2010/10/06

DESTROYER 「地獄の軍団」 / KISS (1976)

CDの帯:地獄の軍団 / KISSAlbum Cover (front): Destroyer / KISSビジュアルイメージを売りにした多くのグループがマニアックな世界で短命に終わる中、メジャーフィールドでロックという枠を超えたところにまでその存在を知らしめ、更には長きに渡って人気を維持し、活動を続けているのは驚異的であり、恐らくは今後も彼らと似たようなバンドは出てきても、彼らほどのバンドはそう簡単には出てこないのではないかとさえ思えるバンドがこのキッス。勿論そこにはエンターティナーの一面を持ちながらも、同時に音楽的にも優れたバンドであったからこそ成せたのだという事実を、多彩な音楽性を提示したこのアルバムが実証しているように思う。

通算5作目にあたるこの「Destroyer / 地獄の軍団」は'76年3月にリリースされ、ビルボードチャートに於いては4月にチャートインし、8月に一旦はチャートから姿を消すものの、10月に再登場してからは、翌年の10月までトータル77週チャートに居続けたという、"KISS"にとっては110週もの間チャートインしていた前作のライヴ・アルバム「KISS Alive! / 地獄の狂獣」に次ぐロングセラーとなったアルバムで、最高位では11位を記録している。又、イギリスに於いても初のチャートインを果たし(22位)、オーストラリアや、カナダ、スウェーデンといった国ではベストテン入りする程の成功を収めている。

Album Cover (back): Destroyer / KISS様々なタイプの楽曲がアルバムの中では自然なまとまりを見せているところにこの"Destroyer"の魅力があるように思うのだが、個人的には、"Detroit Rock City"から"King Of The Night Time World"への流れも然ることながら、おどろおどろしい"God of Thunder"から、ドラマティックなスローナンバーである"Great Expectations"への流れが特に好きなところ。実を言うと、アルバムを初めて買った当時はこの"Great Expectations"が特に気に入っていた楽曲でもあった。それと、"Detroit Rock City"は、様々なベスト・アルバムに収録されているヴァージョンよりも、やはり、このアルバムでしか聴けない、このオリジナル・ヴァージョンが断然いいとは思うところ。

なお、ドラマーのピーターがオーケストラをバックにヴォーカルをとるバラード"Beth"は、ビルボードチャートで7位を記録し、"KISS"にとって最大のヒット曲となったのだが、シングルカットされた当初は"KISS"を代表する一曲でもある"Detroit Rock City"のB面とされていた曲だった。

でもね、この"Detroit Rock City"のシングル・ヴァージョン、レコード会社としては、恐らくは3分程度にしたかったんだろうけど、いくらなんでもこれはないだろうってくらいの継ぎ接ぎ編集に、最初に聴いたときは、よくもまぁ、こなのでリリースしたものだと唖然とした。

▼ KISS - Detroit Rock City - 45 RPM (Single Edit)
https://www.youtube.com/watch?v=sBW12HcJvZs

 

TRACKLIST
1. Detroit Rock City / 2. King Of The Night Time World / 3. God Of Thunder / 4. Great Expectations / 5. Flaming Youth / 6. Sweet Pain / 7. Shout It Out Loud / 8. Beth / 9. Do You Love Me

1. デトロイト・ロック・シティ / 2. 暗黒の帝王 / 3. 雷神 / 4. 地獄の遺産 / 5. 燃えたぎる血気 / 6. スウィート・ペイン / 7. 狂気の叫び / 8. ベス / 9. ドゥ・ユー・ラヴ・ミー

NOTES
• 20周年記念再発盤
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: US 11位 (2x Platinum / 2011-RIAA) / UK 22位

 

KISS - BAND MEMBERS
• Paul Stanley (ポール・スタンレー) - Guitar, Vocals
• Gene Simmons (ジーン・シモンズ) - Bass, Vocals
• Ace Frehley (エース・フレーリー) - Guitar, Backing Vocals
• Peter Criss (ピーター・クリス) - Drums, Vocals

 

▼ KISS - Detroit Rock City (East Rutherford 2000)

 

▼ KISS - God Of Thunder (East Rutherford 2000)
https://www.youtube.com/watch?v=WoB4bJNX2qc

▼ KISS - Great Expectations (KISS Symphony - Alive IV 2003)
https://www.youtube.com/watch?v=JIk41wISV1s

