
ビジュアルイメージを売りにした多くのグループがマニアックな世界で短命に終わる中、メジャーフィールドでロックという枠を超えたところにまでその存在を知らしめ、更には長きに渡って人気を維持し、活動を続けているのは驚異的であり、恐らくは今後も彼らと似たようなバンドは出てきても、彼らほどのバンドはそう簡単には出てこないのではないかとさえ思えるバンドがこのキッス。勿論そこにはエンターティナーの一面を持ちながらも、同時に音楽的にも優れたバンドであったからこそ成せたのだという事実を、多彩な音楽性を提示したこのアルバムが実証しているように思う。
通算5作目にあたるこの「Destroyer / 地獄の軍団」は'76年3月にリリースされ、ビルボードチャートに於いては4月にチャートインし、8月に一旦はチャートから姿を消すものの、10月に再登場してからは、翌年の10月までトータル77週チャートに居続けたという、"KISS"にとっては110週もの間チャートインしていた前作のライヴ・アルバム「KISS Alive! / 地獄の狂獣」に次ぐロングセラーとなったアルバムで、最高位では11位を記録している。又、イギリスに於いても初のチャートインを果たし(22位)、オーストラリアや、カナダ、スウェーデンといった国ではベストテン入りする程の成功を収めている。
様々なタイプの楽曲がアルバムの中では自然なまとまりを見せているところにこの"Destroyer"の魅力があるように思うのだが、個人的には、"Detroit Rock City"から"King Of The Night Time World"への流れも然ることながら、おどろおどろしい"God of Thunder"から、ドラマティックなスローナンバーである"Great Expectations"への流れが特に好きなところ。実を言うと、アルバムを初めて買った当時はこの"Great Expectations"が特に気に入っていた楽曲でもあった。それと、"Detroit Rock City"は、様々なベスト・アルバムに収録されているヴァージョンよりも、やはり、このアルバムでしか聴けない、このオリジナル・ヴァージョンが断然いいとは思うところ。
なお、ドラマーのピーターがオーケストラをバックにヴォーカルをとるバラード"Beth"は、ビルボードチャートで7位を記録し、"KISS"にとって最大のヒット曲となったのだが、シングルカットされた当初は"KISS"を代表する一曲でもある"Detroit Rock City"のB面とされていた曲だった。
でもね、この"Detroit Rock City"のシングル・ヴァージョン、レコード会社としては、恐らくは3分程度にしたかったんだろうけど、いくらなんでもこれはないだろうってくらいの継ぎ接ぎ編集に、最初に聴いたときは、よくもまぁ、こなのでリリースしたものだと唖然とした。
▼ KISS - Detroit Rock City - 45 RPM (Single Edit)
https://www.youtube.com/watch?v=sBW12HcJvZs
TRACKLIST
1. Detroit Rock City /
2. King Of The Night Time World /
3. God Of Thunder /
4. Great Expectations /
5. Flaming Youth /
6. Sweet Pain /
7. Shout It Out Loud /
8. Beth /
9. Do You Love Me
1. デトロイト・ロック・シティ / 2. 暗黒の帝王 / 3. 雷神 / 4. 地獄の遺産 / 5. 燃えたぎる血気 / 6. スウィート・ペイン / 7. 狂気の叫び / 8. ベス / 9. ドゥ・ユー・ラヴ・ミー
NOTES
• 20周年記念再発盤
• 解説・歌詞・対訳付
• Album: US 11位 (2x Platinum / 2011-RIAA) / UK 22位
KISS - BAND MEMBERS
• Paul Stanley (ポール・スタンレー) - Guitar, Vocals
• Gene Simmons (ジーン・シモンズ) - Bass, Vocals
• Ace Frehley (エース・フレーリー) - Guitar, Backing Vocals
• Peter Criss (ピーター・クリス) - Drums, Vocals
▼ KISS - Detroit Rock City (East Rutherford 2000)
▼ KISS - God Of Thunder (East Rutherford 2000)
https://www.youtube.com/watch?v=WoB4bJNX2qc
▼ KISS - Great Expectations (KISS Symphony - Alive IV 2003)
https://www.youtube.com/watch?v=JIk41wISV1s
▼ KISS - Shout It Out Loud (East Rutherford 2000)
https://www.youtube.com/watch?v=TXOKFLLlPhk
▼ KISS - Beth (KISS Symphony - Alive IV 2003)
https://www.youtube.com/watch?v=TXOKFLLlPhk
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時はまさにディスコブームであった'78年。ラジオから聴こえて来るのは踊りに適したダンスミュージックばかりで、ロックなんて聴いてようものなら、「未だそんなの聴いているの?」と、オールドレッテルを貼られたような扱いを受けていた中、鮮烈なギターサウンドと共にシーンに登場したヴァン・ヘイレンは正にロックファンにとって救世主のような存在だった。

ロックバンドがファースト・アルバムに於いてグループ名をそのままアルバム・タイトルにするのは良くあることだが、既に一定のキャリアを積んだバンドがセルフタイトルでアルバムをリリースするのは稀で、そこには心機一転というか、第二章のスタートといった意味合いは勿論のこと、並々なる決意が含まれているようにも思う(日本盤には「サーペンス・アルバス(白蛇の紋章)」という邦題が付けられていたが)。

"Queen II"以来久しかった、大英帝国の香り漂う威風堂々とした重厚なサウンドで幕を開けるこのアルバム「Innuendo / イニュエンドゥ」が、直接アルバム制作に携わったという意味においてはフレディ最後の作品となってしまった。
"Innuendo"のミュージックビデオでのメンバーの演奏シーンは全て過去のミュージックビデオで使われた映像のリメイクで、モノクロ映像の中、メイクをし、カツラを付けたフレディが登場する"I'm Going Slightly Mad"や"These Are the Days of Our Lives"が意図したものは、後にブライアンが語った「全てはフレディの病状を隠すため」という言葉により初めて明かされた。


こちらは、オリビア・ニュートン・ジョンとジーン・ケリー主演の映画「Xanadu / ザナドゥ」のサウンドトラック盤で、1~4曲目が"E.L.O."、5曲目が"E.L.O."とオリビアのコラボレーション、そして、6~10曲目がオリビアというアルバム構成になっている。ただし、これは日本盤の曲順で、英米ではオリビア・サイドの"Magic"から曲がスタートする構成になっている。
当時はどちらかと言うと、映画そのものよりも、"Discovery"が世界的に大ヒットして飛ぶ鳥を落とす勢いだった"E.L.O."と、映画「グリース」で女優としても大成功を収めたオリビアによる夢の共演となったサウンドトラック盤の方に話題が集まったといった感じだった。
アルバムは、ビルボードチャートで最高4位。シングルは、"I'm Alive"(米16位 / 英20位)、"Don't Walk Away"(英21位)、"All Over the World"(米13位 / 英11位)、"Xanadu"(米8位 / 英1位)、"Magic"(米1位 / 英32位)、"Suddenly"(米20位 / 英15位)をそれぞれ記録しているが、個人的にはシングルカットはされなかったものの、2曲目の"The Fall"が特に好きだった。なお、日本ではオリビアの"Suspended in Time"(邦題:春風の誘惑)が独自にシングルカットされた。