1980年の"Departure Tour"が収録された、この"Journey"初のライヴアルバム「Captured / ライブ・エナジー」は、その中の3会場4公演から抜粋された音源で構成されている。
内訳は、1曲目の"Majestic"から4曲目の"Line Of Fire"までが"Forum in Montreal, Quebec, Canada on August 8, 1980"、5曲目の"Lights"と6曲目の"Stay Awhile"が"Koseinenkin Hall, Shinjyuku, Tokyo, Japan on October 13, 1980"、そして7曲目の"Too Late"からラストの"Any Way You Want It"までが、"Cobo Hall in Detroit, Michigan on August 4 & 5th 1980"となっている。
そして、アルバムには未発表曲の"Dixie Highway"(ライヴ・ヴァージョン)と、スタジオ録音の新曲、"The Party's Over (Hopelessly In Love)"(邦題はブルースカイ・パーティ)が収録されている。そういえば、アルバムを買った当時は、初披露となるこの2曲を聴けることも楽しみのひとつだったなぁ。なお、"The Party's Over (Hopelessly In Love)"は、アメリカ同様に、日本でもシングルカットされ、ラジオでも良く流れていた記憶がある。
1981年に2枚組レコード盤としてリリースされたこのライヴ・アルバム、スタジオ盤ではお馴染みの楽曲の数々が、ライヴ・ヴァージョンで聴けるということで、当時は結構ワクワクしてこのアルバムを買った記憶がある。ライヴ・アルバムということで言えば、曲間、曲中を問わず、歓声が比較的大きな音で収録されているので、ライヴの雰囲気が存分に楽しめるといった感じ。加えて、演奏も然ることながら、スタジオ・アルバムと比べても全く遜色が無いスティーヴ・ペリーのヴォーカルは圧巻。
なお、アルバムは米9位を記録。又、1994年には"RIAA"よりダブルプラチナムの認定も受けている。
残念ながら、長期のツアー生活に疲れたキーボードのグレッグ・ローリーが、今後はゆっくりと過ごしたいという理由から、このアルバムを最後にバンドを去ることになった。実は、メンバーの中ではグレッグ・ローリーのファンだった私は、後に知らされたこのニュースに一旦は落胆してしまったのだが、後任のジョナサン・ケインはグレッグ・ローリーが推薦した人物だということで、多少はショックも和らぎ、それならば応援するぜと、少年だった当時の私の気分も多少前向きになっていたことを覚えている。グレッグ・ローリーって、当時の自分が想像するミュージシャンのイメージと風貌がぴったりだったんだよね。グレッグが弾くオルガンもどことなくプログレッシブで、いぶし銀的なイメージがあって好きだったし、スティーヴ・ペリー加入後のアルバムでも1~2曲は収録されていたグレッグのリードヴォーカルが聴ける曲はどれも好きな曲だった。ちなみに、このアルバムでも、"Just The Same Way"、"Feeling That Way"、"Anytime"の3曲でグレッグのヴォーカルが聴ける。
JOURNEY - BAND MEMBERS
• Steve Perry - Lead Vocals
• Neal Schon - Guitar, Vocals
• Gregg Rolie - Keyboards, Vocals
• Ross Valory - Bass, Vocals
• Steve Smith - Drums, Percussion
TRACKLIST (2枚組LPレコード)
[Disc 1]
Side A:
1. Majestic /
2. Where Were You /
3. Just The Same Way /
4. Line Of Fire /
5. Lights /
6. Stay Awhile
Side B:
7. Too Late /
8. Dixie Highway /
9. Feeling That Way /
10. Anytime
[Disc 2]
Side A:
1. Do You Recall /
2. Walks Like A Lady /
3. La Do Da
Side B:
4. Lovin', Touchin', Squeezin' /
5. Wheel In The Sky /
6. Any Way You Want It /
7. The Party's Over (Hopelessly In Love) [Studio Recording]
▼ Journey - The Party Is Over (Hopelessly In Love) [Live in Tokyo 1981]
https://www.youtube.com/watch?v=QoP1AKcnfr8
■ 追記
こちらは、2013年に発売された初版LPを復刻した紙ジャケット仕様のCD
CAPTURED / ライヴ・エナジー (1981)
● 2枚組LPを復刻した見開きジャケット
● 日本初版帯復刻
● US盤LP復刻ラベル
● 最新US盤CDのオールカラー16Pブックレット封入
● US盤LP復刻内袋付(2枚)
● LPに封入されていた6つ折りのカラーポスター復刻
● 解説・歌詞・対訳付 ● 2006年最新デジタルリマスター ● Blu-spec CD2 仕様
▼ ブックレットの表と裏
▼ 6つ折りのポスターとCD
▼ CDはまとめて1枚に収録されているが、LPは2枚組だったこともあり、CDを入れる内袋も2つ付いている
実を言うと、LPレコードで聴いていた時は全く気付かずにいたのだが、生演奏と区別する意図があったのか、オープニングで流れる"Majestic"だけはモノラルになっていたんだね。
ということで、右の写真にあるように、帯の下側には「STEREO/MONO」との表記がされている。
TRACKLIST
1. Majestic / 2. Where Were You / 3. Just The Same Way / 4. Line Of Fire / 5. Lights / 6. Stay Awhile / 7. Too Late / 8. Dixie Highway / 9. Feeling That Way / 10. Anytime / 11. Do You Recall / 12. Walks Like A Lady / 13. La Do Da / 14. Lovin', Touchin', Squeezin' / 15. Wheel In the Sky / 16. Any Way You Want It / 17. The Party's Over (Hopelessly In Love)
1. マジェスティック(オープニング) / 2. 消えたあの娘 / 3. ジャスト・ザ・セイム・ウェイ / 4. バイバイ、スージー / 5. ライツ / 6. 僕のそばに… / 7. トゥー・レイト / 8. ディキシー・ハイウェイ / 9. フィーリング・ザット・ウェイ / 10. エニタイム / 11. ドゥ・ユー・リコール / 12. ウォーク・ライク・ア・レディ / 13. ラ・ドゥ・ダ / 14. ラヴィン、タッチン、スクウィージン / 15. ホイール・イン・ザ・スカイ / 16. お気に召すまま / 17. ブルー・スカイ・パーティ
NOTES
• Track 8 の"Dixie Highway"は未発表曲
• Track 17 の"The Party's Over (Hopelessly In Love)"はスタジオ録音の新曲
• Album: US 9位 (2x Platinum / 1994-RIAA)
• Single: "The Party's Over (Hopelessly in Love)" US 34位
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