▼ KISS - Shout It Out Loud (East Rutherford 2000)
https://www.youtube.com/watch?v=TXOKFLLlPhk

▼ KISS - Beth (KISS Symphony - Alive IV 2003)
https://www.youtube.com/watch?v=TXOKFLLlPhk

 

 

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Destroyer - Resurrected (2012) / KISS

2010/10/05

VAN HALEN 「炎の導火線」 / VAN HALEN (1978)

Album Cover (front): Van Halen (1st) / Van Halen時はまさにディスコブームであった'78年。ラジオから聴こえて来るのは踊りに適したダンスミュージックばかりで、ロックなんて聴いてようものなら、「未だそんなの聴いているの?」と、オールドレッテルを貼られたような扱いを受けていた中、鮮烈なギターサウンドと共にシーンに登場したヴァン・ヘイレンは正にロックファンにとって救世主のような存在だった。

その後は、発表するアルバムもことごとくプラチナムに輝き、アメリカを代表するバンドとして着実にその地位を固めていった彼らだったが、個人的に一枚上げるとすれば、やはりこのファースト・アルバム「Van Halen / 炎の導火線」 になる。

チャート上では、その後に発表したアルバムの多くが、このアルバムより上位にランクしたものの、しかしながら、2005年現在までのセールスでは、"1984 (MCMLXXXIV)"と並んで、このファースト・アルバムが共に1,000万枚と、彼らのアルバムの中で最も売れているという事実は、その後も確実に売れ続けているという証でもある。"Runnin' With the Devil"に始まり、"Eruption"、"You Really Got Me"、"Ain't Talkin' Bout Love"というハードロックのエッセンスが凝縮されたような流れは正に圧巻で、ラストを締めくくる"On Fire"もそれらに引けをとらないくらいカッコいい曲。

ちなみに、アメリカでは"You Really Got Me"に続いて、"Runnin' With The Devil"、"Ain't Talkin' 'Bout Love"という順でシングルカットされたが、日本では独自に"You Really Got Me"(ユー・リアリー・ガット・ミー)、"Ain't Talkin' 'Bout Love"(叶わぬ賭け)、"On Fire"(炎の叫び)という、ハードロックファン垂涎の必殺の流れ(笑)でシングルがリリースされたのだった。

当時はアルバム裏面の"Special Thanks"に"Gene Simmons"の名を見つけて、どういう繋がりがあるのか気になったものの、知る由もなかったのだが、真相は、アマチュア時代の彼らを目にしたジーンが、その実力と才能を買い、デビューに向けてデモテープ制作費等の面でバックアップした経緯があったからだということらしい。そういえば、ベーシストのマイケル・アンソニーが、実はジーン・シモンズではないかという噂もこの当時はあって、意外とまことしやかに語られてもいた。

 

▼ Van Halen - You Really Got Me (1978 Japan TV Performance & Interview)

https://www.youtube.com/watch?v=IqJuwVEjNi0

 

▼ Van Halen - Ain't Talkin' 'Bout Love
https://www.youtube.com/watch?v=qtwBFz6lfrY

▼ Van Halen - On Fire
https://www.youtube.com/watch?v=nJJoGtDKQeo

 

VAN HALEN - BAND MEMBERS
• David Lee Roth (デイヴィッド・リー・ロス) - Lead Vocals
• Edward Van Halen (エドワード・ヴァン・ヘイレン) - Guitar, Backing Vocals
• Michael Anthony (マイケル・アンソニー) - Bass Guitar, Backing Vocals
• Alex Van Halen (アレックス・ヴァン・ヘイレン) - Drums

 

Album Cover (back): Van Halen (1st) / Van HalenTRACKLIST
1. Runnin' With The Devil / 2. Eruption / 3. You Really Got Me / 4. Ain't Talkin' 'Bout Love / 5. I'm The One / 6. Jamie's Cryin' / 7. Atomic Punk / 8. Feel Your Love Tonight / 9. Little Dreamer / 10. Ice Cream Man / 11. On Fire

1. 悪魔のハイウェイ / 2. 暗闇の爆撃 / 3. ユー・リアリー・ガット・ミー / 4. 叶わぬ賭け / 5. アイム・ザ・ワン / 6. ジェイミーの涙 / 7. アトミック・パンク / 8. おまえは最高 / 9. リトル・ドリーマー / 10. アイス・クリーム・マン / 11. 炎の叫び

NOTES
• Album: US 19位 (10x Platinum [Diamond Award] / 1996-RIAA)

