮時に欠損しやすく、化石として残りにくいのだそうだ。ちなみに、自分が持っている上記の2点の化石は共に片方だけ遊離頬(自由頬)が残っている。

 


 

アンモナイトの化石

 

そして、こちらは、三葉虫と同様に意外と安く買えるアンモナイトの化石。

標本データ
■ 時代:中生代ジュラ紀中期
■ 産地:フランスのポアトゥシャラント地方
■ 標本サイズ:体長約50ミリ

実は、このアンモナイト(M サイズ)も、「約45mm~55mm」の表記を見るまでは、ずっと20~30センチ位のイメージを持っていたんだよね。でも、こんなちっちゃい中にタコかイカみたいな生物が入っていたと考えると、こちらもまた何とも可愛らしい感じがします。恐竜同様に、アンモナイトもまた正確な色は解明されていないらしいが、きっと様々な色や模様の入ったものがいたんだろうね。このアンモナイトはいったいどんな色と模様をしていたんだろうか・・・。

※ 補足 4
アンモナイト亜綱の動物は、殻の直径で数センチから十数センチ程度のものが多いが、中には大きな種も存在し、これまでに発見された中では殻の直径が2メートルに達するものもある。

※ 補足 5
色が付いていたり、色模様のあるアンモナイトの化石が見つかることもあるが、これは鉄分やマンガンなどが付着したり、地層中の成分が影響して色が付いたもので、生きていた時の元々の色は分かっていない。

※ 補足 6
日本では北海道がアンモナイトの世界的産地の一つとして知られており(アンキロセラス類の産地として有名)、これまでに600種類以上が発見されている。

 

それにしても、自分の祖先が二足歩行にもなっていなかった時代の生物と、化石とは言え、こうして対面していることを考えると、ちょっと不思議な感じでもある。この時代、自分の祖先はどんな姿格好をしていたのだろう・・・。きっと、その姿を見ても、「お~ご先祖様」とは中々思えないんだろうなぁ(笑)。

でも、それはそうと、奇跡的に引き継がれてきた命の結果、今の自分が存在しているという事実を考えると、日常の些細なことで運が良いとか悪いとか言ってることが情けなくも感じるね。更には、そうやって引き継がれてきた先が今の自分だと思うと、こんなんでいいのかといった気分にもなる。・・・と、化石を眺めているだけなのに、色々と反省させられたりもするという(笑)。

 

※ 追記
▼ 三葉虫に第3の目があることが新たに発見される(カラパイア - 2023年03月29日)
https://karapaia.com/archives/52321359.html

三葉虫の第3の目に関する最新の研究は『Scientific Reports』(23年3月8日付)で報告された。

 

 

[関連記事]

念願の縄文土器と弥生土器を手に入れる - (2016年5月9日)

 

 







 

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