新メンバーに日系人ギタリストのジェイク・E・リーを迎えてリリースされた前作の"Bark At The Moon"からは実に3年振りとなるアルバムがこの"The Ultimate Sin"で、アルバムの制作はそのジェイク・E・リーに加えて、新たにフィル・スーザン (B) と、ランディ・カスティロ (Dr) が加入した新たなラインアップで行われている。
ということで、自分の場合は、そのサウンドアプローチも含めて、当時よりも今の方がアルバムに対する印象も良いような感じではある。まぁ、それでも、当時から"2. Secret Loser"、"3. Never Know Why"、"7. Killer Of Giants"、"9. Shot In The Dark"といった曲は好きで良く聴いていたので、アルバムに収録されている曲そのものについては嫌いではなかったんだけどね。ただ、逆に、そういった好きな楽曲があるだけに、その軽いと感じた音が当時は尚更残念で仕方なかったのだった。
と、まぁ、当時はそんな感じでこのアルバムを捉えていたのだが、それにしても、ジェイクのギターは今聴いてもやっぱり魅力的で惹かれるなぁとは思うところ。ある意味、このアルバムに対する個々の評価はジェイクのギターにどれだけ価値を置いているかによって変ってくるようにも思うのだが、当時は1万円以上もする"Bark At The Moon"と"The Ultimate Ozzy"の2本のライヴビデオ (VHS) をジェイク目当てで買うほどジェイクのファンであった自分には外せないアルバムであることは確か。
又、このアルバムからのファースト・シングルで、これまでで最もヒットした曲となった比較的ポップな"Shot In The Dark"にしても、ジェイクのエッジの効いたカッコいいリフがある所為で、ポップなだけじゃない魅力的な曲になっていると思うしね。いや~、この軽快なカッティングが心地良いんだよね。
前作の"Bark At The Moon"では新入りということもあってか、ランディー・ローズのイメージを踏襲したプレイに徹していた印象も少なからずあったのだが、ここでは全編を通してジェイク節全開といった感じで、アルバムに於けるジェイクの貢献度と存在感が一段と増した印象がある。
TRACKLIST 1. The Ultimate Sin / 2. Secret Loser / 3. Never Know Why / 4. Thank God For The Bomb / 5. Never / 6. Lightning Strikes / 7. Killer Of Giants / 8. Fool Like You / 9. Shot In The Dark
NOTES • Label: Epic [Import] • 歌詞付き
• Album: US 6位 (2x Platinum / 1994-RIAA)、UK 8位 (Silver) • Singles: Shot in the Dark - US 68位、UK 20位 / The Ultimate Sin - UK 72位
OZZY OSBOURNE - BAND MEMBERS (Listed in Booklet) • Ozzy Osbourne - Vocals • Jake E. Lee - Guitar • Phil Soussan - Bass Guitar • Randy Castillo - Drums
ただ、そうは言っても、当初は"Rin'"らしさがあまり感じられない曲といった印象があって、どちらかといえば、そのインストゥルメンタル曲である1曲目の「夢花火 -Rin' Three pieces-」と、4曲目の「夢花火 -Instrumental-」を聴くことの方が多かったのだが、その2曲を聴くうちに段々とメインであるヴォーカル入りの「夢花火」にも興味を持つようになっていったのだった。
と、そういったこともあり、1曲目がメインの「夢花火」ではなく、イントロダクション的な「夢花火 -Rin' Three pieces-」だという構成も自分にとっては良かったのではないかと思う。まぁ、シングルという形態なので、収録曲が4曲と少ないのだが、収録曲の全てがアルバム未収録曲だし、全体の流れとしても中々良い感じ。
Rin' - MEMBERS • Mana (吉永真奈) - 箏・三絃・十七絃 • Tomoca (長須与佳) - 琵琶・尺八 • Chie (新井智恵) - 箏・三絃・十七絃