 

 

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2010/10/04

WHITESNAKE 「サーペンス・アルバス - 白蛇の紋章」 / WHITESNAKE (1987)

CDの帯(初回プレス盤):サーペンス・アルバス(白蛇の紋章) / ホワイトスネイクAlbum Cover: Whitesnake / Whitesnakeロックバンドがファースト・アルバムに於いてグループ名をそのままアルバム・タイトルにするのは良くあることだが、既に一定のキャリアを積んだバンドがセルフタイトルでアルバムをリリースするのは稀で、そこには心機一転というか、第二章のスタートといった意味合いは勿論のこと、並々なる決意が含まれているようにも思う(日本盤には「サーペンス・アルバス(白蛇の紋章)」という邦題が付けられていたが)。

結果的に、このアルバムは2005年までにアメリカ国内だけで800万枚のセールスを記録するビッグセラーアルバムとなり、アルバムからは全米No.1ヒットとなった"Here I Go Again"と、No.2まで登りつめた"Is This Love"といった2曲のビッグヒットシングルも生まれた。

又、そういった意味では、かつて過渡期にあった"Heart"が結成10年目にして"Heart"と題したアルバムを一躍全米No.1の座に送り込んでから、第二期黄金期を迎えた状況と酷似している部分もある。

ただ、既に全米でネームヴァリューのあった"Heart"と違い、"Whitesnake"の場合はヨーロッパや日本では確固たる地位を築いていたものの、アメリカではまだまだ知名度の低いバンドだったので、それだけ反響も大きかったと言えるのではないかと思う。それにしても、このアルバムからほとばしるロックスピリットは未だ色褪せることなく心に響いてくるかのよう。

なお、前作の"Slide It In"も、このアルバムの大ヒットに引っ張られるかたちで、このアルバムがリリースされた1987年にプラチナムを獲得し、更に1992年にはダブルプラチナムにも輝いている。

補足しておくと、このアルバム"Whitesnake"は、本国のイギリスでリリースされたものと日本やアメリカでリリースされたものとでは収録曲と曲順に多少の違いがある。この辺りの事情については、アルバムがリリースされた当時の音楽雑誌に掲載されていたデヴィッド・カヴァーデイルのインタビュー記事のことを何となく覚えており、そこでは、"Crying In The Rain"と"Here I Go Again"の2曲は再録音のセルフカヴァー曲(共に"Saints & Sinners"収録曲)ながらも、アメリカではオリジナル曲を知らない人が多いし、出来が良かったので収録したといったことがデヴィッド・カヴァーデイル本人の口から語られていた。ただし、イギリスのファンはこういったことに厳しいので、再録音のセルフカヴァー曲は1曲だけにしたが、日本のファンはこの2曲の出来に、収録した意味を理解してくれると思ったのでアメリカ盤と同じにしたとのことだった。なお、イギリス盤には"Here I Go Again"の代わりにアメリカ盤と日本盤には未収録の"Looking For Love"が収録されていた。

ジャケットデザインはシンボリックなロゴマークを得意とすることでも有名なグラフィックデザイナーの"Hugh Syme"で、新生ホワイトスネイクを象徴するような新たなロゴタイプとマークがカッコいいね。

ちなみに、日本盤の初回プレスにはCDサイズのピンナップ(デヴィッド・カヴァーデイル)が付いていた。

 

CD & Pinup: Whitesnake / WhitesnakeTRACKLIST
1. Crying In The Rain / 2. Bad Boys / 3. Still Of The Night / 4. Here I Go Again / 5. Give Me All Your Love / 6. Is This Love / 7. Children Of The Night / 8. Straight For The Heart / 9. Don't Turn Away

1. クライング・イン・ザ・レイン / 2. バッド・ボーイズ / 3. スティル・オブ・ザ・ナイト / 4. ヒア・アイ・ゴー・アゲイン / 5. ギヴ・ミー・オール・ユア・ラヴ / 6. イズ・ディス・ラヴ / 7. チルドレン・オブ・ザ・ナイト / 8. ストレイト・フォー・ザ・ハート / 9. ドント・ターン・アウェイ

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:32DP-680
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: UK 8位 / US 2位(8x Platinum / 1995-RIAA)
• Singles: "Still of the Night"(UK 16位 / US 79位) / "Here I Go Again"(UK 9位 / US 1位) / "Is This Love"(UK 9位 / US 2位) / "Give Me All Your Love"(UK 18位 / US 48位)

 

▼ Whitesnake - Give Me All Your Love (Music Video)

 

▼ Whitesnake - Still Of The Night (MTV Video Music Award 1987)

 

▼ Whitesnake - Here I Go Again
https://www.youtube.com/watch?v=7eX83V-DUQI

▼ Whitesnake - Crying in the Rain
https://www.youtube.com/watch?v=cj9Ijp8qBdQ

▼ Whitesnake - Is This Love
https://www.youtube.com/watch?v=2XUpvNofTZU

 

▼ おまけ

Whitesnake - Here I Go Again (Drum Cover by Sina)

 

 

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2010/10/03

INNUENDO 「イニュエンドゥ」 / QUEEN (1991)

CDの帯(初回プレス盤):イニュエンドゥ / クイーンAlbum Cover (Front): Innuendo / Queen"Queen II"以来久しかった、大英帝国の香り漂う威風堂々とした重厚なサウンドで幕を開けるこのアルバム「Innuendo / イニュエンドゥ」が、直接アルバム制作に携わったという意味においてはフレディ最後の作品となってしまった。

そのタイトル曲でもある6分半にも及ぶ大作をオープニングに持ってきたところに彼らの決意と自信が表れているかのようでもある。ミディアムテンポの重厚なサウンドの中で突如訪れる静寂。そして、その後には軽やかに舞うフラメンコのリズムといった組曲的展開は、かつての"Bohemian Rhapsody"を彷彿とさせられるような構成美を誇り、結果的にその"Innuendo"が第一段シングルにも選ばれ、英国では見事1位を記録している。

病魔と闘う姿勢を示しながらも、病状の悪化を懸念したのか、フレディは一刻も早くこのアルバムを完成させたかったらしく、アルバムは当初の予定よりもかなり早く完成し、本来ならば先に発売される予定であった"Greatest Hits II"を後に回してこの"Innuendo"はリリースされた。

Album Cover (Back): Innuendo / Queen"Innuendo"のミュージックビデオでのメンバーの演奏シーンは全て過去のミュージックビデオで使われた映像のリメイクで、モノクロ映像の中、メイクをし、カツラを付けたフレディが登場する"I'm Going Slightly Mad"や"These Are the Days of Our Lives"が意図したものは、後にブライアンが語った「全てはフレディの病状を隠すため」という言葉により初めて明かされた。

又、そのブライアンが口にした、フレディの体調に合わせてレコーディングが進められたという事実からも、レコーディングの時点で既にフレディの症状はかなり悪かったことも後に知ることで、当時は知る由もなかったし、そんなことなど微塵も感じさせない程にフレディのヴォーカルは力強く輝いていたのだ。

リリース当初は気付かなかった、自身の心情を、時には壮絶に、そして、時には穏やかに語りかけるように歌う歌詞の重みが、フレディ亡き後となっては胸を打つ。"Bijou"は愛する人への最後のメッセージ?、飼っている三毛猫を題材にしてフレディが書いたという"Delilah"が意味するものは・・・。そして、ロジャーを中心に書かれたと言われる"These Are the Days of Our Lives"が伝えたかったものとは・・・。

ちなみに、ジャケットに使用されているのは、フランスの画家 "Grandville / グランヴィル (1803-1847)" のイラストレーション。

 

CD: Innuendo / QueenTRACKLIST
1. Innuendo / 2. I'm Going Slightly Mad / 3. Headlong / 4. I Can't Live With You / 5. Don't Try So Hard / 6. Ride The Wild Wind / 7. All God's People / 8. These Are The Days Of Our Lives / 9. Delilah / 10. The Hitman / 11. Bijou / 12. The Show Must Go On

1. イニュエンドウ / 2. 狂気への序曲 / 3. ヘッドロング / 4. アイ・キャント・リヴ・ウィズ・ユー / 5. ドント・トライ・ソー・ハード / 6. ライド・ザ・ワイルド・ウインド / 7. 神々の民 / 8. 輝ける日々 / 9. 愛しきデライラ / 10. ザ・ヒットマン / 11. バイユー / 12. ショウ・マスト・ゴー・オン

NOTES
• 日本盤初回プレスCD [Japanese First Pressing CD]
• 品番:TOCP-6480
• 解説・歌詞・対訳付

• Album: UK 1位 (2x Platinum / BPI) / US 37位 (Gold / 1991-RIAA)
• Singles: "Innuendo" (UK 1位) / "I'm Going Slightly Mad" (UK 22位) / "Headlong" (UK 14位) / "The Show Must Go On" (UK 16位) / "These Are the Days of Our Live"(フレディの死後、"Bohemian Rhapsody"との両A面扱いで追悼盤としてリリース) (UK 1位 / US 2位)

 


 

■ 追記
こちらは、40周年を記念して2011年にリリースされた2枚組の"40th Anniversary Limited Edition" (2011 Digital Remaster)。

Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen

TRACKLIST
Disc 1: Innuendo

Disc 2: Innuendo - Bonus EP
1. I Can't Live With You [1997 Rocks Retake]
2. Lost Opportunity [B-Side]
3. Ride The Wild Wind [Early Version With Guide Vocal]
4. I'm Going Slightly Mad [Mad Mix]
5. Headlong [Embryo With Guide Vocal]

※ 3曲目の"Ride The Wild Wind [Early Version With Guide Vocal]"はロジャーがヴォーカルを、そして5曲目の"Headlong [Embryo With Guide Vocal]"はブライアンがヴォーカルをとっている。

Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen  Innuendo (Queen 40th Anniversary Limited Edition) / Queen

 

▼ Queen - Innuendo (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=g2N0TkfrQhY

▼ Queen - I'm Going Slightly Mad (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Od6hY_50Dh0

▼ Queen - These Are The Days Of Our Lives (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=oB4K0scMysc

2010/10/02

XANADU (SOUNDTRACK) 「ザナドゥ」 / E.L.O. & OLIVIA NEWTON-JOHN (1980)

Album Cover (Front and Back): Xanadu (Soundtrack)こちらは、オリビア・ニュートン・ジョンとジーン・ケリー主演の映画「Xanadu / ザナドゥ」のサウンドトラック盤で、1~4曲目が"E.L.O."、5曲目が"E.L.O."とオリビアのコラボレーション、そして、6~10曲目がオリビアというアルバム構成になっている。ただし、これは日本盤の曲順で、英米ではオリビア・サイドの"Magic"から曲がスタートする構成になっている。

とは言え、レコード盤でリリースされた当時も、英米ではオリビア・サイドがA面で、"E.L.O."サイドがB面だったものの、日本ではA面が"E.L.O."サイド、B面がオリビア・サイドと、A面、B面が逆の構成だったこともあり、個人的にはやはり"I'm Alive"で始まるこの日本盤の曲順の方がしっくりくる。実際、映画自体もオープニングは"I'm Alive"で始まるし、それに"Magic"は、どうも1曲目というイメージではないんだよね。

 

CDの帯(世界初CD化盤):ザナドゥ / E.L.O. & オリビア・ニュートン・ジョン当時はどちらかと言うと、映画そのものよりも、"Discovery"が世界的に大ヒットして飛ぶ鳥を落とす勢いだった"E.L.O."と、映画「グリース」で女優としても大成功を収めたオリビアによる夢の共演となったサウンドトラック盤の方に話題が集まったといった感じだった。

収録曲について言えば、"E.L.O."が提供した5曲は見事なまでに"Discovery"の延長線上にあるサウンドで、そのどれもが"E.L.O."のオリジナル・アルバムに収録されてもおかしくないほどの完成度を誇っている。又、"E.L.O."がバックを務め、オリビアが歌う、タイトルトラックの"Xanadu"は、いかにも"E.L.O."といったサウンドと、透き通るようなオリビアの歌声が見事にマッチした曲で、全英チャートではNo.1を記録している。

そして、6曲目以降では全米チャートNo.1に輝いた"Magic"をはじめ、新たなるオリビアの魅力が感じられるような彩り豊富な楽曲が収められている。当時は"E.L.O."サイドの曲ばかりを好んで聴いていたが、実際に映画の中で効果的に使われているのは、タイトルトラックの"Xanadu"は勿論だが、オリビア・サイドに含まれる8曲目の"Dancin' (with The Tubes)"や、10曲目の"Whenever You're Away from Me (with Gene Kelly)"といったビッグバンドが取り入れられた曲。

しかも、ビッグバンドが取り入れられたこの2曲、編曲とアレンジがけっこう凝っていて良くできているのだ。今では"E.L.O."サイドもオリビアサイドも甲乙つけ難しといった印象で、このアルバムを聴くときは割と同等に聴いている感じだが、それにしても魅力的な曲が目白押しの素晴らしいアルバムだね。

この後、オリビアは、ここでの成功を更なるステップとして、翌年にはイメージチェンジを推し進めた自身のアルバム"Physical"を発表し、そのタイトルトラックは全米チャート10週連続No.1の大ヒットを記録することになる。

 

Album Cover (inside): Xanadu (Soundtrack)アルバムは、ビルボードチャートで最高4位。シングルは、"I'm Alive"(米16位 / 英20位)、"Don't Walk Away"(英21位)、"All Over the World"(米13位 / 英11位)、"Xanadu"(米8位 / 英1位)、"Magic"(米1位 / 英32位)、"Suddenly"(米20位 / 英15位)をそれぞれ記録しているが、個人的にはシングルカットはされなかったものの、2曲目の"The Fall"が特に好きだった。なお、日本ではオリビアの"Suspended in Time"(邦題:春風の誘惑)が独自にシングルカットされた。

中々CD化されずにいた"E.L.O."のアルバムがCDとして全て出揃ったのは'90年代初めだった。その時は一足先に"Discovery"がリリースされ、先にポツンとCD化されていた"Face The Music"も再発というかたちで、全作品が一斉にリリースされたのだが、この"Xanadu"だけは契約関係の問題からか、既にCD番号が付けられていたものの発売延期となった。

それからどれくらい待たされたのかは忘れたが、ようやくリリースされた時は、これでやっと"E.L.O."の真のオリジナル・ベストが作れると喜んだことを覚えている。ちなみにCD番号は当初予定されていた番号(次作"Time"のひとつ前の番号)がそのまま使われていた。

 

CD Case (back cover): Xanadu (Soundtrack)TRACKLIST (Japanese Edition)
1. I'm Alive / アイム・アライヴ (E.L.O.)
2. The Fall / フォール (E.L.O.)
3. Don't Walk Away / ドント・ウォーク・アウェイ (E.L.O.)
4. All Over The World / オール・オヴァー・ザ・ワールド (E.L.O.)
5. Xanadu / ザナドゥ (E.L.O. & Olivia Newton-John)
6. Magic / マジック (Olivia Newton-John)
7. Suddenly / 恋の予感 (Olivia Newton-John with Cliff Richard)
8. Dancin' / ダンシン (Olivia Newton-John with The Tubes)
9. Suspended In Time / 春風の誘惑 (Olivia Newton-John)
10. Whenever You're Away From Me / 気の合うふたり (Olivia Newton-John with Gene Kelly)

NOTES
• 日本盤初回プレスCD(世界初CD化盤) [Japanese First Pressing CD]
• 品番:CSCS-6034
• CD発売日:1990/11/01

• Album: US 4位 (2x Platinum / 1984-RIAA) / UK 2位 (Gold)

 

▼ E.L.O. - I'm Alive

 

▼ Olivia Newton-John - Magic (Live at An Evening with Friends of the Environment, 1990)

 

▼ Olivia Newton-John & E.L.O. - Xanadu

 

▼ E.L.O. - The Fall
https://www.youtube.com/watch?v=-sC_08XQf0c

▼ Olivia Newton-John - Suddenly (Olivia In Concert, 1982)
https://www.youtube.com/watch?v=g-QkO7L3n68

▼ Olivia Newton-John - Suspended in Time
https://www.youtube.com/watch?v=GvYl_omr9Zg

▼ Olivia Newton-John & The Tubes - Dancin'
https://www.youtube.com/watch?v=kCm0_93WCCA

▼ Olivia Newton-John & Gene Kelly - Whenever You're Away From Me
https://www.youtube.com/watch?v=o3wSOZk7jnk

 

[補足]
1. シングル盤"I'm Alive (E.L.O.)"のB面にはアルバム未収録の"Drum Dreams (E.L.O.)"が収録されている。

▼ E.L.O. - Drum Dreams
https://www.youtube.com/watch?v=-y2uIP23gq4

2. シングル盤"Suddenly (Olivia Newton-John with Cliff Richard)"のB面にはアルバム未収録の"You Made Me Love You (Olivia Newton-John)"が収録されている。

▼ Olivia Newton-John - You Made Me Love You
https://www.youtube.com/watch?v=9ke1iVeK4KM

 

 

[関連記事]

Xanadu (Movie Booklet) 「ザナドゥの映画パンフレット」 (1981)